デル「Inspiron 13」

インテル Core Ultra 7 プロセッサー搭載インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー搭載

新CPU「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」搭載 AI時代の高性能モバイルノート デル「Inspiron 13」の実力

仕事や学業で使用するノートPCには、ハイパフォーマンスと持ち運びやすさを兼ね備えたモデルを選びたいもの。デルの人気モバイルノート「Inspiron 13」シリーズは、そんなニーズにしっかりと応えてくれる1台だ。その理由はズバリ、コンパクトな13.3型モデルながら、AI処理にすぐれたハイパフォーマンスな新CPU「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」を搭載しているからだ。また、高性能なディスプレイとスピーカーを備え、クリエイティブ作業やエンタメ鑑賞にも適している。早速、本機の実力に迫っていこう。

処理性能AI処理専用エンジン搭載の新CPUが
実現する、次世代のハイパフォーマンス

仕事や学業などで使用するノートPCには、毎日持ち運んでも苦にならない携帯性に加え、数年後でもパワー不足を感じない、すぐれた処理性能を求めたいもの。そんなわがままなニーズに応えてくれるのが、デルの13.3型モバイルノート「Inspiron 13」シリーズだ。

デル「Inspiron 13」

コンパクトな13.3型の「Inspiron 13」シリーズは、カラーバリエーションとして、スタイリッシュな「プラチナシルバー」(写真)に加え、華やかな印象の「ライトピンク」を用意。スリムなアルミボディは、価格.comユーザーからも好評だ

2023年12月発売の最新モデルは、インテルから発表された新CPU「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」を採用したことで、処理性能の面で大きな進化を遂げている。すでにご存じの人もいるかもしれないが、「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」は、過去40年で最大の転換と言われるほどに、アーキテクチャーを大きく刷新。特性の異なる3つのコアを使い分けることで、パフォーマンスと省電力性能の最大化が図られている。

さらに、新しい統合GPU「インテル® Arc™ グラフィックス」と、AI処理専用エンジン(NPU)「インテル® AI Boost」を備えているのも見どころで、ゲームプレイやクリエイティブ作業におけるグラフィック処理はもちろん、生成AIやデータ分析などにも強いのだ。

デル「Inspiron 13」

レビュー機が搭載する「インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー H155」を、CPU情報表示ツール「CPU-Z」でチェック。6+8+2で3種類のコアを組み合わせた合計16コア/22スレッド仕様であることがわかる

処理性能をベンチーマークテストでチェック

まずは、気になる処理性能をチェックしてみた。「Inspiron 13」シリーズには、「インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー」搭載モデルと、「インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー」搭載モデルの2機種が用意されているが、今回レビューに使用したのは、上位機種となる「インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー/16GBメモリー/1TB SSD搭載モデル」。CPUの最新化が図られただけでなく、メモリーにはLPDDR5Xを、ストレージにはPCIe接続SSDを採用したハイスペック仕様で、高性能ノートの証である「インテル® Evo™ エディション」にも準拠している。

定番ベンチマークプログラムのテスト結果は以下のとおり。いずれのテストでも、堂々のハイクラスと言える好成績をマークした。「Inspiron 13」シリーズの最新モデルは、モバイル機でありながら、メインマシンとしても十分に活用できる処理性能を備えていると言えよう。

CINEBENCH R23

デル「Inspiron 13」

CPUの処理性能を計測する「CINEBENCH R23」では、シングルコアのスコアが際立っており、デスクトップ級と言える1719をマーク。マルチコアにおいてもモバイルノートの枠を超える9374を記録した。期待の新CPUらしい好スコアだ

PCMark 10

デル「Inspiron 13」

パソコンの処理性能を計測する「PCMark 10」の総合スコアは6651。ハイクラスの基準となる6000を超えてきた。写真編集性能やレンダリング・視覚化性能などのサブスコアも高く、ビジネス作業やクリエイティブ作業において不足を感じる場面はなさそうだ

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク

デル「Inspiron 13」

© SQUARE ENIX
ゲーミング性能を計測する「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、フルHD(1920×1080)解像度の「高品質(ノートPC)」設定で、「やや快適」という評価。「インテル® Arc™ グラフィックス」のアシストによって、息抜きにカジュアルゲームを楽しむといった使い方もできそうだ
※価格.com調べ、スコアをお約束するものではありません

では、実作業におけるパフォーマンスはどうか? 今回は、データ分析ツール「Power BI」を使って、AI機能によるグラフ化作業を実施してみた。一般的なモバイルノートではグラフが表示されるまで数秒の待ち時間を要するところ、本機では待ち時間を感じることなく、瞬時にグラフが表示された。これなら、プライベートはもちろん、仕事や学業でも頼もしく使えるはずだ。

デル「Inspiron 13」

昨今、さまざまなアプリにAI機能が実装されてきているが、今後、本CPUのNPUに対応したアプリや機能が続々と登場することが予想される。将来の技術をすぐに活用できるのも、新CPUを採用した「Inspiron 13」シリーズのメリットとなるだろう

携帯性活動の幅を広げる。薄型・軽量ボディに
長時間バッテリーを搭載

ハイパフォーマンスな新CPUを搭載しながら、薄型・軽量なボディを実現しているのも、「Inspiron 13」シリーズの注目すべきポイント。本体サイズは約296.68(幅)×213.5(奥行)×14.35-15.65(厚さ)mm、重量は約1.24kgと、13.3型ノートの中でも薄型・軽量な部類に入り、通勤や通学で毎日持ち運んでも苦にならない

デル「Inspiron 13」

天面に加えて、パームレスト面にもアルミニウム素材を使用。光を細やかに跳ね返す表面加工が施され、プレミアム感がある

デル「Inspiron 13」

本機のスタイリッシュな印象は、4辺ナローベゼルがもたらすところも大きい。上下のベゼルは実測約9mm、左右のベゼルは約4mmしかなかった。このナローベゼルはボディのコンパクト化にも貢献している

デル「Inspiron 13」

最薄部の厚さは約14.35mmとスリム。書類やファイルを詰め込んだ小ぶりのビジネスバッグにも収納できる。これなら、荷物が多い日もカバンひとつでOKだ

デル「Inspiron 13」

薄型・軽量とはいえ、ボディはタフ。米国国防総省の調達規格「MIL-STD-810H」に準拠しているので、外出時に本機を収納したカバンをぶつけたり、突然の雨に見舞われたりしても故障しにくく、安心感がある

ハイパフォーマンスにもかかわらず、ボディがコンパクトとなると、気になるのがバッテリー持ちだが、その点も心配には及ばない。「Inspiron 13」シリーズは64Whの大容量バッテリーを内蔵するうえ、「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」は省電力性にすぐれているため、約11時間30分という長時間駆動が実現されているのだ。これなら、ACアダプターを持ち運ぶことなく、朝から夕方まで使える。

デル「Inspiron 13」

長時間のバッテリー駆動を実現しているため、外出先でも安心。趣味などにも大いに活用できる

使い勝手エンタメ鑑賞もクリエイティブ作業も
お任せの高性能ディスプレイ&スピーカー

「Inspiron 13」シリーズは使い勝手もいい。それを特に実感したのが、液晶ディスプレイだ。サイズは13.3型とコンパクトだが、解像度はフルHD(1920×1080)よりも高いQHD+(2560×1600)で、輝度は最大300nitとなるため、表示が高精細で鮮やか。写真や動画の編集といったクリエイティブ作業も快適に行える。また、明暗や豊かな色域の幅をダイナミックにコントロールするHDR技術「Dolby Vision」にも対応しているので、映画やドラマなどの視聴にも適している

デル「Inspiron 13」

バスケットに色取り取りの野菜を入れた写真を表示してみると、ミニトマトやパプリカのみずみずしい色ツヤや、かいわれの細かな造形までリアルに再現された。背景の黒もしっかりと沈み込んでおり、表現力は高い

デル「Inspiron 13」

底面の前方左右に備わるスピーカーは、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。モバイルノートながら2.5W×2と高出力で、音量を上げても歪みが少なく、音の抜けがいい印象だ

デル「Inspiron 13」

SFアクション映画を鑑賞してみたところ、「Dolby Vision」と「Dolby Atmos」のすごさを実感。モバイルノートで手軽に迫力のエンタメ鑑賞が行えるのがうれしい

「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」ならではのWeb会議

「Inspiron 13」シリーズは、ビデオ通話においてもよさが実感できる。新CPUが備えるNPUの恩恵によって、Webカメラ映像のAI加工機能「Windows スタジオ エフェクト」が利用できるのだ。背景ぼかしや自動フレーミングなど、ビデオ通話でよく使用する映像加工が、AI処理によってより高精度に、より自然に行える。AIがパソコンの使い勝手をより高めてくれる好例と言えそうだ。

デル「Inspiron 13」 デル「Inspiron 13」

「Windows スタジオ エフェクト」では、背景ぼかしや自動フレーミングのほか、視線を正面に向けてくれる「アイ コンタクト」処理を設定できる。これらをオンにしてビデオ通話をしてみると、確かに背景ぼかしや自動フレーミングが自然だし、視線が相手に向くよう意識する必要がないのがラク。相手とのコミュニケーションに集中できた

デル「Inspiron 13」

ディスプレイ上部にあるWebカメラ(1080p)はプライバシーシャッター付き。使用しないときはシャッターを閉じておけば、予期せぬ映像流出を防止できる。カメラの両サイドに見えるのは、AIノイズリダクション対応のデュアルマイクで、クリアな音声を相手に届けてくれる

デル「Inspiron 13」

本体左側面にはHDMI出力ポート、Thunderbolt 4ポート×2を、右側面にはUSB3.2 Gen1 Type-Aポート、ユニバーサルオーディオジャックを装備。コンパクトな13.3型ノートでありがながら、給電や映像出力に対応した高速なThunderbolt 4ポートを2基搭載しているのがうれしい

デル「Inspiron 13」

スマートフォン連携ツール「インテル® Unison™」を使えば、スマートフォンと写真やデータのやり取りをワイヤレスで素早く行える。このツールが使えるのは、「Inspiron 13」シリーズが「インテル® Evo™ エディション」に準拠しているからだ

まとめモバイルノートの常識をガラリと変える、
AI時代の新定番

13型クラスのモバイルノートは、コンパクトなゆえ、パフォーマンス面がいまひとつで、サブマシンとしてしか使えない。そう思っている人も多いはず。しかし、今回レビューした「Inspiron 13」シリーズは、そんな一般的なモデルにはとどまらない。

新CPU「インテル® Core™ Ultra プロセッサー」の搭載により、処理性能は堂々のハイクラスだし、AI処理専用エンジン(NPU)「インテル® AI Boost」によって、今後増えていくであろうさまざまなAI技術をすぐに活用できるメリットも手に入る

そのうえ、アルミニウム素材と4辺ナローベゼルを採用したボディはスタイリッシュで、13.3型ノートの中でも薄型・軽量となる。仕事や学業のパートナーとしてうってつけだろう。もちろん、高画質ディスプレイと高品位スピーカーを備えるので、プライベートでも大活躍する。

多くの人がAIを当たり前に活用する時代は、もうすぐそこ。今から本機を手にしておく意義は大きいはずだ。

「Inspiron 13」シリーズの主なスペック

型番
レビュー機

インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー/16GBメモリー/1TB SSD搭載モデル

デル「Inspiron 13」
最新価格をチェック Office搭載モデル

インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー/16GBメモリー/512GB SSD搭載モデル

デル「Inspiron 13」
最新価格をチェック Office搭載モデル
CPU インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー H155
(最大4.8GHz)
インテル® Core™ Ultra 5 プロセッサー H125
(最大4.5GHz)
グラフィック インテル® Arc™ グラフィックス
OS Windows 11 Home 64bit
メモリー 16GB LPDDR5X
ストレージ 1TB SSD(PCIe接続) 512GB SSD(PCIe接続)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.3型QHD+(2560×1600)液晶
無線通信 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)、Bluetooth v5.2
外部インターフェイス Thunderbolt 4ポート(給電/映像出力対応)×2、USB3.2 Gen1 Type-Aポート、HDMI出力ポート、ユニバーサルオーディオジャック
サイズ 約296.68(幅)×213.5(奥行)×14.35-15.65(厚さ)mm
重量 約1.24kg
カラー プラチナシルバー/ライトピンク
この記事は2024年2月26日の情報を基にしております。