インクジェットプリンターのリーディングカンパニー エプソンの注目プリンター あなたの使い方に合った1台はこれだ!

2024年秋、インクジェットプリンターの雄として幅広いラインアップを揃えているエプソンの主力モデルが刷新され、エコタンク搭載モデルとして「EW-M757Tシリーズ」が、カートリッジ式の複合機「カラリオ」として「EP-887Aシリーズ」が発売された。両プリンターとも人気モデルの後継なだけあって、どちらを選べばいいのか迷っている人も多いだろうが、本特集ではそんな人のために両機の違いを徹底解説。どちらがあなたの使い方に最適か、見極めてほしい。

エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」製品ラインアップ用途に合わせて選べる
エプソンプリンターの豊富な製品ラインアップ

インク吐出に熱を使わないピエゾ方式を採用し、高速かつ高品質な印刷が行えるエプソンのインクジェットプリンター。家庭向けからビジネス向けまで幅広いラインアップを展開し、価格.com上でも人気を集めているが、2024年秋、その主力製品がモデルチェンジ。エコタンク搭載モデルとして「EW-M757Tシリーズ」が、カートリッジ式の複合機「カラリオ」として「EP-887Aシリーズ」「EP-817A」「EP-717A」の3機種が新発売された。

リーディングカンパニーであるエプソンの製品らしく、どれも高性能かつユーザーフレンドリーなモデルとなっているが、なかでも興味を引かれるのが、同社が得意とする「エコタンク式」を採用することで低印刷コストを実現した「EW-M757Tシリーズ」と、高機能・高性能ながら手ごろな価格で導入できるカートリッジ式のトップモデル「EP-887Aシリーズ」だ。

本特集では、そんな大きな特徴を備えた、注目の両プリンターを徹底チェック。あなたに合った1台を選ぶ参考にしてもらえれば幸いだ。

エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

エプソンの最新モデルとしてこの秋、エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」(写真左)と、カートリッジ式のカラリオ複合機「EP-887Aシリーズ」(写真右)が発売された。新機能として、「EW-M757Tシリーズ」にはホーム画面によく使う機能を最大3つまで登録できる「らくらくモード」が、「EP-887Aシリーズ」にはノズル抜けなどの印字トラブルの調整をプリンターがサポートしてくれる「半自動画質調整機能」が追加されている

部屋のアクセントになる
新色「ピスタチオグリーン」に注目!

EW-M757Tシリーズ
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」 エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

「EW-M757Tシリーズ」には、レビューで使用した清涼感のある「ホワイト」に加え、インテリアにも映える個性的な新色「ピスタチオグリーン」と、シックな「ブラック」の3色が揃う。大容量タンクを搭載しながらも横幅は390mmとコンパクトで、置き場所を選ばないのもうれしい。本体右側に備わったLEDは、デザイン上のアクセントになっているだけでなく、インクが切れた際は点滅して知らせてくれる

EP-887Aシリーズ
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」 エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

こだわりの家具とも調和してくれるシンプルモダンな「EP-887Aシリーズ」にも、トレンドであるアースカラーの新色「ピスタチオグリーン」を投入。「ホワイト」と「ブラック」も用意されているが、「ピスタチオグリーン」と「ホワイト」は落ち着いたマットな質感、「ブラック」は光沢のあるドレッシーな質感となっているので、部屋の雰囲気に合わせて選びたい

エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」違い検証低印刷コストの「エコタンク搭載モデル」、
導入しやすい「カラリオ」 あなたならどっちを選ぶ?

今回、注目する「EW-M757Tシリーズ」と「EP-887Aシリーズ」だが、当然のことながらその最大の違いは、「インク式」だ。「EW-M757Tシリーズ」が、本体に備えたインクタンクにインクボトルからインクを直接充填する「エコタンク式」となっているのに対し、「EP-887Aシリーズ」は、専用カートリッジをカチッと装填するだけでインク交換が行える「カートリッジ式」を採用している。

「EW-M757Tシリーズ」のインクボトルには、「使い切りサイズ」と「増量サイズ」があり、本体タンクへの1回のインク補充でA4カラー文書を約1,000ページ※1印刷できるので、インク補充の手間を大幅に低減してくれる。「EP-887Aシリーズ」のカートリッジは、「通常インク」と「増量インク」に加え、ブラックのみ増量インクのセットも用意されており、印刷物や印刷枚数に合わせて選ぶことができる

「EW-M757Tシリーズ」のインクボトルは逆さにしてもこぼれることはなく、注入時も満タンになると自動で止まるので手や本体を汚すことがない。「EP-887Aシリーズ」のカートリッジはそれぞれのインクが独立しており、なくなった色だけを交換できる

「エコタンク式」の「EW-M757Tシリーズ」は、1度の充填で印刷できる枚数が多いためインク交換の手間が省けるうえ、カートリッジ式に比べて印刷コストを大きく抑えられるのがメリットだ。たとえば、「増量サイズ」のインクボトル/インクカートリッジを使い、A4カラー文書印刷を行った際の1枚あたりの印刷コスト※2を比較すると、「EW-M757Tシリーズ」は約3.5円(税込)、カートリッジ式の「EP-887Aシリーズ」は約13.9円(税込)となる。印刷枚数が多いという人は「EW-M757Tシリーズ」を選んでおけば、自宅で仕事の資料や学習教材、年賀状などを大量に印刷する場面でも印刷コストをさほど気にせず印刷が行えるというわけだ。

印刷コストが安いぶん、カートリッジ式のプリンターに比べ、エコタンク式のプリンターは本体価格が若干お高め。価格.comの最安価格では、「EW-M757Tシリーズ」が47,520円※3であるのに対し、カートリッジ式の「EP-887Aシリーズ」は36,500円※3と1万円ほどの開きがある。印刷枚数はさほど多くないので、イニシャルコストを低く抑えたいという人は「EP-887Aシリーズ」を選ぶといいだろう。

印刷コストおよび価格.com最安価格
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」 エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

両モデルとも最新のインクジェットプリンターだけあって、印刷できるものに大きな違いはないが、印刷コストが低いうえ、ブラックに顔料インクを採用している「EW-M757Tシリーズ」は、会社の資料やモノクロの学習教材の大量印刷に向いている。「EP-887Aシリーズ」は6色染料インクを採用しており、カラー資料や写真を鮮やかに印刷できるうえ、レーベルプリントやカードサイズの印刷にも対応しているので、バリエーション豊富な印刷物を作れることが強みだ

EP-887Aシリーズ
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」 エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

「EP-887Aシリーズ」は、背面にカードや名刺サイズの用紙が扱える手差しトレイを、前面には上下に異なる用紙をセットできる2段給紙カセットを装備。さらに、ディスクレーベルプリントやSDメモリーカードを直接読み込めるスロットを装備するなど、使いやすい機能を揃えていることも特徴だ

エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」専用スマホアプリ定期的なアップデートによって
印刷の楽しさを広げてくれる豊富なスマホアプリを用意

身近な端末であるスマホとの連携機能は、今やプリンターにとって重要な要素だ。その点、エプソンのプリンターには、スマホからリモコンのような操作で文書や写真が印刷できる「Epson Smart Panel」や、オリジナルの名刺が作れる「Epson 名刺プリント」など、専用アプリが豊富に用意されており、非常に便利だ。

また、デザインペーパーやコラージュテンプレートを使って、オリジナルプリントが作成できる「Epson Creative Print」が用意されており、「推し活」用のテンプレートが追加されるなど、定期的なアップデートを実施中だ。自宅のプリンターでは仕事の資料や写真を刷るだけ、という人も多いだろうが、これらのアプリを活用すれば印刷することの楽しみをより広げてくれるだろう。

エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

豊富な専用アプリと連携できる、エプソンのインクジェットプリンター。「Bluetooth® LE」を活用し、スマホをプリンター本体に近づけるだけでWi-Fi Direct®接続できる機能や、プリンターのディスプレイに表示されたQRコードをカメラで読み取るだけで接続できる機能も搭載しているので、普段あまりプリンターを扱わない人でも簡単にスマホやタブレット端末と接続することができる

Epson Creative Print
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」
  • エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」
  • エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

「Epson Creative Print」は、スマホ内の写真を使ったコラージュやオリジナルブックカバーなどが作れるクリエイティブなアプリだが、2024年11月中旬に推し活グッズを作成できるコンテンツの提供を開始。市場に並ぶオフィシャルグッズではなく、独自の特徴的なオリジナルグッズを作成すれば、推しから認知されファンサを受けられる確率も高くなる 詳しくはこちらをチェック

Epson Pocket Document
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」 エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

取り込んだ文章データをまるで紙のようにめくったり、直接書き込んだりできる文書活用アプリ「Epson Pocket Document」も便利だ

スマホでカラリオ年賀
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」
  • エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」
  • エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」
  • エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

テンプレートの中から好きな絵柄を選ぶだけで、オリジナル年賀状を簡単に作成できる「スマホでカラリオ年賀」。人気キャラクターや、新進気鋭のクリエイターたち渾身のデザインも用意されており、目に留まりやすい個性的な年賀状を作れそうだ(テンプレートは一部有料)。また、住所録管理ができて、通信面だけでなく宛名も作成できるのはとても便利。アプリストアの評価も「4.7」と、年賀状アプリの中では高評価なのも納得だ詳しくはこちらをチェック

エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」サポートサービスより便利になった5年間の
長期保証サービス「カラリオスマイルPlus」

エプソンでは、標準で付属している1年間のメーカー保証に加え、購入から5年間の保証が受けられる有償の保証サービス「カラリオスマイルPlus」を提供してきたが、2024年秋にリニューアルを実施。修理費用の全額/半額保証サポートや、自宅までのプリンター引き取りサービス、保証期間内の修理回数と引取回数の制限なし対応といった、好評なサービスはそのままに、電話での遠隔サポートサービスが追加された。遠隔サポートでは、オペレーターがパソコン画面を共有しながら初期設定のアドバイスなどをしてくれるので、ネットワークやPC操作に詳しくなくても、安心して購入することができそうだ。

初期設定の遠隔サポートサービス
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

プリンターとパソコンをWi-Fi®でつなぐのは、パソコンに慣れている人であっても苦戦することも。しかし、「カラリオスマイルPlus」に追加された、プリンター初期設定の遠隔サポートサービスなら、パソコンの画面をオペレーターと共有して細かくアドバイスをくれるので、「つながらずにあきらめた」なんてことがない

カラリオスマイルPlusのプラン(契約期間:5年間※4
エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」 エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」

エコタンク搭載モデル「EW-M757Tシリーズ」とカートリッジ式の複合機「EP-887Aシリーズ」まとめどちらを選んでも後悔することのない、
エプソンの最新インクジェットプリンター

ここまで、エプソンの「EW-M757Tシリーズ」と「EP-887Aシリーズ」を詳しく見てきたが、結論としては、学習教材や文章書類、年賀状などをたくさん印刷するのであれば、インク交換のストレスが少なく、圧倒的な低印刷コストを実現しているエコタンク式の「EW-M757Tシリーズ」、写真や会社の資料を印刷しつつ、カードサイズやディスクレーベルなど、多様な印刷物を楽しみたいのならカートリッジ式の多機能モデル、カラリオ複合機「EP-887Aシリーズ」を選ぶべき、ということになる。ただ、両モデルともエプソンの最新インクジェットプリンターだけあって、性能も使い勝手もすこぶるよく、どちらを選んだとしても後悔することはないだろう。

しかも、エプソンのプリンターは専用アプリが豊富に揃っているうえ、「推し活グッズ」が作れるようになるなど定期的なアップデートを行っており、プリント自体の楽しみ方を提案してくれる。長く安心して使いたい場合には、5年間の長期保証サービス「カラリオスマイルPlus」に加入するのもよさそうだ。ぜひ自分に合ったインクジェットプリンターを手に入れ、快適なプリントライフを送ってほしい。

  • ※1 セットアップインクではなく、2回目以降の使い切りサイズのインクボトルでの印刷可能数。印刷可能枚数(イールド枚数)の測定データおよび測定条件はエプソンのホームページをご覧ください。
  • ※2 増量サイズで算出したコスト。測定データおよび測定条件、コスト算出方法
  • ※3 価格.com最安価格、2024年10月22日時点
  • ※4 本サービスの開始日は、製品本体の「購入・導入年月」からとなります。なお、サービスのご利用にはMyEPSONへの登録が必要となります。
  • ※5 物損対応(落下破損・水こぼし・火災・落雷など)含む。詳しくはカラリオスマイルPlusサービス利用規約をご確認ください。修理依頼は、WEBサイト(MyEPSON)での受付のみとなり、お電話での受付はできません。本サービス適用範囲外になる事例についてはこちらをご覧ください
  • ※6 消耗品のメンテナンスボックス交換は対象外です。
  • ※7 お電話でのお問い合わせにかかる通話料金は、お客様のご負担となりますので、ご了承ください。初期設定の遠隔サポートは下記カラリオスマイルPlus型番が対象です。SL80TP5R/ SL80TD5R/ SL50TP5R/ SL50TD5R/ SL50CP5R/ SL50CD5R/ SL30CP5R/ SL30CD5R。初期設定の遠隔サポートは、セキュリティー設定など、ご利用端末の環境により対応できない場合がございます。遠隔サポートの推奨環境はこちらをご確認ください その他、サービスの詳細については、カラリオスマイルPlusサービス利用規約をご確認ください
  • (注)Bluetooth のワードマークは、 Bluetooth SIG,Inc. が所有する登録商標です。
  • (注)Wi-Fi Direct、Wi-Fiは、Wi-Fi Allianceの登録商標です。
この記事は2024年11月22日の情報を基にしております。