モトローラ「razr 50」

選べるフラッグシップシリーズモトローラの折りたたみスマホ
「motorola razr 50」が“買い”の理由

モトローラ「razr 50」 モトローラ「razr 50」

近ごろ、“フォルダブル”という言葉を耳にすることが多くなった。移動時はコンパクトに携帯でき、展開すると大画面を使用できる折りたたみ可能なスマートフォンを指す言葉で、街中や電車内などで見かけたことのある人も多いことだろう。スマートフォン市場の新機軸になりつつあるフォルダブルだが、2024年9月に発売されたモトローラの折りたたみスマートフォン「motorola razr 50」(以下、razr 50)は、大型アウトディスプレイによる快適な操作性と、背面にヴィーガンレザーを使用したデザイン性の高さが特徴。同年11月に発表されたハイエンドモデル「motorola razr 50 ultra」(以下、razr 50 ultra)と比較しながら、同社のフラッグシップモデルの実力をチェックしていこう。

「razr 50」と「razr 50 ultra」の違い

モトローラ「razr 50」
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本体を閉じたまま各種操作が可能なアウトディスプレイは、「razr 50」が3.6インチ(1,066×1,056)、「razr 50 ultra」が4インチ(1,272×1,080)。いずれも、通知の確認やメッセージの返信、QRコードの読み取りなどには十分な画面サイズだ。アウトディスプレイで使えるアプリが限定的なライバル製品もあるが、「razr 50」「razr 50 ultra」はほとんどのアプリを使うことができ、使い勝手がいい。メインディスプレイは、両機種ともに6.9インチ(2,640×1,080)。開けば大画面、閉じればコンパクトで、どちらのスタイルでも操作が可能という“利便性の欲張り”を実現しているのが両機種の最大の魅力だ。プロセッサーは、「razr 50」がミドルレンジの「MediaTek Dimensity 7300X」、「razr 50 ultra」がハイエンド向けの「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載。どちらも、メインメモリーは12GB、内部ストレージは512GBで、「razr 50 ultra」に比肩するスペックを有しながら、同モデルよりもリーズナブルな価格で手に入るところが、「razr 50」の“買い”の理由のひとつだ。なお、バッテリー容量は、「razr 50」が4,200mAh、「razr 50 ultra」が4,000mAh、防水/防塵性能は、両機種ともにIPX8をサポートしている。

モトローラ「razr 50」

ハイエンドモデルに匹敵する性能を備えた高コスパフラッグシップ

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スマホの概念を覆す折りたたみならではの魅力

モトローラ「razr 50」
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折りたたみスマートフォンの魅力は、何と言っても、本体を折り曲げた状態で各種操作が可能なこと、そして、折りたたんだまま写真や動画の撮影が可能なことだろう。一般に、セルフィー撮影にはインカメラを使用するが、本機は大型アウトディスプレイを搭載しているので、より高画質なメインカメラを使って撮影できるのはもちろん、本体を90度折り曲げて、ビデオカメラライクに動画を撮影することも可能。手元が安定してブレにくく、子どもやペットを撮影する際などにぴったりだ。その状態で机に置いて、趣味のギターを高画質なアウトカメラでvlog撮影したり、ハンズフリーでビデオ通話したりと、とにかく使い勝手がいい。メインディスプレイの画面を上下に分割し、ビデオ通話しながらブラウザーや地図アプリを開いて調べ物をする、なんていう使い方もお手の物だった。デザイン面では、背面下部にヴィーガンレザーを採用しており、高級感があるうえ、手にしっくりとなじむ印象だ。

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AI搭載のカメラ機能も“買い”のポイント

気になるカメラ機能は、5,000万画素メインカメラ(F1.7)+1,300万画素超広角/マクロカメラ(F2.2)で構成されたアウトカメラのデュアルカメラシステムと、3,200万画素(F2.4)のインカメラを採用。5,000万画素のメインカメラは自然な発色が印象的だった。夜景撮影用の「ナイトビジョン」モードも試してみたが、白飛びや黒つぶれの少ない鮮明な夜景を撮影できたほか、超広角/マクロカメラで撮影した風景写真も自然な発色だった。動画撮影については、手振れを抑える「moto ai」の効果を実感でき、ランニングシーンも驚くほど滑らかに動画記録できた。ちなみに、動画撮影は、本体を90度折り曲げてビデオカメラライクに構える「カムコーダーモード」で行ったが、ディスプレイの左側にプレビューが表示され、右側には、片手でズーム調整できるタッチパッドが表示される仕様。折りたたみ型の特性を生かした便利な設計で、こうした高いカメラ性能や使いやすさもまた、「razr 50」が“買い”の理由と言えるだろう。

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ハイエンドモデルに匹敵する性能を備えた、“買い”の1台

“ガラケー”を知る世代には親しみ深く、スマホネイティブの若者世代には新鮮な印象を与える折りたたみスマートフォン。スマートフォン市場で近年注目度を高めているトレンドのひとつだが、モトローラの「razr 50」は、ハイエンドモデル「razr 50 ultra」に匹敵する性能を備えながら、同モデルよりもリーズナブルな価格で手に入る、コストパフォーマンスにすぐれた1台だった。通知の確認やメッセージの返信など、さまざまな操作を本体を閉じた状態で完結でき、そのままポケットやカバンにスッとしまって、コンパクトに持ち運べるのは想像以上に便利。多彩なスタイルで写真や動画を撮影できるなど、折りたたみスマートフォンならではの利点をもれなく享受でき、「これ、買いでしょ」と素直に実感した次第だ。フォルダブルの真打ちとも言える「razr 50」を携え、より軽快で、ワクワクするようなスマートフォンライフを送ってみてはいかがだろうか。なお、キャリアではソフトバンクおよびドコモで取り扱われているので、ぜひ一度、店頭で「razr 50」の実機を手にしてみてほしい。

この記事は2025年3月3日の情報を基にしております。