今や「クリエイティブ作業をするならWindows PC」と言われる時代に クリエイターの考えをスピーディーに形にする 注目の「インテル® Evo™ プラットフォーム」準拠PCはこれだ
Windows PCはクリエイティブ作業に適さないと言われていた時代があったが、それも今や昔の話。昨今は、クリエイティブ系ソフトの多くがWindowsに対応し、ハードウェアの快適性も大きく向上したことで、むしろWindows PCを歓迎するクリエイターが増えてきた。そんなWindows PCのなかでも、とりわけクリエイティブ作業に向いているのが、インテルが定めた高性能の証「インテル® Evo™ プラットフォーム」を搭載したモデルだ。そこで今回は、クリエイティブ業界におけるWindows PCの動向を考察しながら、注目の最新「インテル® Evo™ ノートブックPC」をチェックしていく。
クリエイター向けPCとはできないことはほとんどない?
クリエイターがWindows PCを支持する理由
「クリエイティブ作業にWindows PCは不向き――」。かつてプロのクリエイターたちからそう言われていた時代は、確かにあった。そして今でもなおそのような考えを抱いて、はなからWindows PCを選択肢から外してしまっているクリエイターも、決して少なくないだろう。しかし結論から述べると、こうした評価は、今や「的外れだ」と言わざるを得ない。
そもそも、Windows PCがクリエイティブ作業に不向きだと言われるようになった背景には、まず、Windows PCで使用できるクリエイティブ系ソフトが少なかったことがあげられる。たとえば、画像編集ソフトの代表格である「Adobe Photoshop」の初代バージョンは発売当初、Windows PCに対応していなかったし、動画編集ソフトの「Adobe Premiere」も同様だった。そのほか、音楽制作ソフトにおいて必要なプラグインがWindows版では非対応だったり、一部のクリエイティブ系周辺機器がWindows PCで使えなかったりしたことなども、理由としてあげられるだろう。
しかし、こうした状況にあったのは1990年代のことで、2000年前後にはほぼ解消されている。先述した「Adobe Photoshop」や「Adobe Premiere」は今やWindows PCの定番ソフトになっているうえ、クリエイティブ系ソフトのプラグインや周辺機器の多くが、今ではWindows PCに対応している。それでも、1990年代当時の印象が根強い固定観念となっており、今でも「Windows PCのクリエイティブ環境はイマイチ」という認識のままでいるクリエイターは少なくない。
「Adobe Photoshop」(左画像)は1993年からWindows PCに対応。画像編集はもちろん、チラシやポスター、Webサイトのデザインなどで幅広く活用されている。当初、Windows PCに対応していなかった「Adobe Premiere」も、2003年にはWindows PC専用ソフト「Adobe Premiere Pro」(右画像)として生まれ変わった。映像補正やテロップ追加が行えるのはもちろん、豊富なエフェクトやトランジションが用意され、プロクオリティの動画制作が可能だ
「Adobe Photoshop」(上画像)は1993年からWindows PCに対応。画像編集はもちろん、チラシやポスター、Webサイトのデザインなどで幅広く活用されている。当初、Windows PCに対応していなかった「Adobe Premiere」も、2003年にはWindows PC専用ソフト「Adobe Premiere Pro」(下画像)として生まれ変わった。映像補正やテロップ追加が行えるのはもちろん、豊富なエフェクトやトランジションが用意され、プロクオリティの動画制作が可能だ
現在はWindows PCで使える無料のクリエイティブ系ソフトも実に豊富だ。たとえば動画編集ソフトを見ると、インストール不要のクラウドアプリとしても知られるマイクロソフトの「Clipchamp」や、豊富なテンプレートで手早く編集できるサイバーリンクの「CyberLink PowerDirector Essential」、ハリウッド映画の制作にも使用される、ブラックマジックデザインの多機能ソフト「DaVinci Resolve」などがあり、どれを選べばよいか選択に困ってしまうほど。
また、DAWソフトでは、バンドラボ・テクノロジーズから「Cakewalk by BandLab」が無料で提供されており、スタジオ品質のエフェクトや外部プラグインを駆使した本格的な音楽制作が可能だ。3DCGを制作したいなら、モデリングからアニメーションまで対応した、ブレンダー・ファウンデーションが提供するオープンソースの統合型ソフト「Blender」を使えば事足りる。さらに、スマートフォンと連携させて作業したい場合には、無料のスマートフォン連携ツール「インテル® Unison™」を使えば、スマートフォンと簡単にワイヤレス接続して写真や動画を送受信できる。
それでも一部のクリエイターはこう指摘するかもしれない――。「Windows PCは動作が重くて、操作性がよくない」と。確かにかつてのWindows PCは、OSのプログラム構成が複雑なため動作が遅く、負荷の高いクリエイティブ作業には向いていないと、一部のクリエイターから言われていたこともある。しかし、それもはるか昔の話。Windowsはバージョンを経るごとにソフト面を最適化してきたうえ、先進的なハードウェアとの連携を強化してきたため、むしろソフトによっては、ほかのOSより圧倒的に処理が速いケースも数多く見られる。加えて、CPUやメモリー、SSDの飛躍的な性能向上により、OSの重さが問題になる時代は過ぎ去ったと言えるだろう。
操作性の面でも、Windows PCのキーボード配列に親しんでこなかった人にとっては、「使いづらい」となってしまうのかも知れない。しかしこの課題も、キー配列変換ソフトとして知られるフリーソフトの「Change Key」などを使って、配列やショートカットキーを好みの割り当てに変更すれば片付く。また、多くのWindows ノートPCでは広いトラックパッドを備えるうえ、タッチ感度の設定が柔軟に行えるため、カーソル操作にも不自由しないはずだ。

Windows PC以外で慣れ親しんだキーボード配列やトラックパッドの感覚も、キー配列変換ソフトやタッチ感度調整により違和感なく再現できるため、現在のWindows PCは、初めて使う人でも親しみやすい
このように、クリエイター目線で見ても、Windows PCにできないことはほとんどない。むしろ、パソコン市場で圧倒的なシェアを誇るWindows PCだからこそ対応するクリエイティブ系ソフトが多いうえ、ハードウェア面でもすぐれた選択肢が豊富にある。こうしたことから、アメリカの音楽制作者やゲームクリエイターなどの間では、Windows PC利用者の割合が大きく伸びていると言われている。クリエイティブ作業をするのなら、固定観念を捨てて、ぜひWindows PCを検討してみてほしい。
高性能の証「インテル® Evo™ ノートブックPC」なら
クリエイティブ作業がより速く、より快適に
Windows PCがクリエイティブ作業に適していることはこれまで述べてきた通りだが、Windows PCとひと口に言っても、その製品数は膨大。いざ最適な1台を選ぼうという段階になって、頭を抱えてしまう人も少なくない。そこで注目してほしいのが、「インテル® Evo™ プラットフォーム」と呼ばれるインテルの認証だ。
「インテル® Evo™ プラットフォーム」をひと言で表現すれば、インテルが定めた高性能ノートPCの証と言える。インテルはパソコンメーカーと協力しながら、ノートPCユーザーが抱える不満や課題を分析し、処理性能から使い勝手に至るまで、ユーザーが求める理想的な体験を実現できる仕様を追求。こうして誕生したのが同プラットフォームであり、複数のアプリを同時に実行できるすぐれたマルチタスク性能や、負荷が高いクリエイティブ作業を快適に行える高い処理性能などを兼ね備えたノートPCにのみ、この認証が与えられている。こうした厳しい要件をクリアしたノートPCこそ、タフな作業を常とするクリエイターにふさわしいと言えるだろう。
ちなみに、「インテル® Evo™ プラットフォーム」の前提条件となっているのは、高性能CPU「インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」の搭載。とりわけ注目したいのは、最新世代の「第13世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」を搭載した製品だ。この最新世代CPUは、高性能な「Pコア」と省電力な「Eコア」の2種類で構成される「パフォーマンス・ハイブリッド・アーキテクチャー」を最適化。動作クロックの向上が図られているうえ、増強されたEコアによってマルチコア処理にもめっぽう強い。そのため、動作クロックやマルチコア処理が肝となる動画のエンコードやレンダリングなどの本格クリエイティブ作業も、サクサクとこなせるのだ。

「第13世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」は、最新プロセスルール「Intel 7」改良版の採用と「パフォーマンス・ハイブリッド・アーキテクチャー」の成熟により、シングルコア性能とマルチコア性能の双方を前世代から大幅に改善。さらに、レンダリング性能などを強化した内蔵GPU「インテル® Iris® Xe グラフィックス」が映像処理をパワフルにアシストしてくれるため、一般的なクリエイティブ作業ならディスクリートGPUを必要としない

パワフルなCPUに支えられた「インテル® Evo™ ノートブックPC」なら、画像や動画の編集といったクリエイティブ作業はもちろん、「龍が如く 維新! 極」のような人気ゲームでも画質設定を調整することでストレスなくプレイできる
さらに、「インテル® Evo™ プラットフォーム」の要件は単純な処理性能だけではない。「スリープ状態からの1秒以内の復帰」「フルHDディスプレイでの9時間以上のバッテリー駆動」「ノイズ抑制や照明補正などによるすぐれた画質と音質」「高速通信規格のWi-Fi 6/6E(Gig+)やThunderbolt 4の採用」といった、多岐にわたる総合力も求められる。これらが快適なクリエイティブ作業を行ううえで強力な武器となるのは言うまでもない。クリエイターがWindows PCを選択するうえで、同プラットフォームに準拠しているかどうかは、何よりもわかりやすい指標となるのだ。
製品紹介注目の「インテル® Evo™ ノートブックPC」はこれだ
それでは、「第13世代インテル® Core™ プロセッサー・ファミリー」を搭載し、「インテル® Evo™ プラットフォーム」に準拠した、注目のWindowsノートPCを紹介しよう。以下にあげたように、スペックやデザイン、価格などが異なる豊富な選択肢が揃っていることも、Windows PCの大きな魅力。用途や好み、予算に合わせて、最適な1台を選んでほしい。