“最高峰”と呼ぶにふさわしい「Narwal Freo Z Ultra」誕生!
ここ数年で、目覚ましい進化を遂げているロボット掃除機。「できること」が増え、床の上の片づけなどの「しなければならないこと」が減ってきているのは確かだが、そんなロボット掃除機の進化を肌で実感できるのが、Narwalの新フラッグシップモデル「Freo Z Ultra」だ。世界初※となる2つのRGBカメラと、メインCPU・AI専用CPUで構成されるデュアルAIチップを搭載し、1cm未満の小さな障害物も回避できるという触れ込みだが、さて、その実力はいかに? ロボット掃除機の最前線に迫ってみよう。※Narwal調べ。2024年9月時点
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障害物回避2つのRGBカメラとデュアルAIチップを搭載。
ミリ単位の測定精度で障害物も賢く回避
日進月歩のロボット掃除機。掃除機本体はもちろん、ベースステーションも多機能化するなど、ここ数年で目を見張る進化を遂げており、「ロボット掃除機はここまできたか」と驚かされることも増えているが、2024年11月、そんなロボット掃除機の進化の時計の針をさらに進める、革新的な1台が発売された。それが、Narwalの新フラッグシップモデル「Freo Z Ultra」だ。
「Freo Z Ultra」の特徴は、ズバリ、世界初※となる2つのRGBカメラと、メインCPU・AI専用CPUで構成されるデュアルAIチップを搭載していること。これにより、136度の広視野角と、3Dでの物体把握、ミリ単位の測定精度を実現し、まるで人間の目で見ているかのように、1cm未満の小さな障害物も回避できるというのだ。
なお、「Freo Z Ultra」が稼働中にスキャンした生活や住宅に関わる情報は、ユーザーによる許可操作がない限り、オンラインにアップロードされることはないので、セキュリティ面においても心配は不要だ。※Narwal調べ。2024年9月時点
吸引掃除と水拭き掃除が同時に行える、2in1仕様の「Freo Z Ultra」。世界初※となる2つのRGBカメラと、メインCPU・AI専用CPUで構成されるデュアルAIチップを搭載しており、1cm未満の小さな障害物も回避できるという。なお、カラーバリエーションは、今回のレビューで使用した「ダークグレー」と、白基調の爽やかな「ギャラクシーシルバー」の2色展開※Narwal調べ。2024年9月時点
本体側面前方に2つのRGBカメラを搭載し、136度の広視野角と3Dの物体把握を実現。メインCPU・AI専用CPUで構成されるデュアルAIチップと組み合わせることで、障害物の大きさをミリ単位で認識できる
ロボット掃除機がとらえた映像は、スマートフォンアプリ上で確認できる。その映像は、ロボット掃除機が撮影したものとは思えないほど、鮮明で、立体的。なるほど確かに、“人間の目で見ているかのよう”である。精細な映像を生かして、留守番中のペットの様子を確認することも可能だ
高度な物体認識把握能力と、それを生かした出色の障害物回避性能を確かめるべく、障害物として用意したのは、一般的なロボット掃除機が苦手とする、靴下、透明のビニール袋、ケーブルコード。さすがに認識しきれず、障害物をズルズルと引きずってしまうのではないかと予想していたが、どうやら杞憂だったよう。いずれの障害物もきっちり認識、回避し、衝突したり、引きずったりすることなく、清掃をスムーズに進めていく。
驚いたのは、ロボット掃除機本体が障害物のギリギリまで近接することだ。その距離は、およそ1cm。今回の検証ではケーブルコードの周囲に疑似ゴミのシリアルをまいていたのだが、単にコードを回避するのではなく、コードの周囲の疑似ゴミをきっちりと吸引していくではないか。障害物を避けるのは当たり前、重要なのは、床の上のゴミを取り除くこと、とでも言うかのごとく、疑似ゴミを取りこぼさずに吸引していく様子は頼もしい限り。実にすばらしい仕事ぶりである。
136度の広視野角と、3Dの物体把握、ミリ単位の測定精度を生かし、一般的なロボット掃除機が苦手とする、靴下、ビニール袋、ケーブルを涼しい顔で回避していく「Freo Z Ultra」。障害物に近接し、コードの近くにまいた疑似ゴミを吸引していく様子には思わず舌を巻いた
清掃モード自動切り替え汚れの種類を見分けて、
吸引と水拭きを自動で切り替え
物体の認識精度が飛躍的に向上した恩恵は、障害物回避だけにとどまらない。ここでは、汚れの種類を見分けて、清掃モードを自動で切り替える「AI DirtSense 2.0」をチェックしていこう。
吸引掃除と水拭き掃除を同時に行う2in1仕様は、今や、ロボット掃除のスタンダードとなっているが、一般的なロボット掃除機の場合、その汚れが乾燥ゴミなのか、液体汚れなのかを見分けることはできない。結果として、湿ったゴミや液体汚れがロボット掃除機本体底面のメインブラシやダスト容器内を汚し、それがカビや嫌なニオイの原因となることもある。
この問題を解決してみせたのが、「Freo Z Ultra」に新搭載された「AI DirtSense 2.0」。乾燥ゴミに近づくとメインブラシを下げ、モップを持ち上げ、自動的に吸引力を最大の12,000Paに引き上げる吸引モードに、液体汚れに近づくと、メインブラシを持ち上げ、回転するサイドブラシを停止、モップを下げて、モップにかける圧力を自動的に最大の12Nに引き上げる水拭きモードに切り替わる。これにより、湿ったゴミや液体汚れがダスト容器に侵入するのを防いでくれるというわけだ。
繰り返しになるが、清掃モードを自動で切り替えられるのは、物体認識精度が高いからこそ。小さな障害物を回避するだけでなく、汚れの種類を見分け、2in1仕様の課題までクリアしてみせた「Freo Z Ultra」は、まさにロボット掃除機の“最高峰”と呼ぶにふさわしいだろう。
乾燥ゴミ(シリアル)と液体汚れ(コーヒー液)を清掃した後、本体のダストボックスに溜まったゴミを取り出してみたが、湿ったゴミや液体汚れが侵入していないことが確認できた。乾燥ゴミと液体汚れが混合していても、問題なく処理できるというわけだ
付属の「巾木(はばき)掃除モジュール」を本体側面に装着すれば、ホコリが溜まりやすい巾木の上の掃除も行える。乾燥ゴミと液体汚れを見分けるロボット掃除機も、巾木掃除が可能なロボット掃除機も、これまで出会ったことがない
ベースステーション最適な温度に自動調整してモップ洗浄を行う
「10in1ベースステーション」
ベースステーションの多機能化が進むロボット掃除機だが、もちろん、「Freo Z Ultra」もその例に漏れない。
「Freo Z Ultra」には、自動ゴミ収集、自動ゴミ圧縮、清掃後ダストパック乾燥、自動ゴミパック乾燥、自動洗剤投入、自動給排水、温水モップ洗浄、温風モップ乾燥、水拭き時の電解水生成&内部の除菌と、10の機能を備えた「10in1ベースステーション」が付属。2.5Lの大型紙パックと自動ゴミ圧縮機能により、ゴミ捨て頻度は約120日に1回で済むうえ、モップの洗浄や乾燥、さらには、「10in1ベースステーション」の内部清掃まで自動化されており、驚くほど手がかからない。なお、温水モップ洗浄については、検知した汚れの種類に応じて、モップ洗浄温度を45〜75度の範囲で自動調整してくれるので、モップを常にきれいな状態に保てるとともに、モップ繊維のダメージも低減できる。このほか、専用ワックスをセットできたり、重度の汚れ清掃に対応していたりと、豊富な付属品(別売)が用意されているのもうれしい。
清掃後に、温水モップ洗浄、温風モップ乾燥を自動で行う「10in1ベースステーション」。温水モップ洗浄については、検知した汚れの種類に応じて、モップ洗浄温度を45〜75度の範囲で自動調整してくれるというから、至れり尽くせりだ
モップやステーション内部の洗浄には、電解水モジュールで生成した除菌効果のある電解水を用いる仕組み。気になる運転音についても、自動ゴミ収集時の運転音が約71dBに抑えられており、ベースステーションの近くでテレビを鑑賞していても、運転音が気になることはなかった
汚れたモップの温水洗浄・温風乾燥の効果をチェックしてみよう。水拭き掃除後のモップを見てみると、予想以上に茶色く汚れていたが、温水洗浄・温風乾燥後は真っ白に。カラッと乾いていて、衛生面での心配はなさそうだ
まとめ紛うことなき、
ロボット掃除機の“最高峰”
ロボット掃除機の進化の針を、大きく進めてみせた「Freo Z Ultra」。さまざまな障害物をきっちりと回避してくれるので、床の上の物を片付ける、「ロボット掃除機の清掃前のひと手間」が必要ないのはありがたい限りだ。「床の上に物が多い我が家には、ロボット掃除機は向いていない」と考えていた人も、これなら安心だろう。汚れの種類を見分けて、自動で清掃モードを切り替える賢さにも驚くばかりで、メインブラシや本体ダスト容器内に液体汚れが付着してしまう心配がなく、メンテナンスの手間がこれまで以上に軽減されたのは間違いない。多機能な「10in1ベースステーション」を含めて、「ロボット掃除機の“最高峰”」と呼ぶにふさわしい1台と言えるだろう。
せっかく買うなら、最高のモノを。「Freo Z Ultra」は、そんな期待に応えてくれる、いや、期待以上のパフォーマンスを見せてくれる、革新のロボット掃除機だった。