登山からゴルフ、フリーダイビングまでカバー アクティブ派が選ぶべきスマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」を試す!
青々と茂る植物、澄んだ空気に響く鳥の鳴き声、清く流れる沢のせせらぎ――。登山を趣味にする筆者にとって、豊かな自然に包まれながら自分自身と向き合う時間は特別なものだ。今回の登山では、普段の装備に1つ、新しいギアを加えてみた。それが、ファーウェイの新型スマートウォッチ「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」だ。本機はデュアルバンドGPSや気圧計を搭載し、登山にもフル活用できるアクティブなモデルに仕上がっているという。それではさっそく、お手並み拝見といこう。
ワークアウト登山などがもっと楽しくなる、
高度測定&オフラインカラーマップ対応

筆者は登山が大好き。スマートウォッチ入門者からも支持を集める「HUAWEI WATCH FIT」シリーズに、新たに加わったプロモデル「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」を身に着け、山頂を目指した。本機は、フラッグシップモデル「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」とほぼ同等のスポーツモニタリング機能を備えているというが、さて、その実力はいかに
登山口に到着し、左手首に着けた「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」に視線を落とす。
ワークアウトメニューの中から「登山」を選択し、さっそくモニタリングを開始。事前に周辺のマップに加え、人気の登山アプリ「YAMAP(ヤマップ)」から登山ルートのデータをダウンロードしてスマートウォッチに転送しておいたので、オフラインでもカラーマップ上でルート案内をしてくれる。携帯電話の電波が弱いことが多い登山において、どんなルートで、今自分がどこまで進んでいるのか、オフラインでも常に把握できるのは心強いものだ。
今回のルートは、比較的難易度の低い初心者にも適したルートだが、意外にも序盤は急峻な上り坂が続いた。腕元に視線を落としてみると、ヒマワリ型アンテナを用いたデュアルバンドGPSや気圧計の実力は申し分なく、現在の位置や高度を正確に表示している。
それが証拠に、分かれ道であえてルートをそれてみると、ルートから外れたことを示すアラートが画面に表示された。

デュアルバンドGPSの高い測位精度を物語るのが、ルートを外れた場合に表示されるアラート通知。登山中のルート逸脱は重大な事故にもつながりかねないので、ルートから外れたことを知らせてくれるのは大きな安心材料だ

おっと。登山の途中、ゴツゴツとした岩肌に「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」をぶつけてしまう場面があったが、後に説明するように高耐久な素材を採用した本機は堅牢性が高く、簡単に傷付くことはなかった。防水性も高いので、沢登りなどでも安心して着用できる
通常使用で最大約10日間、GPSを連続使用した「登山」モードでも約18時間持つロングバッテリーを搭載。登山中にバッテリー切れの心配がないのはもちろん、充電のために腕から取り外す時間が少なくて済むので、長期間、継続的にログを記録できる。「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」は、「HUAWEI WATCH FIT」シリーズで初めてQi規格対応のワイヤレス充電に対応したのも魅力のひとつだ
ヘルスケア心電図計測にも対応。
アクティビティ中の体調管理もしっかり
正確なルート・高度表示もさることながら、登山中、予想以上に役立ったのが、多彩なヘルスケア機能だ。本機は、「HUAWEI TruSense System」と呼ばれる先端的なセンサーシステム・検知アルゴリズムを搭載しており、心拍数や血中酸素レベルのモニタリングのほか、心電図計測にも対応している。
登山中、知らず知らずのうちにペースが上がり、心拍数が上がり過ぎてしまうのはよくある話だが、本機を身に着けていれば、そんな心配を防止できる。立ち止まって、「ふーっ」と大きく深呼吸。澄んだ空気に癒されつつ、心拍数や血中酸素レベルに異常がないかを確認し、安全に登山を楽しめた。


心拍数、血中酸素レベルともに、しきい値をあらかじめ設定しておくと、異常値に達したときに通知してくれる。本機を身に着けている間は継続的にモニタリングしてくれるので、登山などのアクティビティ中の体調管理にも役立つ


日本のプログラム医療機器承認(承認番号:30600BZI00035000)を取得している心電図(ECG)機能も搭載。ケース右側面のプッシュボタンに指をそっと置き、30秒間静止した状態で計測が可能だ。登山の休憩中にも計測できてしまうほど、手軽な使い勝手だ
日々の健康管理は睡眠から。「睡眠モニタリング」などにも対応
入眠準備から起床まで一連の睡眠プロセスを検知、記録する「睡眠モニタリング」。睡眠の質が「睡眠スコア」として可視化されるほか、その日の睡眠の状態に対するアドバイスも提供されるので、日々の健康管理に役立てやすい。「具体的にどうすれば睡眠改善につなげられるのか」がわかり、睡眠に対する意識が自然と高まった。
年々、測定精度が向上し、測定項目が豊富になっている。本機では、心拍変動(HRV)が取得できるようになったので、睡眠によりストレスを解消できているかどうか、ひとつの参考になる。なお、スマートフォンと組み合わせれば、睡眠中のいびきや周囲の騒音の記録も可能だ。
デザインデザイン性と堅牢性を両立させた
上質なスクエアボディ
毎日、肌身離さず装着してログを記録し続けるスマートウォッチには、カジュアルからきれいめまで、オン・オフいずれのファッションにも溶け込むデザイン性を求めたいもの。その点「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」は、耐傷性にすぐれたサファイアガラスをディスプレイに、軽量かつ耐久性の高いチタニウムをベゼルに、そして、航空機にも採用される堅牢なアルミをケースに採用するなど、デザイン性と堅牢性を両立した上質なボディに仕上がっている。
むだがなく品のよいスクエアボディは、スポーツウェアはもちろん、カジュアルなアーバンスタイルとも品よく調和し、腕時計だけが浮いてしまうことがない。なお「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」と同時に、必要十分な機能を備えたスタンダードモデル「HUAWEI WATCH FIT 4」も発売されたので、こちらもあわせてチェックしてほしい。
情報の一覧性が高いスクエア型のディスプレイは、最大輝度が約3000nitと高く、日差しのある屋外でも視認性がいい。ディスプレイの周囲を走る、軽量かつ耐久性の高いチタニウムベゼルの存在によって、ボディがグッと引き締まって見え、精悍な印象だ
ケース厚9.3mmの薄型ボディと、凹凸をつけて通気性を高めたフルオロエラストマーベルトによって、着けていることを忘れてしまうような、軽快な装着感を実現。スポーツの際にもじゃまになりにくく、パフォーマンスに集中できるのがうれしい
まとめ有能な山岳ガイドのように
登山をサポート
豊かな自然に包まれながら自分自身と向き合える登山は、筆者のライフワークとも言える。そんな登山をより一層楽しむためのツールとして、今回「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」を身に着けて山頂を目指したが、結果は大満足のひと言だった。
現在位置や高度を正確に把握できることは、ルート攻略の助けになるし、多彩なヘルスケア機能によって、登山中の体調変化を「体感値」ではなく、「数値」で把握できるのは安心感があった。また、手ごろな価格ながら、ハードな用途にも耐え得る耐久性や高級感を備え、それでいて、いかにもアウトドアウォッチというカジュアル一辺倒のデザインではないので、ビジネスシーンはもちろん日常使いでも違和感がない。
1歩1歩、山頂を目指して歩みを進める登山。今回、登頂時の達成感が普段よりも大きく感じられたのは、きっと、そこから眺める雄大な自然が美しかったからだけではなく、有能な山岳ガイドのように登山をサポートしてくれる「HUAWEI WATCH FIT 4 Pro」の存在があったからだと思う。