PCケースを使いやすくリニューアル マウスコンピューターのビジネス向けブランド「MousePro」のデスクトップPCで業務環境をアップデート

日々の仕事で多様な高負荷タスクが求められるなら、パワフルで拡張性にすぐれるデスクトップPCの導入を検討したい。なかでも注目してほしいのが、マウスコンピューターのビジネス向けブランド「MousePro」のデスクトップPC、「BPシリーズ」と「LPシリーズ」だ。今回はそのラインアップから、排熱設計と耐久性にすぐれるミニタワー型の「MousePro BP-I7U01」と、省スペース性と拡張性を両立させたスリム型の「MousePro LP-I5U01」をピックアップ。最新のビジネス向けデスクトップPCならではの高いポテンシャルで、業務環境がどうアップデートできるか見ていこう。

「MousePro」のデスクトップシリーズ最新トレンドを反映したPCケースでコンパクト&便利に進化

モバイル向けパーツの高性能化が年々進んでおり、今やビジネスシーンでもノートPCでカバーできる領域はかなり広い。とはいえノートPCの小さなボディでは、パーツの冷却や外部インターフェイスの搭載数などに限界があり、処理性能や拡張性の面ではやはりデスクトップPCに軍配が上がる。グラフィック処理をともなう高い負荷のかかる業務や、多くの周辺機器を接続する込み入った業務を日常的に行っているなら、デスクトップPCの導入をぜひ検討したい。

そんな業務用のデスクトップPCを選ぶうえで必見なのが、マウスコンピューターのビジネス向けブランド「MousePro」のデスクトップPCだ。多様な業務をカバーできる幅広いラインアップを誇るうえ、ピッタリな1台にカスタマイズできる豊富なBTOメニューが用意されているのがその魅力。まとまった台数の一括購入や導入サポートにも対応しているほか、標準で3年間の無償センドバック保証(最大5年間に延長可能)が付属し、個人から法人まで安心して導入できるのもポイントだ。

今回はそのラインアップから、最新トレンドを取り入れて使いやすいPCケースにリニューアルした、ミニタワー型の「MousePro BPシリーズ」と、スリム型の「MousePro LPシリーズ」に注目しよう。

「MousePro BPシリーズ」

マウス「MousePro」シリーズ

ボディをさりげなく飾る縦のスリットがスタイリッシュな「MousePro BPシリーズ」。ミニタワーならではのゆとりあるPCケースをさらに合理化してポテンシャルを高め、よりパワフルに進化した

ミニタワー型の「MousePro BPシリーズ」は、最新トレンドにのっとってPCケースを小型化しながらも、むだな部品を省くなどの合理化を図り広い内部空間を確保しているところがポイントだ。CPUやグラフィックボードを強力に冷却できるエアフローを実現しているうえ、大型パーツを搭載するためのゆとりも十分。ハイエンドパーツで構成しても存分に活用できるほどポテンシャルが高い。また、NPUを内蔵した最新AI CPU「インテル Core Ultra 200Sシリーズ プロセッサー」を搭載したモデルも展開し、AI機能を含む幅広い高負荷作業をカバーできる点も魅力だ。そんな「MousePro BPシリーズ」の実力については、第2章で詳しく掘り下げていく。 ※一部モデルを除く。

マウス「MousePro」シリーズ

「MousePro BPシリーズ」では、上位モデルを中心にAI CPU「インテル Core Ultra 200Sシリーズ プロセッサー」を採用。各種ソフトウェアで普及が進むAI機能をオンデバイスで快適に処理できるため、将来的な備えにもつながる

「MousePro LPシリーズ」

マウス「MousePro」シリーズ

どのような場所にも設置しやすい省スペース設計をさらに推し進めた「MousePro LPシリーズ」。社員一人ひとりのスペースが限られている小規模オフィスなどでは、このスリムボディが特に重宝するはずだ

いっぽうの「MousePro LPシリーズ」は、圧倒的な省スペース設計とすぐれた使い勝手を両立しているところが魅力。持ち前のスリムボディによって、手狭なデスク上にも圧迫感なく設置できるうえ、前面にも外部インターフェイスを豊富に備え、さまざまな周辺機器を接続しやすい。また、ビジネス向けデスクトップPCながらコストパフォーマンスにすぐれ、限られた予算で導入しやすい点も見逃せないポイント。そんな「MousePro LPシリーズ」の魅力については、第3章で詳しくチェックしていく。

MousePro BP-I7U01排熱設計と耐久性にすぐれ、タフな業務を末長くこなせる

ここからは、ミニタワー型の「MousePro BPシリーズ」にフォーカスして、その実力に迫っていこう。今回は同シリーズから、「インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265」、16GB DDR5メモリー、500GB M.2 PCIe Gen4x4 接続SSDを搭載する「MousePro BP-I7U01」をチョイスしてチェックした。

まず注目したいのは、約175(幅)×374(奥行)×356(高さ)mmというサイズだ。従来モデルから奥行きを約13mm、高さを約4mm削りつつも、広い内部空間をしっかりと確保し、小型化と内部空間の確保というジレンマを解消するため、本機は部品の合理化を徹底しているのが注目ポイントで、特に、3.5インチシャドウベイなど必要性の高いベイをPCケースの隅にまとめつつ、あまり使用されなくなった5インチベイや3.5インチオープンベイを割愛していることが大きい。これにより、「NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti」や「NVIDIA RTX 4000 Ada」といったパワフルな大型グラフィックボードまで搭載可能な、ゆとりある内部空間を実現している。 ※製品のサイズによっては搭載できない場合があります。

マウス「MousePro BP-I7U01」

PCケースの側面を開けると、内部空間の広さは一目瞭然。特に前方(右側)の下部でオープンベイやシャドウベイをごっそりと割愛していることが大きく、幅300mm程度の大型グラフィックボードでも十分に搭載できそうだ

このゆとりの内部空間は、排熱設計を追求する点でも有意義だ。吸気の通り道となるPCケース前方に障害物がないため、理想的なエアフローを実現。前面パネルに吸気効率を高めるスリットが設置されていることも手伝って、CPUやGPUなどを十分に冷却してハイパフォーマンスを引き出せる。

搭載するCPU「インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265」の温度をチェックしてみたところ、ハイクラスCPUであるにもかかわらず高負荷時でも十分に発熱が抑えられており、最大パフォーマンスが長く持続することが確認できた。事実、グラフィック処理やAI処理をともなうタフなマルチタスク作業を試しても、軽快な動作をしっかりと維持。これほどパワフルなら、ビジネスに求められる高負荷作業のほとんどをカバーできるに違いない。

マウス「MousePro BP-I7U01」

前面パネルを縦に走るスリットこそ、高い冷却性能を支える立役者。これによって吸気面積を広く確保できるうえ、吸気に勢いが付き、より強力なエアフローが実現できる

パッケージ温度計測
マウス「MousePro BP-I7U01」

高負荷処理時にCPUのパッケージ温度を計測してみたところ、45〜70度という安全な温度帯をしっかりと維持していることが確認できた。これならパフォーマンスは低下しないはずだ

PCMark 10
マウス「MousePro BP-I7U01」

パソコンの総合性能を計測するベンチマークプログラム「PCMark 10」をテストしたところ、ハイクラスデスクトップPCの基準となる7000を超える7631をマーク。グラフィックボードを搭載すれば、本格的なクリエイティブ向けPCとしても十分に活用できるはずだ

マウス「MousePro BP-I7U01」

マルチタスク耐性を調べるため、AI機能によるWebカメラ映像の背景ぼかしや、「Windows 11」のAI字幕表示機能「ライブキャプション」をオンにしつつ、Web会議を実施。さらに、高画質写真を多く含んだPDFの編集まで同時に行ってみたが、処理が滞ることはなく、スムーズに作業が進んだ

ボディの耐久性を高める工夫も見ものだ。本機のPCケースは、ヒンジなどの可動部や余分なケースパーツを削減して故障リスクを下げ、シンプルで堅牢なデザインを徹底。また、天面にありがちな外部インターフェイスを前面中央部に設置し、ホコリなどの侵入を防いで耐久性を高めていることもポイントだ。タフなビジネスの現場でも末長く安定して活用していけるから、業務が滞るリスクが少ない。

マウス「MousePro BP-I7U01」

前面上部にスリム光学ドライブベイを備えるが、フタなどの可動部を削減して強度をアップ。同時に、利便性の高いUSB3.1 Gen2 Type-Cポートを含む3つのUSBポートなどを故障しにくい前面に装備し、周辺機器の接続性とポートの耐久性を両立している

マウス「MousePro BP-I7U01」

背面には、USB Type-C/Thunderbolt 4兼用ポート、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×7、DisplayPort、HDMI出力ポート、2.5GbE LANポートなどを装備。ミニタワー型デスクトップPCならではの高い拡張性が魅力だ※モデル・カスタマイズにより異なります。

マウス「MousePro BP-I7U01」

背面のUSB Type-C/Thunderbolt 4兼用ポートと外部ディスプレイを接続すれば、ディスプレイのUSBハブまで利用可能に。外部インターフェイスが増える形になり、拡張性がさらに高まる

MousePro LP-I5U01設置しやすいのに拡張性にすぐれるスリムボディが魅力

次に、スリム型の「MousePro LPシリーズ」に焦点を当て、その魅力に迫っていこう。今回は、「インテル Core i5 プロセッサー 14400」、8GB DDR5メモリー、256GB M.2 PCI Express 接続SSDを搭載する「MousePro LP-I5U01」をチョイスしてチェックした。

本機最大の魅力は、持ち前のスリムボディをしっかりと踏襲していること。サイズは約99(幅)×328(奥行)×290(高さ)mmと非常にコンパクトだ。これなら、スペースの限られたデスク上や、デスク下の足元にも無理なく設置できるだろう。

マウス「MousePro LP-I5U01」 マウス「MousePro LP-I5U01」

PCケースの幅はわずか約99mmで、一般的なミニタワー型の半分ほどしかない。書類ケースやフォルダーなどがひしめく手狭なデスクにも、このとおりスッキリ収まる

マウス「MousePro LP-I5U01」

足元に設置してもまったくと言ってよいほどじゃまにならない。デスクをさらに広く使いたい場合にオススメの配置だ

ここで特筆したいのは、これほどコンパクトでありながら外部インターフェイスが充実していること。とりわけアクセス性にすぐれる前面ポートにはこだわっており、便利なUSB Type-Cポートを含む5つのUSBポートを装備しているため、さまざまな周辺機器をスムーズに着脱できる。

内部の拡張性もしっかり追求。2スロット占有の大型グラフィックボード(ロープロファイル仕様)にも対応しており、「NVIDIA GeForce RTX 3050」や「NVIDIA RTX 2000 Ada」といった本格グラフィックボードまで搭載可能だ。HDD用の3.5インチドライブベイや光学ドライブベイも備え、BTOメニューでカスタマイズできるレンジが広いため、スリム型の枠を超えた活用まで視野に入る。 ※製品のサイズによっては搭載できない場合があります。

マウス「MousePro LP-I5U01」 マウス「MousePro LP-I5U01」

前面には、USB3.1 Gen1 Type-Cポート、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×2、USB2.0 Type-Aポート×2、ヘッドセット端子を装備。スマートフォンやUSBメモリー、外付けストレージ、Webカメラといった使用頻度が高い周辺機器も、ふんだんに同時接続できるから便利だ

マウス「MousePro LP-I5U01」

背面には、USB3.1 Gen2 Type-Cポート、USB3.1 Gen2 Type-Aポート×2、USB2.0 Type-Aポート×2、DisplayPort、HDMI出力ポート、ギガビットLANポートなどを装備する※モデル・カスタマイズにより異なります。

もちろん、処理性能にも抜かりはない。本機は12万円台という手ごろな価格を実現しつつ、高性能CPU「インテル Core i5 プロセッサー 14400」を搭載。パワフルな内蔵GPU「インテル UHD グラフィックス 730」のアシストも相まって、高画質写真を多く含んだビジネス文書の作成なども軽快にこなせる※マウスコンピューター公式サイト掲載価格。税込。2025年7月22日時点。

PCMark 10
マウス「MousePro LP-I5U01」

ベンチマークプログラム「PCMark 10」をテストしたところ、コンパクトなスリム型ながら5581というハイスコアをマーク。過度に負荷がかかる作業をしない一般的なビジネスパーソンには必要十分なパフォーマンスだ

マウス「MousePro LP-I5U01」

実際の処理性能をチェックすべく、マルチタスクに挑戦。写真の編集を行いながら、高画質写真を多く含んだ40MBほどのPowerPoint資料を作成したものの、目立ったモタつきもなく軽快に処理が反映された

まとめポテンシャルの高いコンパクトなケースで、
ビジネスをよりパワフルに、より便利に

デスクトップPCの強みは、パワフルな処理性能と便利な拡張性にある。マウスコンピューターのビジネス向けブランド「MousePro」のデスクトップPCはコンパクトなケースの導入により、そんな長所をさらに発展させているところが印象的だった。

ミニタワー型の「MousePro BPシリーズ」では、サイズダウンをしながら広い内部空間を確保。大型グラフィックボードにも対応し、本格的なクリエイティブPCとしても使えるポテンシャルが魅力的だった。エアフローにもすぐれるうえ耐久性まで追求しており、日々タフに作業に打ち込んでも末長く使っていけるだろう。いっぽう、スリム型の「MousePro LPシリーズ」は、手狭なデスク上や足元にも無理なく置けるスリムボディによって、のびのび作業できるデスク環境をもたらしてくれるはず。それでいて前面には豊富な外部インターフェイスを装備。多くの周辺機器を同時に接続しやすいから、データの移行や機器の拡張が必要な場面でもスムーズに対応できるだろう。

加えて両シリーズとも、BTOメニューでニーズに合ったスペックにカスタマイズ可能。ハイポテンシャルを生かした1台で理想的な業務環境を追求したいなら、ぜひ「MousePro」のデスクトップシリーズを検討してほしい。

■ALT■
MousePro BP-I7U01
マウスコンピューター公式サイトで
詳細をチェック
主なスペック
型番 MousePro BP-I7U01
OS Windows 11 Pro 64bit
CPU インテル Core Ultra 7 プロセッサー 265(最大5.3GHz)
グラフィック インテル UHD グラフィックス 730
メモリー 16GB DDR5-5600
ストレージ 500GB SSD(M.2 PCIe Gen4x4 接続)
光学ドライブ なし
外部インターフェイス 前面:USB3.1 Gen2 Type-Cポート、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×2、ヘッドセット端子
背面:USB Type-C/Thunderbolt 4兼用ポート、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×7、DisplayPort、HDMI出力ポート、2.5GbE LANポート、マイク入力ポート、ライン出力ポート、SPDIFオプティカル角型ポート
拡張スロット PCIe x16×2(上から2番目のスロットはx4動作)
拡張ベイ 3.5インチシャドウベイ、2.5インチシャドウベイ、スリム光学ドライブオープンベイ
サイズ 約175(幅)×374(奥行)×356(高さ)mm(突起部除く)
付属品 マウス、キーボード
Officeソフト なし
■ALT■
MousePro LP-I5U01
マウスコンピューター公式サイトで
詳細をチェック
主なスペック
OS Windows 11 Pro 64bit
CPU インテル Core i5 プロセッサー 14400(最大4.7GHz)
グラフィック インテル UHD グラフィックス 730
メモリー 8GB DDR5-4800
ストレージ 256GB SSD(M.2 PCI Express 接続)
光学ドライブ なし
外部インターフェイス 前面:USB3.1 Gen1 Type-Cポート、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×2、USB2.0 Type-Aポート×2、ヘッドセット端子
背面:USB3.1 Gen2 Type-Cポート、USB3.1 Gen2 Type-Aポート×2、USB2.0 Type-Aポート×2、DisplayPort、HDMI出力ポート、ギガビットLANポート、マイク入力ポート、ライン入力ポート、ライン出力ポート
拡張スロット PCIe x16(ロープロファイル)
拡張ベイ 3.5インチシャドウベイ、2.5インチシャドウベイ×2、スリム光学ドライブオープンベイ
サイズ 約99(幅)×328(奥行)×290(高さ)mm(突起部除く)
付属品 マウス、キーボード
Officeソフト なし
この記事は2025年8月1日の情報を基にしております。