最新モデル「Jackery Solar Generator 1000 Plus」の進化に迫る
せっかくポータブル電源を買うなら、停電時やキャンプシーンだけでなく、普段使いもしやすいモデルを選びたいところ。そこで注目したいのが、「Jackery（ジャクリ）」の最新モデル「Jackery Solar Generator 1000 Plus」だ。本機は、容量1,264Whのポータブル電源「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」と、最大出力100Wのソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」がセットになったモデル。最大のトピックは、バッテリーにリン酸鉄リチウムイオン電池を採用することにより、定格出力2,000W（最大瞬間出力4,000W）と、約4,000回のサイクル寿命を実現している点だ。さらに、同容量のエクストラバッテリーを最大3個まで接続でき、最大約5,000Whまで容量を拡張できる点も見逃せない。幅広い電化製品を使える利便性や、ソーラーパネルからポータブル電源を充電することで、電気代を抑えられる実用性、災害時の備えとして得られる安心感など、「Jackery Solar Generator 1000 Plus」の魅力をひも解いていこう。
普段使いしやすいJackery初となる「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用。
定格出力2,000Wでさまざまな電化製品が使える！
防災意識や節電意識が高まっている昨今の状況から、導入する家庭が増えている「ポータブル電源」。いつでも、どこでも電化製品が使える利便性が支持され、キャンプをはじめとするアウトドアレジャーにも幅広く活用されている。そんな活況のポータブル電源市場をけん引しているメーカーのひとつが、Apple出身のバッテリーエンジニアらによって2012年にアメリカ・シリコンバレーで設立された、「Jackery（ジャクリ）」だ。
バッテリー容量や出力の異なる豊富な製品ラインアップをそろえるJackeryだが、今回ピックアップするのは、2023年7月に発売された最新モデル「Jackery Solar Generator 1000 Plus」だ。本機は、容量1,264Whのポータブル電源「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」と、最大出力100Wのソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」がセットになったモデル。最大のトピックは、本体のバッテリーにJackery初となるリン酸鉄リチウムイオン電池を採用している点だ。これにより、従来機の「Jackery ポータブル電源 1000 Pro」では1,000Wだった定格出力が2,000W（最大瞬間出力4,000W）に向上し、より幅広い電化製品を稼働できるようになっている。また、電池のサイクル寿命が約4,000回に増加し、1日1サイクルで約10年間使用できる長寿命を実現。 Jackeryが独自に開発したChargeShield充電技術を用いることで、より安全に充電しながらバッテリーの長寿命化を実現している点も見逃せない。
防災、節電、持続可能なエコライフ。どれも今の時代をひも解くキーワードだが、そんな時代のニーズに応える旬なアイテムとしてポータブル電源は注目を集めている。今回は、容量1,264Whのポータブル電源「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」と、最大出力100Wのソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」がセットになった「Jackery Solar Generator 1000 Plus」の魅力をチェックしていこう。
Jackery初となる「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用したことで、定格出力が2,000Wに向上するとともに、電池のサイクル寿命も4,000回に増加。1日1サイクルで約10年という、長寿命を実現している
「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」の本体サイズは、約356（幅）×260（奥行）×283（高さ）mm。容量1,264Wh、定格出力2,000Wのハイスペックを踏まえると、十分にコンパクトなサイズ感といえるだろう
出力端子は、DC出力がUSB Type-Aポート×2、USB Power Delivery対応のUSB Type-Cポート×2、シガーソケット×1の計5系統、AC出力がACコンセント×3となっている。これらすべての端子を使用することで、最大8台の機器への同時給電が可能。なお、本体充電（入力）には、付属のACアダプターに加え、車載のシガーソケットや、同梱されるソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」が利用できる
操作はいたって簡単で、使用したい機器を出力端子に接続し、端子の横にあるボタンを押すだけ。入出力の状況や、本体のバッテリー残量は、本体正面の液晶画面で確認できる
上述のとおり、定格出力が2,000W（最大瞬間出力4,000W）に向上したことで、使用できる電化製品の幅はグンと広がっている。出力の大きいヘアドライヤーや電子レンジしかり、IHホットプレートしかりだ。これだけ多くの電化製品を稼働できるのなら、使用用途を、万が一の停電時の備えやアウトドアレジャーでの使用に限定して、クローゼットの奥に眠らせておくのはもったいない。後述する節電効果を含めて、気軽に日常使いするのがよさそうだ。
また、専用のエクストラバッテリー「Jackery Battery Pack 1000 Plus」（別売り）が登場したこともトッピックスの1つだ。容量1,264Whのエクストラバッテリーは、最大3つまで接続可能で、バッテリー容量を最大5,000Whまで拡張することができる。「もう少しバッテリーの容量が欲しい」と感じたときに、これまではポータブル電源本体をもう１つ購入するという選択肢しかなかったが、エクストラバッテリーを購入して拡張するという選択肢が増えたことは、コスト面でも非常に魅力的だ。実際に使用してみて印象的だったのは、「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」の上にエクストラバッテリーをスタッキングさせられること。これならエクストラバッテリーを導入しても収納時に場所を取らないし、見た目もすっきりとしている。各家庭の用途に合わせて、エクストラバッテリーの購入も検討してみてほしい。
なお、発電効率の向上により、AC充電なら約100分（1.7時間）、ソーラー充電（※Jackery SolarSaga 200W×4枚）なら約2時間という短時間でポータブル電源本体をフル充電できる。容量1,264Whのバッテリーともなると、充電にはそれなりに時間がかかりそうなもの。それが最短約100分（1.7時間）で充電できるのは魅力だ。 ※Jackery SolarSaga 200Wは別売り。ソーラーパネルでの充電時間は充電時の天候によって異なります。
一般に、ヘアドライヤーの定格出力は1,000Wを超えるものが多いが、「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」なら難なく稼働できる
最大出力の大きい電子レンジや、IHホットプレートも使えるので、万が一の停電時にも安心。リビングルームやキッチンに置いておけば、おのずと日常使いする機会が増えそうだ
新たにラインアップに追加された専用のエクストラバッテリー「Jackery Battery Pack 1000 Plus」（別売り）。容量は1,264Whで、サイズは、約356（幅）x260（奥行）x198（高さ）㎜。最大3つまで接続可能で、バッテリー容量を最大5,000Whまで拡張できる。使用したい電化製品や用途に合わせて、「ちょうどいいバッテリー容量」を確保できるのはうれしいかぎり
電気代削減ソーラーパネルで本体充電。
上手に活用すれば、高騰する電気代の削減にも貢献
電気代の価格が高騰し、家計を圧迫している昨今。なんとかならないものかと、頭を悩ませている人も多いはずだ。こうしたニーズにも「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は応えてくれる。太陽光を活用し、最大出力100Wのソーラーパネルでポータブル電源本体を充電できるため、環境にやさしいエコなライフスタイルを実現できるのはもちろん、充電・蓄電した電気を上手に活用することで、高騰する電気代の削減にもひと役買ってくれるのだ。
ソーラーパネル「Jackery SolarSaga 100」は、光の吸収を高めるIBC（Interdigitated Back Contact）技術を採用することにより、高速充電をかなえるとともに、曇りやかすみの多い天候時でも高い出力を実現。「置いて、開いて、立てる」の3ステップで、庭やテラスなどに簡単に設置できる点もうれしい。また、使用しない場合は折り畳んでコンパクトに収納可能。持ち運びも容易だ。
太陽光発電によって、「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」を充電できる「Jackery SolarSaga 100」。高効率ソーラーパネルを搭載しており、本機1枚での最大出力は100W。数日間停電が続くような災害時でも、安定的にポータブル電源を充電できるのは心強いうえ、日ごろから積極的に活用すれば、高騰する電気代の削減にも寄与する
在宅勤務時に使用する、パソコンやタブレット端末、スマートフォンなどの電源に「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」を活用。「Jackery SolarSaga 100」を使って充電すれば、環境にやさしいエコなライフスタイルを実現できる
設置の手順はいたって簡単。「Jackery SolarSaga 100」のソーラーパネルを広げて脚を立てたら、「Jackery SolarSaga 100」と、「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」を充電ケーブルで接続するだけ。ものの1分ほどでセッティングは完了する
使用しないときは折り畳んでコンパクトに収納でき、持ち運びもしやすい。場所を取らずに収納しておけるのはありがたいかぎりだ
使い勝手＆安心感災害時からガーデンパーティ、キャンプ、
車中泊まで、幅広いシーンで活躍
「Jackery Solar Generator 1000 Plus」の使い勝手をさらに堀り下げていこう。本機はWi-Fiに対応しており、スマートフォン用のアプリを使用すれば、ポータブル電源のステータスをリアルタイムで確認できる。また、停電時に瞬時にAC電源からバッテリー電源に切り替えるBMS保護システムを搭載。冷蔵庫やデスクトップPCなどに接続しておけば、突然の停電時にも電力を供給し続けられるので安心だ。もちろん、万が一の停電時に、さまざまな電化製品が使えるのはそれだけで大きな安心材料となる。スマートフォンやタブレット端末を充電して最新の災害情報を確認したり、IH調理器や電子レンジを使って温かい食事を用意したり。さらには、扇風機や電気毛布を使って暑さ、寒さをしのぐことも可能だ。
スマートフォン用のアプリを使えば、バッテリー残量はもちろん、入出力の状況など、ポータブル電源のステータスをリアルタイムで確認できる
停電時に、瞬時にAC電源からバッテリー電源に切り替えるBMS保護システムを搭載。電力を途絶させたくない、冷蔵庫やデスクトップPCにつないでおくと安心だ
「Jackery Solar Generator 1000 Plus」があれば、万が一の停電時でも、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどを充電でき、最新の情報にアクセスできる。いまやライフラインのひとつともいえるスマートフォンを、繰り返し充電できるのは心強い
災害時だけでなく、普段使いもしやすいのが「Jackery Solar Generator 1000 Plus」の魅力。ガーデンパーティやキャンプ、車中泊にも活用できるなど、幅広い用途で利用できる
まとめ日々の生活の中で使いやすい、
“身近な”ポータブル電源
キャンプや停電時に使用するイメージの強いポータブル電源だが、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用することで、2,000Wの定格出力（最大瞬間出力4,000W）と、約4,000回のサイクル寿命を実現した「Jackery ポータブル電源 1000 Plus」なら、幅広い家電を稼働でき、普段使いしやすいことがよくわかった。また、太陽光で発電する「Jackery SolarSaga 100」でポータブル電源本体を充電すれば、環境にやさしいエコなライフスタイルを実現できるだけでなく、高騰する電気代の節約にも貢献してくれる。防災意識、節電意識、持続可能なエコライフへの気運が高まっている昨今の状況を考えると、「Jackery Solar Generator 1000 Plus」は、そうした時流をしっかりと捉えたアイテムであり、数あるポータブル電源の中でも、「指名買い」する価値のある1台と言えるのではないだろうか。
に便利な300Plusなど、
「Jackery Solar Generator Plus シリーズ」
にも注目！
ポータブル電源とソーラーパネルがセットになった「Jackery Solar Generator Plus」シリーズには、今回紹介した「Jackery Solar Generator 1000 Plus」のほか、定格出力3,000Wの大容量モデル「Jackery Solar Generator 2000 Plus」もラインアップ。さらに、今秋には、出力約300Wで持ち運びに便利な「Jackery Solar Generator 300 Plus」も発売予定となっている。目的や用途に応じて、順次拡充される「Jackery Solar Generator Plus」シリーズの今後の展開にも注目だ。