価格.com編集長が徹底解説&レビュー!

光が導く「ラムダッシュAI ナビ」 深剃りと肌へのやさしさの両立へ パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

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パナソニックの最上級シェーバー「ラムダッシュPRO 6枚刃」は、発売から3年の時を経て、2024年9月1日にフルモデルチェンジを実施する。

その最新モデル「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」(以下、「ES-L690U」)においてまず目を奪うのは、上質感あふれるボディにて美しく光る「ナビLED」だ。シェ−ビング中のヒゲの状態をそのLEDの色で確認できるようになったという。

このほか、カット効率がアップした「新6枚刃システム」 や、360度に可動する「密着5Dヘッド」を搭載する「ES-L690U」は、最高の剃り心地を求める本格志向のユーザーの期待にどのように応えてくれるのか。ここでは、価格.com編集長の鎌田剛による使用レビューを交えながら、同モデルの魅力を徹底解説する。

※1 ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音や光の色の変化)しない場合がありますが、異常ではありません

価格.com編集長 鎌田剛
価格.com編集長 鎌田剛
1996年にソフトバンクにて複数のパソコン情報誌の編集・立ち上げに携わった後、2002年にカカクコムに入社。2006年「価格.comマガジン」を創刊。以降、編集長としてメディア運営に携わる。「日経MJ」にてコラムを連載するほか、ラジオ出演なども行う。家電製品アドバイザー資格保持者

[ 第1章 ]  注目の新機能ヒゲの状態に合わせたシェービングの自動制御を
光で知らせる「ラムダッシュAI ナビ※1」を新搭載!

パナソニックの「ラムダッシュ」シリーズは、ヒゲの状態に合わせて最適なパワーに自動制御する「ラムダッシュAI+※2」という機能が魅力のひとつだ。しかし、従来モデルでは、パワーの自動制御を実感しづらく、変化を感じ取るのはユーザーの意識やヒゲの状態によるところも大きかった。

※2 ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音の変化)しない場合がありますが、異常ではありません

そこで今回、最新モデル「ES-L690U」では「ラムダッシュAI+※2」「ナビLED」「ナビモニター」を連携させた機能「ラムダッシュAI ナビ※1」を搭載。シェービング中、生えているヒゲの濃さを感知し、それに最適なパワーに自動制御するのはもちろん、今「BOOST」モードで濃い部分を剃っているのか、「SOFT」モードで薄い部分を剃っているのかを「ナビLED」の色で常に確認できるようになった。また、シェービング後は、「BOOST」モードと「SOFT」モードの割合が「ナビモニター」に表示される。

丸みを帯びたヘッド形状が特徴的な
「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U-K」。
グリップ上部の両サイドに「ナビLED」が、
グリップの中央には「ナビモニター」が搭載されている

「ナビLED」の光り方は2種類。シェービング中、ヒゲの濃い部分を剃っているとそれを検知して「BOOST」モードに切り替わり、オレンジ色に光る。逆に薄い部分を剃っていると「SOFT」モードに切り替わり、白く光る。これにより、ユーザーはヒゲの状態を常に確認しながら剃れるわけだ。

鎌田編集長の「ここに太鼓判! 新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

まず、鎌田が指摘したのは、そのパワフルさと繊細さの両立だ。

深剃りと肌へのやさしさを両立するために、パナソニックは以前からヒゲの濃さに合わせたパワー制御機能『ラムダッシュAI+※2』を搭載してきました。通常、シェーバーを肌に滑らせたからといって、1発ですべてのヒゲを剃り上げられる人はほぼいません。当然、剃り残した部分は再びシェーバーを当てねばならない。ただ、そのときにもう1度フルパワーで剃る必要はなく、繊細にアプローチするほうが肌に負担は与えにくいのです。

ヒゲを大胆にカットするパワフルさも大事だが、必要がなければパワーを抑える 「ラムダッシュAI+※2」。ただ、この機能はスムーズな切り替えゆえに、ユーザーの実感に直結しにくかった、と鎌田は指摘する。

そこで『ES-L690U』は、『ラムダッシュAI+※2』と『ナビLED』を組み合わせ、ヒゲ剃り時のパワーが『BOOST』なのか『SOFT』なのかを一目瞭然に色で判別できるようにしました。つまり、深剃りしているときはオレンジ色に光り、肌にやさしく剃っているときは白色に光る。これはまるで、ベストなシェービングを『ES-L690U』が直接語りかけてくるような体験。何が行われているかを目視することで、ユーザーはそれを自覚する。この新しくてスマートな体験はシェービングを楽しくさせることでしょう。

パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

シェービング後は「ナビモニター」が結果を表示。「ラムダッシュAI+※2」がしっかりと機能しているという安心感に加え、ヒゲがどの程度伸びていたのかを数値で確認できるのは意外と楽しい

[ 第2章 ]  新6枚刃システム深剃りと肌へのやさしさを両立する
「3つのポイント」徹底解説!

ポイント11度に多くのヒゲをとらえる「システム刃」

「ES-L690U」の「6枚刃システム」は、最薄部0.041mmで肌にやさしく、肌面よりも深くヒゲをカットできる「新・極薄深剃り刃」が4枚、剃り残しやすい長く寝たくせヒゲもプレカットできる「アゴ下トリマー刃」が2枚という構成だ。剃り残しは、長いヒゲや寝たヒゲ、くせヒゲといったヒゲをシェーバーが取り込みきれないことが原因。それを一気に剃り上げてくれるのが、6枚刃の真骨頂だ。

パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

シルバーの4枚が「新・極薄深剃り刃」で、ゴールドの2枚が「アゴ下トリマー刃」

さらに「ES-L690U」では「極薄深剃り刃」が進化しているのも見逃せない。網状の刃穴の配列を傾けることによって、刃穴にヒゲが入りやすいように改良しており、「極薄深剃り刃」1枚あたりのカット効率が約50%アップ※3しているのだという。

※3 1枚目の刃によるカット効率を23年度6枚刃モデル搭載の深剃り刃と比較。パナソニック調べ。 <ES-LS9CXに搭載の従来深剃り刃>カット率17.2%、<ES-L690Uシリーズに搭載の新深剃り刃>カット率27.4%。パナソニック独自の基準に基づく。使用条件により効果は異なる

鎌田編集長の「ここに太鼓判! 新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

2021年発売の『ラムダッシュPRO 6枚刃』の時点で、シェーバーとして“完成”されていた印象だったので、正直それ以上の進化の余地があるのか疑問でした。ところが、原点回帰とも言うべき微細な外刃の変化があり、6枚刃そのものをブラッシュアップしてきた。改良の余地はまだあったのです。

パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

そもそも、外刃の刃穴にヒゲが入らなければカットできないという重要性に改めて着目。配列を傾け、刃穴のカバー範囲を拡大させた

ポイント2カットチャンスを逃さない「高速リニアモーター」

もちろん、「システム刃」のみでシェービングが成立するわけではない。パナソニックがこだわったのは、「ラムダッシュ」史上最速※4となる約14,000ストローク/分を実現した「高速リニアモーター」の搭載だ。このリニアモーター駆動と「システム刃」を組み合わせたことで、1分間で約84,000回のカットアクションを実現している。

※4 パナソニックのシェーバー「ラムダッシュ」において。2024年7月30日時点

パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

濃い/太い/くせのあるヒゲも逃さず素早く剃りきる
「高速リニアモーター」

ストローク数が多ければ多いほど、1度とらえたヒゲを逃さずカットすることにつながっていく。高速に刃が動くことで、濃いヒゲも一気にスパッとカットしてくれるわけだ。

鎌田編集長の「ここに太鼓判! 新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

剃り残しが減れば、シェーバーを肌の上で往復させる回数が減って、肌の負担も少なくなり、シェービング時間自体の短縮につながることも期待できます。

ポイント3360度可動する「密着5Dヘッド」で肌へのやさしさを極める

シェービング中、シェーバーの刃が角度の付いた状態で当たって肌に過度な圧力がかかると、肌は傷つきやすい。理想は刃がすべて肌に密着している状態だ。

そのときに大事なのが、ヘッド部の可動性。ヘッド部が“柔軟”であればあるほど、肌に対して面で当てられ続けるからだ。その点、「ES-L690U」の「密着5Dヘッド」は、前後/左右/上下のみならず、前後へのスライドとツイスト(ねじり)の、合わせて5方向に動く。つまり、6枚刃が肌に常にぴったりとフィットしたままシェービングできるというわけだ。

さらに、本モデルは肌に接触する刃の面積を大きくしており、それによりシェービングの圧力が分散され、肌への負担が5枚刃モデルよりも約20%低減※5しているという。

※5 「ES-L6」シリーズと「ES-L5」シリーズとの肌への押し付け荷重面積比較。パナソニック調べ。<L690U外刃面積>15.5㎠、<L580U外刃面積>12.3㎠。面積比により圧力負荷の分散を確認。使用条件により効果は異なる

パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

さながら生き物のように、細かく角度を変えて肌にフィットしてくれる「密着5Dヘッド」

鎌田編集長の「ここに太鼓判! 新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

ヘッドが自由自在に動けば、肌に対して角度が付きにくいし、肌への密着性も高まります。刃の性能を最大限に生かせるので、当然深剃りもきく。『深剃り』と『肌へのやさしさ』の両立は、この柔軟性きわまる『密着5Dヘッド』によって完成しているのです。

[ 第3章 ]  使用レビュー価格.com編集長の鎌田が実際の使い勝手を本音で語る

最後に、鎌田に実際に「ES-L690U」を使ってもらい、その印象を聞いた。

パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

実際に手に取った瞬間に、高級カメラや一流のクルマに感じるような、高品質な金属の質感を感じました。LEDの光も洗練されており、私に近い40〜50代の大人が使っても不自然ではない上質感があります。シンプルなのですが、フラッグシップの風格を感じるデザインですね。

「ES-L690U」を手に取り、ホールド感を確かめながら、鎌田がファーストインプレッションを語る。手に取ってスイッチを入れ、あごから頬へとヘッドをスムーズに滑らせていくと、彼の眉が上がった。

シェーバーの感触として適切な表現かどうかわかりませんが、ふんわりと軽い。あえて強く押し当てても圧力が分散されて、逃げていく。刃部の面積が広い6枚刃の特質と、『ラムダッシュAI ナビ※1』によるパワー制御、柔軟なヘッドの合わせ技から生まれるこの感覚は新鮮ですね。可動式ヘッドというよりも、本格的なバイクのサスペンションのような印象です。

パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

さらに、オレンジや白へと切り替わる光の色を横目で確認しながら、オレンジに光る部分を中心にシェービングを進め、「ES-L690U」の機能を確かめていく鎌田。1度スイッチを切り、自身の手で頬やアゴの感触を確かめると、満足そうな笑みがこぼれた。

鏡の中で自分の手元が光っている。剃るべき部位を光の色で実感できるのは、不思議な楽しさがありました。また、肌に負担を感じない分、本当に深剃りされているのかという不安も感じていたのですが、きっちりと剃れているのが単純にスゴい。

再び手のひらで「ES-L690U」を転がし、細かい部分も剃り上げながら、充電スタイルに言及する。

こうした特別な剃り心地を実感してみると、いつでもどこでも使いたくなります。出張先にも持って行きたい。ただ、重くかさばるACアダプターまで持ち運ぶのは避けたいのが正直なところ。『ES-L690U』はパナソニックの『ラムダッシュ パームイン』のように、USB充電(Type-C)に対応しているのもイイですね。

パナソニック「新・ラムダッシュPRO 6枚刃」

ノートPCやスマートフォンの標準規格になりつつある
USB充電(Type-C)での充電に対応

『ES-L690U』は、本格6枚刃や最速リニアモーター、先進的な「ラムダッシュAI ナビ※1」による新たなシェービングスタイルの提案を、シンプルで嫌みのないスマートなデザインにまとめ上げています。まさに本物を知る大人のための逸品なのではないでしょうか。

まとめ深剃りと肌へのやさしさの両立へ!
本物を知る大人のための逸品

以上のことから、「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」は、フラッグシップモデルとして誠実なブラッシュアップを遂げていることがわかった。機能美あふれるクラフトブラックのボディに、「ラムダッシュAI ナビ※1」や「新6枚刃システム×高速リニアモーター」などの確かな機能が収められており、 “違いのわかる大人”が所有欲を大いにくすぐられるモデルだ。鎌田編集長はさまざまなシェーバーを試してきた大人だからこそ、本モデルに“本物の魅力”を見たのだ。