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ついに約933g(※)〜を達成!「ThinkPad X13 Gen 6」ビジネスノートの王者のプライドを見た

今モバイルノート選びにおいて“1kgを切る軽さ”は、必須の要件。2025年4月発売の13.3型ノート「ThinkPad X13 Gen 6」は、日本のユーザーからの声に応えるべく、「妥協のないモバイルノート」を目指して軽量化を推進し、ついに1kg切りの軽量ボディを実現した。質実剛健なビジネスノートの王者として君臨する「ThinkPad」シリーズの一翼を担うモデルだけあって、この軽さは並大抵の努力では成し得なかったというが、その仕上がりは一体どんなものだろう。価格.comが徹底チェックしてみた。

※ CFRP 天板カバー/Mg 底面カバー/タッチ非対応ディスプレイ/41Whr バッテリー/WLANモデルの場合

軽量化軽量化の「積み重ね」が生んだ、約933g〜の軽さ

プロの仕事道具として、長きにわたり多くのビジネスパーソンの羨望の的となってきた「ThinkPad」シリーズ。そのなかでも、2000年の登場以来、とりわけ高いモバイル性能を追求してきたのが「ThinkPad X」シリーズである。

2025年4月に発売された第6世代の「ThinkPad X13 Gen 6」において開発陣がこだわったのは、ボディの軽量性と堅牢性、そして使い勝手の両立だ。持ち運びやすさに対する日本のユーザーの期待は高いいっぽうで、質実剛健なビジネスノートとして支持を集める「ThinkPad」シリーズだけあって堅牢性や使いやすさにも妥協はできない。試行錯誤の末に到達したのが、堅牢性を維持しながら約933g〜という圧倒的な軽さを実現した、磨き抜かれたボディだった。

ThinkPad X13 Gen 6
ThinkPad X13 Gen 6 ThinkPad X13 Gen 6

天面にはカーボンファイバーを、キーボード面と底面にはマグネシウムを採用したボディは、「ThinkPad」らしい質実剛健なもの。「ThinkPad」シリーズはレノボ大和研究所で開発されていることで知られるが、その点で日本のもの作り精神が感じられるモデルでもある

前世代のモデルから軽量化されたのは、約190g。ちょうどスマートフォン1台分相当の重さをそぎ落としたわけだが、ボディは骨抜きになることなく、堅牢性が健在。米国国防総省の調達規格「MIL-STD-810H」に準拠するのは当然で、業界最高レベルに設定された200種類以上の耐久テストをクリアするタフさを身に付けているという。実際に本機を手にすると、明らかな軽さが感じられるにもかかわらず、「ThinkPad」シリーズならではの安心感がある。

進化は大きいのに、本質は変わっていない。ここが本機のすごいところだ。

前世代モデルからどう変わった?

あらゆるコンポーネントの軽量化を積み重ねて誕生した「ThinkPad X13 Gen 6」だが、前世代モデル「ThinkPad X13 Gen 5」と比べると、その進化のほどがよくわかる。ベゼル幅を絞ったフラットディスプレイ、ディスプレイとキーボード面を1本のヒンジでつなぐワンバーヒンジ、そして内部のマザーボードに至るまで、あらゆるパーツがアップデートされていた。

ThinkPad X13 Gen 6

「ThinkPad X13 Gen 5」は約301.7(幅)×214.8(奥行)mmであるのに対し、「ThinkPad X13 Gen 6」は約299.3(幅)×207(奥行)mm。画面サイズはどちらも13.3型なので、ディスプレイ周囲のベゼル幅がグッと切り詰められたことがわかる

ThinkPad X13 Gen 6

「ThinkPad X13 Gen 6」は、画面下中央にワイドなワンバーヒンジを採用。内部にWi-Fiアンテナやディスプレイ制御基板を収めることで、ベゼル幅の削減につながったという

ThinkPad X13 Gen 6 ThinkPad X13 Gen 6

アップデートの積み重ねは内部にも見られる。「ThinkPad X13 Gen 6」では、マザーボードの基板が高密度化され、約30%の小型化と約50%の軽量化を実現。それにもかかわらず、冷却ファンは約70%大型化し、排熱の効率化と静音化を実現していることに驚く

ThinkPad X13 Gen 6

軽量化の推進はACアダプターにも至る。標準付属する写真の約110ccタイプ(重量約180g)に加え、よりコンパクトな80ccタイプ(重量約153g) と、ウォールマウントの49ccタイプ(重量約86g)がオプション選択可能だ。いずれも65Wで急速充電に対応している

生産性打ち心地がよく疲れにくいキーボード、使い勝手のよいディスプレイ

打ち心地のよいキーボードや独自のポインティングデバイス「トラックポイント」など、ユーザーの生産性を高める装備にも定評のある「ThinkPad」シリーズ。徹底した軽量化が図られた「ThinkPad X13 Gen 6」においても、この強みはまったくと言えるほどスポイルされていない。むしろ、使いやすさに磨きが掛かった印象だ。

まず注目したいのは、キーボード。打ち心地がいいのは言うまでもないが、本機において特筆すべきは、その打鍵感をデータとして把握し、定量的かつ客観的な視点で再設計したことだ。

レノボによると、「ThinkPad」シリーズのキーボードの打ち心地のよさは、頑強なベースプレートによって支えられている点が大きいというが、今回の軽量化にあわせてベースプレートも約30%軽量化された。それによる影響を最小限に抑えるべく、本機では定量データを用いたシミュレーションと調整を幾度となく重ね、トライ&エラーで「ThinkPad」シリーズらしい“ふわっとした着地”の再現に成功したという。その調整はネジの位置や本数にまで達しており、結果としてキーの位置の違いによる打鍵感のムラまでしっかりと抑制できたという。もの作りのよさを感じる点だ。

ThinkPad X13 Gen 6

コンパクトな13.3型ノートながら、キーボードは実測約19mmのキーピッチが確保されたフルサイズ。Enterキーや方向キーなど、外周のキーまで打ちやすい大きさに調整されている

ThinkPad X13 Gen 6 ThinkPad X13 Gen 6

手前のラインがふくらみ、トップがわずかにへこんだキー形状で指先になじみやすい。キー下のラバードームは、硬さはもちろん、構造まで最適化し、確かなクリック感とソフトで滑らかな着地を実現している

ThinkPad X13 Gen 6

ポインティングデバイスは、「ThinkPad」シリーズのアイデンティティのひとつである赤い「トラックポイント」と「クリックパッド」。「トラックポイント」は一度使うと手放せなくなるという人が多い、使い勝手にすぐれたヒューマンインターフェイスデバイスだ

ディスプレイやWebカメラの使い勝手にも注目

13.3型WUXGA (1920×1200)液晶ディスプレイにも、使い勝手を高めるひと工夫があった。軽量ボディであるにもかかわらず、片手で画面を開けるようヒンジの硬さが最適化されているため、ストレスなくスムーズにパソコンを使い始めることができるのだ。しかも、ディスプレイは約180度までパタンと開くことが可能。打ち合わせの場などで、対面の人と素早く画面をシェアできる。

片手で開くディスプレイ

一般的な軽量ノートはディスプレイを開こうとするとキーボード面がつられて浮き上がりやすく、両手で開くのが基本。しかし「ThinkPad X13 Gen 6」は1kg切りの軽量モデルでありながら、片手でもスムーズに開ける。使い始めからして好印象だ

ThinkPad X13 Gen 6

ディスプレイを約180度開くことが可能。紙の資料のように、対面にいる人ともスムーズに画面共有できる

ThinkPad X13 Gen 6

ディスプレイ上部のコミュニケーションバーも進化。前モデルと比べると、つまみの位置がカメラの上部から左脇に移動され、サイズが大きくなり、開閉しやすくなっている。細やかな部分にまで改善が施されているのだ

処理性能AI CPUの採用による、死角の感じられないハイパフォーマンス

最後に、「ThinkPad X13 Gen 6」の処理性能をチェックしておこう。今回は、「インテル Core Ultra 7」搭載の上位モデルを使用して、その実力をテストしてみた。

まずは検証機のスペックをチェック。CPUは「インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U」(最大5.2GHz)となっている。本CPUは薄型ノート向けながら、12コア/14スレッド構成によってマルチタスクに強いうえ、AI処理専用のNPUまで搭載する高性能なものだ。メモリーには、LPDDR5Xメモリーをたっぷりの32GB、ストレージには高速なSSDを1TB搭載。さまざまなビジネスで快適に使える隙のない構成だ。

ThinkPad X13 Gen 6

「インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U」は、「インテル Core Ultraモバイル・プロセッサー(シリーズ2)」にラインアップされた最新AI CPU。省電力性の高い「Uシリーズ」の製品で、バッテリー駆動時間を長く確保できるのも魅力だ

定番のベンチマークテストを実施してみたところ、ビジネスノートとして死角の感じられない高い総合力が確認できた。特に注目したいのは、パソコンの総合性能を計測するベンチマークプログラム「PCMark 10」の総合スコアで、5615という好成績をマークしている。サブスコアにおいては、オフィスソフト使用時を想定した「Productivity」が高く、ビジネスにおける適性の高さを実証した格好だ。これだけの実力なら、高画質写真を多く扱った資料の作成も、複数のウィンドウやタブを開いた作業も、ストレスなく軽快にこなせるだろう。

主要ベンチマークテストの結果

CINEBENCH R23 シングルコア 1504
マルチコア 5934
CrystalDiskMark 読み込み速度(Q8T1) 6600MB/s
書き込み速度(Q8T1) 5538MB/s
PCMark 10 総合スコア 5615
Essentials 8965
Productivity 9277
Digital Content Creation 5777

まとめ新たな憧れとなる、高い堅牢性と生産性を備えた超軽量ビジネスノート

忙しく、ハードに駆け回るビジネスパーソンにとって、ノートPCの軽さは命。ただし「ThinkPad X13 Gen 6」は、単に軽いだけではない。米国国防総省の調達規格「MIL-STD-810H」をベースとした業界最高レベルの耐久テスト200種類以上をクリアする「ThinkPad」シリーズならではの堅牢性を確保しながら、約933g〜という軽さを実現しているところに、ビジネスノートの王者としての誇りが感じられる。

そのうえ、ユーザーの生産性のことを第一に考え、キーボードやポインティングデバイスから、Webカメラのプライバシーシャッターのつまみに至るまで、使いやすさに磨きを掛け、CPUには最新のAI CPU「インテル Core Ultra モバイル・プロセッサー(シリーズ 2)」を採用し、マルチタスク処理からAI処理まで頼もしくこなす。

軽量化を求める日本のユーザーの期待に応えた「ThinkPad X13 Gen 6」。もの作りに対するプライドが感じられる本機は、ビジネスパーソンにとって新たな憧れとなるだろう。

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ThinkPad X13 Gen 6インテル Core Ultra 7 モデル
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ThinkPad X13 Gen 6インテル Core Ultra 5 モデル
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OS Windows 11 Home 64bit
CPU インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U(最大5.2GHz) インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225U(最大4.8GHz)
グラフィック インテル Graphics
メモリー 32GB LPDDR5X
ストレージ 1TB SSD(PCIe接続) 256GB SSD(PCIe接続)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 13.3型WUXGA (1920×1200)液晶
無線通信 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be)、Bluetooth v5.4
外部インターフェイス USB4/Thunderbolt4兼用ポート×2、USB3.2 Gen1 Type-Aポート、HDMI出力ポート、
マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
サイズ(幅×奥行×厚さ) 約299.3×207×9.85(前端)-12.95(後端)mm 17.75(最厚部)mm
重量 約933g〜
カラー ブラック
Officeソフト なし
この記事は2025年7月8日の情報を基にしております。