【四隅を100%(※1)カバー】【壁際1.68mmまで拭き掃除】ロボット掃除機の限界を突破した「Roborock S8 MaxV Ultra」にもはや死角なし!
2024年8月、ロボロック(Roborock)から、ロボット掃除機の新しいフラッグシップモデル「Roborock S8 MaxV Ultra」が発売された。部屋の四隅に近づくと自動で伸びる※1サイドブラシと、壁際を水拭きする回転式モップを新搭載し、これまでのロボット掃除機が苦手としてきた部屋の四隅や壁際までしっかりと掃除できる、まさに“死角なし”のモデルへと進化を遂げている。また、付属のドックも「洗剤投入機能」を備えた「5way全自動ドック」へ進化。全方位でパワーアップを遂げた本機の実力に迫る。
進化した清掃力部屋の四隅に来たら、
サイドブラシを伸ばして※1ゴミをかき出す!
掃除機の一大ジャンルとして、すっかり定着した感のあるロボット掃除機。吸引掃除と水拭き掃除を同時に行い、清掃後にはゴミの収集からモップの洗浄・乾燥まで自動で行うモデルも増加するなど、ここ数年で大きな進化を果たし、床掃除にまつわる手間の削減を次々と実現してきた。しかし、肝心の掃除の面において、まだ100%とは言えない“死角”が残されていた。
それが、部屋の四隅や壁際である。

出っ張りのない丸形のロボット掃除機のボディは、狭い場所でも柔軟に方向を変えて清掃できるメリットがある半面、サイドブラシでは部屋の四隅のゴミをかき出せないことも。また、水拭き機能を備えた2in1モデルは、モップが本体の全幅をカバーできず、壁際まで拭き掃除するのが難しかった
そんなロボット掃除機の“死角”を、新機軸の技術によって解消したのが、2024年8月に発売されたロボロックの新しいフラッグシップモデル「Roborock S8 MaxV Ultra」だ。

170以上の国と地域で1,571万台のロボット掃除機を販売する(2023年12月末時点)世界的なロボット掃除機メーカー、ロボロックが満を持して投入する新しいフラッグシップモデルだ
本機に搭載された新機構としてまず注目したいのが、部屋の四隅に来ると、自動で伸びる※1サイドブラシだ。一般的なロボット掃除機のサイドブラシは、固定されているため、構造上、どうしても隅の奥までブラシを届けるのが難しいが、本機のサイドブラシは可動するアームの先に装着されており、部屋の四隅に来ると、手を伸ばすようにしてブラシを奥まで届ける。その結果、四隅のカバー率はなんと、100%※1を達成。国際的な第三者認証機関であるテュフ ラインランドからも、そのお墨付きを得ている。
「Roborock S8 MaxV Ultra」のサイドブラシの動きを下から観察してみた。四隅に来たことを検知すると、サイドブラシが付いたアームをニュッと伸ばして奥までブラシを届ける。部屋の四隅をカバーするために盛り込まれた新機軸だ
吸引力は、ロボロック史上最高となる10,000Pa。カーペットの奥に潜んだ微細なゴミまでかき出す2本のラバー製「デュアルメインブラシ」との相乗効果で高い集じん力を発揮する。ブラシ毛がないため、そもそも髪の毛が絡みにくいが、今回ブラシの端に毛カッターを備え、絡まりをさらに抑制している
壁際まで水拭きする、新搭載の回転式モップ
水拭き機能では、壁際用の回転式モップを新搭載したのがトピックだ。メインモップとは別に、最大毎分185回転(水拭き強度と水量を「最強」に設定した場合)する小型の回転式モップを底面の端に備えるので、中央のメインモップではカバーしきれない壁際1.68mmまでしっかりと掃除できる。
そしてメインモップの振動回数は、最大毎分4,000回へとアップ。加重による押しつけと高速振動で、裸足で歩いた後の皮脂汚れや食べこぼしなど、しつこい汚れまでしっかりと拭き取ってくれる。
賢い動作事前の片付けの手間を軽減した賢い走行。
最大73種類の物体を認識・回避※2
ロボット掃除機を使用するうえで、特に面倒に感じるのが「事前の片付け」。稼働させる前に床の上の障害物を片付けておかないと、コードを巻き込んだり、物にぶつかって倒したりすることもある。これが面倒で、ロボット掃除機の稼働回数が少ないという家庭も多いだろう。
その点「Roborock S8 MaxV Ultra」は、物体との距離や形状を把握するための「3Dストラクチャードライト&カメラ」と、物体を画像としてとらえる「RGB カメラ」を利用して、新たにフロアミラーなどを加えた最大73種類の物体を障害物として認識※2。そのうえ、これらを巻き込まないように少し離れたところで回避するか、身を寄せてキワまで掃除するか、障害物の性質にあわせて判断する※2というのだからすごい。
もちろん、部屋の形状のマッピングも速いうえ、部屋の状況を学習することで、往復回数が最小になるよう効率的に賢く走行する。床掃除の時短まで実現しているのだ。
本体前面の「3Dストラクチャードライト&カメラ」と「RGB カメラ」で、進行方向の障害物を認識※2。カメラの下にはLEDライトが備わるので、暗い部屋やソファの下でも問題なし。天面の突起部にはLDSレーザーセンサーが備わり、周囲360度をスキャンして部屋のマップを素早く作成して、効率的な清掃ルートを見つけ出す
1LDK(約44m2)の部屋を掃除させてみた。動きをチェックしてみると、同じ場所を何度も掃除することなく、部屋をくまなくキレイにしていく。注目したいのは、カーペットやダイニングテーブルの下に来たとき。ゴミを吸い取りにくい場所や複雑なポイントをしっかりと見極めて、ていねいに掃除する様子が見て取れる
障害物をどのように回避するのか、についてもチェックしてみたが、多少ぶつかっても問題のないチリトリやスリッパはギリギリまで攻めつつ、ケーブルが絡まる心配のある電源タップは少し離れたところで回避するなど、知性を感じさせる動き
床の汚れも検知可能。大きな汚れを見つけると、自動で最適な掃除モードへと切り替わる。この動画のようにコーヒーがこぼれているのを見つけた場合は、水拭きのみをていねいに行う掃除モードに移行。汚れがきちんと拭き取れるまで、繰り返し雑巾がけをしてくれる
カーペットを掃除する際に、水拭き用のモップを持ち上げ、カーペットを濡らさないようにする「モップリフトアップ」※3に加え、水拭き掃除のみを行う場合にメインブラシを持ち上げて床との接触を避ける「メインブラシリフトアップ」も搭載。シーンにあった動作を自動で行ってくれるので、安心して掃除を任せられる
便利な機能洗剤自動投入機能を新搭載した「5way全自動ドック」。
ペット好きにうれしい機能も
近ごろのロボット掃除機は、付属のドックの機能進化が特に目覚ましい。「Roborock S8 MaxV Ultra」のドックもしかりで、かなりの高機能だ。
従来の「温水モップ洗浄」「モップ乾燥」「給水」「ゴミ収集」の4機能に加え、専用洗剤を適量、本体の水タンクやモップ洗浄水に自動投入する「洗剤投入機能」を新搭載。「5way全自動ドック」へとパワーアップしている。床掃除やモップ洗浄において、洗剤をより手軽に活用できるようになったわけだ。
洗剤を活用した結果、モップ洗浄では、最高60度の温水との相乗効果でモップに付いた細菌を99.99%※4除去できるようになったという。また、水拭き掃除においては、キッチンの床にこびりついた油汚れまで落とせるようになった。
5番目の機能として「5way全自動ドック」に新搭載されたのが「洗剤投入機能」。専用洗剤をドック内の大容量洗剤タンクに入れておけば、適量を本体の水タンクやモップ洗浄水に自動投入してくれる。なお、洗剤の補充の目安は約3か月に1度※5だ
このほか、本体が吸引したゴミを自動で収集し、約60日分(2.5L)※6のゴミを収容する「ゴミ収集」、水拭きやモップ洗浄に必要な水を自動で供給する「給水」、モップの汚れ具合にあわせて最高60度の温水で洗う「温水モップ洗浄」、洗い終えたモップを熱風乾燥する「モップ乾燥」を搭載。ゴミ捨てやお手入れなど、床掃除にまつわる面倒から人間を解放してくれる
音声操作から、ペット好きにうれしい機能まで盛りだくさん
このほかにも便利な機能が充実している。たとえば、今回新搭載された「インテリジェント音声アシスタント」機能もそのひとつ。従来、ロボロックのロボット掃除機で音声操作を行うには各種スマートスピーカーと連携させる必要があったが、本機では、これらを活用しなくても「ハロー、ロッキー」と声をかけることで音声操作ができるようになった。
また、ペット好きにうれしいのは、掃除中にペットを見つけると自動で写真を撮影してくれること。ロボット掃除の低い目線から撮影できるので、普段とは違った愛らしい姿を写真に収められるかもしれない。それだけでなく、外出先からロボット掃除機にペットの居場所を見つけさせ、カメラで様子を確認するといった使い方までできる。
このほか、ペットには近づかないように掃除したり、ペット用品周りでは抜け毛が多いことを想定して吸引力を上げたりなど、掃除の際の動きも気が利いている。ペットのいる家庭にとって、本機を選ぶメリットは大きい。
まとめまたひとつ大きなブレイクスルーを遂げた、
ロボット掃除機
“愛するモノに時間を費やせるように”という理念のもと、2024年に創立10周年を迎えたロボロック。この10年の間にロボット掃除機は大きな進化を遂げたが、同社の新しいフラッグシップモデル「Roborock S8 MaxV Ultra」は、さらなる新機軸を盛り込み、従来のロボット掃除機では掃除が難しかった部屋の四隅や壁際までしっかりと掃除できるモデルへと進化していた。従来の限界を超える、ひとつのブレイクスルーを遂げたと言っていいだろう。
それだけでなく、付属ドックは、「洗剤投入機能」を搭載した「5way全自動ドック」へと進化し、床掃除にまつわる手間をまたひとつ減らすことにも成功している。ベースとなる賢さや便利さもアップし、全方位でフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい、頼もしいモデルに仕上がっていた。
目下のところ、“死角なし”と言っても過言ではない「Roborock S8 MaxV Ultra」。間違いなく、買って満足できる1台だと言えるだろう。
- ※1 サイドブラシの伸縮は環境などによって異なります。第三者認証機関テュフ ラインランドの認証を取得。
- ※2 100%の認識・回避を保証するものではありません。環境などによって認識・回避精度が異なる場合があります。 認識できる物体は変更となる場合があります。幅5cm、高さ3cm以上の物体を回避します。
- ※3 カーペットの毛足がモップリフトの高さより長い場合は、アプリでカーペット回避モードを選択してください。
- ※4 60度の温水で、洗剤を使用して洗浄した場合の除去率。第三者認証機関テュフ ラインランドの認証を取得。
- ※5 部屋の環境などにより異なります。
- ※6 部屋の環境などにより、収集できる日数は変わります。