富士通パソコン「FMV」が6万円台※から!15.6型ノート「FMV Lite WA1/H1」価格以上の実力を徹底検証
国内メーカーのモデルでありながら、海外メーカーにも負けない手ごろな価格を実現して人気を博した富士通パソコンの15.6型ノート「FMV LIFEBOOK WA1/G3」。その後継モデルとして2023年4月に発売された「FMV Lite WA1/H1」は、ノングレア仕様の15.6型フルHD液晶や、ケーブル1本で電力や映像信号も送れるUSB Type-Cポートを新搭載するなど、価格以上の実力が感じられるモデルとなっている。今回は、そんな本機の実力を徹底検証していこう。
ボディ大きく見やすい、ノングレア仕様の15.6型フルHD液晶ディスプレイ搭載
2023年にブランド創立30周年を迎えた富士通パソコン「FMV」。長年パソコンを設計し続けてきた高い技術力に、国内メーカーが手掛ける信頼感や安心感が合わさり、多くの人から愛されるブランドとなっている。なかでも、販路を直販サイト「富士通 WEB MART」に限定することで販管費を抑え、海外メーカーに負けない高いコストパフォーマンスを実現して人気を集めたのが、15.6型ノート「FMV LIFEBOOK WA1/G3」だった。
そんな人気モデルの後継機として2023年4月に発売されたのが、今回紹介する6万円台※からという価格を実現した「FMV Lite WA1/H1」である。従来モデルも価格以上の実力を感じさせるモデルだったが、本機は、ディスプレイに写り込みの少ないノングレア仕様の15.6型フルHD(1920×1080)液晶を新たに採用し、外部インターフェイスにはケーブル1本で電力や映像信号を送れるUSB Power Delivery/DisplayPort Alt Mode対応のUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートを装備。よりパワーアップした1台となっている。
富士通パソコンの15.6型ノート「FMV Lite WA1/H1」。老舗ブランド「FMV」ならではの安心感に加え、シリーズ最廉価のCeleron搭載モデルなら6万円台※から購入できる高コストパフォーマンスを備えている
最初に、「FMV Lite WA1/H1」のラインアップを確認していこう。ここで注目したいのは、すべてのモデルがメモリー8GB以上であること。従来モデル「FMV LIFEBOOK WA1/G3」には、4GBモデルもあったが、「Windows 11」を存分に活用するのにメモリーは8GB以上が望ましいため、これはうれしい変更点と言える。
また、インテルのCPUの中でもハイクラスに位置付けられる高性能なCore i7を搭載したモデルが選択可能になったのも従来からの変更点。写真や動画の編集などハイパフォーマンスが求められるニーズにも十分対応できるラインアップが揃ったわけだ。
FMVWH1A 112_KC |
FMVWH1A 111_KC |
FMVWH1A 153_KC |
FMVWH1A 152_KC |
FMVWH1A 151_KC |
FMVWH1A 172_KC |
FMVWH1A 171_KC |
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CPU | インテル Celeron プロセッサー 6305(1.80GHz) | インテル Core i5-1135G7 プロセッサー(最大4.20GHz) | インテル Core i7-1165G7 プロセッサー(最大4.70GHz) | ||||
メモリー | 8GB(4GB×2、デュアルチャネル対応 DDR4-3200) | 16GB(デュアルチャネル対応 DDR4-3200) | |||||
ストレージ | 256GB SSD(PCIe接続) | 512GB SSD(PCIe接続) | |||||
Office | なし | Microsoft Office Home and Business 2021 | なし | Microsoft Office Home and Business 2021 | |||
OS | Windows 11 Home | ||||||
価格※ | 79,800円 | 61,700円 | 73,900円 | 78,700円 | 83,700円 | 139,000円 | 144,800円 |
さらに、従来モデルから、デザインがブラッシュアップされた点も見逃せない。ボディカラーが光沢感のある「ブライトブラック」から、マットな質感の「オーシャンブラック」へと変更されたうえ、天面に指紋が付きにくいサンドブラスト加工を施すことで、より上質な仕上がりに。さらに、格子状の意匠が美しいパームレストには、サラリとした触り心地のマットコーティングが施されるなど、360度どこから見てもスキがなく、価格以上の価値を感じるデザインだ。
液晶ディスプレイも進化したポイントだ。従来モデルの解像度は、近ごろのノートPCとしてはやや低めのWXGA(1366×768)だったが、「FMV Lite WA1/H1」ではフルHD(1920×1080)解像度へと高精細化。さらに、ディスプレイ表面は、反射が少なく、周囲や自分の顔が写り込みにくいノングレア仕様となったことで、オフィスワークなどで長時間作業するときも、画面により集中しやすくなっている。
パフォーマンスメインマシンとして十分な処理性能。豊富なソフトもうれしい
高コスパが売りのノートPCは、実際に使ってみると、処理性能に物足りなさを感じてしまうことも少なくない。しかし、今回レビューを行った「FMV Lite WA1/H1」(FMVWH1A172_KC)は、「第11世代インテル Core i7-1165G7 プロセッサー」(最大4.7GHz)や、8GBメモリー、高速なNVMe接続の512GB SSDを搭載しており、メインマシンとして十分なものだ。
CPUの世代は最新ではないものの、4コア/8スレッドとマルチスレッド性能にすぐれており、複数の処理を同時に行うマルチタスクに強い。Web会議を行いながらのオフィスワークや、動画を再生しながらの写真編集なども快適にこなすことができた。
パソコン全体のレスポンスに影響するストレージに、本機は高速なNVMe接続のSSDを採用しているのもポイント。そのデータ転送速度を「CrystalDiskMark」でチェックしてみたが、シーケンシャルリード(Q8T1)が約3112MB/s、シーケンシャルリード(Q8T1)が約1813MB/sと高速だった
パソコンを買ったその日から活用できる、豊富なソフト
国内メーカー製のパソコンらしく、プリインストールソフトが豊富なのも「FMV Lite WA1/H1」の特徴のひとつ。オフィスワークやレポート作成において標準ソフトとなっている「Microsoft Office Home and Business 2021」(搭載モデルのみ)や、年賀状作りに役立つ「筆ぐるめ30」、音楽や写真を一元管理できる「FMVフォト&ミュージック」、長期間パソコンを守ってくれるセキュリティソフト「マカフィー リブセーフ 3年版」(マカフィーへのアカウント登録が必要)などを搭載しており、買ったその日からさまざまな用途で活用できる。
使いやすい機能さまざまな用途に活用できる充実のインターフェイスを搭載
続いては、「FMV Lite WA1/H1」の機能面をチェックしていこう。15.6型ノートらしく、外部インターフェイスに4K(3840×2160)映像出力対応のHDMI出力ポートやSDメモリーカードスロットなどを搭載した本機だが、その中でも注目したいのが、左側面に新たに設けられたUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートだ。
このポートは、電力を供給する「USB Power Delivery」と、映像信号を伝送する「DisplayPort Alt Mode」の2つに対応しており、USBケーブル1本でディスプレイと接続して映像を出力しながら、パソコンのバッテリー充電が行える。これらに対応したディスプレイを利用すれば、ディスプレイをあたかもドッキングステーションのように活用できるわけだ。
外部インターフェイスは、左側面に有線LANポート、HDMI出力ポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポート、USB3.2 Gen2 Type-Cポート、SDメモリーカードスロットを装備。右側面には、ヘッドホン出力/ヘッドセットポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×2を備えている
フルサイズのSDメモリーカードスロットが備わるため、ミラーレス一眼カメラやビデオカメラなどで撮影したデータの取り込みも簡単。また、ネットワークには高速なWi-Fi 6のほか、ギガビット対応の有線LANポートも利用できる
使い勝手のよいキーボード
キーボードは、キーピッチ約18.4mm/キーストローク約1.7mmを確保しており、レイアウトに余裕がある。ディスプレイを開くと、キーボードが手前に傾斜し、自然な姿勢でタイピングできるため、長時間の入力も快適だった。
そして、最近実施することが多いオンラインコミュニケーションに必須なWebカメラもしっかりと装備。必要な機能はほぼ全部と言えるほどに備えているので、メインマシンとして幅広い用途で活躍することが可能だ。
まとめ「FMV」の名は伊達じゃない! さらに人気を集めそうな高コスパノートPC
国内メーカーの信頼感に加え、デザイン、処理性能、使い勝手のすべてがバランスよく仕上げられ、人気を集めた「FMV LIFEBOOK WA1/G3」。その後継モデルとなる「FMV Lite WA1/H1」は、従来モデルの長所を受け継ぎつつ、写り込みの少ないノングレア仕様のフルHD液晶ディスプレイと、ケーブル1本で電力や映像信号を送れる便利なUSB 3.2 Gen2 Type-Cポートを新搭載してパワーアップ。さらに、高性能なCore i7搭載モデルが用意され、ハイパフォーマンスを必要とするニーズに応えられるようになったのもポイントが高い。
もちろん、国内メーカーのモデルらしく、購入後のアフターサポートは盤石で、水こぼしや落下などのトラブルも対象となる「ワイド保証」や、大切なデータを救出する「データ保証サービス」なども用意されている。国内メーカーのノートPCを手ごろな価格で手に入れたいと考えている人にとって、この「FMV Lite WA1/H1」は見逃せないモデルとなるだろう。

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価格※ | 79,800円 | 61,700円 | 73,900円 | 78,700円 | 83,700円 | 139,000円 | 144,800円 |
CPU | インテル Celeron プロセッサー 6305(1.80GHz) | インテル Core i5-1135G7 プロセッサー(最大4.20GHz) | インテル Core i7-1165G7 プロセッサー(最大4.70GHz) | ||||
OS | Windows 11 Home | ||||||
メモリー | 8GB(4GB×2、デュアルチャネル対応 DDR4-3200) | 16GB(デュアルチャネル対応 DDR4-3200) | |||||
ストレージ | 256GB SSD(PCIe接続) | 512GB SSD(PCIe接続) | |||||
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ(DVD±R DL(2層)書き込み対応) | ||||||
ディスプレイ | 15.6型フルHD(1920×1080)液晶、ノングレア仕様 | ||||||
有線LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T準拠、Wakeup on LAN機能対応 | ||||||
無線通信 | Wi-Fi 6(2.4Gbps)対応、IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠、MU-MIMO対応、Bluetooth v5.1準拠 | ||||||
外部インターフェイス | 有線LANポート、HDMI出力ポート(4K映像出力対応)、 USB3.2 Gen2 Type-C(USB Power Delivery対応、DisplayPort Alt Mode対応)、 USB3.2 Gen1 Type-A×3、SDメモリーカードスロット、マイク入力/ヘッドホン出力ポート |
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サイズ | 約361(幅)x244(奥行)x23.9(高さ)mm | ||||||
重量 | 約1.95kg | ||||||
Office | なし | Microsoft Office Home and Business 2021 | なし | Microsoft Office Home and Business 2021 |