約2万円で自宅の作業環境は大きく改善できる

iiyamaの液晶ディスプレイ「ProLite」シリーズで作業効率&快適性アップ!

iiyama「ProLite」シリーズ

コンパクトなノートPCは持ち運びに便利な半面、画面が小さく見づらいのがネック。これを改善し、効率かつ快適な作業を行いたいなら、外付け液晶ディスプレイの導入を検討したい。そこで本特集では、ノートPC作業の生産性を向上させる液晶ディスプレイとして、iiyama「ProLite」シリーズに注目。自宅の作業環境をどこまでアップデートできるのか、チェックしてみた。

Check Point1 スタンド画面の位置を柔軟に調節できる
多機能スタンドがグッド

必要に応じてオフィスと自宅を使い分けるハイブリッドワークや、場所を問わずに適宜仕事を行なうリモートワークなど、多様な働き方が定着してきた。こうした柔軟な働き方に合わせ、仕事に使うパソコンは今やどこへでもすぐに持ち運べるノートPCが主流。とりわけ、モバイルノートと呼ばれる、14型以下のコンパクトなモデルを活用している人が多いだろう。

ただし、こうしたモバイルノートはディスプレイの画面サイズが小さく、細かな作業がしづらいのがネック。しかも、キーボードと一体になったノートPCは、画面の位置が低くなりやすく、どうしても姿勢がうつむきがち。身体への負担を感じている人もいるだろう。

iiyama「ProLite」シリーズ

モバイルノートは機動力の面では有利なものの、じっくりと作業するには画面が小さいうえ、姿勢が悪くなりがち。作業の生産性が上がらないと悩んでいる人も多いはずだ

そんな人にぜひ導入を検討してほしいのが、外付け液晶ディスプレイだ。ノートPCの画面サイズは大きくても17型程度となるが、外付け液晶ディスプレイの画面サイズはそれよりひと回りもふた回りも大きい20型以上が主流。文字や画像が大きく表示されるのでとても見やすい。しかも、スタンドによって画面の位置を調節できるため、背筋の伸びたラクな姿勢をキープできる

今回は、そんな液晶ディスプレイのなかから、マウスコンピューターが手掛けるiiyama「ProLite」シリーズに注目。本機を使用しながら、作業の効率性や快適性がどれほど向上するのか、チェックしてみた。

iiyama「ProLite」シリーズ

iiyama「ProLite」シリーズにラインアップされた27型「ProLite XUB2792HSU-B6」。2万円ちょっとの価格ながら、自宅の作業環境を生産性が高く快適なものへとアップデートできるアイテムだ(※価格.com最安価格。税込。2024年6月6日時点)

液晶ディスプレイを導入する際にまずチェックしたいのは、画面を支えるスタンドだ。液晶ディスプレイはどのモデルも基本的にスタンドを備えているが、スタンドの機能性によって導入後の満足度が大きく変わってくる。製品のなかには、スタンドが固定式で、画面を前後に傾斜させることしかできないものもあるのだ。

その点「ProLite」シリーズのスタンドは、多機能でさまざまなスタイルに対応可能。画面を上下にスライドできる昇降、画面を前後に傾けるチルト、画面を左右に振るスイーベル、画面を縦長に回転させられるピボットに対応し、設置するデスクやイスのサイズや高さ、ユーザーの体格などに合わせて、使いやすい位置に画面を調節できる。これなら正しい姿勢で画面に向かえるようになり、快適だ。

Before
iiyama「ProLite」シリーズ
After
iiyama「ProLite」シリーズ

モバイルノートに向かっていると目線が落ち、姿勢が前傾になりがち。しかし、多機能スタンドを搭載した「ProLite」シリーズを導入すれば、目線の高さに画面を持ってこられるので、正しい姿勢で作業できる。長時間作業も快適だ

画面位置の調節が柔軟。
「ProLite」シリーズのスタンド

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昇降画面の昇降は最大150mmの広範囲で行える。一般的な液晶ディスプレイに比べて高い位置に画面を固定できるため、低めのデスクに設置する場合も、体の大きなユーザーでも困らない

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チルトチルトは、後方に5度、手前に22度と、最大27度の調節が可能。こちらも一般的な液晶ディスプレイに比べて可動範囲が広い

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スイーベル画面を左右に振るスイーベルは、それぞれ最大45度まで可能。デスク上に荷物や資料などを広げて、着席位置を変更しても、画面を自分の正面に向けられて便利だ

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ピボット画面を縦長に回転させるピボットは、縦長のWebページやビジネス文書をまとめて一覧表示する際などに役立つ。作業の内容に合わせて上手に活用することで、作業効率がアップする

Check Point2 見やすさ文字が大きくて見やすい。
ブルーライト低減機能などで長時間作業も快適

次にチェックしたいのは、画面の見やすさだ。まず注目したいのは、作業効率に直結する画面サイズ。たとえば14型モバイルノートの場合、画面の面積は約539cm2。A4用紙ぐらいの面積があると思っている人もいるだろうが、A4用紙の面積は約624cm2なので、実は14型モバイルノートの画面はそれよりずっと小さい。

これに対して、23.8型液晶ディスプレイの画面の面積は約1563cm2、27型液晶ディスプレイは約2005cm2なので、14型モバイルノートの画面に比べて約3倍、4倍も大きい。この差が表示の見やすさに直結してくる。

23.8型フルHDProLite XUB2492HSU-B6iiyama「ProLite」シリーズ
27型フルHDProLite XUB2792HSU-B6 iiyama「ProLite」シリーズ

23.8型「ProLite XUB2492HSU-B6」と27型「ProLite XUB2792HSU-B6」の画面サイズを、14型モバイルノートと比べてみた。画面の面積は23.8型なら約3倍、27型なら約4倍も大きい。こうして比較してみると、表示の視認性の違いがよくわかる

目への負担が少ない画面表示

画面の見やすさを向上させるのは、画面サイズばかりではない。たとえば「ProLite」シリーズは、眼精疲労やドライアイの原因のひとつとされるブルーライトを低減させる「Blue Light Reducer」を搭載。好みや用途に合わせて段階的にブルーライトを抑制できるので、PCメガネやフィルターを用意しなくても同様の効果が得られる

また、リフレッシュレートは最大100Hzと高く、画面のスクロール時などに表示がブレにくいうえ、フリッカーフリー設計によってバックライトのチラつきも起こらない。しかも、今回レビューに使用した「ProLite XUB2792HSU-B6」は、液晶パネルに発色と視野角にすぐれたIPS方式パネルを採用しているので、表示もキレイだ。長時間、画面に向かっていても疲れを感じにくかった。

iiyama「ProLite」シリーズ

Blue Light ReducerMode1(右上)、Mode2(左下)、Mode3(右下)の3段階で動作。オフ時(左上)と比べ、青みが抜けて徐々に目にやさしい色合いになっていく

iiyama「ProLite」シリーズ

「ProLite」シリーズは、ディスプレイの上部と左右のベゼルが細い。しかも、段差がないフレームレスデザインで、ベゼルが視界の妨げになりにくく、画面に集中しやすかった

iiyama「ProLite」シリーズ

ディスプレイ表面はノングレア仕様で画面への写り込みはほとんどない。これも、長時間作業していて疲れを感じにくい理由のひとつだ

動画などのエンタメコンテンツ
鑑賞にもぴったり!

「ProLite」シリーズは、表示コンテンツに合わせて簡単に画質を調節できる「i-Style Color」を搭載。ドキュメント作成やWebブラウジングといったビジネス作業に適したモードだけでなく、ネット動画の視聴に適したモードも搭載するので、プライベート用途でも大画面をフル活用できる

iiyama「ProLite」シリーズ

「i-Style Color」では、標準(左上)、テキスト(右上)、インターネット(左下)、ムービー(右下)などのモードを選択可能。ディスプレイの設定に詳しくなくても、コンテンツに応じた画質に素早く変更できる

iiyama「ProLite」シリーズ

「Blue Light Reduce」や「i-Style Color」などは、本体右下のボタンを押すと表示されるOSDメニューから設定可能。日本語に対応しており、操作しやすい

Check Point3 画面サイズニーズや用途に応じてサイズが選べる
「ProLite」シリーズのラインアップ

液晶ディスプレイ選びにおいては、自身の作業環境に合った画面サイズを選ぶことも重要だ。その点、「ProLite」シリーズは豊富な画面サイズをラインアップしており、設置するデスクや用途に適した1台が選べる。ここでは、約2万円の予算で購入できる、手ごろで秀逸なモデルをいくつか紹介していこう。 ※価格.com最安価格。税込。2024年6月6日時点

27型「ProLite XUB2792HSU-B6」

本特集のレビューで使用してきた27型モデル。設置するデスクの広さに余裕があるなら、広大な画面が使える本機をチョイスしたい。表示される文字や画像がとても大きいので、デザインやドキュメントの細部を確認したり、写真や動画を編集したりする場合に便利だ。もちろん、動画を視聴する際の映像も大きく迫力があり、満足度が高い。

iiyama「ProLite」シリーズ iiyama「ProLite」シリーズ

「ProLite XUB2792HSU-B6」をデスクに設置してみた。画面が大きく作業がしやすいうえ、映像の迫力も満点。それにも関わらず、スマートなフレームレスデザインで圧迫感が少ない。実際に動画編集を行ってみたが、広大な画面のおかげで映像の調整も緻密に行えた。作業効率はもちろん、編集クオリティもアップしたように感じる

23.8型「ProLite XUB2492HSU-B6」&
23型「ProLite XUB2390HS-5A」

本体サイズと画面サイズのバランスのよさで人気の23〜24型モデル。このサイズ帯では、23.8型「ProLite XUB2492HSU-B6」と23型「ProLite XUB2390HS-5A」に注目だ。27型ほどではないが、モバイルノートに比べて表示される文字や画像が格段に大きくて見やすく、ビジネス文書の閲覧・作成がはかどった。また、一般的な液晶ディスプレイに比べて画面を高い位置に固定できるので、ディスプレイの真下にノートPCを設置することも可能。スペースを節約しながら2画面で使用するのもいいだろう。

なお23型「ProLite XUB2390HS-5A」は、DisplayPortやUSBハブ機能などを備えないものの、その分「ProLite XUB2492HSU-B6」に比べて価格がリーズナブル。予算が限られている場合に、ちょうどいい選択肢となるはずだ。

iiyama「ProLite」シリーズ iiyama「ProLite」シリーズ

「ProLite XUB2492HSU-B6」は幅約539.5mm。一般的なデスクに設置しやすいサイズ感だ。ディスプレイの真下にノートPCを設置すると、Web会議の画面を表示しながら資料を確認するといった並行作業が行いやすい

21.5型「ProLite XUB2293HS-4」

液晶ディスプレイとしてはコンパクトな21.5型も用意されている。左右に2台並べやすいサイズ感なので、より広い作業領域を実現するマルチディスプレイ環境を構築したいケースに適している。常時複数のウインドウを開いて作業することが多い人は、本機を2枚購入するという選択もありだ。

iiyama「ProLite」シリーズ iiyama「ProLite」シリーズ

幅約488.5mmの21.5型「ProLite XUB2293HS-4」なら、手狭なデスクにも気兼ねなく設置できる。また、左右に2台並べて設置すれば、資料を確認しながら文書を作成するといったマルチウィンドウ作業の効率もアップする

まとめ生産性と快適性を引き上げる、
自宅の作業環境に欠かせないアイテム

普段、モバイルノート1台で仕事をしている筆者だが、今回、外付け液晶ディスプレイを導入してみて、作業の効率や快適性が大きくアップすることに驚いた。とりわけ「ProLite」シリーズは、デスク環境に合わせた画面サイズが選べるうえ、多機能スタンドによって設置したい位置に画面を固定できるので、とても使い勝手がいい

しかも、デスクの座る位置を左右に変更しても自分の方向に手軽にスイーベルできるし、必要に応じてピボットさせて縦長の画面にもできる。一度この使い勝手のよさを体感すると、自宅にいるときはモバイルノートの小さな画面にはもう戻れなくなりそうだ。自宅のデスクを本格的な作業環境にアップデートしたい人は、ぜひ「ProLite」シリーズの導入を検討してみてほしい

iiyama「ProLite」シリーズで
作業効率&快適性アップ!