初心者でも簡単!1万円台※でエンタープライズクラスのWi-Fi環境「HPE Networking Instant On AP21」

※ 2025年6月25日時点、価格.com最安価格

今やビジネスに欠かせないネットワークインフラであるWi-Fi環境。とはいえ、スモールビジネスにおいては専任のIT管理者を置けないことが多く、しっかりと管理されているとは言えない状況だ。これを聞いてドキッとしたスモールビジネスの経営者に注目してほしいのが、HPEの無線LANアクセスポイント「HPE Networking Instant On AP21」。エンタープライズ向けのシステム構築や運用を手掛けるHPEが提供するWi-Fi製品にもかかわらず、価格は1万円台と手ごろなうえ、導入や運用管理はスマホアプリで初心者でも簡単と来ている。本機を徹底チェックしてみた。

製品概要1万円台で手に入るエンタープライズクラスのWi-Fi環境

事業規模の大小に関わらず、今やネットワークは企業の重要インフラ。むしろ、スモールビジネスであるからこそ小回りを利かせ、クラウド上の業務システムをフル活用したり、キャッシュレス決済でレジの効率化を図ったりなど、フットワークよくビジネスを推進しているはずだ。

ここで、スモールビジネスの経営者に一度チェックしてもらいたいのが、会社のWi-Fi環境の構築に家庭用の無線LANルーターを使用していないかということ。家庭用の製品でももちろんネットワークは動作するが、企業レベルの要件で運用管理していくのは難しいうえ、将来的な事業拡張にも遅かれ早かれ対応できなくなる。なるべく早く企業向けの製品への移行を検討したほうがいいだろう。

そんなときに注目してほしいのが、HPE(ヒューレット・パッカード・エンタープライズ)の無線LANアクセスポイント「HPE Networking Instant On AP21」(以下、Instant On AP21)だ。エンタープライズ向けのシステム構築や運用を手掛けるHPEの製品だけあって信頼性が高いことは言うまでもないが、導入からその後の運用管理までスマホアプリひとつで行えるので、初心者でも簡単に使える。しかも、1万円台という手ごろな価格で導入できるのだから見逃す手はない。

HPE Networking Instant On AP21

パソコンでおなじみだったヒューレット・パッカードがエンタープライズ向け事業を分割して設立したHPEが、世界的なネットワーク大手Aruba Networkを買収して手掛ける「Instant On AP21」。HPE、Arubaと聞けば、その素性のよさがわかる人もいるはずだ

「Instant On AP21」を購入してみた

「Instant On AP21」は企業向けのネットワーク機器ではあるものの、一般的な製品と同様にオンラインショップで簡単に購入できるので、早速手に入れてみた。

箱から取り出してみると、そのサイズは家庭用の無線LANルーター同様にコンパクト。天井設置や壁掛けが行えるマウントクリップが同梱されており、スペースに余裕のない小規模な事業所や店舗でも設置しやすい作りになっている。

HPE Networking Instant On AP21

本体サイズは約145(高さ)×145(幅)×51(奥行)mm。手のひらサイズとも言えるほどにコンパクトで、一見、家庭用の無線LAN機器と大きく変わらない印象だ

HPE Networking Instant On AP21 HPE Networking Instant On AP21

付属のマウントクリップを使用すれば、天井や壁に設置可能。ホワイトカラーのシンプルなデザインなので、オフィスはもちろん、店舗に設置しても違和感はない

もちろん、搭載する機能は、HPEの製品だけあってエンタープライズクラス。機器の信頼性や安定性はエンタープライズ向けの上位製品と同等だし、Wi-Fi規格は「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)」、無線通信の暗号化技術は高度な「WPA3」をサポートしている。そして、1度に最大50台の機器を同時接続できる大きな収容力まで備えている。本機は無線LANアクセスポイントではあるが、ブロードバンドルーターとして動作させることも可能だ。

製品レビュー導入はわずか10分。初めてでもスマホアプリで簡単

HPE Networking Instant On AP21

「Instant On AP21」は、導入が簡単。Wi-Fiによる無線LAN環境の構築というと難しいイメージがあるが、ネットワークの専門家とは言えない価格.comのいち編集スタッフでも「本当にこれでいいの?」と驚くほど、あっさりとセットアップできた

実際に行ったことと言えば、「Instant On AP21」の筐体にLANケーブルを挿してから、スマートフォンにダウンロードした専用アプリの指示に従ってアカウントを作成し、オフィスの拠点となるサイトや本機のシリアル番号を登録した程度。ものの10分程度でセットアップが終わった。

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専用のスマートフォンアプリ「HPE Instant On」を使えば、機器のセットアップは簡単。最後に、ネットワークID(SSID)とパスワードを決めれば、本機にWi-Fi接続可能な状態になる

HPE Networking Instant On AP21

「Instant On AP21」はLANケーブル経由で電源を供給できるPoEに対応しているため、コンセントが近くにない場所にも設置しやすい。もちろん、専用のACアダプターも同梱されているので、ONU(回線終端装置)やルーターなどがPoE対応でなくても使える

運用管理はいつでもどこでもクラウド上で

導入が簡単なら、その後の運用管理も簡単。ここが企業向けのネットワーク製品ならではの大きなメリットだ。

管理は、セットアップの際に使用したスマートフォンアプリやパソコンのWebブラウザーなどを経由してクラウド上で行う仕組みとなっており、社内にいなくても管理画面にアクセスして、機器の設定やトラブル対応が行える。こうした企業向けのネットワーク管理ソフトは有料であることが多いが、「Instant On AP21」においては無料で使用できるのがうれしい。

しかも、企業向けだけあって管理メニューが豊富だ。セキュリティ設定はもちろん、電波強度やデータ転送量のモニタリング、接続端末の監視、接続先の履歴など、さまざまな情報を取得できる。いかに簡単に多くの情報がわかるからといって、これらの項目をいちいち管理するのは骨が折れるが、基本的には初期設定でも安全に使えるので心配はご無用。トラブルが起きたら、再起動するといったライトな管理でも、安全で快適なWi-Fi環境を維持できる。

HPE Networking Instant On AP21 HPE Networking Instant On AP21

「なるほど」と感じたのが、過去24時間のデータ転送量をカテゴリ別に可視化してくれる機能。セキュリティ上問題のあるサイトへのアクセスや、業務と関係のないサービスの利用がひと目でわかり、ブロックや帯域制限などの対策がすぐに取れる。こうした管理がパソコンやスマホからいつでも手軽に行えるのは便利だ

多彩な機能事業の成長をサポートする企業向けモデルならではの充実機能

「Instant On AP21」がスモールビジネスに適していると言える点として、事業の成長をサポートする機能を搭載していることもあげられる。そのひとつが「Wi-Fi Enhanced Open」だ。

これは、パスワードなしで誰でも利用できるオープンなWi-Fiを提供できる、いわゆるフリーWi-Fi機能だが、単にオープンなネットワークではなく、認証の必要ないオープンさと暗号化された安全な通信を両立させたWi-Fiネットワークを提供できるというのが特徴だ。フリーWi-Fiは手軽な半面、通信がのぞき見られるリスクがあるため敬遠したいという人でも心配のない、安全なWi-Fiを提供できるわけだ。

たとえば、カフェなどの店舗を経営しているなら、「フリーWi-Fiだけど安心して使える」ことを店頭に掲示しておけば、客は簡単かつ安全にWi-Fiを利用できて満足度が高まるうえ、店舗の運営側としてはいちいちWi-Fiのパスワードを教える手間が省ける。つまり、客と店舗にとってウィンウィンな機能となるわけだ。

HPE Networking Instant On AP21
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不特定多数のゲストに対して安全なフリーWi-Fiを提供可能。接続した際に表示するポータルページをアレンジする機能も備える。店舗のフリーWi-Fiとしてはもちろん、オフィスの来客にWi-Fi環境を提供してもよろこばれるはず

事業の拡大にも対応できる拡張性の高さも魅力

事業の拡大によってオフィスのフロアが分かれてしまい、1台のアクセスポイントで複数のフロアをカバーしきれなくなることもあるだろう。そんなときでも「Instant On AP21」なら安心。複数台が互いに中継してWi-Fiエリアを拡張する「スマートメッシュ」をサポートするため、Wi-Fiエリアの拡張が容易なのだ。

そのうえ本機は、複数台のアクセスポイントを運用する際に、快適なWi-Fiアクセスを提供する特許技術「Client Match」に対応。シーンに応じて最適なアクセスポイントへと自動でつなぎ替えてくれるので、「フロアを移動したらWi-Fiの接続が不安定になった」といった問題が起きにくい。Wi-Fiの接続性がオフィススタッフの生産性を損ねることがないのだ。

HPE Networking Instant On AP21

アクセスポイントが互いに電波を中継しながらWi-Fiエリアを拡大する「スマートメッシュ」に対応。LANケーブルにつなぐ必要があるのはメイン機だけなので、オフィスの増床にも迅速に対応できる

HPE Networking Instant On AP21

フロアを移動しても自動で最適なアクセスポイントをキャッチする「Client Match」によって、広くシームレスなWi-Fiエリアを構築できる。もちろん、ネットワークを拡張しても、前述のクラウド上の管理画面で一元管理することが可能だ

まとめ快適なWi-Fi環境を構築して、ビジネスの生産性をさらに高めよう

HPE Networking Instant On AP21
HPE Networking Instant On AP21

専任のIT管理者を置けないスモールビジネスであっても、今やWi-Fiは欠かせないビジネスインフラ。「うちには専任がいないから」と言って、自宅の延長線上で家庭用の無線LANルーターでWi-Fi環境を構築しているようでは時代において行かれかねない。

その点、今回紹介した「Instant On AP21」を導入すれば、エンタープライズクラスの信頼が手に入るうえ、初心者でもスマホアプリで簡単に無線LANを導入して運用していける。実際に試してみたが、ネットワーク初心者でも簡単に使いこなせた。そして、将来的な拡張があっても同じ管理画面を使って同じように管理していけることに安心感を覚えた。

エンタープライズクラスのWi-Fi環境が手軽に手に入る「Instant On AP21」。1万円台で購入できるリーズナブルな製品なので、家庭用の無線LANルーターでネットワーク環境を構築している場合は、迷わず本機の導入を検討してみてほしい

この記事は2025年7月16日の情報を基にしております。