本体のお手入れは紙パックを捨てるだけ!*1 軽量なのに、きわだつパワー 日立「かるパックスティック PKV-BK50L」徹底検証
サイクロン式のコードレススティッククリーナーはこまめなごみ捨てが必要であったり、ダストケースのお手入れが必要だったりなど、お手入れに手間がかかりがち。それを解消してくれるのが、紙パック式を採用した日立のコードレススティッククリーナー「かるパックスティック PKV-BK50L」だ。その手軽な使い勝手とともに、掃除機としての実力をチェックしていこう。
※日立から価格.comスタッフにチェック依頼し、価格.comスタッフのコメントをあらかじめ日立で確認し掲載しています。
ごみ捨て簡単本体のお手入れは紙パックを捨てるだけ!*1
たっぷり吸える「紙パック式」
床上のごみに気づいたそのときに、サッと掃除ができるコードレススティッククリーナー。取り回しのよさや手軽さで人気を博しているものの、そのほとんどは「サイクロン式」。こまめなごみ捨てが必要であったり、ダストケースのお手入れが必要だったりと、こと「お手入れ」については手間がかかるところがあった。(※日立比)
対して「紙パック式」は、ごみをたっぷりとためておけるうえ、いっぱいになったら紙パックを取り出してごみ箱に捨てるだけ。汚れが付くダストケースも存在しないため、お手入れが格段にラクだ。コードレススティッククリーナーでも本当なら紙パック式を選びたい、と思っている人は少なくないはずだ。
そんな人に朗報が飛び込んできた。2023年12月、日立からパワフルな吸引力を実現した紙パック式のコードレススティッククリーナー「かるパックスティック PKV-BK50L」が発売されたのだ。同社は2022年に同じく紙パック式の軽量コードレススティッククリーナー「かるパックスティック PKV-BK3K」を発売しているので、ニーズに応じてパワー重視の「PKV-BK50L」か、軽さ重視の「PKV-BK3K」かを選べるようになったわけだ。

きわだつパワーを発揮する新モデル「PKV-BK50L」。ごみ捨てがラクな紙パック式でありながら、紙パックにごみがたまっても高い吸引力が持続するのが特徴。ボディカラーには、スタイリッシュな印象の「ライトラベンダー」を採用している
「PKV-BK50L」においてまず注目したいのが、ごみ捨て頻度の少なさだ。搭載するパワフルなモーターが生み出すごみの圧縮の効果と大きな集じん室によって、ごみ捨て頻度は約4か月に1回*2。ただでさえ紙パック式はごみ捨てが簡単なのに、ごみ捨ては1年に約3回で済むのだ。このお手入れのラクさは「サイクロン式」にはないものだろう。
※ごみの種類や量、環境や使い方により異なります。
*1 パックフィルターを交換しても本体のごみすて表示ランプが赤色点滅したり、吸込力が回復しないとき、汚れが気になるときはフィルターをお手入れしてください。
*2 一般社団法人 日本電機工業会自主基準のごみ1gを1日の吸引量として、強運転で紙パックにごみがない状態から満杯になるまでの吸引量を測定。ごみの種類によって満杯になる吸引量は異なります。ごみの種類によっては紙パックが満杯になってもごみすてランプが点滅しない場合があります。
※日立基準にて測定。数値はあくまでも目安であり、使用方法等によって異なります。●試験ごみ:ACダスト(ファイン) ●試験機関:暮らしの科学 研究所(株) ●試験方法:大きさが0.3〜10マイクロメートルの排出じんあい量測定。
実際にごみ捨てを試してみたが、紙パックを簡単に本体から取り出せる「紙パックするりん構造」や、取り出すときに吸引口をシールする「こぼさんパック」など、独自の工夫によって、手を汚さず、ものの10秒ほどでごみ捨てが完了した。捨てる際にごみが舞い上がらないうえ、ごみ箱の中でごみがむき出しにならないのも好印象だ。
集じん室のカバーを開いて、青色のフックを外し、紙パックのボール紙を持って引き上げると紙パックを取り出せる。引き上げ動作の中で紙パックの吸引口がシールされるできる仕組みもよく考えられている。紙パックがぱんぱんの場合は、フィルター枠が上にスライドして引き上げをアシストしてくれる
きわだつパワー空気がスムーズに流れる流路設計。
紙パック式でもパワフルな吸引力が持続
ごみ捨ての頻度が少なくてラクなのは魅力だけど、紙パック式はごみがたまってくると吸引力が落ちるのでは? 紙パック式に対して、こうしたイメージを持っている人もいるかもしれないが、「PKV-BK50L」ではそんな心配は無用だ。
本機は、きわだつパワーの「ジェット3Dファンモーター」を搭載しており、パワフルな吸引力を発揮。吸い込んだ空気は複数の通り道を伝ってスムーズに流れるため、紙パックにごみがたまった状態でも吸引力が持続する。
今回、紙パックが空の状態と、ごみを吸った状態とで吸引力を比べてみたが、紙パックにごみがたまった状態でも、しっかり吸引できていることを確認した。「紙パックにごみがたまってくると、吸引力が低下する」。そんなイメージは、本機には当てはまらない。
紙パックが空の状態と、ごみを吸った状態で吸引力を比較。紙パックに約10gの綿を詰めてから、床にまいた約5gのコーヒー粉を吸引してみたが、紙パックが空の状態のときと同様にワンストロークで吸い取った。簡単なテストだが、持続する吸引力が確かめられた
ラクラクお掃除標準質量1.4kg※の軽量ボディ。
「ごみくっきりライト」「からまんブラシ」も装備※本体・延長パイプ・ヘッド・電池の合計質量。
続いて、「PKV-BK50L」の使い勝手をチェックしていこう。
標準質量1.4kg※の軽量ボディで取り回しやすいうえ、ヘッドには、家具下など、高さのない場所を掃除しやすい「ペタリンコ構造」や、狭い場所でも壁に密着させられる「クルッとヘッド」を採用した「パワフル スマートヘッド」を搭載。スイスイと軽やかにストロークでき、手首を軽く返すだけでヘッドの向きを思いのままに変えられるのが印象的だった。
※本体・延長パイプ・ヘッド・電池の合計質量。
「パワフル スマートヘッド」は装備も秀逸
「パワフル スマートヘッド」は、正面に7灯のLEDライトで構成された「ごみくっきりライト」を備えており、見えにくいごみを浮かび上がらせながら掃除できるのもメリット。せっかく掃除機を掛けたのに、床のごみを取り逃していたという経験がある人は多いと思うが、「ごみくっきりライト」があればそんな残念なケースをグッと減らせる。また、ブラシには、先端がループ形状になり、髪の毛などがからまりにくい※「からまんブラシ」が採用されているので、ヘッドのお手入れもラクちんだ。
※日立調べ。ごみの種類や量、床、周囲 環境などの条件によってからまる場合があります。
からまんブラシ「からまんブラシ」の効果をチェックするため、髪の毛に見立てた約25cmの刺繍糸を吸引してみた。通常なら、ブラシにからまってしまいそうなところだが、裏返してみるとこの通り、刺繍糸が1本もからまっていなかった
充実のお掃除ツールで家中掃除
「PKV-BK50L」はお掃除ツールも充実している。すき間掃除に便利な「伸縮すき間用吸口」をはじめ、テーブルや棚の上の掃除に適した「ハンディブラシ」、細かなほこりまで取り逃さない「ほうきブラシ」、ファブリックの掃除に適した「布用ブラッシングヘッド」の4種類が付属するので、シーンに合わせて付け替えて、家中をきれいに掃除できる。
布用ブラッシングヘッド「布用ブラッシングヘッド」を装着すれば、マットレスやふとん、ソファなどの掃除も可能。ヘッドの設置面には、毛玉取りのブラシと、凹凸のあるローラーを備えており、生地を傷めず、ごみをたたき出しながら掃除できる
まとめ紙パック式の長所を伸ばし、
短所を克服した日立の意欲作
コードレススティッククリーナーの主流はサイクロン式だが、紙パック式がサイクロン式に劣るかと言えば、そんなことはない。紙パックに多くのごみをためておけるので、ごみ捨ての頻度が少なくて済むし、作業は紙パックを取り出してごみ箱に捨てるだけと簡単。お手入れの手軽さに関して言えば、紙パック式に軍配が上がる。(※日立比)
しかも、今回レビューした「PKV-BK50L」は、「紙パック式は吸引力が持続しないのでは?」というユーザーのよくある不安まで解消している。当初から紙パック式を求めていた人はもちろん、サイクロン式を今使用しているものの、今後は紙パック式に切り替えたいという人も高い満足度が得られるモデルと言えるだろう。
紙パック式の長所を伸ばし、短所を克服した「PKV-BK50L」。何ともデキのよいコードレススティッククリーナーだ。