「Alienware」ゆずりの冷却システムがワンランク上のゲーミング性能を引き出すNew「DELL G15(AMD)」


2023年8月に発売された、デル・テクノロジーズのNew「Dell G15(AMD)」は、同社のプレミアムゲーミングブランド「Alienware(エイリアンウェア)」ゆずりの冷却システムを備えたボディに、新世代CPUや高性能GPUを搭載。それにもかかわらず、11万円台※からという手の届きやすい価格を実現した本格ゲーミングノートだ。ここでは、そんな高コスパ・ゲーミングノートの実力を詳しくレビューした。※最小構成価格(税込)。2023年9月19日時点
パフォーマンス新世代CPUと高性能GPUが生み出す、
圧巻のゲーミングパフォーマンス
今回レビューするNew「Dell G15(AMD)」は、デル・テクノロジーズのプレミアムゲーミングブランド「Alienware」の設計思想を受け継ぎながらも手の届きやすい価格を実現し、価格.comユーザーから厚い支持を獲得している15.6型のゲーミングノートだ。
2023年8月に発売された新モデルでは、「AMD Ryzen™ 7000 シリーズ プロセッサ」のなかでも、「Zen 4」コアを採用した新世代CPU「AMD Ryzen™ 7040 シリーズ プロセッサ」を搭載。ゲーミング性能を左右するGPUには「NVIDIA GeForce RTX 30/40シリーズ」を採用し、ノートPCでありながら本格ゲームが楽しめる高性能モデルとなっている。それでいて11万円台※から購入できる低価格を実現しているのだから、その注目度は高い。
「Dell G15(AMD)」は高コスパモデルながら、新世代CPUや高性能GPUを搭載。そのうえ、「Alienware」ゆずりの冷却システムや120/165Hz駆動の高速フルHDディスプレイを備え、ゲーミング仕様が追求されている
ここでは、「AMD Ryzen™ 7 7840HS プロセッサ」「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載した最上位モデルを使って、そのパフォーマンスをチェックしてみた。なお、New「Dell G15(AMD)」はメモリーやストレージのスペックも高く、すべてのモデルが、メモリーはDDR5-4800を16GB(デュアルチャンネル)、ストレージはPCI Express 4.0 x4接続のSSDを512GB搭載している。
キーボード右手前に「AMD Ryzen™ 7000 シリーズ プロセッサ」のロゴマークを発見。本機が搭載する「AMD Ryzen™ 7 7840HS プロセッサ」は、TDP(熱設計電力)が45Wだが、クロック周波数は3.8GHzと高く、ゲーミング仕様のCPUと言える。また、最新GPU「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop」も採用。本機では140Wとトップクラスの高出力を実現しており、定格よりもパワフルなグラフィック処理が期待できる
CINEBENCH R23
CPUのパフォーマンスを確認するベンチマークプログラム「CINEBENCH R23」では、シングルコアが1758、マルチコアが16105と、ノートPC向けのCPUとは思えないほどのハイスコアをマークした。ゲームのプレイはもちろん、動画編集や3D制作なども快適にこなせるCPUと言えるだろう
パソコンの基本性能をチェックするベンチマークプログラム「PCMark 10」では、快適さの目安である5000を大きく上回る総合スコア7745を記録した。また、グラフィック性能を確認する「3Dmark」の「Time Spy」テストでも、10000の大台を超える10558をマーク。このスコアは、ミドルクラスのゲーミングデスクトップ並みだ
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
MMO RPGのなかでも負荷が高いとされる「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を実行したところ、「高品質」(最高画質設定)のフルHD(1920×1080)で「とても快適」、WQHD(2560×1440)で「快適」の評価となった。これなら、高解像度な外部ディスプレイに接続してゲームをプレイすることもできそうだ
このように各種ベンチマークテストで高いスコアを出した本機だが、肝心のゲームプレイでの性能はどうか? まずは、eスポーツタイトルとしても人気のチーム形式FPS「Apex Legends」を、各画質項目を「高」に、解像度をフルHDに設定してプレイしてみたが、フレームレートは160fps以上をキープし、時おり200fpsを超えるなど、かなり余裕があった。
それならば、と重量級のAAAタイトル「サイバーパンク2077」を、画質プリセット「レイトレーシング:ウルトラ」のフルHD設定でプレイしてみたが、それでも60fps前後のフレームレートでスムーズに動作。なお、本タイトルは、AIを駆使してグラフィック負荷を下げつつ高画質を実現する「DLSS 3」に対応しているので、これを有効にしたところ、フレームレートは90fps前後まで跳ね上がった。
また、美麗なグラフィックが売りのAAAタイトルのひとつ「Forza Horizon 5」も、画質プリセットを最高の「エクストリーム」にしてフルHD解像度でプレイしてみたところ、フレームレートは90fps前後をキープ。ノートPCでありながら、AAAタイトルも十分に遊べる高いゲーミング性能を備えていることが確かめられた。
「Alienware」ゆずりの強力な冷却システム
限られたスペースに高性能なパーツを満載したゲーミングノートにとって、それらを冷やす強力な冷却システムが欠かせない。その点New「Dell G15(AMD)」は、超薄型ブレードを採用した2基の冷却ファンと4本のヒートパイプで構成された「Alienware」ゆずりの強力な冷却システムを搭載。そのうえ、本モデルを含む「NVIDIA GeForce RTX 40シリーズ」搭載モデルでは、水の気化と凝縮を利用した熱拡散装置「ベイパーチャンバー」と、独自の熱伝導素材「エレメント31」も導入するなど、冷却に対する強いこだわりが感じられる。そのため、高負荷を掛けてもCPUやGPUが熱くなりすぎず、高いパフォーマンスを持続できるのだ。
ゲーミング機能素早い動きも滑らか、120/165Hz駆動の
高速フルHDディスプレイ搭載
人気ゲームを高フレームレートで動作させられるNew「DELL G15(AMD)」だが、これをスムーズな描画で楽しむには高速なディスプレイも必要だ。
その点、本機はゲーミングノートらしく、120Hzもしくは165Hzで駆動する高速な15.6型フルHD液晶ディスプレイを搭載。なかでも今回のレビューに活用している「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop」搭載モデルでは165Hz駆動による滑らかな表示が楽しめた。
そのうえ、GPUが出力するフレームとディスプレイのリフレッシュのタイミングを動的に同期する「NVIDIA G-SYNC」もサポート。動きの速いFPSやレーシングゲームなども、ティアリング(ズレ)やスタッタリング(カクツキ)を抑えながら、滑らかと表示された。
120Hzもしくは165Hzで駆動する15.6型フルHD液晶ディスプレイを採用。なかでも、「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop」搭載モデルはsRGBの色域を100%カバーしており、動画配信サービスのコンテンツや写真なども高画質で楽しめた。また、ブルーライトを低減する「ComfortViewPlusテクノロジ」にも対応している
ゲーミングユーティリティソフトも「Alienware」ゆずり
ゲーミングユーティリティソフトとして「Alienware Command Center」がプリインストールされているのも本機のうれしいポイント。本ソフトを使えば、「Alienware」と同様、ゲームタイトルごとに細かくパフォーマンスモードを設定できるうえ、CPU/GPUの使用率や温度などをプレイ中のゲーム画面にオーバーレイ表示させられるなど、ゲーミングに役立つ機能を豊富に活用できる。これらを駆使すれば、より快適なプレイ環境へ簡単にカスタマイズしていける。
Alienware Command Center
ゲームタイトルごとにパフォーマンスモードを設定できるだけなでなく、ゲームプレイ後にfpsやCPU利用率などの推移を確かめることができる。また、ゲームプレイ中の画面に、CPU/GPUの使用率や温度をオーバーレイ表示させることも可能だ
ボディデザインゲームプレイに適したインターフェイス配置
のスタイリッシュなボディ
続いて、New「DELL G15(AMD)」のボディや使い勝手をチェックしていこう。
ゲーミングノートと言うとゴテゴテとした筐体をイメージする人も多いと思うが、本機の印象はどちらかと言うとスマート。カラーバリエーションには、シックな「ダークグレー」と爽やかな「クォンタム ホワイト」(「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop」搭載モデルのみ)の2種類が用意されているが、特に今回のレビューに活用した「クォンタム ホワイト」は、排気口部に配されたアクセントカラーのブルーやオレンジが美しく、その仕上がりはスタイリッシュだ。
スマートなデザインながら、天面のラインや大きな排気口がどこかメカニカルな雰囲気を醸し出している。背面に突き出した排気口部のブルーや、排気口内部や「G」ロゴのオレンジがデザイン上のアクセントとなっており、おしゃれな印象だ
操作の中心となるキーボードは、テンキー付きの標準的なレイアウト。ゲームプレイでも日常的な作業でも使いやすかった。また、映像出力対応のUSB3.2 Gen 2 Type-CポートやHDMI2.1出力ポートといった主要な外部インターフェイスが背面に集約されているのもポイント。パソコン左右の空間をスッキリできるので、ゲーミングマウスを接続しても快適に使用できる。
キーボードは、2段階の明るさ調節に対応した白色LEDバックライトを搭載。英語配列にはなるが、バックライトのカラーを4ゾーンに分け、ゾーンごとに発光を制御できるRGBバックライトキーボードもBTOメニューとして用意されている
背面にUSB3.2 Gen 2 Type-Cポート(映像出力対応)、HDMI出力ポート、USB3.2 Gen1 Type-Aポートを搭載。左側面には有線LANポート、ヘッドホン出力/ヘッドセットポートを、右側面にUSB3.2 Gen1 Type-Aポート×2を装備している
まとめAAAタイトルも十分にプレイできる、
本格ゲーミングノート
コスパの高いゲーミングノートと言うと、価格と引き換えに、CPUやGPUの性能がいまひとつだったり、冷却システムが弱かったりなど、ゲームはプレイできてもAAAタイトルを楽しむには中途半端なモデルと言わざるを得ない製品も存在している。
しかし、今回レビューしたNew「DELL G15(AMD)」に、そんな中途半端さはない。CPUに「Zen 4」コアを採用した新世代CPU「AMD Ryzen™ 7 7840HS プロセッサ」を、GPUに高性能GPU「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop」を搭載し、高いゲーミングパフォーマンスを発揮してくれる。そのうえ、スマートなボディには「Alienware」ゆずりの高性能な冷却システムを内蔵しているのでゲームをプレイしていても動作に安心感があるし、165Hz駆動に対応したディスプレイによって画面の表示は実に滑らかだ。
負荷の高いAAAタイトルをゲーミングノートで楽しみたいと考えている人に、本機はぴったりな選択肢となるはずだ。
主なスペック
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RTX 3050搭載モデル |
RTX 4050搭載モデル |
RTX 4060搭載モデル |
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| カラー | ダークグレー | ダークグレー/クォンタム ホワイト | |
| OS | Windows 11 Home | ||
| CPU | AMD Ryzen™ 5 7640HS プロセッサ(6コア/12スレッド、22MB キャッシュ、4.3GHz-最大5.0GHz) | AMD Ryzen™ 7 7840HS プロセッサ(8コア/16スレッド、24MB キャッシュ、3.8GHz-最大5.1GHz) | |
| ディスプレイ | 15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢パネル、120Hz駆動 | 15.6型フルHD(1920×1080)、非光沢パネル、165Hz駆動 | |
| グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 3050 Laptop(GDDR6 6GB) | NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop(GDDR6 6GB) | NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop(GDDR6 8GB) |
| メモリー | 16GB(8GB×2、DDR5-4800) | ||
| ストレージ | PCI Express 4.0 x4接続512GB SSD | ||
| 外部インターフェイス | USB3.2 Gen2 Type-Cポート×1(映像出力対応)、USB3.2 Gen1 Type-Aポート×3、HDMI2.1出力ポート、有線LANポート、ヘッドホン出力/ヘッドセットポート | ||
| 無線機能 | Wi-Fi 6(IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n) | ||
| バッテリー | 3セル、56Wh | 6セル、86Wh | |
| 本体サイズ | 約357.26(幅)×274.52(奥行)×21.28〜27.95(厚さ)mm(突起部除く) | ||
| 重量 | 約2.81kg | 約2.97kg | |



























