シェーバーや家電のプロたちが徹底解説!なぜ「ラムダッシュPRO 6枚刃」の剃り性能は高いのか!?「深剃り」と「肌へのやさしさ」を追求した最上位モデルを徹底解説
「ラムダッシュ」シリーズを手掛けるパナソニックは、2025年にシェーバー事業が70周年を迎えた。昨年2024年にはシェアNo.1(2024年1〜12月 パナソニック国内出荷金額シェア50%)※1を獲得するなど、定評がある同シリーズの最上位モデルが「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」(以下、「ES-L690U」)だ。そこで本特集では、シェーバーのプロが、長い歴史と質実剛健な技術によって生まれた「ES-L690U」の魅力を改めて徹底解説。また、価格.comの編集者たちが実際の使い心地をレビューする。 ※1:(一社)日本電機工業会出荷統計24年55,558百万円。パナソニック出荷金額24年27,886百万円
プロ目線で「ES-L690U」をレビューするのはこの人!男性美容研究家・藤村岳氏1973年、東京生まれ。大学卒業後、雑誌・書籍の編集者を経て独立。シェービングを中心に据えた男性美容理論を打ち立て、テレビやラジオ、Webメディアなどに出演するほか、講演・イベントなども行う。また、ブランドコンサルティングやコスメ開発にも従事。著書に「一流の男はなぜ爪を手入れするのか?」(宝島社)、「男の身だしなみ100の基本」(エイ出版社)。
公式サイト「DANBIKEN〜男性美容研究所〜」
プロローグシェーバー事業70周年を迎えるパナソニック
パナソニックのシェーバー事業は、2025年で70周年を迎えた。1955年に国産シェーバー1号機の製造を始めてから、「より深く、より速く、よりやさしく」剃れるシェーバーをひたすらに作り続けてきたことで今年節目の年を迎えたわけだが、国内ユーザーの大きな信頼を得たのが2002年登場の「ラムダッシュ」シリーズである。
3枚刃モデルからスタートした「ラムダッシュ」シリーズは、国内生産にこだわり続け、2021年には6枚刃モデルを投入。さらには2024年にフルモデルチェンジを行うなど、地道に改良を重ね続けた結果、同年時点で、電気シェーバーの国内出荷金額におけるシェアNo.1(2024年1〜12月 パナソニック国内出荷金額シェア50%)※1を獲得した。
そんな「ラムダッシュ」シリーズの中でフラグシップモデルに位置づけられるのが、今回紹介する「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」だ。
第1章:深剃り6枚刃×高速リニアモーターが高い
“シェービングポテンシャル”を実現!
一般的にヒゲは、年齢を重ねるにつれて太く濃くなると言われている。ヒゲの生える範囲も首元まで広がることも少なくない。そのため、今まで使っていたシェーバーの剃り性能では、物足りなくなってしまうことがある。
では、太く濃くなったヒゲを上手にシェービングするには、どうしたらいいのだろうか。その悩みに対し、パナソニックが70年の歳月をつぎ込んでたどり着いた答えが、「6枚刃」と「高速リニアモーター」なのだ。
一度に多くのヒゲをとらえる
「6枚刃システム」
「ラムダッシュ」シリーズの最上位モデル「ES-L690U」の機能において、まず注目したいのが「6枚刃システム」。「アゴ下トリマー刃」が長いヒゲ、寝ているヒゲ、クセヒゲを逃さず、短くプレカットしたうえで、最薄部0.041mmの「極薄深剃り刃」がそれを肌面より深くまでカットする。
藤村氏は、その「6枚刃システム」の外刃について次のように評価する。
「深剃りを実現するためには、前提として、あらゆるヒゲをキャッチできれなければ話になりません。一般的に6枚刃モデルは、肌に当たる面積が広いため、たくさんのヒゲをキャッチしてくれるんですが、特に『ES-L690U』の『6枚刃システム』は、役割の異なる2種類の刃が個性の異なるヒゲを逃さずキャッチしてくれるところがとにかく優秀です」
左が刃穴に入らないヒゲがあった従来の「極薄深剃り刃」で、右が「ES-L690U」に搭載されている「極薄深剃り刃」。穴の配列を傾けることで、キャッチできるヒゲの範囲を拡げ、刃1枚あたりのカット効率を約50%向上させた※2
※2:ヒゲに触れる先頭の深剃り刃のカット効率を2023年度6枚刃モデル搭載の深剃り刃と比較。パナソニック調べ。 <ES-LS9CXに搭載の従来深剃り刃>カット率17.2%、<ES-L690Uシリーズに搭載の新深剃り刃>カット率27.4%。パナソニック独自の基準に基づく。使用条件により効果は異なる
同氏は外刃を褒めたうえで、内刃の存在感も指摘した。
「『ES-L690U』の『6枚刃システム』は、内刃の薄さにも注目してほしい! 通常、刃は薄いともろくなるものですが、日本刀から学んだ鍛造技術を導入しているので、薄く強い刃を実現しているんです。つまり、30〜50代男性の硬く太いヒゲもしっかりとカットしてくれるというわけです」
日本刀から学んだ
製法で生み出される内刃
「ステンレス鍛造刃」
国産にこだわるパナソニックのシェーバーは、滋賀県・彦根工場で作られている。そのシャープな切れ味が魅力の「30°鋭角ナノエッジ内刃」には、日本刀から学んだ製法で作られた、強く鋭い「ステンレス鍛造刃」を採用している。
つまり「ES-L690U」の根っこには、切れ味と剛健さを限界まで追求した日本刀の鍛造技術という、日本の“ものづくりの源流”が流れているのだ。
カットチャンスを逃さない
「高速リニアモーター」
「ES-L690U」の深剃り性能において、もうひとつ重要なのが「高速リニアモーター技術」だと藤村氏は指摘する。
「パナソニックの最近のヒット商品に手のひらサイズのシェーバー『ラムダッシュ パームイン』がありますが、あれはパナソニックだからこそ生み出せた製品。なぜなら、ヘッド部分にモーターが搭載されているからです。『ES-L690U』も高速リニアモーターが刃に近い分、効率よくそのパワーを刃に伝えられるのです」
モーターの回転数が少ないと、外刃にとらえられたヒゲでも、すかさずカットしなければ逃げられてしまうこともしばしば。その点、「ES-L690U」は、先述の6枚刃が「ラムダッシュ」史上最速※3の約14,000ストローク/分でそれぞれ動くことで、約84,000回/分のカットアクションを実現。このようにストローク数が多い、つまりシェービングのポテンシャルが高いほど、一度とらえたヒゲを残さずカットできるし、シェービング時間の短縮にもつながるわけだ。
※3:パナソニックのシェーバー「ラムダッシュ」において。2025年9月1日
- シェーバーのプロ・藤村氏による
- 「ES-L690U」のここがスゴい!
- 「あらゆるヒゲをとらえて深くカットする『6枚刃システム』と、とらえたヒゲを逃さない『高速リニアモーター』を組み合わせた『ES-L690U』は、年齢を重ねた30〜50代の太くて濃いヒゲにとても向いています」
第2章:肌へのやさしさ「6枚刃システム」&「密着5Dヘッド」で
肌にやさしく剃り上げる!
シェーバーは、深剃り性能がどんなにすごくても、肌への負担もなるべく軽減したい。「ES-L690U」はどのように深剃りと肌へのやさしさを両立しているのだろうか。
顔の形状に合わせて自在に動く
「密着5Dヘッド」
「今まで問題なく使えていたシェーバーでも、段々と違和感を覚えていくことがあります。それは年齢を重ねたことで、ヒゲや肌の状態が変化したからかもしれません」
そう語る藤村氏は「ES-L690U」が搭載する「密着5Dヘッド」のやさしさについて教えてくれた。
「『ES-L690U』は、顔の凹凸に対して密着しながら自在に動いてくれる『密着5Dヘッド』が優秀!ヘッド部分を頬に当てればすぐにわかると思いますが、肌あたりがとてもいいんです。これは、『密着5Dヘッド』のおかげのほか、ヘッド面積が広く、肌にシェーバーをあてたときの圧力が分散しているから。肌に負担がかかりにくいと思います。もちろん、ヘッドが肌に密着していると、深剃りしやすいという利点もあります」
藤村氏の言うとおり、実際、肌への負担は5枚刃モデルよりも20%低減※4しているという。つまり「ES-L690U」は、深剃りできるが、「密着5Dヘッド」などによって肌へのやさしさも担保しているというわけだ。
※4:「ES-L6」シリーズと「ES-L5」シリーズとの肌への押し付け荷重面積比較。パナソニック調べ。<L690U外刃面積>15.5cm2、<L571U外刃面積>12.3cm2。面積比により圧力負荷の分散を確認。使用条件により効果は異なる
シェービングパワーの
自動制御が実感できる
「ラムダッシュAI ナビ」※5を搭載
「ES-L690U」でもうひとつ特徴的な機能が、光でヒゲの状態がわかる「ラムダッシュAIナビ」※5だ。
※5:ヒゲの濃さや、シェーバーヘッド内部のヒゲクズによって、センサーが反応(駆動音や光の色の変化)しない場合がありますが、異常ではありません
これは、ヒゲの状態に合わせ、 最適なパワーに自動制御する「ラムダッシュAI+」※5と「ナビLED」、そして「ナビモニター」を連携させた機能で、今、パワフルな「BOOST」モードでヒゲが濃い部分を剃っているのか、パワーを下げた「SOFT」モードで薄い部分を剃っているのかを、ヘッド下に搭載された「ナビLED」の色で常に確認できるようになった。つまり、従来モデルよりも「ラムダッシュAI+」※5のパワー自動制御を実感しやすくなったわけだ。
また、シェービング後は、「BOOST」モードと「SOFT」モードの割合がハンドル部に搭載された「ナビモニター」に表示される。
- シェーバーのプロ・藤村氏による
- 「ES-L690U」のここがスゴい!
- 「シェービング後に、濃かったヒゲの割合を『ナビモニター』で表示してくれるのは楽しい! 自分の顔のどの部分が『ヒゲが濃い・薄い』を光が教えてくれるので、濃い部分を重点的に剃り、薄い部分は軽めに剃って肌への負担をなるべく抑えるなど、よりよいシェービングに導いてくれます」
第3章:使用レビューシェーバーや家電のプロたちが
「ラムダッシュPRO 6枚刃」を使ってみた感想を本音で語る!
ここからは、使用レビューをお届け。シェーバー業界を長年見続けてきた価格.comのシェーバー担当者をはじめ、一般ユーザー目線で価格.comの編集者3名が「ES-L690U」を使い勝手を本音で語った。
プロ目線で見た
「ラムダッシュPRO 6枚刃」のリアル

- 価格.comシェーバー担当・牧野裕幸(43歳)
- 【Profile】
長年、各社の最新シェーバーやT字カミソリを使い回してシェービング。敏感肌持ちで、特に肌へのやさしさが気になる。
第一印象は、マット仕上げなボディとヘッド下のヘアラインのおかげか、高級感や重厚感があってカッコいいと思いました。それなのに、持ってみると想像以上に軽い! 軽快に動かせるので、6枚刃のサイズ感はあまり気になりませんでした。
また、「密着5Dヘッド」のおかげでサスペンションが効いているような印象で、肌あたりは本当にやわらか! 刃のエッジ感はほぼ感じられません。さらに、グリグリと自分勝手に動かしても、ヘッドが肌に密着し続けることに驚きました。
年齢を重ねていくと、ヒゲや肌も変わっていきます。今使っているシェーバーに不満を感じたとき、経年劣化のせいと思うだけではなく、もうこのシェーバーは自分に合わなくなってしまったと考えてもいいかも。そんな問題に直面した30〜50代の人は、「ES-L690U」の機能とデザインがバチッとハマるはず!
一般ユーザー目線で見た
「ラムダッシュPRO 6枚刃」のリアル
使用レビュー(1)

- PC/スマホユニットリーダー真柄利行(49歳)
- 【Profile】
普段は、ヒゲトリマーやT字カミソリで2mmの長さに揃えるだけ。今まで、ほとんど電気シェーバーは使ってこなかったという。
普段は無精ヒゲスタイルですが、もちろん社会人なので、きちんとしなければならないときは、しっかり剃ります。そんなときにはやはり一気に時短で剃れるシェーバーがいいですね。
ヒゲは濃いほうだと思います。「ES-L690U」は、頬などペタッと面全体を当てられる部分は特によく剃れた印象です。今のシェーバーはすっかり進化しているんですね! 持った感じも自然だし、剃った後、ヒリヒリしないのには驚きました。
よく見ると高級感もありますね。さすが高級シェーバー。今までの電気シェーバーのイメージが180度ひっくり返りました。これなら大人がしっかり使うマシンとして最適なのではないでしょうか。
ただ、基本面倒くさがりなので、メンテナンスが……。あ、これは全自動の洗浄器が付いているんですね。これなら使い続けられそう!
3日間伸ばしたヒゲをシェービングしたビフォア・アフター。使用後のシェービング結果は「BOOST 50:SOFT 50」でシェービング時間は約4分だった。シェービング後は、「痛くないのがいいね」と、スベスベになった顔をなでながら上機嫌に
使用レビュー(2)

- AV家電リーダー・柿沼良輔(41歳)
- 【Profile】
ヒゲは濃いめで、今でもきちんと動く「ラムダッシュ 4枚刃」(2011年モデル)を使うこともあるとか。
肌あたりがすごくやさしい! 6枚刃モデルっていうから相当デカいと思ってたら、ちょうどいいサイズ感ですね。「ナビLED」で剃り残しを教えてくれるのも素敵!
アゴ下部分も引っかからずに剃れるし、ためらいがちな口の周りもスムーズに剃れました。さすがフラッグシップモデルという感じ。デザインもきちんとした重厚感があって、僕らくらいから上の大人に似合いそう。きっとボディの艶消し加工がいいんだな〜。
僕が持っている「ラムダッシュ 4枚刃」(2011年モデル)など昔のモデルと比べると、本モデルの性能は天と地ほどの差がありますね。これから買うなら、「ES-L690U」はベストセレクトかも。これまで使っていなかったのがもったいないくらい!
使用レビュー(3)

- ライフスタイルユニットリーダー・岡田 太(50歳)
- 【Profile】
ヒゲが薄めで広範囲には生えないタイプ。とにかく肌が弱く、従来のシェーバーだとすぐにヒリヒリしてしまうとか。
電気シェーバーって、剃れすぎて痛くなりそうで怖くて、あえて剃れなそうなモデルを使っていたことがあります(笑)。
今回6枚刃モデルのレビューということで、強力マシンというイメージにビクビクしていたんですが……あ、これ、顔をなでているような感じでシェーバーを動かすだけでも結構剃れるんですね! 皮膚が引っ張られる感じも全然ない。あと、刃の面が広くていっぺんに剃りやすいし、(手で顔を触って確認しながら)剃った後でも全然ヒリヒリしないですね。
あと見た目もいいですよね。安っぽくなくて、モノとしての魅力にあふれてる。まさに日本の“ものづくり技術の結晶”という感じ。年を取るにしたがって、だんだん使うものにこだわりが生まれてくるものですが、これなら少々高くても「買い」と断言できます。
個人的には、USB充電(Type-C)できるのも、旅にぴったりで高評価! 僕と同じようなヒゲ環境の人にも「ES-L690U」ならおすすめできそう。
まとめ今まで頑張ってきた肌にご褒美を!
そんな大人の世代にこそ似合う「ラムダッシュPRO 6枚刃」
パナソニックの最上位シェーバー「ラムダッシュPRO 6枚刃 ES-L690U」は、日本で70年かけて磨き続けられてきた“ものづくりの技術”をこれでもかというほど詰め込んだモデルだ。これは、ただのシェービングツールではない。ヒゲを速く、深く剃れるうえに、肌にもやさしいということは、それだけシェービングや肌のメンテナンス以外に使える時間が増えるということ。つまり、モノや自分にこだわる大人が手に入れるべき製品なのだ。これまで頑張ってきた肌にやさしくするためには、「ES-L690U」は最高の選択肢になるに違いない。






