あなたにピッタリのカメラが見つかる!キヤノン「EOS Rシリーズ」お手軽ミラーレスカメラの“失敗しない”選び方

プロ用から初心者向けまで豊富なラインアップを揃える、キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」。APS-Cサイズのセンサーを搭載したカメラだとミドルクラスでは「EOS R10」、エントリーモデルでは「EOS R50」「EOS R100」の3機種を用意しており、求める機能や予算に合ったカメラを選択できる。本特集では、「初めての一眼カメラ」としても選びやすい、これら3機種の特徴と違いをまとめ、各機種がどういった使い方に適しているのかを解説しよう。

携帯性3機種とも小型・軽量!
最も気軽に使えるのは「EOS R100」

今回紹介する「EOS R10」「EOS R50」「EOS R100」の3機種は、いずれもAPS-Cサイズの撮像素子を採用する小型・軽量なミラーレスカメラ。上位モデルのすぐれた性能を継承することで、エントリークラスからミドルクラスのお手軽モデルながら高画質・高機能を実現している。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

左からミドルクラスの「EOS R10」、エントリーモデルの「EOS R50」、同じくエントリーモデルの「EOS R100」。いずれもAPS-Cサイズの撮像素子を採用し、高画質・高機能と小型・軽量を両立している

これら3機種を選ぶうえでまず注目したいのが「ボディのサイズ・重量」だ。実際にカメラを使ってみるとわかるが、カメラは少しでも小さくて軽いほうが持ち運びやすい。普段よく持ち歩くカメラや、家族で使うカメラを購入するのなら、できる限り小型・軽量なものを選びたいところだ。

「EOS R10」「EOS R50」「EOS R100」の3機種はどれもコンパクトで持ち運びやすいが、特に携帯性にすぐれているのは「EOS R100」。シンプルな機能・操作性を追求することで、重量約356g(バッテリー/メモリーカードを含む)の「EOS Rシリーズ」最小・最軽量ボディ(※2023年5月23日時点)を実現している。携帯性に徹底的にこだわる場合、「EOS R100」はこの3機種の中でベストな選択と言えるだろう。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

重量約356g(バッテリー/メモリーカードを含む)の小型・軽量ボディを実現した「EOS R100」。片手でホールドしても手や腕の負担が少ないカメラだ

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」
キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

各画像の左が「EOS R100」で、右が一眼レフカメラのエントリーモデル「EOS Kiss X90」。「EOS Kiss X90」は一眼レフカメラとしてはコンパクトな部類だが、比べると「EOS R100」のほうがひと回り以上小さく、重量も約119g軽い。加えて、ミラーレスカメラはレンズがコンパクトなのも特徴。レンズキットに付属する標準ズームレンズを装着した状態で両モデルを比べると、「EOS R100」のシステムとしてのコンパクトさがよくわかる

携帯性では、「EOS R100」のほかに、上位モデル「EOR R50」も押さえておきたい。重量は約375g(ブラック、バッテリー/メモリーカードを含む)で「EOR R100」と比べて少し重いものの、ボディの縦・横・高さのサイズは「EOS R100」と同じで携帯性は十分に高い。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

「EOS R50」には、よりカジュアルな印象のホワイトのカラーバリエーションも用意されている。ボディカラーに合わせて、レンズキットに付属する標準ズームレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」がシルバーに仕上げられているのもポイントだ

画質・機能いずれも高画質!
AFや連写には違いがある

レンズを交換しながら多彩な撮影ができる一眼カメラの魅力は、何と言っても「画質」にある。せっかく一眼カメラを購入するのなら、より高画質なものを購入したいものだ。

その点、キヤノンのミラーレスカメラは、エントリーモデルでも上位モデルゆずりの画質性能を備えているので安心だ。実際、「EOS R10」「EOS R50」「EOS R100」の3機種はいずれも上位モデルとそん色のない高画質を実現している。「EOS R10」と「EOS R50」は有効約2420万画素、「EOS R100」は有効約2410万画素の撮像素子を採用しており、基本的な画質に大きな差はないと言ってよい。

実際の画質は、以下に掲載する写真作例をご覧いただきたいが、3機種とも自然かつ豊かな発色でとても印象的な写真に仕上がっている。どれを選んでも、キヤノンらしい高画質な撮影を存分に楽しめるはずだ。

「EOS R10」で撮影した写真をチェック

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

EOS R10、RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM、150mm(35mm判換算240mm)、F7.1、1/50秒、ISO2500、ピクチャースタイル:オート、ホワイトバランス:太陽光

「EOS R10」のキットレンズ「RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM」を使って撮影した、陰影が印象的な動物写真。かなり暗いところで撮っているためISO2500の高感度に設定したが、気になるようなノイズは発生していない。後述する被写体検出機能によって鳥の目にしっかりとピントが合っているのも押さえておきたい点だ。

「EOS R50」で撮影した写真をチェック

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

EOS R50、RF50mm F1.8 STM、50mm(35mm判換算80mm)、F1.8、1/1000秒、ISO100、ピクチャースタイル:ポートレート、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)

「EOS R50」と単焦点レンズ「RF50mm F1.8 STM」を組み合わせて撮影した、子どものポートレート。逆光気味の難しいシーンで撮っているが、明るく健康的な雰囲気に仕上がった。子どもの肌がとても自然なのも高ポイント。高性能な被写体検出機能と高速連写によって、子どもが見せた一瞬のいい表情を収めることができた。単焦点レンズならではの大きな背景ボケにも注目してほしい。

「EOS R100」で撮影した写真をチェック

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

EOS R100、RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM、18mm(35mm判換算29mm)、F4.5、1/500秒、ISO100、ピクチャースタイル:オート、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)

「EOS R100」で料理を撮影した写真。色被りがなく、清潔感があって美味しそうな雰囲気を再現できている。これは、皿の「白」と料理の「赤」「緑」のいずれもが正確かつ印象的な色で表現されているのが大きい。何気なく撮った写真でもきれいに仕上げてくれるのが、キヤノンのミラーレスカメラらしいところだ。

3機種の機能の違いで特に注目したいのが「AF(オートフォーカス)」だ。上位2機種「EOS R10」「EOS R50」が高性能で、いずれも「人物」「動物」「乗り物」といった多彩な被写体を自動で検出・追従してくれる機能を搭載している。カメラ任せの撮影でも狙った被写体に自動的に粘り強くピントを合わせるので、初心者でも動く被写体が撮りやすいカメラと言えるだろう。

ちなみに、この高度な被写体検出機能は、「EOS Rシリーズ」の上位モデルから継承したもの。エントリークラスからミドルクラスのモデルでも、こうした最新機能をしっかりと搭載し、すぐれた使い勝手を実現しているのがキヤノンらしいところだ。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」
キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

「EOS R10」と「EOS R50」は「人物」「動物」「乗り物」の被写体検出機能を搭載。対応する被写体が小さくても高精度に検出・追従してくれる便利機能だ。「人物」では「瞳」「顔」「頭部」「胴体」の検出が可能。「動物」は「犬」「猫」「鳥」の3種類、「乗り物」は「モータースポーツの車(四輪)」「バイク(二輪)」の2種類に対応している。なお、「EOS R100」は、「人物」の「瞳」「顔」の検出が可能だ

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

「EOS R50」は、カメラ初心者でも扱いやすいように「人物」「動物」「乗り物」の中から自動的に被写体を選択する「自動モード」を搭載している

3機種の機能の中で、AFとともにチェックしておきたいのが「連写」だ。連写速度が速いほど一瞬の動きを記録しやすいので、動く被写体を撮影するのなら、AFだけでなく連写速度にもこだわりたい。

3機種の中で最も連写速度にすぐれるのは、ミドルクラスの「EOS R10」。ハイエンドモデルに迫る最高約23枚/秒(電子シャッター時)の高速連写を実現しているうえ、電子シャッターによるRAW画像の連写機能として、クロップで最高約30コマ/秒の超高速連写が可能な「RAWバーストモード」も搭載している。さらに、3機種の中では唯一、高速書き込みが可能なUHS-II規格のSDメモリーカードに対応しているのもポイント。書き込みの待ち時間が少ないので、より快適に連写撮影を行うことができる。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

「EOS R10」は、電子シャッターによるRAW画像の連写機能「RAWバーストモード」を搭載。クロップ撮影にはなるものの、最高約30コマ/秒の超高速連写が可能だ。シャッターボタンを全押しした瞬間の約0.5秒前から記録するプリ撮影も用意されているので、鳥が飛び立つ瞬間など、いつ動くのかわからない被写体の撮影にも対応できる

なお、「EOS R50」は、エントリーモデルでありながら最高約15枚/秒(電子シャッター時)の高速連写が可能だ。「EOS R100」については、ワンショットAF時で最高約6.5コマ/秒(電子先幕時)と、上位モデルと比較するとスペックは控えめだが、スナップ撮影など普段使いならストレスなく使うことができるはずだ。

操作性「EOS R10」「EOS R50」は
便利なバリアングル液晶を採用!

続いて、3機種の操作性の違いを見ていこう。

大きな違いとして押さえておきたいのが「液晶モニター」だ。「EOS R10」と「EOS R50」の2機種は、モニターを横に開いて上下方向に回転できるバリアングル液晶モニターを搭載している。モニターの角度を調整できるので、ローアングルやハイアングルなどでも楽な姿勢のまま撮影することが可能だ。

さらに、「EOS R10」と「EOS R50」のモニターはタッチパネルにも対応。右手でカメラをホールドしながら、左手で画面をタッチしてピントを合わせる位置を設定したり、そのままシャッターを切ったりできる。電子ビューファインダーを覗いたままモニターをタッチ&ドラッグすることでピント位置を変更できるのも便利だ(※「EOS R100」はバリアングル液晶モニター、タッチパネルともに非対応)。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

「EOS R10」と「EOS R50」はタッチパネル対応のバリアングル液晶モニターを採用。上下方向にモニターの角度を調整できる

「EOS R10」と「EOS R50」の違いについては、「EOS R10」は、より大きなボディとグリップを採用していることを押さえておきたい。望遠レンズなど大きな形状のレンズを装着した場合でも、3機種の中で最もしっかりとしたホールド感が得られる。望遠レンズを使った、より本格的な動体撮影を考えているのなら、3機種の中では「EOS R10」を選ぶのがベターと言えるだろう。いっぽうの「EOS R50」は、「EOS R100」に迫る小型・軽量ボディながらバリアングル液晶モニターを採用しており、ボディのサイズ感と操作性のバランスがよいのが魅力だ。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

「EOS R10」は、深く握れる形状のグリップを採用。望遠レンズなど大きなレンズを装着した場合でも、よりしっかりとカメラをホールドすることができる

動画撮影4K動画記録に対応!
「EOS R10」は4K/60p記録が可能

最近の一眼カメラは動画撮影機能が進化しており、エントリーモデルでも高画質な動画を記録することができる。今回取り上げた「EOS R10」「EOS R50」「EOS R100」の3機種も、4K動画記録に対応するなど充実した動画撮影機能を搭載している。

細かいスペックをチェックすると、「EOS R10」はクロップ時に4K UHD/60p記録に対応しており、より滑らかな動きの4K動画の撮影が可能。「EOS R50」は4K UHD/30p記録、「EOS R100」は4K UHD/24p(クロップ)記録に対応している。フレームレートを見ると60pに対応する「EOS R10」が有利だが、一般的な動画であれば30pで十分。静止画撮影がメインで動画撮影にはそれほどこだわらないのであれば、「EOS R50」を選んでも十分に納得できるだろう。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

「EOS R10」はクロップ時に4K UHD/60p記録に対応。クロップなしの場合は、6Kオーバーサンプリングでの高画質な4K UHD/30p記録が可能だ。なお、「EOS R50」も、クロップなし・6Kオーバーサンプリングでの4K UHD/30p記録に対応している

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

3機種ともに、カメラ側で電子的に手ブレを補正する「動画電子IS」を搭載しており、手ブレ補正機能を持たないレンズを使う場合でも、安定した映像を記録できる。歩きながら撮影するときの揺れを抑えることも可能だ

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」
キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

3機種共通の機能としては、縦向き動画の撮影に対応。「動画縦位置情報の付加」を「する」に設定して縦向きの動画を撮影すると、スマホやタブレットで再生するときも、そのまま縦向き動画として表示される。YouTubeやSNSにアップロードした際も同様に縦向き動画として認識・表示されるのが便利だ

このほか、「EOS R10」「EOS R50」の2機種は、USB端子経由での本体内バッテリー充電と給電に対応。「EOS R50」は、UVC/UACに対応しており、PCとUSB接続するだけでビデオ通話やライブ配信用の外部カメラとして使用できる。「EOS R10」と「EOS R100」は、キヤノンが用意するソフト「EOS Webcam Utility」上で設定することで外部カメラとして利用可能になる。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

「EOS R50」は、PCとUSBケーブルで接続するだけで外部カメラとして使用できる

まとめ3機種の特徴と選び方のポイント

本特集では、「携帯性」「画質・機能」「操作性」「動画撮影」の4点から「EOS R10」「EOS R50」「EOS R100」の特徴と違いをまとめた。3機種とも、エントリークラスからミドルクラスのモデルながら、高画質かつ高性能なので、どれを選んでも満足度の高い買い物になるはずだ。

3機種の中で、性能にこだわるならミドルクラスの「EOS R10」を選ぶとよいだろう。高精度な被写体検出と高速連写を兼ね備えており、本格的な動体撮影にも十分に対応できる。クロップで4K UHD/60p記録に対応するなど動画撮影機能もハイスペックだ。

「EOS R10」の下位に位置する「EOS R50」は、「EOS R10」と同等の被写体検出機能を搭載するなど、コンパクトながら性能と操作性のバランスがよく、オールマイティーに使えるのが魅力。3機種の中でどれを選んでよいのか迷うならこのカメラを選択するとよいだろう。

3機種の中で価格が最も安い「EOS R100」は、「EOS Rシリーズ」最小・最軽量ボディで持ち運びやすいのが最大の魅力。気軽に使える高画質なカメラを探しているならベストマッチな1台だ。

小型・軽量な単焦点レンズに注目!
ならキャッシュバックキャンペーンで
お得に手に入れられるモデルも

今回紹介した「EOS R10」「EOS R50」「EOS R100」の購入を検討しているのなら、ぜひ、「RFレンズ」の単焦点レンズ「RF16mm F2.8 STM」「RF28mm F2.8 STM」「RF50mm F1.8 STM」にも注目してほしい。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

左から「RF16mm F2.8 STM」「RF28mm F2.8 STM」「RF50mm F1.8 STM」。「RF16mm F2.8 STM」は小型・軽量な広角レンズ(35mm判換算の焦点距離は約26mm相当)で、「RF28mm F2.8 STM」は「RFレンズ」初のパンケーキレンズ(35mm判換算の焦点距離は約45mm相当、2023年7月上旬発売予定)。「RF50mm F1.8 STM」は開放F1.8の明るさが特徴でレンズだ(35mm判換算の焦点距離は約80mm相当)

これら3本の単焦点レンズはいずれもコンパクトで、小型・軽量な「EOS R10」「EOS R50」「EOS R100」と組み合わせるのにぴったり。単焦点レンズらしく描写性能にすぐれており、大きなボケや、周辺までクリアな描写を生かした、より高画質な撮影が可能だ。

しかも、今なら「Canon 夏のキャッシュバック 作ろう思い出キャンペーン」が実施中。今回ご紹介した「EOS R10」「EOS R50」「EOS R100」や「RF16mm F2.8 STM」「RF28mm F2.8 STM」もキャッシュバック対象製品で、よりお得に手に入れることができる。2024年6月21日〜2024年10月7日の期間中に購入し、2024年10月28日(当日消印有効)までに応募することで、銀行振込、セブン銀行ATM受取、au PAYによるキャッシュバックが受けられる。

キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」
キヤノンのミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」

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小型・軽量と高性能を両立した
ミドルクラスEOS R10
EOS R10
バランスにすぐれた小型・軽量な
エントリーモデルEOS R50
EOS R50
「EOS Rシリーズ」最小・最軽量の
エントリーモデルEOS R100
EOS R100
この記事は2023年6月28日の情報を基にしております。