最大約3250万画素 高速・高精度AF 約40コマ/秒連写 最大8.5段手ブレ補正 7K動画撮影 これ1台で何でも撮れる! スタンダードフルサイズの完成形 キヤノン「EOS R6 Mark III」徹底レビュー

\ この製品のポイント /

  • 最大約3250万画素フルサイズセンサーによる高画質
  • 進化したAF&連写性能で本格的な動体撮影が可能
  • 本格的な映像制作に活用できる動画撮影機能

写真も動画もあらゆる被写体を簡単かつ高画質に撮りたい。キヤノンの「EOS R6 Mark III」は、そんな願いを叶える注目のカメラだ。スタンダードクラスに位置づけられるフルサイズミラーレスカメラの新モデルで、より高画質に、より使いやすく進化している。本特集では、そんな「EOS R6 Mark III」の特徴を掘り下げてレビューする。本記事は「EOS R6 Mark III」の試作機を使用して制作しています。

01 / 画質最大約3250万画素フルサイズセンサーを搭載! トリミング耐性が向上

キヤノン「EOS R6 Mark III」

キヤノンのフルサイズミラーレスカメラの新しいスタンダードモデル「EOS R6 Mark III」。この画像では、キットレンズとして用意される標準ズームレンズ「RF24-105mm F4 L IS USM」を装着している。高性能な「Lレンズ」で、「EOS R6 Mark III」にベストマッチの1本だ

「EOS R6 Mark III」は、画質、AF(オートフォーカス)、連写、動画撮影など多くの点で従来モデル「EOS R6 Mark II」を超えるスペックを実現している。そのなかでも特にトピックとなるのが「撮像素子」だ。画素数が大幅に向上した有効画素数最大約3250万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載。このセンサーに最新の映像エンジン「DIGIC X」を組み合わせることで、従来モデルを超える高画質を実現しているのだ。

キヤノン「EOS R6 Mark III」

有効画素数最大約3250万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載。従来モデルの最大約2420万画素から有効画素数が大きく増えている

「EOS R6 Mark III」の実際の画質は、以下に掲載するポートレート作例をチェックしてほしい。「EOSシリーズ」ならではの絶妙な美しい肌色再現とトーンの美しい写真に仕上がっていることに加えて、ディテールの再現性の高さに驚くはずだ。

「EOS R6 Mark III」の画質力をポートレート作例でチェック!

キヤノン「EOS R6 Mark III」

EOS R6 Mark III、RF28-70mm F2 L USM、36mm、F2.8、1/320秒、ISO500、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:スタンダード撮影写真(6960×4640)

ピント位置の切り出し(等倍)

キヤノン「EOS R6 Mark III」

この作例は、キヤノンの一眼カメラらしく、逆光という厳しい条件下にもかかわらず人物の肌色を階調性豊かに美しく再現できていることに目を奪われるが、「EOS R6 Mark III」の画質のよさはそれだけではない。ピント位置を等倍で切り出した画像を見ると、有効画素数最大約3250万画素のフルサイズCMOSセンサーによってディテールをしっかりと表現できていることがわかる。まつ毛の1本1本を正確に再現できているうえ、光が当たって輝くラメの点まで写っているのがすごい。

ここまで細かい部分まで写せるのは、間違いなく写真に“違い”を生む。この作例を見てもわかるように、ピント位置がより際立って写るため立体感や奥行き感が向上するのだ。「EOS R6 Mark III」なら、そうした写真らしい表現にこだわった撮影を楽しむことができる。

「EOS R6 Mark III」の画質面では、有効画素数が最大約3250万画素に向上したことによってトリミング耐性が向上したことも大きい。撮影した写真の周囲をふたまわりほど切り取っても画素数は2000万画素以上を確保できるし、半分にしても1600万画素を超える。トリミングしてもこれだけの画素数が得られるのであれば、4K解像度の大きなモニターに表示したり、A3以上の大判にプリントしたりしても写真作品として品質を保てる。トリミングを積極的に活用できるカメラに進化したと言えるだろう。

以下に、写真の一部をトリミングした実例を紹介する。かなり大胆に切り取っても写真として十分な解像感を保ってくれることが伝わるだろう。

「EOS R6 Mark III」のトリミング耐性の高さを作例でチェック!

キヤノン「EOS R6 Mark III」

EOS R6 Mark III、RF70-200mm F2.8 L IS USM、200mm、F2.8、1/250秒、ISO100、ホワイトバランス:色温度(6800K)、ピクチャースタイル:スタンダード撮影写真(6960×4640)

被写体(野鳥)を大きくトリミング

焦点距離200mmで撮影した野鳥作例をベースに大きくトリミングしてみた。トリミング前も作品として完成しているが、トリミング後は被写体にグンと迫るような、迫力のある絵になっている。画角的には焦点距離500mm前後の超望遠域で撮影したものと同等。トリミング後でも画素数は800万画素を超えており、十分に実用できる範囲だ。

こうしたトリミングが特に有効なのは、この作例のような動物・野鳥のほか、スポーツなど遠くの被写体を撮影するシーン。子どもの運動会でも威力を発揮することだろう。超望遠レンズを使わなくても、狙った被写体を大きくとらえた迫力のある写真に仕上げられるのがうれしい。

キヤノン「EOS R6 Mark III」

「EOS R6 Mark III」はボディ内5軸手ブレ補正の性能も向上。手ブレ補正(IS)機構を搭載した対応の「RFレンズ」を使用した場合、ボディ内手ブレ補正の協調制御によって最大中央8.5段(周辺7.5段)の補正効果が得られる。広角から超望遠まで手ブレの影響を大幅に抑えられるので安心して撮影に挑める

02 / 動体撮影決定的瞬間を逃さない高速・高精度AF&超高速連写!

続いて、「EOS R6 Mark III」の動体撮影性能を見ていこう。

キヤノンのミラーレスカメラは、撮像素子や映像エンジン、レンズのアクチュエーターなどの進化によって、AFの性能が飛躍的に向上している。最新モデルである「EOS R6 Mark III」は、進化した高性能AFシステム「デュアルピクセルCMOS AF II」を搭載し、上位モデルに迫る高速かつ高精度なAFを実現。アルゴリズムを改善することでAFの精度・安定性が従来モデル「EOS R6 Mark II」からさらによくなっている。「EOS R6 Mark III」は電子シャッター時に最高約40コマ/秒の超高速連写が可能だが、その際にも高精度かつ安定したトラッキングが可能だ(※メカシャッター時の連写速度は最高約12コマ/秒)。

キヤノン「EOS R6 Mark III」

「EOS R6 Mark III」のAF機能では、上位モデルと同様、「人物」「犬」「猫」「鳥」「車」「モータースポーツ」「鉄道」「飛行機」「馬」に対応する高度な被写体検出機能を搭載。これらの被写体を撮る場合、カメラまかせのAFでも狙った被写体を外さずに追尾してくれる。複数の被写体を検出した際に、カメラが自動で主被写体を選択する「自動」設定も利用できる

「EOS R6 Mark III」の動体撮影性能で驚かされるのは、撮像素子を高画素化しながら連続撮影枚数が向上していること。連写時に撮影できる枚数は、従来モデルと比べておよそ2倍にアップしている。最高約40コマ/秒連写時は、JPEG記録で約330枚、RAW/RAW+JPEG記録で約150枚の撮影が可能。JPEG記録時は最大で8秒以上、RAW/RAW+JPEG記録時は4秒近く連写が持続する。フルサイズミラーレスのスタンダードモデルとしてはクラス最高レベルの連写持続性を誇っている。

以下の動画は、「EOS R6 Mark III」の動体撮影性能を検証したもの。ダンサーを被写体にカメラ任せのAFで追尾撮影を行っているが、ピントが後ろに抜けるようなことはいっさいなく、驚くような精度で追従していることがわかる。

「EOS R6 Mark III」の動体撮影性能を動画でチェック!

カメラ任せの画面全域AF(被写体検出:人物、AFエリア:全域)で前後左右に素早く動くダンサーを追尾撮影。その撮影画面を記録した動画だ。AFにとっては少し厳しい環境(薄暗い室内)にもかかわらず、ものすごいレスポンスで被写体を追い続けていることがわかる。画面では認識できないくらい小さい瞳をしっかりと検出しているし、後ろを向いたときの後頭部も認識している。被写体がどんな状態でもフォーカス枠が外れることはなく、AF性能の高さを感じるところだ。

また、ダンサーがカメラに近づいてくるタイミングで最高約40コマ/秒の超高速連写(RAW+JPEG記録)でシャッターを切ってみたが、どのカットでも顔・瞳にピントが来る写真が撮れていた。「被写体を食いついて離さない」とはまさにこのこと。最高約40コマ/秒の超高速連写時に、RAW+JPEG記録で4秒近く連写が持続するのも使いやすく、決定的瞬間をより確実に撮影できる性能だと感じた。

実際に追尾撮影した写真

キヤノン「EOS R6 Mark III」

EOS R6 Mark III、RF24-105mm F4 L IS USM、24mm、F4、1/1600秒、ISO3200、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(6960×4640)

キヤノン「EOS R6 Mark III」 キヤノン「EOS R6 Mark III」

「EOS R6 Mark III」は、上位モデルに搭載されて好評を得ている「登録人物優先」も搭載している。この機能は、カメラに登録した人物の顔を検出して優先的にピントを合わせるというもの。スポーツの撮影など複数の人物が画面内にいる場合に便利だ

動体撮影関連では、上位モデルと同様に、シャッターボタンを押したタイミングから最大20コマ分さかのぼって記録できる「プリ連続撮影」を搭載したのもトピック。野鳥の飛翔の瞬間など、通常の撮影では、動き出すのを見てからシャッターボタンを押しても撮れないシーンで活躍する機能だ。

「プリ連続撮影」を使って撮影した作例をチェック!

キヤノン「EOS R6 Mark III」

EOS R6 Mark III、RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM、451mm、F7.1、1/1600秒、ISO1600、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:オート撮影写真(6960×4640)

「プリ連続撮影」を使ってカワセミの捕食シーンを撮影した1枚。勢いよく水面に飛び込むカワセミが羽を広げた瞬間を記録できている。こうした不意な動きをする動物を撮る場合に「プリ連続撮影」は非常に便利。シャッターボタンを半押ししながら、被写体が動いた瞬間にシャッターボタンを押すだけで、一連の動きをより確実に記録できる。

03 / ボディファインダー撮影に集中できる上質な操作性!

「EOS R6 Mark III」は、従来モデル「EOS R6 Mark II」で高く評価された、充実した操作性を継承している。ダイヤル類は、「EOSシリーズ」の上位機らしく、「メイン電子ダイヤル」「サブ電子ダイヤル1」「サブ電子ダイヤル2」という3系統を装備。親指でAFポイントを移動できる「マルチコントローラー」も備わっており、ファインダーを覗いて撮影に集中しながら、スピーディーに各種設定を変更できるのが使いやすい点だ。

さらに、上面の右手側に電源スイッチ、左手側に「静止画撮影/動画撮影切り換えスイッチ」を搭載しており、直感的に操作できるのも特徴。フルサイズ機を初めて使う人から、一眼カメラの操作に慣れているハイアマチュアユーザーや、一眼カメラで動画を撮影する人まで、幅広い層に使いやすい操作性に仕上がっている。

キヤノン「EOS R6 Mark III」 キヤノン「EOS R6 Mark III」

上面右手側に「メイン電子ダイヤル」と「サブ電子ダイヤル2」を搭載。ロック機能付きの電源スイッチもこの位置にレイアウトされている。背面には、「EOSシリーズ」の上位機ではおなじみの「サブ電子ダイヤル1」を用意。上面・背面の計3つのダイヤルを使って、シャッタースピードや絞り値、露出補正値などを調整できる

キヤノン「EOS R6 Mark III」

クリアで見やすい約369万ドット/倍率約0.76倍の電子ビューファインダーを採用。ファインダーの右手側には「マルチコントローラー」が配置されている

キヤノン「EOS R6 Mark III」

上面左手側に「静止画撮影/動画撮影切り換えスイッチ」を搭載。スイッチひとつで静止画撮影と動画撮影を瞬時に選択できる。写真・動画の両方を1台で撮影する人にとってこのスイッチはとてもありがたい

また、ボディの信頼性が高いのも「EOS R6 Mark III」の特徴。シャーシにマグネシウム合金を使用した高剛性ボディを採用しているうえ、バッテリー室やカードスロットカバー開閉部などにシーリング部材を用いることで防塵・防滴構造も実現している。

キヤノン「EOS R6 Mark III」

ボディ各所にシーリングを施すことで防塵・防滴構造を実現

キヤノン「EOS R6 Mark III」

高速書き込みが可能なCFexpressカード(Type B対応)とSDメモリーカード(UHS-II対応)のデュアルカードスロットを採用。静止画・動画の振り分け記録や、動画の同時記録などが可能だ

キヤノン「EOS R6 Mark III」

3.0型/約162万ドットのバリアングル式モニターを採用。モニターを横に開いて上下方向に回転できるので動画撮影でも使いやすい

キヤノン「EOS R6 Mark III」

付属のバッテリーパックに、連続最大放電電流6.0Aの放電に対応する「LP-E6P」を採用。このバッテリーを使うことで、連写速度など「EOS R6 Mark III」の性能を最大限に引き出せる

キヤノン「EOS R6 Mark III」

従来モデルでも利用できるバッテリーグリップ「BG-R20」(別売オプション)の装着に対応。ポートレートなどで縦位置撮影が多い場合に必須のアクセサリーだ。バッテリーを2個充填することでより多くの枚数を撮影できるようになるのもポイント

04 / 動画撮影プロ仕様の本格的な動画撮影機能!

「EOS R6 Mark III」は、静止画撮影機能だけでなく動画撮影機能が充実しているのも押さえておきたい魅力だ。7K/30pオープンゲート、7K/60p RAW、4K/120pといった多彩なフォーマットの内部記録が可能なうえ、細かい仕上がりを調整できる「カスタムピクチャーファイル」や、グレーディング用のログ撮影機能(Canon Log 2/Log 3)、フィルムライクな絵作りが得られる「Canon 709」といった、上位モデルと同等の機能を搭載している。

キヤノン「EOS R6 Mark III」

7K/30pオープンゲートなど多彩な記録フォーマットに対応。外部レコーダーを使わずにカメラ内で記録できる

キヤノン「EOS R6 Mark III」 キヤノン「EOS R6 Mark III」

撮影の意図に合わせて画作りを調整・設定できる「カスタムピクチャーファイル」の利用が可能

さらに、「Cinema EOSシリーズ」のシネマカメラで培ってきた高度なフォーカス機能を取り入れているのも特徴。動画に最適化したフォーカスの加減速アルゴリズムを採用しており、オート撮影でも高品位なフォーカス表現が可能だ。

このほかの機能面では、多彩な色表現を楽しめる14種類の「カラーフィルター」や、スローモーション動画と早送り動画を簡単に撮影できる「スロー&ファストモーション記録」に対応しており、手軽に高度な撮影が行えるのも特徴である。

このように、「EOS R6 Mark III」は、本格的な映像制作に活用できる充実した動画撮影機能を搭載している。静止画撮影機としてだけでなく、動画撮影機としても長く使えるカメラと言えるだろう。静止画撮影/動画撮影の両方がハイレベルなので、「静止画撮影用として購入したけれど動画撮影にもチャレンジしてみたい」「静止画/動画撮影のハイブリッド機として活用したい」といったように、購入後に撮影スタイルが変わっても柔軟に対応できるだろう。

キヤノン「EOS R6 Mark III」

左側面のインターフェイス部。HDMIタイプ出力端子を搭載しているのがポイント。このあたりも動画撮影機として本格的な仕様だ

キヤノン「EOS R6 Mark III」

「EOS R6 Mark III」と同時に「RF45mm F1.2 STM」も発表された。焦点距離45mm/開放F1.2の大口径・単焦点レンズながら全長約75mm/重量約365gの小型・軽量設計なのが魅力。「EF50mm F1.2L USM」の思想を受け継いだ光学設計にも注目の1本だ

05 / まとめ非常に完成度の高い“万能”なフルサイズ機

「EOS R6 Mark III」は、有効画素数最大約3250万画素のフルサイズCMOSセンサーを採用するほか、アルゴリズムの刷新でさらに高性能になったAFシステムや、バッファ強化によって持続性が向上した最高約40コマ/秒の超高速連写、7K記録対応の本格的な動画撮影機能なども搭載。従来モデルから大幅なスペックアップを果たし、より幅広い使い方にフィットするカメラに進化を遂げている。

カメラとしての万能感が高く、人物、スポーツ、動物などひと通りのジャンルで快適な撮影を楽しむことができる。フルサイズミラーレスカメラのスタンダードモデルとして付け入る隙が見当たらない“完成形”と評せるカメラだ。

使う人を選ばないのもポイントで、従来モデルからの買い替えだけでなく、下位モデルやAPS-C機からのステップアップにもぴったり。1台で何でも撮れるカメラを探しているのなら、ぜひ「EOS R6 Mark III」を選択肢に入れておいてほしい。

なお、キヤノンは「EOS R6 Mark III」の発売を記念した特別キャンペーンを実施している。対象購入期間中に「EOS R6 Mark III」を購入して応募した人全員に「サンディスク エクストリーム プロ CFexpress Card Type B 128GB」をプレゼントするというお得な内容だ。画像編集ソフトウェア「Neural network Image Processing Tool 年間(365日)プラン」の無料クーポンもプレゼントされる。詳細は、以下のキャンペーン公式ページをチェックしてほしい。

この記事は2025年11月14日の情報を基にしております。

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