
HPはビジネスにWindows 11 Proをお勧めします
ミニタワー型「HP Pro Tower 400 G9」を選ぶべき理由

デスクトップPCを購入する際、「価格の安さ」ばかりに注目している人は、ちょっと待ってほしい。価格一辺倒で製品を選ぶと、ほどなくして、「もっと高性能なものを買っておけばよかった」と後悔しかねない。せっかくデスクトップPCを購入するなら、長期にわたって高い満足感が得られるものを選んだほうがいいだろう。そこで注目したいのが、日本HPのミニタワー型デスクトップPC「HP Pro Tower 400 G9」。エントリーモデルの価格に数万円プラスするだけで、パフォーマンスや使い勝手をワンランク上へと引き上げてくれるのだ。
パフォーマンス処理性能はパワフル。でも、運転音は静か
好みのディスプレイを接続して効率的に作業できることや、処理性能や拡張性の高さに魅力を感じ、デスクトップPCを選ぶ人は多い。ただ、「安いから」といった理由だけで製品を選ぶと、「もっと高性能なものを買っておけばよかった」と後悔することも。使用しているうちに自然とやりたいことが増え、ほどなくして物足りなさを感じてしまうケースが多いのだ。
そこで注目したいのが、エントリーモデルの価格に数万円プラスするだけで、ワンランク上のパフォーマンスや使い勝手が手に入る、日本HPのミニタワー型デスクトップPC「HP Pro Tower 400 G9」だ。本機なら、長く使っていても物足りなさを感じるようなことはないだろう。
まずはスペック面だが、本機は、CPUに「第12世代インテル Core i7-12700 プロセッサー」を搭載。16GBのメモリーに加え、レスポンスのよさと大容量を両立した256GB SSD+2TB HDDのハイブリッドストレージを備えている。デスクトップPCらしい、頼もしいパフォーマンスが期待できるモデルと言えるだろう。
実際に、複数のWebサイトを開きながら「Word」や「PowerPoint」で資料を作成してみたが、この程度では当然、動作はもたつかないし、写真・動画編集などの負荷の大きな作業を行っても処理がスムーズで実に快適。各種のベンチマークテストでも軒並み良好なスコアを記録した。
OS | Windows 11 Pro 64bit |
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CPU | 第12世代インテル Core i7-12700 プロセッサー(3.6GHz-最大4.9GHz) |
グラフィック | インテル UHD グラフィックス 770 |
メモリー | 16GB(8GB×2) PC4-25600 |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe)+2TB HDD |
各種ベンチマークプログラムの
スコアをチェック

ストレージのデータ転送速度を測る「CrystalDiskMark 8.0.2」でSSDの読み書き速度を計測した。シーケンシャルの読み込み速度は約6116MB/s、書き込み速度は約2261MB/sで、最速クラスではないものの、その転送速度は十分に高速だ
実使用における
パフォーマンスをチェック

複数のWebページを開き、フルHD動画を再生しながら写真データをリサイズしたり、テキストを入力したりするなど、いわゆるマルチタスク作業を行ってみたが、この程度で動作が緩慢になることはなし。このときのCPU使用率は15%前後だったので、仕事などの実務で使う際にパワー不足を感じる場面は少ないだろう
ケースデスクにすっきり置ける、堅牢なミニタワー型
続いて、「HP Pro Tower 400 G9」のケースをチェックしていこう。本機のケースはミニタワー型となるが、約155(幅)×308(奥行)×337(高さ)mmのコンパクト設計で、デスクの上やデスクの下などの空きスペースにすっきりと設置できた。標準でWi-Fiに対応しているので、ネットワークケーブルにとらわれることなく、設置できるのも特筆すべき点だ。
ちなみに、日本HPのデスクトップPCには、よりコンパクトな省スペース型のケースを採用したSFFシリーズもあるが、これに比べて本機のサイズは、幅が約5.5cm大きい程度で、高さと奥行きについては同じ。ミニタワー型といえども、「大きくて設置に困る」といったケースはあまりないだろう。
また、ボディは、衝撃や振動、粉塵、温度、湿度などの13項目において、米国国防総省の調達基準「MIL-STD 810」に準拠した耐久テストをクリア。長く安心して使える、堅牢性の高さも備えている。

27型の液晶ディスプレイと並べて設置してみたが、ブラック基調の引き締まったデザインも手伝って圧迫感があまりない。デスクのサイズは人それぞれ異なると思うが、この筐体なら設置スペースを見つけやすいのではないだろうか


ボディ前面には、外部インターフェイスとして、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート×3、USB 3.2 Gen2 Type-Cポート、SDメモリーカードスロット、マイク・ヘッドホン コンボジャックを装備。USBメモリーからはもちろん、デジタルカメラやビデオカメラなどからもスムーズにデータを取り込める。また、前面左側にはDVDライターを搭載する

ボディ背面には、USB 2.0 Type Aポート×2、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート×3を備えており、付属のマウスやキーボードなどの接続に活用できる。映像出力ポートは、HDM1.4、HDMI2.1、DisplayPort 1.4aの3系統。有線LANポートは、Wake-on-LAN対応のギガビットLANだ

3系統の映像出力が可能なので、最大3画面のマルチディスプレイ環境が構築できる。Webサイトで情報収集しながら資料を作成したり、動画編集のシークバーを横に長く表示したりと、さまざまな作業の生産性をグンと高められる
ミニタワー型のケースだけあって内部の拡張性も期待できる。背面のネジを手回しして側面のカバーを取り外すと容易に内部にアクセスできるが、PCI Express x16に空きがあるので、将来グラフィックボードをプラスするといったこともできそうだ。
セキュリティビジネスレベルのセキュリティ機能で安心して使える
「HP Pro Tower 400 G9」は、ビジネス基準の高いセキュリティ機能を備えているのも魅力のひとつだ。OSには、セキュリティ機能などが強化された「Windows 11 Pro」をプリインストールするほか、HPがビジネスPC分野で鍛え上げてきた高度なセキュリティ機能を搭載している。
既知のウイルスだけでなく、未知のウイルスまでブロックしてくれるので、安心してインターネットが使えるし、最初にリカバリーディスクを作成しなくても、クラウド経由で手持ちのUSBメモリーにリカバリイメージを作成できるため、万が一パソコンが起動しなくなっても安心。ソフトウェア面でも大いに信頼できる。
ウイルスなどのマルウェアの侵入を防ぐセキュリティソフト「HP Sure Sense」と、Webサイト閲覧におけるさまざまなセキュリティリスクを防ぐ「HP Sure Click」。ビジネスPC分野で戦い抜いてきたHPならではの高度なセキュリティ機能を利用できる
まとめ「HP Pro Tower 400 G9」なら、購入後の満足度が上がるはず
「HP Pro Tower 400 G9」の価格は、103,800円(税込。2023年7月6日時点の価格.com掲載価格)。エントリークラスのデスクトップPCは6〜8万円前後なので、そこに数万円プラスするだけで、しっかりとした処理性能や使い勝手のよさ、そして高いセキュリティ性能が手に入ることがおわかりいただけたのではないだろうか。
せっかくデスクトップPCを購入するのであれば、数年で買い替えざるを得なくなる製品は選びたくないもの。「安いから」といった理由だけで、エントリークラスのデスクトップPCに飛び付くのではなく、しっかりと性能や機能などを見極めてほしい。わずか数万円の予算をプラスするだけで、“バリュー・フォー・マネー”の言葉がしっくりくる「HP Pro Tower 400 G9」が選択肢に入ってくるのだから。本当に使えるデスクトップPCを求めている人は、本機をぜひチェックしておきたい。
OS | Windows 11 Pro 64bit |
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CPU | 第12世代インテル Core i7-12700 プロセッサー |
グラフィック | インテル UHD グラフィックス 770 |
メモリー | 16GB(8GB×2)PC4-25600 |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe)+2TB HDD |
外部インターフェイス | USB 3.2 Gen2 Type-Aポート×6/USB 2.0 Type-Aポート×2/USB 3.2 Gen2 Type-Cポート/ DisplayPort1.4a/HDMI1.4出力ポート/HDMI2.1出力ポート/SDメモリーカードスロット/ DVDライター/マイク・ヘッドホン コンボジャック/オーディオアウト/電源ポート/RJ-45 |
無線通信 | インテル Wi-Fi 6E AX211+Bluetooth5.3 |
本体サイズ(幅×奥行×高さ) | 約155×308×337mm |
重量 | 約5.31kg(タワースタンド含まず) |
電源ユニット | 260W(80PLUS Platinum) |