AIの使い方革命Galaxy史上最強の折りたたみAIフォン「Galaxy Z Fold6」Galaxy AI is Here
折りたたみスマートフォンという新たな市場を切り開いた「Galaxy Z Fold」シリーズ。この最新機種として、折りたたみ機構の特性を生かしつつ、最新AI技術「Galaxy AI」による作業効率化をプラスし、ほかのスマートフォンでは体験できない新しい価値を創出した「Galaxy Z Fold6(公式ページ)」がついに登場した。今回は本製品が主にビジネスシーンにおいて、どのように活躍してくれるのか解説していこう。
第1章調べ物やメール作成はAIに任せて
時間と労力を節約
「Galaxy Z Fold6」に搭載されている「Galaxy AI」は、AIがさまざまな利用シーンでユーザーをアシストし、作業の効率化、能力の拡張を実現する。「Galaxy AI」を活用するAI機能は多々用意されているが、今回は特にビジネスシーンで役立つ「かこって検索」「チャットアシスト」「翻訳」について実例を交えながら紹介していこう。
「かこって検索」では大画面で情報量多く検索結果を表示
「かこって検索」は、どんなアプリを利用しているときでも、ホームボタンを長押しした後、画面に表示されているものを指先、もしくはSペン※1で囲むだけで、その対象を画像検索してくれる。
意外と知られていないことだが、その対象はWebブラウザで表示されている画像や、ギャラリーで表示している写真だけでなく、再生中の動画も含まれる。つまりスマートフォンに表示されているものであれば、その名前がわからなくても、速攻で検索できる。1度使ったら手放せなくなる便利機能だ。
これまで、一般的なストレートタイプのスマートフォンでは、検索結果があまり大きく表示されず、一覧性において物足りなさがあった。
その点、7.6インチの大型ディスプレイを搭載している「Galaxy Z Fold6」では、「かこって検索」を実行した際に画面に大きく検索結果が表示されるため、ストレートタイプのスマートフォンよりも使い勝手が段違いに高いのだ。
※「Sペン」は別売になり、「Galaxy Z Fold6」には付属しません。
かこって検索
ビジネスの現場で利用する、名刺ケース、ネクタイ、カバンなどの気になるアイテムを見つけた時に、即検索できるのはもちろんのこと、PDF資料内の画像、動画に映り込んでいたアイテムなども、ホームボタン長押しからシームレスに検索できる。活用範囲は非常に広い。
検索バーからアイテム名を入力して検索するという方法では、どうしたって余計に時間がかかる。また、そもそもそのアイテムの名前がわからないということも多いはず。「Galaxy Z Fold6」で「かこって検索」を活用すれば、圧倒的な時短を実現できるわけだ。
メール、メッセージの文面をAIがアシストしてくれる「チャットアシスト」
社会人の1日は多忙だ。そのなかでも多くの時間を占めているのがメール、メッセージへの返信。メールだけならまだしも、最近ではSNSや、チャットアプリからもメッセージが飛んでくる。1日に膨大なメールを読み、それに返信したとしても、異なるチャットアプリに新たなメッセージが溜まってしまい、不本意にも残業するはめに……なんていう人も多いのではないだろうか。
このメール、メッセージへの返信に費やす時間、労力を減らしてくれるのが「チャットアシスト」。本機能は、チャットメッセージやSNS投稿メッセージに加えて、ビジネスメールの文章作成まで対応している。
使い方は簡単。文章の入力画面で「AIアイコン→文章の生成」とタップしたのち、文章の内容に「8月14日 17日、休み」などとキーワードを入力するだけでOK。そして、シチュエーションと口調を設定したうえで「生成」をタップすれば、あっと言う間に、ビジネメールにふさわしい言い回し、情報、敬語/丁寧語を用いたメールを作成してくれる。具体的には、以下の動画を見ていただきたい。その完成度に驚くはずだ。
「チャットアシスト」のメール生成
ビジネスメール特有の決まりごとはすべて「Galaxy AI」にお任せ。まるで専属アシスタントが付いてくれたような感覚で、膨大なメールへの返信を短時間で処理でき、その浮いた時間を別の作業に当てられるのだ。
テキストだけでなく画像内の文字にも対応した「翻訳」
AIを活用する機能の中でも翻訳はメジャーな機能だ。しかし、「Galaxy Z Fold6」の「翻訳」はひと味違う。画面に表示されているテキストだけでなく、画像内の文字も翻訳できる。
ビジネスシーンを例に挙げると、一般的な翻訳アプリなどだと、海外から届いたPDF資料のテキストは翻訳できても、資料内のグラフや画像に含まれる文字は翻訳できないことが多い。
しかし、「Galaxy Z Fold6」であれば、Samsung NotesアプリでPDF資料を開けば、テキスト、画像を問わず、すべての外国語を即座に翻訳してくれる。また、英語だけでなく、フランス語、スペイン語、中国語など数多くの言語にも対応しているのだ。
わざわざ翻訳アプリをインストールする必要はないし、WebブラウザやPDF閲覧アプリからコピペしなくてもいい。そして、翻訳精度も下記画像のとおり、ひと目で意味がわかる自然なクオリティーだ。数タップで画面上の文字をすべて翻訳してくれる「Galaxy Z Fold6」の「翻訳」は、心強く、かつ生産性を着実に向上させてくれる便利機能だと感じた。
大画面対応で一覧性を向上させた「かこって検索」、キーワードからビジネスメールを生成できる「チャットアシスト」、PDFファイル内のすべての文字を翻訳できる「PDF翻訳」は、ビジネスシーンで非常に役立つAI機能だ。
また、これら以外にも、簡単な議事録作成や話者判別の文字起こし機能を実現した「ノートアシスト」、生成AIによる高度な写真編集機能、LINEやインスタグラムなどの3rd Partyアプリでも利用できるようになった音声通話のリアルタイム通訳機能など多彩な機能が実装されている。
「Galaxy Z Fold6」は「Galaxy AI」と組み合わされることで、これまで面倒だった作業の時間短縮が行え、ほかの作業にあてられる時間を作り出せるようになったわけだ。
第2章シリーズ史上最軽量&最薄!
ゲームも極上の環境で楽しめる
本製品には、現行スマートフォンで最新最速、ゲーミングスマートフォンにも採用されているCPU「Snapdragon 8 Gen 3 Mobile Platform for Galaxy」が搭載されている。その処理能力はPCに迫るほど高く、大画面を生かしたゲーミングもほかのスマートフォンでは味わえない体験だ。その素晴らしさは、人気ゲーム「原神」を最高画質、最高フレームレートでプレイする動画(本章中部に掲載)をみていただければわかるだろう。
ただし、CPUのハイパフォーマンスを安定して発揮させるためには、冷却性能も非常に重要になってくる。そこで注目なのが、前モデルに比べて1.6倍の大きさになった「ベイパーチャンバー」だ。ベイパーチャンバーは、中空構造にしたヒートシンク内部に液体を封入し、その気化により熱を拡散する機構。サイズが大きくなれば、そのぶんだけ冷却効率が向上するのだ。
長時間、高負荷な最新3Dゲームをプレイし続けると、端末内の温度が高くなり、故障を避けるためCPUの性能を制限する「サーマルスロットリング」という安全機構が働く。そうすると本来の処理能力を発揮できなくなるため、画面がカクつくなどの現象が発生する場合がある。
しかし、前より冷却性能を向上させた「Galaxy Z Fold6」は、3Dゲームを長時間プレイしても快適さが持続。「原神」のプレイ時も、カクつきは一切見られなかった。CPU性能、冷却性能ともに、高負荷な3Dゲームをプレイするのに十分過ぎる性能だと言えるだろう。
ゲーミング
合わせて特筆しておきたいのがディスプレイの画質。メインディスプレイは7.6インチQXGA+(2160×1856)と高精細で、輝度は2600nitと前モデル比で1.5倍の明るさ。さらに、リフレッシュレートは120Hzとゲーミングスマートフォンと同等だ。
「原神」はフレームレートの上限が60Hzではあるが、それでもゲーム画面を素早くスワイプすると、指の動きにリニアに追従してくれる。90Hz、120Hz対応の3Dゲームであればさらにヌルヌルした滑らかなアニメーションを堪能できるはずだ。
続いては、「Galaxy Z Fold6」の外観デザインについて解説しよう。折りたたみスマートフォンの元祖とも言える「Galaxy Fold」シリーズは、初代機登場以来、ボディ、ヒンジ機構、折りたたみ有機ELディスプレイに、毎年改良が加え続けられている。
これまで最大の課題となっていたのが、本体の厚みと重量。有機ELディスプレイを折りたたみ、また、カバーディスプレイも搭載しているという構造上、どうしても一般的なストレートタイプのスマートフォンよりも厚く、重たくなってしまうことが避けられなかった。
ところが、「Galaxy Z Fold6」は、スリムさと耐久性を両立した新開発の「フレックスヒンジ」、堅牢性を向上させた「アーマーアルミニウムフレーム」、耐傷性を向上させた「Corning Gorilla Glass Victus 2」を採用。前モデルに比べ、折りたたみ時で−1.3mm、開いたときで−0.5mmとなり、シリーズ最薄5.6mm、シリーズ最軽量239gのボディを実現するに至ったのだ。
実際に本製品を持ってみると、開いたときにはフラッグシップクラスのタブレット端末と同等の薄さであることに驚かされる。折りたたんだときは、片手で無理なくホールドできる薄さ&軽さで、片手でも操作しやすい。ワイシャツの胸ポケット、ジャケットの内ポケット、パンツの後ろポケットに入れても、サイズ的にも重量的にも問題なし。携帯性は抜群だ。
折りたたんだ状態の「Galaxy Z Fold6」(画像左)は、ケースを装着したストレートタイプのスマートフォンより薄い。折りたたんだ状態でもまったく違和感なく利用できる。開いた状態では、フラッグシップクラスのタブレットと同等の薄さだ
折りたたみスマートフォンのもうひとつの課題は、ディスプレイの折り目。この点についても「Galaxy Z Fold6」は着実に進化。前モデルと比べるまでもなく、折り目の凹みが明らかに浅くなっている。
ディスプレイを消灯していれば折り目はうっすらと見えるし、指で触れば凹みを感じるものの、ディスプレイを点ければ折り目はほぼ気にならない。常用していれば、折り目のことは忘れられるレベルに進化したと言えるだろう。
まとめAIで作業時間を節約!
遊びもフルで楽しめるハイエンドスマホ
「Galaxy Z Fold6」は、サムスン最新のAI技術「Galaxy AI」を採用し、ビジネスシーンでの作業効率化や能力の拡張を実現している。特に「かこって検索」「チャットアシスト」「翻訳」は、「Galaxy Z Fold6」の大画面でこそ本領を発揮する。
また、耐久性をアップさせながらも、5.6mmのシリーズ最薄、239gのシリーズ最軽量ボディは、折りたたみスマートフォンで一級品の使い勝手。加えて、最新CPUに大型冷却機構を組み合わせることで、ゲーミング性能を大幅に向上させるなど、プライベートのスマートフォンとしてもバッチリだ。
「Galaxy Z Fold6」は、多忙な社会人やこれから社会人になる学生にとって、仕事や学業を効率よくこなせるだけでなく、ゲーミングなどエンターテイメントも最高品質で堪能できる、よき相棒となるスマートフォンと言えよう。
