「カメラグランプリ2026」でソニーが「大賞」「レンズ賞」の“二冠”を獲得! クチコミと実写で迫る「α7 V」「FE 50-150mm F2 GM」実力徹底解剖

α7 V」は、ベーシックモデルながら上位機に匹敵する性能を誇る新世代のフルサイズミラーレスカメラ。「FE 50-150mm F2 GM」は、ズーム全域で開放F2通しという驚異のスペックを実現した大口径・望遠ズームレンズだ。今のソニー「αシリーズ」を代表するこの2製品が「カメラグランプリ2026」にて「大賞」と「レンズ賞」の“二冠”を獲得! 「カメラグランプリ」では史上初となる、同一メーカーによる“二度目の二冠”※1という偉業を達成したのだ。本特集では、価格.comユーザーのリアルなクチコミと、写真家による実写レビューを交えながら、時代を牽引する2製品の実力を徹底的に解剖する。

最新情報「カメラグランプリ2026」の「大賞」「レンズ賞」を受賞! 同一メーカーによる“二度目の二冠”※1は史上初

「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」

フルサイズミラーレスカメラ「α7 V」に大口径・望遠ズームレンズ「FE 50-150mm F2 GM」を装着したイメージ

本特集で紹介する「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」は、実際に使用しているユーザーから高く評価されている製品だ。それを裏付けるのが「カメラグランプリ2026」の驚くべき結果である。

「カメラグランプリ」とは、写真・カメラ専門媒体の担当者で構成される「カメラ記者クラブ」が主催する、カメラ製品に関するアワード。「カメラ記者クラブ」のメンバーや各媒体の代表者、評論家、写真家など選りすぐりの審査委員が、年度内(毎年4月1日から翌年3月31日まで)に発売されたカメラならびにレンズの新製品の中から最もすぐれたものを選び表彰するというものだ。

1984年に第1回が開催されて以降、40年以上の歴史があり、日本のカメラ業界において高い注目を集める伝統あるアワードである。最もすぐれたカメラに贈られる「大賞」と、最もすぐれた交換レンズに贈られる「レンズ賞」の受賞は、「その年で最高レベルの技術と性能を持つ」という“お墨付き”を得るのと同義だと言っても過言ではない。

そんな「カメラグランプリ2026」(2025年4月1日〜2026年3月31日発売の製品が対象)において、「大賞」に「α7 V」が、「レンズ賞」に「FE 50-150mm F2 GM」が選ばれたのだ。「大賞」と「レンズ賞」の同時受賞、しかも同一メーカーによる“二度目の二冠”※1獲得(2020年、2026年)というのは、「カメラグランプリ」史上初の偉業だ。このことからも、ソニーのミラーレスカメラシステムが長年にわたり高く評価されていることが伝わるだろう。

「大賞」を受賞した「α7 V」は、新開発の部分積層型CMOSイメージセンサーと、新世代の画像処理エンジン「BIONZ XR2」というコアデバイスの刷新により、あらゆる点で従来モデルから進化したベーシックモデルだ。「カメラグランプリ2026」では、『従来のベーシック機という枠組みを刷新し、フルサイズミラーレスカメラの新たなスタンダードを定義したその完成度の高さ』が高く評価された。また、『最先端技術を幅広いユーザー層に開放した意義』を称えて「大賞」に選出されている。

「α7 V」

「α7 V」は、「フルサイズミラーレスカメラの新たなスタンダードを定義した」ことが高く評価された

「レンズ賞」受賞の「FE 50-150mm F2 GM」は、「焦点距離を変えられる単焦点レンズ」というコンセプトで開発された、「ズーム全域で開放F2」の驚異的なスペックを持つ望遠ズームレンズ。世界で初めて(※2025年4月22日時点、ソニー調べ)F2通しで焦点距離150mmまでをカバーする望遠ズームレンズで、高性能な単焦点レンズに匹敵する開放F2という絞り値を全ズーム域で選択できるのが最大の特長だ。「カメラグランプリ2026」では、『単焦点レンズに迫るすぐれた解像力と自然でやわらかいぼけを描き出す』点や、『機動性が求められるポートレート、ウエディングや屋内イベント・スポーツなどプロフェッショナルの現場で評価された』点などから「レンズ賞」受賞に至っている。

「FE 50-150mm F2 GM」

「FE 50-150mm F2 GM」が「レンズ賞」を獲得したのは、「ズーム全域で開放F2」と「単焦点レンズに迫る光学性能」を両立したことが大きい

クチコミ価格.comユーザーのクチコミから見えてくる“リアルな評価”

「カメラグランプリ2026」において、目の肥えた審査委員からその先進性を高く支持された「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」。では、実際に購入して日々撮影を楽しんでいるユーザーは、この2製品の実力をどう見ているのだろうか? 価格.comのユーザーレビューに寄せられたクチコミをまとめながら、購入者が実感している両製品の魅力を紹介しよう。

α7 V画質と動体撮影性能の両方がハイレベル

「α7 V」のユーザーレビューをチェックすると、「満足度」の点数が「4.74」(※5点満点)と非常に高く、「デジタル一眼カメラ」カテゴリーのなかでトップに位置する(※満足度の点数・ランキングは2026年6月2日時点)。そのほかの評価項目もほぼすべてでカテゴリー平均点を超えており、「α7 V」がいかに隙のない支持を集めているかがわかる。特に目を引くのが「画質」「色味」「スピード性能」を高く評価する声だ。

画質最大約16ストップ※2の広ダイナミックレンジを実現

価格.comユーザーのクチコミ
ユーザー

画質は文句なしの5つ星。ダイナミックレンジの広さは特筆ものです。特に明暗差の激しいシーンでの階調表現は、フルサイズ機の中でも抜きん出た実力を持っています。

ユーザー

最大約16ストップ※2のダイナミックレンジの効果は白飛びの限界で体感できます。

ユーザー

同クラスの中で頭2つ分飛び抜けたダイナミックレンジの広さです。暗所性能も高いです。

ユーザー

ISO200くらいであればノイズはまったく見えず、すばらしい解像感です。

※価格.comクチコミ掲示板・ユーザーレビューの書き込み内容を一部抜粋・編集しています。

「α7 V」は、基幹デバイスに、ソニーが培ってきた最先端のイメージセンサー技術を結集した部分積層型CMOSイメージセンサー(有効最大約3300万画素)と、AI処理機能を内蔵した新世代の画像処理エンジン「BIONZ XR2」を搭載している。画質面では、これらの最先端デバイスの搭載によって、「α7 IV」から大幅に進化した最大約16ストップ※2の広ダイナミックレンジを実現したのがトピックだ。

ユーザーレビューでは、ダイナミックレンジの広さについて「輝度差が大きいシーンでも白飛びしにくい」「フルサイズ機として最高クラスの階調表現」といった性能の高さに対する驚きの声が多い。実際の撮影でスペックの高さを実感したというリアルな評価だ。さらに、高感度ノイズの少なさも特筆すべき点で、「αシリーズ」の他モデルと比較して「『α7 V』のほうがノイズが少ない」という意見も見られる。

「α7 V」

「α7 V」は部分積層型CMOSイメージセンサーを採用。画質面では、最大約16ストップ※2の広ダイナミックレンジを実現したことと、高感度域において解像力と低ノイズを両立していることが大きな特長だ

色味高精度なオートホワイトバランス(AWB)を実現

価格.comユーザーのクチコミ
ユーザー

「α7R V」比でAWBが安定。寒色の風景シーンでのマゼンタ被りや、画面内に赤色の占める割合が多い際のシアン被りがだいぶ減ったように思います。これまでホワイトバランスを固定して撮影したいと感じたシーンでもAWBでサクサク撮れるようになりました。

ユーザー

明らかに違うと感じるのはJPEG撮って出しの色味がよいことです。見たままの感じがクリアに出てきます。従来モデルではマゼンタ寄りのクセを感じて撮って出しがイマイチでしたが、改善されています。

ユーザー

色が正確で記憶を蘇らせるような力があります。

※価格.comクチコミ掲示板・ユーザーレビューの書き込み内容を一部抜粋・編集しています。

「α7 V」の画質面では、AWBの精度・安定性の高さも評価されている。光源の色を推定する処理にAIディープラーニング技術を採用することで、AWBの性能がさらに進化しているのだ。肌の色や草木の緑、日陰などの色再現が難しい被写体・シーンでも、従来モデル「α7 IV」以上に正確で安定したホワイトバランスを実現している。

AWBに関するクチコミを見ると、「JPEG撮って出しの色味がよくなった」「シアン被りが減っている」という声のほか、「これまで手動でホワイトバランスを設定していたシーンでもAWBで撮れる」といった意見も見られる。「記憶を蘇らせるような色味だ」と、単に正確なだけでなく、表現の部分においても価値があると評価する声もある。

「α7 V」

画像関連の機能では、軽量化を実現した新しいRAWファイルフォーマットを採用したのも特長だ。「ロスレス圧縮」「圧縮(画質優先)」「圧縮RAW」の3種類から選択できる

スピード性能「高速連写×高速・高精度AF」が新しい撮影体験をもたらす

価格.comユーザーのクチコミ
ユーザー

最高約30コマ/秒のブラックアウトフリー連写がベーシック機にも搭載されたことは大きい進化です。

ユーザー

30コマ/秒の連写はまさに異次元。決定的瞬間を逃しません。

ユーザー

ブラックアウトフリーで高速連写ができる点はとてもいいです。ファインダーの視認性が高く被写体がよく見え快適な連写撮影ができます。

ユーザー

ローリングシャッター性能が大幅に改善しています。流し撮りや水平方向に高速移動・高速回転する物体以外なら十分。

ユーザー

カメラ歴は長いのですが、こんなにすばらしいAFは初めてです。撮りたい瞬間を自分の思いどおりに撮れます。

ユーザー

ブラックアウトフリーの性能は「α9」と遜色ありません。約8年の歳月を経て大きく進化したAFはさすがのひと言で、ジャスピン率は明らかに向上しています。

ユーザー

AFは高性能で、食いつき・追従性とも「α1 II」と大差がないです。

ユーザー

高速・高精度なAFで最高約30コマ/秒の高速連写が可能なうえ画質もよく、最高のカメラです。この価格帯では抜きん出ていますね。

※価格.comクチコミ掲示板・ユーザーレビューの書き込み内容を一部抜粋・編集しています。

「α7 V」は、基幹デバイスの刷新によって、連写性能とAF性能が飛躍的に向上している。連写は、上位モデルに匹敵する最高約30コマ/秒※3のブラックアウトフリー高速連写を実現。しかも、最大約60回/秒の高速AF/AE演算に対応しており、より粘り強く被写体を追いかけてくれる。シャッターボタンを押す前の瞬間をさかのぼって記録できる「プリ撮影」※4にも対応しており、決定的瞬間を逃さない。

AFは「リアルタイム認識AF」の性能が大きく進化している。「α7 IV」と比較して、認識できる被写体が「人物」「動物」「鳥」から「人物」「動物」「鳥」「昆虫」「車/列車」「飛行機」※5に拡張。カメラが自動で被写体を認識する「オート」※6が利用できるようになったのも便利だ。加えて、「人物」の瞳認識性能は約30%※7向上。姿勢推定技術を用いた高度な処理により、瞳だけでなく胴体や頭部の位置をより高精度に認識できるのもポイントだ。このほか「動物」「鳥」の認識性能も大きく向上※8している。

こうした連写性能とAF性能の大幅な進化に対して、実際に「α7 V」を使ってみた価格.comユーザーは、「異次元の連写性能。決定的瞬間を逃さない」「撮りたい瞬間を思いどおりに撮れるAF」といったように、ほぼ全レビュアーが絶賛。「ブラックアウトフリーの性能は『α9』と遜色ない」「AFの食いつき・追従性はフラッグシップ機『α1 II』と大差ない」という意見が見られるほどの高評価だ。

「α7 V」

「α7 V」は「リアルタイム認識AF」がアップデートされ、より高精度に被写体を認識できるようになった。「人物」の瞳認識性能は、「α7 IV」と比較して約30%※7向上している

ボディの堅牢性が高いことも特長であり、トップカバー、フロントカバー、内部フレームに加え、リアカバーにもマグネシウム合金を採用。手ブレ補正ユニットにΣ(シグマ)形状のグラファイト素材を4か所に搭載するなど効果的な放熱設計により、4K/60p動画(4:2:0 8bit)を約90分間連続で撮影することが可能になった※9。また、画像処理エンジン「BIONZ XR2」の低消費電力化により、スタミナ性能が大幅に向上したのもポイント。ファインダー使用時で約630枚、液晶モニター使用時で約750枚の静止画撮影が可能だ(CIPA規格準拠)※10

FE 50-150mm F2 GM“レンズ交換なし”で単焦点に迫る描写が楽しめる

「FE 50-150mm F2 GM」は、ソニーの最高峰レンズ「G Master」に属する高性能な大口径・望遠ズームレンズだ。ポートレートやスポーツ、風景などのジャンルで本格的な作品作りに使用するためのレンズであることから、ユーザーの見る目も厳しくなりがち。しかし、価格.comのユーザーレビューでは、満足度の点数が「4.59」(※5点満点)と、「レンズ」カテゴリーの平均値「4.57」を上回っており、高く評価されていることがわかる(※満足度の点数は2026年6月2日時点)。クチコミを読み解くと、特に「描写力」「機動力」「操作性」の3点に関するレビューが多くなっている。

描写力「G Master」ならではの高い解像力と滑らかなぼけ描写を両立

価格.comユーザーのクチコミ
ユーザー

実際に撮影してみると、解像力は期待以上で、特に150mm側の描写が非常にシャープ。開放でも破綻しにくく、ポートレートなら背景が自然に溶けて被写体が引き立ちます。

ユーザー

写りに関しては申し分なし。ぼけの感じもすごくいい。

ユーザー

表現力は文句なし。「α7 V」のファインダーを覗くだけでその写りのよさを実感できます。

ユーザー

ポートレート撮影で全身からアップまでレンズ交換なしで撮影できるのが便利です。

ユーザー

やはり、F2の明るさでズームできるのがすばらしい。日頃はポートレートをメインに撮影していますが、超広角で撮影するとき以外はこの1本があれば単焦点レンズは必要ありません。

※価格.comクチコミ掲示板・ユーザーレビューの書き込み内容を一部抜粋・編集しています。

ソニーの最高峰レンズ「G Master」の見どころのひとつは、光学性能に一切の妥協がないことだ。「FE 50-150mm F2 GM」は、超高度非球面XAレンズ2枚を効果的に配置した17群19枚の贅沢なレンズ構成を採用することで、開放F2から高い解像力と滑らかなぼけ描写を両立している。

ユーザーレビューの書き込みを見ると、描写力に関して「解像力は期待以上」「ぼけの感じがすごくいい」「ファインダーを覗くだけで写りのよさを実感できる」といった声が並ぶ。加えて、「ポートレート撮影で全身からアップまでレンズ交換なしで撮影できるのが便利」「この1本があれば単焦点レンズは必要ない」と使い勝手のよさを評価する意見も。「FE 50-150mm F2 GM」は、「焦点距離を変えられる単焦点レンズ」という開発コンセプトで商品化されているが、ユーザーにも魅力がしっかりと伝わっているようだ。

「FE 50-150mm F2 GM」 「FE 50-150mm F2 GM」

操作性も充実しており、左手側にフルタイムDMFスイッチ(AF-Cモード時でもフォーカスリングを回転させるだけで瞬時にMFに切り換えられるスイッチ)、フォーカスモードスイッチ、アイリスロックスイッチを搭載。右手側には絞りリングクリック切り換えスイッチが備わっている。上部/下部/左側面の3か所にフォーカスホールドボタンがレイアウトされているのも使いやすい点だ

機動力・操作性開放F2通しながら小型・軽量。インナーズームで手持ち撮影もラク

価格.comユーザーのクチコミ
ユーザー

開放F2の大口径・望遠ズームとしては軽く、長時間の撮影でも疲れにくいです。これまで望遠ズームは「重くて面倒」という印象でしたが、このレンズはその固定観念をいい意味で裏切ってくれました。

ユーザー

ポートレートで必要な焦点距離をほぼカバーし、「FE 70-200mm F2.8 GM OSS II」とほぼ同等の手持ち感で使えます。

ユーザー

AFは非常に素早く静かで、動き回る子どもや動物でもしっかり追従してくれるのが好印象。動画撮影でも迷いが少なく、使っていてストレスを感じません。

ユーザー

写りがすごくよく操作性もよかった。とても満足いくレンズで宝物になりました。

※価格.comクチコミ掲示板・ユーザーレビューの書き込み内容を一部抜粋・編集しています。

レンズは一般的に、開放F値が小さい大口径になるほど鏡筒が大きく重くなる。特に望遠ズームレンズはその傾向が強く、「大口径・望遠ズームレンズは大きくて重い」という印象を持っている人も多いだろう。

しかし、「FE 50-150mm F2 GM」は、開放F2通しの大口径ながら非常にコンパクトなサイズ感(最大径102.8×長さ200mm、重量約1340g:三脚座除く)を実現している。ユーザーレビューではその点を評価する声が多く、「長時間の撮影でも疲れにくい」「望遠ズームは大きくて重いという固定観念をいい意味で裏切った」といった書き込みが見られる。加えて、「手持ちで撮影しやすい」という評価もある。これは、小型・軽量なだけでなく、ズーム時にレンズの全長が変わらない「インナーズーム方式」の採用で、全体の重心が変化しにくい点が大きく寄与している。この「小型・軽量×インナーズーム方式」という強みが、手持ちでも安定した構えでの快適なフレーミングを可能にしているのだ。

AFに関しても「動き回る子どもや動物にしっかり追随する」と具体的な被写体を例にして評価する声がある。AFの速度・精度はカメラボディだけでなく、レンズの性能によるところも大きい。「FE 50-150mm F2 GM」は、ソニーが独自に開発した高速レスポンスが特長の「XD(extreme dynamic)リニアモーター」を4基搭載するうえ、2つのフォーカスレンズ群を動かすフローティングフォーカス機構を採用するなど軽量化を徹底することで、大口径ながら高速・高精度なAFを実現。クチコミに見られる高い満足度は、こうした高度な最先端技術の裏付けがあってこそと言える。

「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」

重量は約1340g(三脚座除く)で、「α7 V」に装着した際の総重量は2kg強(約2035g、バッテリーとメモリーカードを含む「α7 V」の重量と、三脚座を除く「FE 50-150mm F2 GM」の重量の合計)。開放F2通しの望遠ズームシステムとしては軽量で、手持ち撮影時の負担も少ない

レビュー写真家による「α7 V」「FE 50-150mm F2 GM」実力チェック

最後に、写真家の河野鉄平さんによるレビューをお届けしよう。「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」を使用してポートレートや風景写真を撮影した印象を語ってもらった。

写真家・河野鉄平さん

写真家・河野鉄平さんのプロフィール

フォトグラファー。写真家テラウチマサト氏に師事後、2003年独立。ポートレートを中心に活動。著書はこれまでに50冊以上。最新著書は『超絶エモーショナルな写真を撮る50のアイデア』(玄光社)。ポーラミュージアムアネックス(2015年/銀座)など写真展も多数。日本写真芸術専門学校講師。Profoto公認トレーナー。

最大約16ストップ※2の広ダイナミックレンジの威力を見よ

今回は「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」の「カメラグランプリ2026」“二冠タッグ”による使用感を率直にお伝えしていこうと思う。

「α7 V」をレビューするにあたってまず確認したかったのが、最大約16ストップ※2を誇るダイナミックレンジだ。ハイライトとシャドウ両端のディテールをどれだけ目で見たとおりに再現できるかは、写真の感動領域を決定付ける重要な要素となる。表現そのものの奥深さと連動しながら、最終的な仕上がりの決め手となっていく。つまり、より豊かな写真表現には広いダイナミックレンジは必要不可欠なのだ。

広ダイナミックレンジが効果を発揮するのは、明暗差の大きな場面だけにとどまらない。日常のいかなるシーンにおいても大なり小なりの影響をもたらすのである。「α7 V」で実際に撮っていると、そのレンジの豊かさをまざまざと実感させられる。白飛びや黒潰れが軽減され、それぞれに繊細な質感が立ち上がるようにきちんと表現されているのが印象的だ。こうした信頼できるカメラは、余計な心配をせずに目の前の情景に集中できるよさがある。

作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、50mm、F8、1/80秒、ISO100、WB:オート、クリエイティブルック:ST 撮影写真(7008×4672)

郊外の田園風景を撮影。日の沈みゆく牧歌的な様子にシャッターを切った。手前の植物と奥の空の明暗差が大きな場面だ。まず、空のハイライトから雲の描写に、豊かで伸びやかな階調を見ることができる。夕焼け空の移ろいが美しく描写できた。

もうひとつ注目してほしいのは手前の植物の質感だ。うっすら陽の残照を拾って立体感ある姿がきちんと再現されている。これが黒潰れして単なるシルエットになっていると、深みの損なわれた表現になってしまう。

作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、62mm、F11、1/400秒、ISO100、WB:オート、クリエイティブルック:ST 撮影写真(7008×4672)

夕方の河川敷で都市部の景色を狙った1枚。明るい空に対し、手前がシルエットになって潰れそうだったが、対岸の建物や行き交う船がしっかりそのディテールを残している。小さくて少しわかりにくいが、河川敷の樹木も立体感があってすばらしい。空のグラデーションも美しく再現されている。

作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、135mm、F2、1/100秒、ISO200、WB:オート、クリエイティブルック:PT 撮影写真(7008×4672)

背後の窓際から入る自然光でモデルを撮影した。光の当たった背中や右頬のハイライトがアクセントになっている。ここは白飛びさせずに肌の質感をリッチに表現することが非常に重要な局面。黒髪もしっかり立体的に表現されている。こうした日常的なシーンにも、広ダイナミックレンジの効果が反映されている。「FE 50-150mm F2 GM」による滑らかなぼけと合わさり、上品な仕上がりになった。

難しい状況でも正確な色再現が可能

AWBは、さまざまな光源下で色の偏りを補正しながら、目で見たままに最適な色を再現してくれる便利なオート機能だ。「α7 V」はこのAWBの精度がさらに向上しているのだが、注目したいのは緑の鮮やかな色再現だ。曇天や日陰では、植物はややマゼンタ被りしたような冷たい印象に仕上がりがちで、思いどおりの色を出すのが難しいケースも少なくない。しかし、「α7 V」はまるで違う。新緑の繁茂する様子をしっかり健康的な色で表現してくれるのだ。

加えて、「α7 V」はAWBの安定性が高いこともお伝えしておきたい。AWBは、その都度、色をカメラ側が判断し決定している。同じシーンでも構図や画角が微妙に変わるだけで色の方向性がぶれてしまうことがある。しかし、「α7 V」では安定した色再現で、このぶれが少ない。常に見たままの正確な色再現を継続して行なってくれるのも大きな進化のポイントではないだろうか。

作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、50mm、F5.6、1/40秒、ISO200、WB:オート、クリエイティブルック:ST 撮影写真(7008×4672)

曇天の中、AWBで樹木を撮影した。青々とした葉が目で見たとおりの色と鮮やかさで描写できていて感動する。曇天時のマゼンタ被りは木や枝の部分で目立ちやすいが、いずれも自然な色合いだ。枝葉や大木の立体感のある描写性からは「FE 50-150mm F2 GM」による高い解像感も実感できる。ちょうど新緑の季節で葉が生い茂り、力強い樹木の姿を切り取れた。

作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、150mm、F5.6、1/125秒、ISO100、WB:オート、クリエイティブルック:ST 撮影写真(4672×7008)

同じく曇天時に撮影。白くふわふわとしたものはノゲシの冠毛だ。こうした白い被写体はAWBによる色の再現性がわかりやすい。目で見たとおりの自然な白さだ。背後の緑も温かみのある色合いに見える。望遠端150mmで切り取ったが、「FE 50-150mm F2 GM」は近接撮影も得意なのは注目ポイントだ。ドラマチックな背景ぼけで被写体にクローズアップできる。

作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、150mm、F2、1/160秒、ISO100、WB:オート、クリエイティブルック:PT 撮影写真(7008×4672)

やや雲の多い天候時に撮影したポートレート。樹木の下、やや緑被りしそうな場面だったが、ほどよい赤みのある健康的な肌のトーンで人物を描写できた。繊細な肌の色は、周囲の環境光の影響を受けやすく、忠実な色再現が非常に難しい。「α7 V」の進化したAWBを用いることで、色に惑わず撮影に集中できそうだ。

上位モデルに匹敵する動体撮影性能

ソニーのミラーレスカメラは総じて動体撮影に強く、実際に使ってみても動く被写体への信頼性がすこぶる高い。「α7 V」は、そうしたソニーの伝統がさらに進化しており、最高約30コマ/秒※3のブラックアウトフリー連写と、AIを活用した「リアルタイム認識AF」に対応している。上位モデルに匹敵する、ベーシックモデルとしては群を抜く性能だ。この性能を見るだけでも、早く使ってみたい、試してみたいと感じることだろう。

今回は、自然光の入るハウススタジオでダンサーを被写体に連写撮影を行った。最高約30コマ/秒※3の連写速度はこのクラスのカメラでは最高峰。結果は、ダンサーの動きの瞬間を、つぶさに逃さず記録できた。AFもさすがで、人物の瞳を正確かつ高速に追っていくだけでなく、顔が見えなくなる状態でも、胴体や頭部をしっかり認識して捉え続けてくれた。ダンサーには繰り返し何度か動いてもらったが、いずれの撮影でもAFは素早く動く被写体を正確に追尾してくれた。

作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、50mm、F2、1/500秒、ISO1600、WB:オート、クリエイティブルック:ST 撮影写真(7008×4672)

一連の連写作例(計118コマのうちの9コマ)
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最高約30コマ/秒※3での高速連写で動くダンサーを撮影。電子シャッターを用いたブラックアウトフリー撮影だ。4秒程度(計118コマ)シャッターを押し続けたが、ファインダー像の途切れがないため、動きをしっかりと追いながら撮影できた。ダンサーにはダイナミックに奥から手前に動いてもらったが、髪の毛で瞳がほとんど見えない状態の横顔に対しても、粘り強くフォーカスを合わせ続けてくれた。このあたりは最大約60回/秒の高速AF/AE演算の効果と言えるだろう。なお、本撮影は高速シャッターを維持すべく、オート感度に設定してISO800〜ISO1600の高感度で撮影を行っているが、目立ったノイズもなく、高い解像性能を実感できる描写となった。

以下に、撮影時のモニター画面を記録した動画を掲載する。人物の瞳や顔、胴体を正確にとらえ続けて離さないことがわかるはずだ。

「α7 V」の動体撮影性能を動画でチェック!

「G Master」ならではの「解像×ぼけ」

「FE 50-150mm F2 GM」は、これまでの望遠域を主軸にしたズームレンズの常識を大きく覆すユニークで頼もしいレンズに仕上がっている。F2通しの開放絞り値といい、ポートレート撮影に最適な焦点距離を網羅する点といい、新たな価値を写真表現にもたらす意味において、そのインパクトは非常に大きい。「カメラグランプリ2026」の「レンズ賞」を獲得したのも深く頷けるし、当然の結果だとも思える。

前述のとおり、このレンズはズーム全域でF2という明るさを適用できる点にその特長があるのだが、開放値付近の画質のすばらしさにもぜひ注目したい。「G Master」の冠を持つしっかりとした解像感と豊かなぼけの両立が「FE 50-150mm F2 GM」の本来的な魅力なのである。

ここでは50mm、85mm、135mm、150mmの4つの焦点距離で撮り分けてみた。いずれも絞り値は開放F2で撮っている。これらの描写を1本のレンズで実現できることに驚く。機動力を持ちながら、直感的により自由に撮れるのが、何といってもうれしいし、使っていて楽しい。なお、撮影では画質を客観的にお見せするために美肌効果は「切」にした。

50mmで撮影 作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、50mm、F2、1/200秒、ISO200、WB:オート、クリエイティブルック:PT 撮影写真(7008×4672)

広角端50mmは標準レンズとして広く要素を取り込みたいときに便利だ。デフォルメもなく、自然な見え方で表現できる。開放F2で撮影しているが、ピント面はシャープで、画面全域でネムさもない。右下の木製棚の輪郭線の解像感がこれを象徴している。

85mmで撮影 作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、85mm、F2、1/400秒、ISO100、WB:オート、クリエイティブルック:PT 撮影写真(4672×7008)

手前の扉をアクセントに撮影。85mmはポートレートでは非常に利用頻度の高い焦点距離だ。それをF2の開放絞り値で利用できるのだからすばらしい。ここでは人物と扉の距離がそれほど離れていないが、それでもこれだけドラマチックな前ぼけを演出できている。シャープにピントの合った瞳へと、自然にこちらの視線が誘導されていくようだ。

135mmで撮影 作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、135mm、F2、1/160秒、ISO320、WB:オート、クリエイティブルック:PT 撮影写真(7008×4672)

前述のように「FE 50-150mm F2 GM」は接近しての撮影も得意だ。焦点距離に加え、みずから寄り引きしながら最良の構図を探ってみよう。135mm前後になると、被写界深度もぐっと浅くなる。ここでは手前の瞳にピントを合わせ、奥の瞳をぼかすことで、立体感を演出した。なお、瞳へのAF精度には目を見張るものがある。前ぼけを使ったカットも含め、瞳を正確に捉えてくれる安定感は抜群。「α7 V」が「FE 50-150mm F2 GM」の魅力を最大限に引き出してくれているのだ。

150mmで撮影 作例

α7 V、FE 50-150mm F2 GM、150mm、F2、1/2500秒、ISO100、WB:オート、クリエイティブルック:PT 撮影写真(7008×4672)

望遠端150mmと開放F2を組み合わせれば、ダイナミックなぼけでポートレートを撮影できる。これはぜひ奥行きのある場所で試したい。ここでは横の壁面への映り込みを前ぼけにして描写に取り込んだ。150mmという焦点距離は望遠ズームでは一見短く感じるが、距離を詰めた撮影が可能なポートレートでは、むしろ長すぎず扱いやすい気軽さがある。

使用を終えての感想

「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」の組み合わせは、標準から望遠域を広く網羅する撮影では、これ以上ない最高のパフォーマンスを発揮してくれた。まず「α7 V」は、これがソニーにおけるベーシック機であることを忘れてはいけない。まるで最上位機種を携えているような使い心地だった。画質やAF性能など、既存のベーシック機のイメージを大きく覆す内容で、これはまさしくフルサイズ機の新たなスタンダードを定義している。“はじめてのフルサイズ機”としても大変おすすめできる。

「FE 50-150mm F2 GM」は軽量コンパクトなフォルムも大きな魅力だ。高画質を維持しながら開放F2通しを実現するズームレンズが、これだけの軽快さで利用できるのは本当にすばらしい。いずれにせよ、フォトグラファーの表現力を加速度的に向上させてくれるコンビだった。とにかく使いやすく、狙いを外さない仕上がりだ。

まとめステップアップに最適な「α7 V」。表現の幅を広げる「FE 50-150mm F2 GM」

「カメラグランプリ2026」において史上初となる“二度目の二冠”※1という偉業を成し遂げた「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」。価格.comユーザーからの熱いクチコミや、写真家・河野鉄平さんによる実写レビューからも明らかなように、この2製品は、プロからハイアマチュアまで多くのユーザーを魅了している。

ベーシックモデルの概念を大きく覆す圧倒的なスピード性能と描写力を備えた「α7 V」は、最新フルサイズ機への買い替えはもちろん、一眼レフカメラやAPS-C機からのステップアップを考えている人にとって、これ以上ない「間違いのない選択肢」と言えよう。上位モデルに匹敵する性能なので、長く愛用できるはずだ。

「FE 50-150mm F2 GM」は、ズーム全域で開放F2という驚異的なスペックを誇り、ポートレートから風景、動体撮影にいたるまで、単焦点レンズに迫る描写力をこれ1本でカバーできる。開放F2通しの望遠ズームレンズとしては小型・軽量なので、手持ち撮影で使いやすいのも魅力だ。「焦点距離を変えられる単焦点レンズ」と言える本レンズは、あらゆるシーンで撮影者の心強い味方になってくれるはずだ。

ミラーレスカメラシステムを牽引するソニーの最先端技術を、「α7 V」と「FE 50-150mm F2 GM」でぜひ体感してほしい。写真表現をさらなる高みへと引き上げてくれることだろう。

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FE 50-150mm F2 GM
  • ※1「大賞」「レンズ賞」の同時受賞(2020年、2026年)を同一メーカーが果たしたのは史上初。2026年5月15日時点
  • ※2ソニー内部測定。静止画撮影時。メカシャッター使用時
  • ※3ソニー内部測定。電子シャッター使用時。[Hi+]連写モード。撮影条件や装着するレンズによって連続撮影の速度が異なります。詳しくはソニー製品ページをご確認ください
  • ※4撮影条件によっては、さかのぼれる時間が短くなります
  • ※5カメラの設定で選択できる認識対象は、オート、人物、動物/鳥、動物、鳥、昆虫、車/列車、飛行機です。設定どおりに被写体を認識できるわけではありません
  • ※6[オート]ではカメラが自動で認識対象を決定しますが、状況によっては意図した被写体を認識できない場合があります。[認識対象]を意図した被写体に設定することで改善する場合があります
  • ※7「α7 IV」のAIを用いたリアルタイム瞳AFとの、人物の瞳認識性能の比較において。ソニー内部測定
  • ※8「α7 IV」比において、[動物]に対する認識性能は全体で約30%、[鳥]は約50%向上。ソニー内部測定
  • ※9ソニー内部測定。常温(25度。記録開始時のカメラ温度)、モニターパネルを開いた状態で、バッテリーをフル充電して撮影。撮影環境や条件により、結果は異なる場合があります
  • ※10液晶画面をON、ズームをW側、T側、それぞれ交互に端点まで移動を繰り返し、2回に1回フラッシュを発光、10回に1回電源をON/OFFして、30秒ごとに1回撮影
この記事は2026年6月25日の情報を基にしております。

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