テスコム「プロテクトイオンヘアードライヤーTD770A」を試してみた
ヘアドライヤーに求めるものは人それぞれだが、小型・軽量で取り回しやすいことと、パワフルな風でスピーディーに髪を乾かせることは必須の要素となるだろう。しかし、これらを両立するのは簡単ではない。取り回しのよさと、大きなモーターがもたらすパワフルな風は相反するからだ。しかし、2023年9月に発売されたテスコムの「プロテクトイオンヘアードライヤー TD770A」は、そんな難題を克服し、小型・軽量なのに大風圧を実現した注目のモデルとなっている。二律背反を克服できた秘密に加え、その実力をチェックしていこう。
Feature「高速ブラシレスDCモーター」がもたらす、
小型・軽量&大風圧
スピーディーに髪を乾かすことを重視して大きなモーターを搭載すると、ヘアドライヤーの本体が大きく重くなり、取り回しづらくなりがち。かといって、取り回しやすさを優先して非力なモーターを搭載すると、速乾性が犠牲となり、ヘアドライに時間がかかってしまう。ヘアドライヤーにとって、本体サイズと速乾性は、あっちを立てればこっちが立たない、という二律背反の関係になりがちだ。
テスコムの新モデル「プロテクトイオンヘアードライヤー TD770A」(以下、TD770A)の小ぶりなボディを見て、「パワーは“それなり”なんでしょ」といぶかってしまったのは、そんな、先入観があったからかもしれない。しかし、本機のうたい文句は「小型・軽量なのに大風圧」。なんだか狐につままれたような話だが、確かに、電源を入れて風を手に当ててみると、グオンと押してくるようなパワフルさを感じる。
小型・軽量の「TD770A」が、なぜ高い速乾性を実現できたのか?
その秘密は、テスコムブランドとして初めて高速ブラシレスDCモーターを搭載した点にある。このモーターは小型・軽量ながら、毎分110,000回転の高速回転が可能。高性能なモーターを採用することで、本体体積は約40%※1にコンパクト化、重量は約380g※2と約30%※1の軽量化に成功したわけだ。
気になる乾燥効率は、高速ブラシレスDCモーターの大風圧によって、従来の大風量モデルに対して109%※1にアップ。ロングヘアの人でも手が疲れにくく、髪の水分を吹き飛ばしながら、根元から効率的に髪を乾かせるモデルに仕上がっている。
- ※1 従来機種TID3500比
- ※2 電源コードを除いた本体質量
「小型・軽量なのに大風圧」を実現した秘密である高速ブラシレスDCモーターは、小型・軽量かつパワフルなだけではない。ブラシと呼ばれる摩擦パーツがないので、約1,000時間※3という長寿命も実現している※3 モーター単体での仕様となります
Review高い速乾性を実感!
「プロテクトイオン」でまとまりのあるツヤ髪へ
百聞は一見に如かず、ということで、実際に髪を乾かしてみよう。今回のトライアルに手をあげたのは、40代の女性スタッフ。ロングヘアのスタッフは普段、髪を乾かすのに10分以上かかっているそうで、「少しでも時短できたらいいなと思っていました」とのこと。そんなスタッフは、「TD770A」をどう評価するのか?
電源を入れたスタッフは開口一番、「風、すごく強いですね!」。普段使っているヘアドライヤーは、大風量が売りのモデルだというが、それと比べても「こっちのほうがパワフルだと思います」と話す。
「特に速乾性を感じたのは、根元を乾かすとき。普段は、髪を根元まで乾かすのに10分以上かかっていますが、『TD770A』は風圧が強いので、髪の根元が自然と持ち上がり、地肌までより短時間でしっかりと乾かせました」。
実際、検証中もスピーディーにヘアドライが進み、髪を乾かし終わるまでにかかった時間は5分ほど。この速乾性の高さは「あわただしく時間のない朝にはとても助かりますし、夜、入浴後のリラックスタイムをより長く取れるのもありがたいです」と、顔をほころばせた。
検証「TD770A」で髪はどれくらい速く乾く?
髪に風を当てると、髪がふんわりと根元から立ち上がり、地肌までしっかりと温風が当たる。スピーディーにヘアドライが進み、約5分16秒で髪を乾かせた。これにはスタッフも「ヘアドライの時間を普段の約半分にできるのはうれしい限りです」と、高評価だった
スタイリングの仕上がりのよさにも感心
スタッフは、ヘアドライ後の髪の仕上がりにも感心したという。一般的に、ヘアドライヤーは速乾性を高めると、乾燥や摩擦による静電気が発生しやすくなるが、「TD770A」では、プラスとマイナス双方のイオンを放出することで静電気を抑制し、髪にまとまりやツヤをもたらす「プロテクトイオン」機能を搭載している。
「静電気を抑えた効果でしょうか、髪が広がりにくく、スタイリングがまとまりやすいんです。スタイリングがうまくいくと、気分が凛とするというか、自然と、よし、今日もがんばろうと思える。朝、納得できるヘアスタイルで家を出られるのはよろこびですね」。
プロテクトイオン
「プロテクトイオン」機能は、プラスとマイナスそれぞれのイオンを放出するため、髪がどちらかいっぽうに帯電することで発生する静電気を抑制する。結果として髪にツヤが出て、スタイリングがまとまりやすいのだ
ヘアドライ後の仕上がりを比較
「TD770A」と一般的な機種で濡れた髪を乾かし、仕上がりを比較してみると、「TD770A」のほうが髪にツヤが感じられ、毛先も遊んでいないことが確かめられた。「プロテクトイオン」の効果はもちろん、ヘアドライに要する時間が短縮されたことで、温風による髪への熱ダメージが抑えられたためだろう
Body着脱しやすいマグネットフード。
お手入れもしやすい
テスコムの新フラッグシップモデルだけあって、「TD770A」は使いやすさにもすぐれている。吹き出し口からの風を絞り込んで、風を集中させる「セットフード」を取り付ければ、ブラシを持ちながら、整えたい部分にピンポイントで風を当ててスタイリングができる。また、使っていてよさを感じたのは、耳障りな周波数帯が抑えられ、動作が静かだったこと。夜間も気兼ねなく使える低騒音化※4設計がうれしい。
- ※4 テスコム従来機種TID3500約72dBとTD770A約65dBの比較
スタイリングに便利な「セットフード」と、吸引口を覆う「インレットカバー」はマグネット式で着脱しやすく、装着するとしっかりと固定される。万が一セットフードをぶつけてしまっても、フードがはずれにくくなっている
低騒音化設計も感心したポイント。従来機種「TID3500」の運転音が約72dBだったのに対し、「TD770A」では運転音が約65dBまで抑えられている。大風圧を実現しながら、低騒音化されていることにも驚く
使う人のことを考えた工夫も盛りだくさん
このほか、ファンを逆回転させてフィルターに付いたホコリを吹き飛ばすことで、ラクにお手入れできる「逆噴射モード」を搭載するうえ、テスコムのモデルらしく、レバーを押すだけでコンセントから簡単にプラグを抜ける「ラク抜きプラグ」や、コードの根元に負荷がかかりにくい「ロングライフコード」もしっかりと装備。ユーザーのことを考えた設計が行き届いているのも魅力だ。
まとめヘアドライヤーの性能が高いと、
生活も豊かになる
「TD770A」を使用したスタッフのキラキラとした笑顔。その表情を見ただけで、「TD770A」の完成度の高さが伝わってきた。
小型・軽量で取り回しがよいこと、髪を短時間でしっかり乾かせること、それによって、趣味の時間や大切な人と過ごす時間が増えること、ツヤとまとまりのある髪に仕上がり、毎朝はつらつとした気持ちで出かけられること――。「TD770A」がもたらすベネフィットを、スタッフの笑顔が端的に物語っていたのだ。それだけでなく、テスコムのヘアドライヤーの新フラッグシップモデルだけあって、「ラク抜きプラグ」や「ロングライフコード」など、使い勝手のよさがさまざまな場面で感じられた。
使う人を笑顔にするヘアドライヤー。「TD770A」はそんな形容がしっくりくる、完成度の高いモデルだと言えるだろう。