AMD Ryzen™ AI 7/5
AMD Ryzen™ AI 7/5

AI PCに興味があるなら絶対見逃せない!ミドルレンジCPU「AMD Ryzen™ AI 7/5」登場でAI体験をもっと身近に、もっと手軽に

近ごろ「AI PC」という言葉を耳にする機会が増えてきた。興味や関心をお持ちの人も多いと思うが、そのいっぽうで「AI PCって、一部のプロクリエイターやヘビーゲーマーなどのためのPCでしょ?」と考えている人も少なくないようだ。しかし、そんなことはない。AI PCは、日常的に仕事やプライベートでPCを使っている人にとっても、その作業を劇的に便利に、スピーディーに、快適にしてくれるものなのだ。そこで本特集では、AI PCに興味はあるけれど、これまで購入には至っていなかった人たちに向けて、より身近で、より手軽になったAI PCを一挙に紹介していく。

PART1性能と価格のバランスにすぐれたAI PCを探せ

まずは、 AI PCとはどんなPCのことを指すのか、簡単に説明しておこう。一般的なPCとAI PCの違いは、CPUにAI処理専用のNPUが統合されているかどうかがポイントになる。CPUにNPUが統合されているAI PCは、クラウドを利用したAI体験だけでなく、オンデバイスでのAI作業をスピーディーかつパワフルに行ってくれるのだ。つまり、生成AIを活用したコンテンツの編集や、日常的なPC作業、ゲームプレイなどにおいて、AIによる恩恵をよりダイナミックに、よりスムーズに受けることができるようになるのである。

ただし、これまで市場に出回っていたAI PCは、最先端技術を搭載していることもあって、それなりの出費を覚悟しなければならなかった。一般的なユーザーにとっては、なかなか手の出しづらいものだったのだ。しかし時代の変化は速い。近ごろは、高性能なAI PCでも価格を抑えた製品が徐々に登場しつつあり、一般的なPCを購入する感覚で手に入る製品も増えてきている。

そんな魅力的なAI PCをあぶり出すため、ここでは価格.comに蓄積された膨大なデータを分析・可視化できるマーケティングツール「価格.com Data Compass」を使って、価格.comに登録されているノートPCの中から、性能と価格のバランスにすぐれた製品をピックアップしてみることにした。

性能と価格のバランスにすぐれたAI PC分布図

AMD Ryzen AI 7/5

縦軸はパソコンの性能を計測するベンチマークソフト「PassMark」のスコア(上に行くほど高性能)、横軸は製品の価格(右に行くほど高価格)。価格.comに登録されているノートPCの中から、注目ランキング150位以内、「PassMark」のスコア30,000以下かつNPU性能最大40 TOPS以上、税込価格25万円以下の製品を対象に分布図を作成してみた。図内の斜めに走る線は対象製品の平均値で、斜め線の左上側に位置する製品は平均よりも性能にすぐれ、価格もリーズナブルな製品ということになる。その結果、あぶり出されてきたのは、ある特定のCPUを搭載した製品であることだった

上の分布図からもわかるとおり、平均値よりも性能が高く、価格がリーズナブルなのは、赤い印で示された製品だ。そして、この赤い印の製品に共通しているのは、AMDの最新CPU「AMD Ryzen™ AI 7」もしくは「AMD Ryzen™ AI 5」を搭載した製品であった。

PART2「AMD Ryzen™ AI 7/5」ってどんなCPUなの?

「AMD Ryzen™ AI 7」と「AMD Ryzen™ AI 5」(コードネーム:Krackan Point)は、2025年1月、「AMD Ryzen™ AI 300シリーズ」のひとつとして発表されたミドルレンジCPUだ。AMDから先行して発売されていた上位CPU「AMD Ryzen™ AI Max」(コードネーム:Strix Halo)および「AMD Ryzen™ AI 9」(コードネーム:Strix Point)に比べ、リーズナブルな価格を実現しつつ、AI性能に関する指標は上位CPUと変わらない最大50 TOPSを発揮する、今、大注目のCPUなのである。

AMD Ryzen AI 7/5

AI PCを、より身近で、より手軽なものにしてくれる「AMD Ryzen™ AI 300シリーズ」のミドルレンジCPU「AMD Ryzen™ AI 7」と「AMD Ryzen™ AI 5」

「AMD Ryzen™ AI 7」と「AMD Ryzen™ AI 5」の特徴については、「AMD Ryzen™ AI 7 350」を例に以下にまとめてみた。また、分布図によりあぶり出された製品は、本特集のPART4で注目の製品として紹介しているので、そちらをご覧いただきたいが、ここでひとつ付け加えておきたいのは、いずれの製品もMicrosoftが定めたAI PC規格「Copilot+ PC」に準拠しているということ。OSのWindows 11に標準装備されたCopilotを起動することで、多彩なAI処理が手軽に行えるようになっているのが大きな魅力だ。

「AMD Ryzen™ AI 7/5」の特徴 ※「AMD Ryzen™ AI 7 350」を例に記載しています。

NPU性能
最大50TOPSで
AI処理がスムーズ

最大8コア
16スレッド

マルチタスクに強い

高性能GPU搭載
動画や写真の
編集も速い

動画再生
最大20.6時間
バッテリー長持ち

ハイパフォーマンス
なのに
価格はお手ごろ

PART3「AMD Ryzen™ AI 7/5」搭載のAI PC、こんな人に使ってほしい

では、「AMD Ryzen™ AI 7」や「AMD Ryzen™ AI 5」を搭載した「Copilot+ PC」はどんな人が、どんな場面で使うと、その力を発揮してくれるのだろうか? 冒頭でもお伝えしたとおり、AI PCは決してプロのクリエイターやヘビーゲーマーだけが、その恩恵を受けるわけではない。ノートPCを仕事やプライベートで日常的に使う一般的なユーザーにとっても、さまざまな場面でAIによる利便性を感じられるはずだ。

たとえば、仕事や学校で使う資料に添えるイラストや図表が簡単に生成できたり、ビデオ通話時の映像や音声をきれいに届けてくれたり、会議の議事録を自動でまとめられたり、SNSに投稿する動画や写真を高品質に編集できたりと、活躍の場は実に多彩。日常使いのあらゆる場面でクリエイティブ性や生産性をグンとアップしてくれる。

「AMD Ryzen™ AI 7/5」搭載の「Copilot+ PC」ははこんな人にピッタリ

アイデアが必要な人いろいろなアイデア出しを
AIがサポート

イケてる資料を
作成したい人
資料に添える
イラストや図表を簡単に生成

会議の議事録作成が
めんどうな人
議事録はもちろん
要点のまとめもお任せ

ビデオ通話で
印象アップしたい人映像も音声も
いつも以上にきれいに

SNSに投稿
することが多い人動画も写真も
AIが美しく編集

PART4注目の「AMD Ryzen™ AI×Copilot+ PC」はこれだ!

以上、手ごろな価格を実現しつつ、すぐれたAI処理能力を備えたCPU「AMD Ryzen™ AI 7」「AMD Ryzen™ AI 5」についてと、そんなCPUを搭載した「Copilot+ PC」について解説してきた。ここからは、冒頭の「価格.com Data Compass」でピックアップした具体的な注目製品を紹介していくので、用途や予算にあわせて、自身のAI PCライフに最適な1台を見つけ出してほしい。