ハイレゾワイヤレスに高機能スマート充電ケースまで! 思わず指名買いしたくなる完全ワイヤレスイヤホンの“決定版” JBL「LIVE BEAM 3」

JBL「LIVE BEAM 3」

世界的オーディオメーカーのJBLから、ミドルレンジクラスの完全ワイヤレスイヤホンの常識を覆す、思わず指名買いしたくなるようなハイコスパモデル「LIVE BEAM 3」が登場した。本機は、ハイレゾワイヤレスコーデックに対応したワンランク上の高品位サウンドを実現。そして、多彩な設定が可能な専用アプリと、タッチディスプレイを備えたスマート充電ケースが、活用の幅を広げてくれる。おまけに、人間工学に基づいたデザインで装着感もグッド。全方位で隙の感じられない「LIVE BEAM 3」が日々のサウンドライフをどう変えてくれるのか、じっくり見ていこう。

サウンド新素材10mm径ドライバー&ハイレゾコーデックに
よるワンランク上の聴き心地

わずらわしいケーブル接続がなく、ストレスフリーの使い勝手で人気の完全ワイヤレスイヤホン。最近のモデルでは、かつて報告されていたような接続の不安定性による音飛びや遅延などの問題はおおかた解消され、音楽鑑賞から通話までスムーズかつ手軽に行えるようになったため、ますます注目度を高めている。

今や各メーカーからさまざまなコンセプトの製品が発売されているが、最近は音質や機能性をウリにした高価なハイエンドモデルと機能を絞ってコストパフォーマンスを高めた低価格モデルの2極化が大きく進んでいる。高価なハイエンドモデルはオールマイティに使えるものが多いが、金額的になかなか手が出しにくく、かといって安価なモデルだと音質や機能が今ひとつなケースが多く、幅広いシーンで満足できる価格・機能・性能のバランスにすぐれたミドルレンジクラスの完全ワイヤレスイヤホンというのは実は意外と少ない。

そんな空白地帯のミドルレンジクラスの完全ワイヤレスイヤホンのなかで際立ったトータルバランスを誇るのが、JBLから新たに登場した「LIVE BEAM 3」だ。2万円台という手の届きやすい価格ながら、新開発のドライバーユニットでクラスを超えた上質サウンドを実現しつつ、多機能な専用アプリやスマート充電ケースで利便性を追求。さらに、装着感を高める形状にもこだわっており、完全ワイヤレスイヤホンに求めたい要素がギュッと凝縮されている。

※価格.com最安価格。税込。2024年6月7日時点。

JBL「LIVE BEAM 3」

完全ワイヤレスイヤホンの新たな主力モデルとして2024年6月7日に発売された「LIVE BEAM 3」。コストパフォーマンスの高さで評判の従来モデル「LIVE FREE 2」と、高品位を突き詰めたフラッグシップモデル「TOUR PRO 2」の“いいとこ取り”を狙った注目モデルだ

「LIVE BEAM 3」はとりわけサウンドへのこだわりが深い。ここで注目したいのは、イヤホンの心臓部となる新開発のドライバーユニットだ。高品位モデルのトレンドにのっとり、柔軟性の高い「PU(ポリウレタン)」に、剛性にすぐれた新素材「PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)」を組み合わせた振動板を採用。完全ワイヤレスイヤホンとして大型の10mm径ドライバーを採用していることも相まって、パワフルで厚みのある低音とクリアで伸びやかな中高音を兼ね備えた、バランスのよいサウンドを実現している。

加えて本機は、JBLの完全ワイヤレスイヤホンとして初めてハイレゾワイヤレスコーデック「LDAC」に対応したのも見逃せない。再生機器側も「LDAC」に対応している必要があるが、場所を問わずいつでもワイヤレスで最大96kHz/24bitという高音質を堪能できるのは大きなアドバンテージと言える。さらに、Bluetoothはv5.3をサポートしており、高品位かつ低消費電力の最新オーディオ規格「LE Audio」にも対応予定。次世代のテクノロジーを先取りしているので、末永く愛用していける。

JBL「LIVE BEAM 3」

柔軟性と剛性を兼ね備える複合振動板を採用した大型の10mm径ダイナミック型ドライバーにより、ソフトで深みのある音から硬質で鋭い音まで、多彩な表現が可能だ

価格.comスタッフがJBL「LIVE BEAM 3」の
サウンドクオリティをチェック!

JBL「LIVE BEAM 3」 JBL「LIVE BEAM 3」

新開発のドライバーユニットの搭載やJBLの完全ワイヤレスイヤホンとして初となるLDAC対応など、サウンドクオリティに特に注力した「LIVE BEAM 3」。さっそく、LDACコーデックをサポートしている「Google Pixel 8」と組み合わせてハイレゾ音源を中心に視聴してみたが、ボーカル曲では声の密度がしっかりと保たれながらも輪郭が際立ち、リップ音のニュアンスまで緻密に響いてくるほど表情豊か。ピアノ曲では1音1音の粒立ちが明瞭に区別できるレベルであると同時に、コンサートホールの広さが如実に感じられるほど音に伸びがある。打って変わってEDMでは、頭全体に広がるほど厚みのある低音のキックに驚かされたが、決して曖昧にならず、実が詰まったまましっかり弾む感覚がとても心地よい。

iPhoneとAACコーデック接続した状態で同じ楽曲を聴き比べてみたが、AACコーデックでも十分満足できる音質ではあるものの、LDACコーデックと比べると音の情報量が少なく、さっぱりとした印象に感じられた。今回組み合わせた「Google Pixel 8」をはじめ、最新のAndroidスマートフォンはLDACコーデックをサポートしているモデルが増えてきている。「LIVE BEAM 3」の高音質を余すことなく楽しみたいなら、LDACコーデックでぜひ使用したいところだ。

屋外や公共スペースなど、ノイズのある環境でも上質なサウンドを楽しめるよう、ノイズキャンセリング機能にもこだわっている。2つの高性能マイクでイヤホンの外側と内側のノイズをしっかりと拾ったうえで、最新アルゴリズムにより、ユーザーが特に不快に感じやすい帯域を狙った精度の高いノイズキャンセリングを繰り返し実施。この進化したアクティブノイズキャンセリング機能により、中低音域を中心に従来モデル「LIVE FREE 2」を上回るノイズキャンセリング効果を実現しているため、音楽の世界だけにどっぷりと没入できる。

JBL「LIVE BEAM 3」 JBL「LIVE BEAM 3」

内側の音を拾うフィードバックマイクは、イヤーピースの付け根部分に装備。外側の音を拾うフィードフォワードマイクは、スティック部の左上に目立たないデザインで装備されている

JBL「LIVE BEAM 3」

人の多いカフェに繰り出しても、話し声やティーカップの音などのノイズは、注意して聴き分けないと気付かないほど最小化されていた。進化したノイズキャンセリングのおかげで、いつでもどこでも自分だけの時間に浸れるのだ

さらにこの高性能マイクは、通話でも威力を発揮してくれる。通話用マイクと外側のフィードフォワードマイクでユーザーの声を効果的に集音しつつ、内側のフィードバックマイクで不要なノイズを遮断することで、マイク信号全体に現れるノイズを低減。ハイエンドモデルに匹敵する低ノイズのクリアな通話を実現している。

JBL「LIVE BEAM 3」

通話用マイクはスティック部の下部先端に装備。フィードフォワードマイクとあわせて使い、音の方向まで検知するビームフォーミング仕様のため、ユーザー声を高精度で抽出できる

JBL「LIVE BEAM 3」

車の往来が多い大通り沿いで通話してみたが、聞き返したり声を大きくしたりすることなく快適にコミュニケーションが図れた。騒々しい場所にいても気持ちよく通話ができるので、活用の幅がグンと広がるはずだ

利便性専用アプリとタッチディスプレイ搭載
スマート充電ケースが活用の幅を広げる

利便性の面でまず注目したいのは、専用スマートフォンアプリ「JBL Headphones」。完全ワイヤレスイヤホンのアプリとしてトップクラスのカスタマイズ性の高さが魅力で、10バンドのイコライザーで詳細な音質調整ができるうえ、最新のサウンドパーソナライズ機能「Personi-Fi 3.0」で耳のコンディションに合わせて最適化することも可能だから、自分にとってベストな音質を追求できる。また、開放的な音の広がりを実現する空間サウンドも設定できるので、ライブ会場やコンサートホール独特の臨場感をよりリアルに体感したい人にもうれしい。

そのほか、ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替え機能や、焚火や波の音といった自然音をBGMにできる「リラックスサウンド」機能、聴き手と話し手双方の声を調整できる通話音声イコライザーなどもしっかりと搭載。音楽鑑賞はもちろん、日常生活やWeb会議などまで、幅広く快適にしてくれる。

JBL「LIVE BEAM 3」 JBL「LIVE BEAM 3」

専用アプリ「JBL Headphones」では、左右のイヤホンとスマート充電ケースのバッテリー残量が確認できるうえ、3つのタブから多彩なカスタマイズが可能。サウンドパーソナライズ機能「Personi-Fi 3.0」では、12のチェックポイントによる詳細な聴覚テストで、音域の均整化や左右のバランス調整が緻密に行えるので、楽曲本来の響きを楽しめる

JBL「LIVE BEAM 3」

「リラックスサウンド」機能を使うと、波音や虫の音、焚火の音、森の鳥のさえずり、川のせせらぎといったBGMを流せる。ゆったりとリラックスタイムを過ごしたいときにピッタリだ

JBL「LIVE BEAM 3」

「LIVE FREE 2」には音声コミュニケーションに便利な機能を多数搭載。専用アプリ「JBL Headphones」の組み合わせることで、自分の話す声に対して「ナチュラル」「パワフル」「ブライト」という3種類のイコライザーをかけて相手により効果的に声を届けることができる「通話音声イコライザー」や、相手の声量に合わせて自動で音量バランスを調整して聞き取りやすくしてくれる「サウンドレベルオプティマイザー」などを利用できる

JBL「LIVE BEAM 3」

実際に通話音声イコライザーとサウンドレベルオプティマイザーを設定してWeb会議に臨んでみたが、自分の声も相手の声もこもりや歪みが一切なく、感情のニュアンスまで読み取れる豊かなコミュニケーションが実現できた

「LIVE BEAM 3」の利便性の高さを感じさせるもうひとつの注目ポイントは、付属のスマート充電ケースだ。とりわけ、フラッグシップモデル「TOUR PRO 2」ゆずりの1.45型タッチディスプレイがすばらしい。楽曲の再生操作や音量調整はもちろん、ノイズキャンセリング設定やイコライザーの切り替えなど、一般的な製品ではアプリからでしかできないような設定までタッチ操作ですばやく行えるので、スマートフォンを操作しにくい場面で重宝すること請け合いだ。

加えて、ロック画面にスマートフォンのようにオリジナル壁紙を設定できるうえ、イヤホン本体と合わせて4色のカラーバリエーションから自分好みの色をチョイス可能。ファッションアイテムとしての魅力も高いから、オシャレに敏感な人なら所有欲をくすぐられるはずだ。

JBL「LIVE BEAM 3」 JBL「LIVE BEAM 3」

スマート充電ケースのディスプレイにはスワイプで切り替えられる10の画面が用意されており、ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替えや、イコライザーの切り替え、空間サウンドの設定、通話音声の調整、通知の確認などの多彩な操作が可能。日本語表示に対応していて操作に迷わないのもうれしい

JBL「LIVE BEAM 3」

専用アプリ「JBL Headphones」から、スマート充電ケースのロック画面にオリジナルの壁紙を設定することもできる。このようにあえてフタを開けて、インテリアの一部としてお気に入りの1枚を飾ってもオシャレだ

JBL「LIVE BEAM 3」

スマート充電ケースでは、最大で約36時間分のバッテリーチャージが可能。イヤホン本体の最大バッテリー使用時間約12時間をプラスすると、最大で約48時間(ノイズキャンセリングオフ時)もの長時間使用が可能だが、ポケットに軽く収まるほどコンパクトかつ軽量。ストラップホールを搭載していることも相まって携帯性が高いから、どこにでも気軽に持ち出せる

JBL「LIVE BEAM 3」

カラーバリエーションは、「ブルー」「ブラック」「パープル」「シルバー」の4色。ナチュラルに決めたい人も、遊び心を演出したい人も、これだけ豊富なラインアップならきっと満足できるはず

装着感デュアルオーバルシェイプ&ショートスティック形状
が耳にジャストフィット

サウンド体験の質と心地よさをさらに引き上げるべく、「LIVE BEAM 3」は装着感までしっかりと追求。ここでポイントとなるのは、音導管とイヤーピースを楕円形にしたJBL独自の「デュアルオーバルシェイプデザイン」だ。人間工学に基づいて外耳道の形状に合わせたこのデザインにより、すぐれたフィット感と密閉性を実現。外部ノイズの流入を極力抑えつつ、音圧が保たれた密度のあるサウンドを楽しめるというわけだ。

また、スティック型とボタン型のハイブリッドデザインである「ショートスティック型」ハウジングを採用していることにも注目したい。これにより、トラガス(軟骨)、コンチャ(耳のくぼみ)でしっかりと支持しつつ、スティック部で重量バランスを取れる。ソファでゆったりとくつろいでいるときは言うに及ばず、ジョギングなど動きのあるシーンでも安定した装着を維持しやすい。つまり、どのようなシーンでも、長時間快適に音の世界に没入し続けられるということだ。

JBL「LIVE BEAM 3」 JBL「LIVE BEAM 3」

イヤーピースだけでなく音導管まで耳の穴の形状に合わせた「オーバルシェイプ」で統一し、理想的なフィット感と響きを追求。また、スティック型とボタン型を絶妙なバランスで組み合わせた「ショートスティック型」は、フラッグシップモデル「TOUR PRO 2」でも好評を博している信頼性の高い形状だ

JBL「LIVE BEAM 3」 JBL「LIVE BEAM 3」

実際に耳に装着してみると、耳のくぼみや軟骨がおのずとイヤホンに吸い付くような、みっちりした密着感に驚かされる。装着しながらジョギングしてみたが、徐々にズレていくような感覚もなく、安定して長く使い続けられた

そのほか、音漏れによるロスを補正する、独自開発の「アダプティブEQ」を搭載していることにも触れておきたい。この機能は、内側のフィードバックマイクが耳の中でキャッチしたオーディオ信号から音漏れを検出し、自動的にイコライザーを調整して低音域を自動補正するというもの。イヤホン本体を浮かすようにわざと甘い装着状態にして本機能を試してみたが、パワフルなサウンドをしっかりと維持し、良質なサウンド体験が妨げられることを極力抑えてくれた。

JBL「LIVE BEAM 3」

このように耳から半ば浮いてしまっている甘い装着の状態だと、通常なら音圧が抜けてガクンと質が落ちるもの。しかし「アダプティブEQ」をオンにしていれば、低音の密度が自動的に高まり、自然な響きを味わえる

まとめサウンド・利便性・装着感の三拍子が揃った、
「これだ!」と言える“決定版”

完全ワイヤレスイヤホン市場は成熟してきているものの、2万円台のミドルレンジモデルで「LIVE BEAM 3」ほどトータルバランスにすぐれたものは、そうそうない。何より光っていたのは、音響特性にすぐれる新素材を掛け合わせた大型の10mm径ドライバーと、ハイレゾワイヤレスコーデック「LDAC」への対応だ。その柔軟性と剛性をあわせ持つバリエーション富かなサウンドは、ボーカル、楽器、電子音を問わず、クリアかつエネルギッシュに響かせる十分なポテンシャルを秘めており、素直にミドルレンジというクラスを超えていると感じた。

最新のサウンドパーソナライズ機能のほか、「リラックスサウンド」機能や通話音声イコライザーまで備えた多機能な専用アプリが、サウンド体験の幅を広げていることも見逃せない。タッチディスプレイ搭載のスマート充電ケースで手軽に設定を変更できることも手伝って、場所やシーンを問わず、思いのままに活用できるはず。さらに、安定して装着できる形状を突き詰めているから、長時間快適に音の世界に没入できる。完全ワイヤレスイヤホンに望まれる性能と機能を“全部盛り”したこの1台、多くのユーザーから長く愛される“決定版”となりそうだ。

JBL「LIVE BEAM 3」

価格.comで最安価格をチェック
この記事は2024年6月7日の情報を基にしております。