「Windows Server 2025」&高性能CPU搭載 ファイル共有に最適な小型ビジネスサーバー マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

社内でのファイル共有や、顧客情報のデータベース管理などで重宝するサーバー。手軽に導入・運用できる便利な1台を探しているなら、マウスコンピューターの小型サーバー「MousePro RV」シリーズに注目しよう。本機は、最新OS「Windows Server 2025」を搭載※1し、わかりやすいUIで直感的に操作可能。また、高性能CPUや高速メモリーを採用しており、大容量データでも転送がスムーズだ。さらに、コンパクトボディながら4つのホットスワップベイを備え、HDD交換などハード面の使い勝手まで追求されている。そんな「MousePro RV」シリーズでビジネス環境がどう向上するのか見てみよう。 ※1 OS非搭載モデルを除く。

最新OS便利で安全な「Windows Server 2025」搭載だから運用しやすい

オフィス内では、案件データはもちろん、参考資料や顧客情報、請求書など、日々さまざまな業務ファイルをやり取りする。しかし、必要なファイルをそのたびに社員間で受け渡していては、業務効率が上がらないし、ファイルの全体的な管理もままならない。

このようなファイルの共有や管理をオフィス内でスムーズに行うには、やはりファイルを集約できるサーバーが不可欠。改正電子帳簿保存法により、2024年から電子取引データなどの体系的な管理が求められるようになっているため、なおのことサーバーの必要性は高い。また、顧客情報などをデータベース化したり、Webサイトをオンプレミスで提供してランニングコストを抑えたりするうえでも、サーバーは重宝する。さらに、メールサーバーなどをオンプレミス化すれば機密情報の流出リスクが下がり、セキュリティの向上にも役に立つ。

このように、自社でサーバーを運用するメリットは非常に多く、業務環境を効率化させるために欠かせない設備とも言える。ただし、サーバーの導入はコスト的にも技術的にも少々ハードルが高い。そんなハードルをグンと下げ、中小企業や個人事業主でも導入しやすいサーバーとして開発されたのが、24万円台から※2入手可能な「MousePro RV」シリーズの最新モデルだ。 ※2 「MousePro RV-I1S01」OS非搭載モデル。マウスコンピューター公式ストア掲載価格。税込。2025年9月1日時点。

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

一般的なキューブ型デスクトップPCをひと回り小さくしたようなコンパクトボディが印象的な「MousePro RV」シリーズ。手ごろな価格を実現した小型サーバーながら、最新OSと高性能CPUを搭載し、運用のしやすさにもこだわった本格モデルだ

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

サーバーを導入すればネットワーク経由で各社員が共有フォルダに常時アクセスできるため、社員間で個別にファイルをやり取りする手間が省ける。共有ファイル全体から、案件に活用できそうな資料や素材などを探す場合にも有益。複数人で業務を進めるなら、ぜひ備えておきたいアイテムだ

「MousePro RV」シリーズには、搭載CPUが異なる3機種がラインアップされており、それぞれの機種ごとにOSが選択可能。OSは「Windows Server 2025 Standard」と「Windows Server 2025 Essentials」、そして非搭載モデルが用意されている。また、BTOメニューによってストレージやメモリーの増設といったカスタマイズも可能だ。運用の負荷や規模、予算に応じて最適な1台がチョイスできることも、導入のしやすさに貢献している。

「MousePro RV」シリーズの主なスペック

スクロール
型番 MousePro RV-X5S01 MousePro RV-X3S01 MousePro RV-I1S01
OS Windows Server 2025 Standard Windows Server 2025 Essentials なし
CPU インテル Xeon E-2436 プロセッサー(最大5GHz) インテル Xeon E-2414 プロセッサー(最大4.5GHz) インテル Pentium Gold G7400 プロセッサー(3.7GHz)
メモリー 16GB DDR5(ECC対応)
ストレージ 1TB HDD×2

「MousePro RV」シリーズの扱いやすさを特に高めているのは、採用されている最新のサーバー用OS「Windows Server 2025」だ。サーバーの中にはコマンド入力を中心とした操作が必要な「CUI」を採用する製品が少なくないが、「Windows Server 2025」は「Windows 11」と同様の視覚的な「GUI」を採用。マウスによって直感的に操作できるから、サーバー初心者でも扱いやすい。

また「Windows Server 2025」は、インターネット経由で安全にアクセスできる「SMB over QUIC」に標準対応している。オフィス外からでもサーバーを活用できるため、フレキシブルな働き方でも困らないはずだ。

ちなみに、「Windows Server 2025 Essentials」搭載モデルだと、25ユーザー/50デバイスまで利用が可能。それを超える規模で運用したい場合は、有料ライセンス(CAL)によってユーザー制限なく利用できる「Windows Server 2025 Standard」搭載モデルが適している。

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

「Windows Server 2025」のUIは、この通り「Windows 11」をベースにした親しみのあるもの。Webブラウザやエクスプローラーなどのデザインも共通しており、パソコン感覚で手軽に操作が可能だ

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

「SMB over QUIC」は、Webベースの管理ツール「Windows Admin Center」をインストールすることで設定可能。高度な運用が求められる仮想専用回線「VPN」を使うことなく、どこからでもオフィスのサーバーに安全にアクセスできるため、在宅勤務時や出張時でもフル活用できる

さらに、セキュリティ面も追求している。従来なら、高度な管理システム「Active Directory」を構築しなければ利用できなかった安全性の高い「ケルベロス認証」が「Active Directory」なしでも利用でき、小規模事業者でありがちな簡易的な運用でも、不正アクセスに強い。このように、高度な使い方をしなくても、安全かつ便利に扱えるところが、「MousePro RV」シリーズの大きな魅力だ。

処理性能高性能CPU&高速メモリーがスムーズなデータ転送を実現

高負荷のかかる本格運用にも対応できるよう、モデルチェンジにともないスペック面を大幅刷新している点も、「MousePro RV」シリーズの見どころ。今回は「MousePro RV-X3S01」の「Windows Server 2025 Essentials」搭載モデルを用いて、その処理性能を見ていこう。

まず注目したいのは、入手しやすい小型サーバーながら、サーバー向けの高性能CPU「インテル Xeon E-2414 プロセッサー」を搭載していること。最大4.5GHzという高い動作クロックを維持しつつ、熱設計電力を抑えて信頼性を追求した高耐久モデルで、長時間の安定稼働を実現できる。また、従来モデルではメモリーにDDR4が採用されていたが、本機は高速な最新のDDR5を採用しているうえ、エラー訂正機能「ECC」に対応し、障害発生率も低い。信頼性の高いHDDを搭載していることも相まって、スムーズで安定したデータ処理が可能だ。

なお、今回の検証ではBTOメニューにより、PCIe Gen4 x4接続の高速SSDを追加したカスタマイズモデルを使用した。SSDをOS用、HDDをデータ保存用に割り当てられるため、OSの処理速度が高まるうえ、万一SSDが破損してもHDD内のデータが保持されるメリットがある。

CPU-Z

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

CPU情報表示ツール「CPU-Z」で「インテル Xeon E-2414 プロセッサー」を調べると、複数のクライアントからの命令にもスムーズに対応できる4コア/4スレッド構成であることがわかる。また、仮想化支援機能「VT-x」を搭載していることも確認できた。複数のOSを動作させる発展的な運用でも高速処理が可能だ

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

本機は16GBのDDR5メモリーを1枚搭載。空きスロットがあるため、BTOメニューでもう1枚追加して32GBにカスタマイズすることも可能だ

CrystalDiskMark

SSDのデータ転送速度

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

搭載するSSDは500GB。ストレージベンチマークソフト「CrystalDiskMark」でSSDのデータ転送速度をテストすると、シーケンシャルの読み込み速度は約5476MB/s、書き込み速度は約2771MB/s。PCIe接続SSDの中でも高速であり、素早いレスポンスが期待できる

HDDのデータ転送速度

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

搭載するHDDは1TB×2。「CrystalDiskMark」でHDDのデータ転送速度をテストすると、シーケンシャルの読み込み速度は約281MB/s、書き込み速度は約217MB/s。HDDとしては十分に軽快だ。また、次章で詳しく触れるが、HDDは用途にあわせて容量を選択したり、複数のHDDを使ってRAIDを構成したりと、さまざまなカスタムが可能となっている

実際のパフォーマンスを確認すべく、ファイルサーバーとして活用してみることに。2台のクライアントPCから同時にサーバーにアクセスし、合計約10GBにもなる大量のファイルを転送してみたが、書き込みは約2分40秒、読み込みは約2分10秒で完了。期待以上の素早さで、スピード感の求められるビジネスの現場でも満足できるデキだろう。また、データ転送中にCPUとHDDの温度を測定してみたところ、双方とも発熱がしっかりと抑えられ、安全圏を安定して維持できていることが確認できた。これならノンストップで長期間運用しても安心だ。

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

データ転送テストでは、参考資料や素材としてありがちな4K動画や高画質画像を混在させた、合計約10GBの大容量ファイルの読み書きを実施。転送速度にムラが出がちなファイル構成であるにもかかわらず、終始安定して高速を維持した。これなら実用性はすこぶる高い

CPUパッケージの温度

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

HDDの温度

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

データの読み書き中のCPUパッケージの温度(左画像)とHDDの温度(右画像)は、いずれも十分に安全な36〜37度程度。グラフを見てわかるように上昇傾向もないため、長時間の読み書きにも余裕をもって対応できるはずだ

データの読み書き中のCPUパッケージの温度(上画像)とHDDの温度(下画像)は、いずれも十分に安全な36〜37度程度。グラフを見てわかるように上昇傾向もないため、長時間の読み書きにも余裕をもって対応できるはずだ

ボディコンパクトながら4つのホットスワップベイで拡張性も追求

サーバーの中には、デスクトップPCよりもサイズが大きく、かなりの設置スペースが必要になる製品も少なくない。その点、「MousePro RV」シリーズは、本格サーバーながらコンパクトボディを実現。筐体のサイズを約210(幅)×283(奥行)×240(高さ)mmにまで抑えており、手狭な小規模オフィスでも設置場所に困らない

そのいっぽう、本機は十分なデータ保存容量を確保できるよう4つの3.5インチベイを装備。電源を落とさなくてもHDDを着脱できるホットスワップに対応しているうえ、専用工具なしでも手軽に増設や交換ができるため、安心して長期間運用していける。

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

ボディの幅はわずか約210mmで、一般的なデスクトップPCよりスリム。高さも約240mmに抑えており、ちょっとしたラックの片隅に収まるので、専用スペースを用意しなくてもOKだ

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

ヒンジ式の前面カバーをワンタッチで開けるだけで、4つの3.5インチベイにアクセスが可能。しかも、HDDの着脱がツールレスで行えるのでメンテナンスがしやすい。なお、HDDをマウンターに取り付ける際のみドライバーが必要になる

また、BTOメニューによって幅広い選択肢からHDDの容量をカスタマイズできるうえ、複数のHDDを使って冗長性を高めるRAIDを構成してくれるところもポイント。処理が高速なRAID-0や、ミラーリングで冗長性を高めるRAID-1のほか、容量の利用効率が高いRAID-5や、冗長性と処理速度が両立したRAID-10が用意されており、ニーズに応じて最適な選択ができる。

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

マウスコンピューターの製品ページからBTOメニューに進むと、メモリーやHDD、SSDなどがカスタマイズ可能。メモリーは最大32GB、HDDは最大8TB×4、SSDは最大8TBまでチョイスでき、中規模を超える運用までカバーするポテンシャルがある「MousePro RV-X3S01」 カスタマイズ・お見積りページ

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

用意されているSSDは高速なPCIe Gen4 x4接続タイプ。データの読み書きパフォーマンスを特に重視する場合にチョイスしたい

コンパクトボディながら、外部インターフェイスも必要十分だ。ネットワークを冗長化する2つのギガビットLANポートや、外部ストレージとの接続に便利なUSB3.0ポート、開発用途などで使用するロープロファイル仕様の組み込みボードが利用可能なPCIe x16スロットなどにより、小型サーバーの枠を超えた幅広い活用が行える。

マウスコンピューター「MousePro RV」シリーズ

前面カバーを開けると、右上にUSB3.1 Gen1 Type-Aポート×2が出現。一時的に外付けストレージや光学ドライブなどを接続したい場合に便利だ

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背面には、USB3.1 Gen2 Type-Aポート×2、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×2、D-Sub端子、ギガビットLANポート×2、BMC用LANポートを装備。右側にはPCIe x16スロット(ロープロファイル対応)も用意されている

まとめすぐれた使い勝手と確かな性能を兼ね備えた、導入しやすい本格サーバー

サーバーというと、コスト面でも運用面でもハードルが高いイメージがあるもの。しかし「MousePro RV」シリーズは、サーバーとして手ごろな価格に抑えつつ、扱いやすさにもこだわっており、中小企業や個人事業主でも手軽に導入できるところが魅力的だ。特に、最新OS「Windows Server 2025」を搭載※1し、「Windows 11」と同様のわかりやすいUIで直感的に操作可能なのは大きい。インターネット経由でサーバーに安全にアクセスできるなど、セキュリティや機能性まで充実しており、在宅勤務時や出張時に利用しやすいところも心強い。

いっぽうで、安定性にすぐれた高性能CPUやECC対応の高速メモリーを採用しており、スムーズなデータ転送が可能。大容量データをひんぱんに扱う本格運用までしっかりカバーできるだろう。さらに、コンパクトボディながら4つのホットスワップベイを備え、電源を落とさなくてもHDDの増設や交換が簡単にできるなど、ハード面の使い勝手まで追求されているのも見逃せないポイント。BTOメニューも豊富で、幅広いニーズを満たしてくれるだろう。

使い勝手と確かな性能を兼ね備えたコストパフォーマンスの高いサーバーを探しているなら、「MousePro RV」シリーズをぜひ選択肢に入れてほしい。

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主なスペック

型番 MousePro
RV-X5S01
レビュー機MousePro
RV-X3S01
MousePro
RV-I1S01
OS Windows Server 2025 Standard Windows Server 2025 Essentials なし
CPU インテル Xeon E-2436 プロセッサー(最大5GHz) インテル Xeon E-2414 プロセッサー(最大4.5GHz) インテル Pentium Gold G7400 プロセッサー(3.7GHz)
グラフィック ASPEED AST2600
メモリー 16GB DDR5(ECC対応)
ストレージ 1TB HDD×2
光学ドライブ なし
外部インターフェイス 前面:USB3.1 Gen1 Type-Aポート×2
背面:USB3.1 Gen2 Type-Aポート×2、USB3.1 Gen1 Type-Aポート×2、D-Sub端子、ギガビットLANポート×2、BMC用LANポート
拡張スロット M.2スロット、PCIe x16スロット(ロープロファイル対応)
拡張ベイ 3.5インチホットスワップベイ×4(空き2)、2.5インチシャドウベイ×2
サイズ 約210(幅)×283(奥行)×240(高さ)mm
重量 約7.2kg
この記事は2025年9月18日の情報を基にしております。

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