軽さ約990gのスタイリッシュ・モバイルノート「HP Pavilion Aero 13-bg」
価格.comユーザーからも評価の高いモバイルノート「HP Pavilion Aero 13 G3」の後継機として、2024年5月、「HP Pavilion Aero 13-bg」が発売された。従来モデルで好評を受けた1kgを切る軽さを受け継ぎながら、耐久性やコミュニケーション機能を強化するなど、さらにパワーアップ。日本のユーザーの声を受け、キーボードは使いやすく改良されるなど、一段と魅力を増している。ここでは、そんな「HP Pavilion Aero 13-bg」の魅力をチェックしてみた。
ライトボディ片手で軽々持てる約990gの軽量ボディ。
スタイリッシュで耐久性も◎
1kgを切る軽量ボディに、スタイリッシュなデザイン。そこにハイスペックを搭載し、手の届きやすい価格まで実現していることから、価格.comユーザーからも評価の高いモバイルノート「HP Pavilion Aero 13 G3」。そんな人気モデルの後継機となる、新モデル「HP Pavilion Aero 13-bg」が2024年5月、いよいよ発売された。

人気モバイルノート「HP Pavilion Aero 13 G3」の後継機として発売された「HP Pavilion Aero 13-bg」。好評だった1kgを切る軽量ボディを受け継ぎつつ、さまざまな改良が施され、モバイルノートとしての魅力が一段と増した
- 1kgを切る軽さで持ち運びは快適。デザインもロゴマークがシンプルで気に入っています。この軽さでこのコストパフォーマンスは最高!
- 質感・性能・携帯性・価格のバランスがよく、この価格帯ではベストなモバイルノートだと思います。実際、大学で働いている知り合いが、この機種をよく見かけると言っていました。学生にも人気なのでしょうね。
- 薄くて軽いのがいちばんの魅力です。また、ノートPCとしては処理速度も十分ですし、デザインも魅力的でカッコいい。重さ、画面サイズ、スペックを考えると、トータルバランスがよく高く評価できます。
※2024年6月3日時点、価格.comの「HP Pavilion Aero 13 G3」製品ページに寄せられたユーザーレビューを抜粋・編集しています
上記は、従来モデル「HP Pavilion Aero 13 G3」の価格.com製品ページに寄せられたユーザーレビューだが、軽さ、デザイン、処理性能、価格に関するトータルバランスのよさを評価する声が多い。つまり、実際に購入したユーザーが「買ってよかった」と高評価するモバイルノートのひとつだったと言えるだろう。それだけに、後継機となる「HP Pavilion Aero 13-bg」のデキのよさにも期待がかかるが、いったいどんな進化を遂げたのか、さっそくチェックしていこう。
1kgを切る軽量ボディはそのままに、耐久性アップ
最初に注目したのは、さまざまな点がアップグレードされながら、約990gという1kgを切る軽量ボディを維持している点だ。1kgを切るモバイルノートは一般に高価なハイクラスモデルになることが多いが、本機は15万円を切る手の届きやすい価格(価格.com特価。2024年7月3日時点)でこの軽さを実現しているのだから、称賛に値する。
重さが1kgを切ってくると、手にしたときの印象は本当に軽い。しかも、ボディは13.3型のコンパクトサイズなので、荷物が詰まったカバンにもスッと収まった。この軽さとコンパクトさは、会社と自宅を使い分けて仕事するハイブリッドワークの相棒としてぴったりだ。
レビュー機を計量したところ、その重さはカタログスペックを下回る975gだった。同価格帯のモバイルノートは1.2kg前後が多いことを考えると、この軽さは大きなアドバンテージだ。写真のように本体の端をつかんでも軽々と持てた
「HP Pavilion Aero 13-bg」は、軽さだけでなくデザイン性にもすぐれている。「スカイブルー」「ナチュラルシルバー」の2色のカラーバリエーションが用意されたボディは、むだの感じられないシンプルモダンなデザインで、所有していることを自慢したくなるほどスタイリッシュだ。
しかも、ボディの素材には、高強度のリサイクルマグネシウム合金を新採用。地球環境にやさしい素材が取り入れられているのが今どきだ。リサイクル素材とはいえ、耐久性の面も心配なし。従来モデルの300kgfを上回る、350kgfの天面加圧テストをクリアするほど、ボディは頑丈で、満員電車の中で強く圧迫されても、簡単に壊れることはない。軽くて、コンパクトで、高耐久。モバイルノートとしてすこぶるすぐれている。
ユーザビリティ約500万画素Webカメラを新搭載。
日本語キーボードも使いやすい
ボディだけでなく、使い勝手の面でも大幅な進化が見られる「HP Pavilion Aero 13-bg」だが、なかでも注目したいのが、今、重要性の高まっているオンラインコミュニケーション機能だ。
従来モデルでは約92万画素のWebカメラを搭載していたが、本機では「Windows Hello」の顔認証に対応した約500万画素のWebカメラを採用。相手に伝えられる情報量が格段に増え、きれいな映像でスムーズにオンラインコミュニケーションが行えるようになった。
そして、スピーカーの音声は聞き取りやすく、なかなか秀逸。それもそのはず、本機が搭載するスピーカーは、テレビ会議/Web会議システムの老舗「Polycom」を前身とする「Poly」の高音質サウンドシステムを採用したデュアルスピーカーなのだ。このサウンドシステムがAIを活用してノイズを除去してくれるので、ヘッドセットを接続しなくても快適なWeb会議が行えた。

一般的なモバイルノートが搭載しているWebカメラは、約92万画素や約200万画素が中心。これに対し、「HP Pavilion Aero 13-bg」は約500万画素と断トツの高解像度だ。そのうえ、顔認証に対応したIRセンサーも備えるので、ディスプレイを開く動作ひとつでWindowsへのサインインまで行える

さっそくWeb会議を試してみたが、「Poly」のサウンドシステムがAIを活用してノイズを除去してくれるので、クリアな音声が響き、相手の声が聴き取りやすかった。映像についても「いつもよりキレイだね」と高評価だった
日本のユーザーの声に応えてキーボードを改良
先に紹介したように、価格.comユーザーからも高く評価された従来モデル「HP Pavilion Aero 13 G3」だが、実はひとつ、多くのユーザーが弱点と指摘するところがあった。それが、キーボードのレイアウトだ。従来モデルでは、「Enter」の右側に「home」や「pg up/dw」などを擁するキー列があったのだが、これが日本のユーザーには使いづらいと感じられたのだ。
その声が日本HPを経由して本国に伝わり、「HP Pavilion Aero 13-bg」ではキーレイアウトの改良に着手。今回、「Enter」がキーボードのいちばん右に来るようになり、日本のユーザーにとっても使いやすくなった。これに加え、タッチパッドは従来モデル比で面積が約36%大きくなるなど、多方面で操作性が大きく向上している。
LEDバックライト内蔵のキーボードは、キーストロークが約1.3mmとモバイルノートとしては深めで、打ち心地がいい。従来モデルから拡大したタッチパッドのサイズは約115(横)×65(縦)mmで、サラッとした感触の表面は指の滑りがグッド。細かなカーソル操作もしやすかった

ユニークに感じたのが、最近のノートPCでは珍しくワイヤレスマウスが付属している点。会社や自宅で効率的に作業するには、まだまだマウスは必須と感じているので、別途購入する必要がないのはうれしい。Bluetooth接続のため、ドングルがUSBポートを占有しないのも◎だ
パフォーマンスAI処理も快適。
新世代CPU「AMD Ryzen™ 8040 シリーズ プロセッサ」搭載
続いて、「HP Pavilion Aero 13-bg」のパフォーマンスをチェックしていこう。本機では、CPUに、新世代の「AMD Ryzen™ 8040 シリーズ プロセッサ」を採用したのが大きな特徴だ。このCPUは、「AMD Ryzen™ AI」と名付けられたAI処理専用のNPU(Neural Processing Units)を搭載した新シリーズで、今後オフィスワークなどでも活用の機会が増えるだろうAI処理が快適に行える設計になっている。また、NPUの搭載によってCPUやGPUがAI処理から解放されるため、省電力性能の向上にもつながっている。

4nmという微細なプロセスルールで製造された新世代CPU「AMD Ryzen™ 8040 シリーズ プロセッサ」。AI処理に特化したNPU「AMD Ryzen™ AI」に加え、高性能なGPU「AMD Radeon™ グラフィックス」を統合しており、すぐれたパフォーマンスを発揮してくれる
モデル |
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---|---|---|
OS | Windows 11 Home | |
CPU | AMD Ryzen™ 5 8640U プロセッサ (最大 4.9 GHz、6コア/12スレッド) |
AMD Ryzen™ 7 8840U プロセッサ (最大 5.1 GHz、8コア/16スレッド) |
NPU | AMD Ryzen™ AI | |
GPU | AMD Radeon™ 760M グラフィックス | AMD Radeon™ 780M グラフィックス |
メモリー | 16GB(LPDDR5X-6400) | |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express 4.0 x4接続) | 1TB SSD(PCI Express 4.0 x4接続) |
「HP Pavilion Aero 13-bg」は、ミドルクラスCPU「AMD Ryzen™ 5 8640U プロセッサ」を搭載した「スタンダードモデル」と、ハイクラスCPU「AMD Ryzen™ 7 8840U プロセッサ」を搭載した「パフォーマンスモデル」の2機種をラインアップ。両モデルとも、メモリーは16GBと十分で、ストレージには高速なPCI Express 4.0 x4接続のSSDを採用するなど、ハイスペックな仕様。オフィスワークを中心に活用するなら「スタンダードモデル」を、動画や写真の編集などのクリエイティブ作業も行うなら「パフォーマンスモデル」を選ぶとよさそうだ。

今回「AMD Ryzen™ 7 8840U プロセッサ」搭載の「パフォーマンスモデル」を使用してみたが、パフォーマンスは十分。画像編集ソフト「Adobe Photoshop」(別売)の「ニューラルフィルター」や「雲の置き換え」など、負荷のかかる作業もスムーズに処理された。処理性能の面でも安心感が高い
右側の「Alt」キーの右横に「Copilot」キーが新設されたのも特筆すべきポイント。このキーを押すことで、AIアシスタント「Copilot in Windows」を素早く呼び出せる。チャット形式でAIに質問や指示を行うと、画像を生成したり、アプリを起動したり、ネットを検索したりなど、さまざまな要望に応えてくれる。AIが手軽に使えるのも本機のメリットだ
まとめ軽いだけじゃない!
あらゆる面で隙を感じさせない優秀モバイルノート
以上、「HP Pavilion Aero 13-bg」をレビューしてきたが、本機は、1kgを切る軽さを実現し、デザインはスタイリッシュ。しかも、地球環境にもやさしい高強度のリサイクルマグネシウム合金をボディに取り入れ、耐久性が向上するなど、モバイルノートとしてより使いやすいモデルに仕上がっていた。
それだけでなく、高精細な約500万画素のWebカメラを新搭載したり、日本ユーザーからのフィードバックに応えてキーボードのレイアウトを改良したりするなど、機能面や使い勝手の面でも大きな進化が感じられた。また、新世代CPU「AMD Ryzen™ 8040 シリーズ プロセッサ」を採用したことで、今後のAI活用ニーズにもしっかりと応えてくれるモデルに仕上がっているのもありがたい。
そして何よりうれしいのは、今回レビューした上位の「パフォーマンスモデル」でも価格が15万円を切っていること(価格.com特価。2024年7月3日時点)。まさしく本機は、価格以上の価値が感じられる、買って間違いのない優秀モバイルノートと言えるだろう。
「HP Pavilion Aero 13-bg」の主なスペック
製品型番 |
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---|---|---|
カラー | スカイブルー/ナチュラルシルバー | |
OS | Windows 11 Home | |
CPU | AMD Ryzen™ 5 8640U プロセッサ (最大4.9GHz、6コア/12スレッド) |
AMD Ryzen™ 7 8840U プロセッサ (最大5.1GHz、8コア/16スレッド) |
メモリー | 16GB(LPDDR5X-6400) | |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express 4.0 x4接続) | 1TB SSD(PCI Express 4.0 x4接続) |
ディスプレイ | 13.3型WUXGA(1920×1200)、IPSディスプレイ、非光沢 | |
外部インターフェイス | USB Type-Cポート(10Gbps、Power Delivery、映像出力対応)×2、USB Type-Aポート(10Gbps)、 USB Type-Aポート(5Gbps)、HDMI出力ポート、マイクロホン/ヘッドホンコンボポート |
|
Webカメラ | 5MP IRカメラ | |
無線機能 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 | |
本体サイズ | 約297(幅)×211(奥行)×16.5(最薄部)‐17.4(最厚部)mm | |
重量 | 約990g | |
バッテリー駆動時間 | 約11.5時間(MobileMark 25にて計測) |
製品型番 |
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---|---|---|
カラー | スカイブルー/ナチュラルシルバー | スカイブルー/ナチュラルシルバー |
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
CPU | AMD Ryzen™ 5 8640U プロセッサ (最大4.9GHz、6コア/12スレッド) |
AMD Ryzen™ 7 8840U プロセッサ (最大5.1GHz、8コア/16スレッド) |
メモリー | 16GB(LPDDR5X-6400) | 16GB(LPDDR5X-6400) |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express 4.0 x4接続) | 1TB SSD(PCI Express 4.0 x4接続) |
ディスプレイ | 13.3型WUXGA(1920×1200)、IPSディスプレイ、非光沢 | 13.3型WUXGA(1920×1200)、IPSディスプレイ、非光沢 |
外部インターフェイス | USB Type-Cポート(10Gbps、Power Delivery、映像出力対応)×2、USB Type-Aポート(10Gbps)、 USB Type-Aポート(5Gbps)、HDMI出力ポート、マイクロホン/ヘッドホンコンボポート |
USB Type-Cポート(10Gbps、Power Delivery、映像出力対応)×2、USB Type-Aポート(10Gbps)、 USB Type-Aポート(5Gbps)、HDMI出力ポート、マイクロホン/ヘッドホンコンボポート |
Webカメラ | 5MP IRカメラ | 5MP IRカメラ |
無線機能 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3 |
本体サイズ | 約297(幅)×211(奥行)×16.5(最薄部)‐17.4(最厚部)mm | 約297(幅)×211(奥行)×16.5(最薄部)‐17.4(最厚部)mm |
重量 | 約990g | 約990g |
バッテリー駆動時間 | 約11.5時間(MobileMark 25にて計測) | 約11.5時間(MobileMark 25にて計測) |