高画質センサー&1台4役で撮影がもっと自由になる 360度カメラの新たな可能性 DJI「Osmo 360 II」の魅力に迫る!
日本のビデオカメラ市場で圧倒的な存在感を見せているDJIから、2026年9月、最新の360度カメラ「Osmo 360 II」が登場した。DJIが業界に先駆けて独自開発した1インチ相当の撮像エリアを実現するスクエアセンサーをさらに進化させたほか、人物を自動で追従する「スポットライトフォロー」やワンタッチでスマートフォンとつながるNFC機能などを新搭載。12年にも渡るハンドヘルド撮影技術を集約することで、高画質化はもちろん、撮影や編集の自由度をさらに高め、360度カメラの新たな可能性を引き出す1台になっている。そんな「Osmo 360 II」の魅力に、さまざまな場所で撮影した動画作例も交えながら迫ってみよう。
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撮影性能進化した1インチ相当の撮像エリアを実現するスクエアセンサーで画質が大幅アップ
周囲360度すべてを記録できるため、撮影時に構図を決める必要がなく、あとから好きな画角に切り出せるのが魅力の「360度カメラ」。観光地やアクティビティなどで活躍している姿をよく目にするが、なかでも高い人気を集めているのが、DJI初の360度カメラとして2025年7月に発売された「Osmo 360」だ。業界に先駆けて独自開発したスクエアセンサーによって360度カメラの画質水準を一段引き上げたうえ、ドローンで培ってきた魚眼撮影や歪み補正、「Ronin」シリーズで磨き上げた高いスタビライザー性能、「Osmo Action」で築き上げたシーン認識技術など、DJIがこれまで培ってきた映像技術を結集したモデルである。
その実力は価格.comでの評価にも表れており、後発モデルでありながら、価格.com「ビデオカメラ」カテゴリーの人気売れ筋ランキングでは、「360度カメラ」のなかで最上位にランクイン(2026年8月31日時点)するほど。そんな「Osmo 360」で高く評価された性能をさらに磨き上げ、「撮影性能」「撮影機能」「使い勝手」のすべてを大きく進化させた、注目の後継モデルが「Osmo 360 II」だ。
DJI初の360度カメラ「Osmo 360」や、空を自在に駆けながら360度の世界を捉えるドローン「Avata 360」。これらで培った技術をさらに進化させた、DJIの“第3世代360度カメラ”が「Osmo 360 II」だ。質実剛健な外装や、手のひらに収まるコンパクトなサイズ感はそのままに、さらなる進化を遂げている。今回は「Osmo 1.2m インビジブル セルフィースティック」などが付属する、「Osmo 360 II アドベンチャーコンボ」を使ってレビューを行った
360度カメラは、前後に配置した2つのレンズでそれぞれ広い範囲を円形で撮影し、その映像をつなぎ合わせて360度映像を作り出す。そのため、レンズが捉える円形の画角を効率よくカバーするには、縦横の長さが同じ正方形のセンサーが最適だ。しかし、従来までのセンサーは4:3型が一般的で、360度撮影時には必要のない部分がどうしても生まれてしまうという課題があった。
そこでDJIは、360度カメラ専用に1インチ相当(1/1.1インチ)のスクエアイメージセンサーを独自開発して「Osmo 360」に搭載。4:3型のイメージセンサーと比べると撮影時のセンサー利用効率が約25%も向上するため、本体の小型化や省電力化に貢献しながら、高画質な360度映像を実現している。
そして「Osmo 360 II」では、この1インチ相当というサイズを維持しながら、HDR撮影に対応したスクエアイメージセンサーをさらに進化させ、撮像性能をいっそう高めている。その結果、360度に広がる景色の細かなディテールをよりシャープに描写できるだけでなく、ネイティブ8K/60fpsによる滑らかで高精細な映像記録にも対応。さらに、14.5ストップの広いダイナミックレンジによって、明るい空から暗い場所まで、白飛びや黒つぶれを抑えられるという。つまり本機は、ただ360度すべてを記録できるだけのカメラではない。360度映像を高画質で残せることこそが、最大の魅力なのだ。
| 【新モデル】Osmo 360 II | 【従来モデル】Osmo 360 | |
|---|---|---|
| センサー | 新型 1/1.1インチ スクエアイメージセンサー | 1/1.1インチ スクエアHDRイメージセンサー |
| レンズF値 | F1.9 | F1.9 |
| 360度パノラマ動画 | 8K/60fps | 8K/50fps |
| ダイナミックレンジ | 14.5ストップ | 13.5ストップ |
| スローモーション | 4K/240fps | 4K/100fps |
| タイムラプス | 16K/30fps | 8K/30fps |
| ボルテックスモード | 8K/120fps | 6K/120fps |
| 360度パノラマ写真 | 1億2000万画素 HDR対応 | 1億2000万画素 |
| 重量 | 183g | 183g |
| 最大駆動時間 | 100分(8K/30fps撮影時) | 100分(8K/30fps撮影時) |
| 内蔵ストレージ | 約105GB | 約105GB |
アクティビティから風景まで、「Osmo 360 II」でいろいろと撮影してみた
せっかくの高画質な360度カメラ、机上でスペックを眺めているだけではもったいない。そこで、ここからは実際に「Osmo 360 II」をさまざまな場所へ持ち出してどのような映像が撮れるのか、その実力をじっくり確かめていこう。風景はもちろん、動きのあるシーンや夜景、水族館など、360度カメラが活躍するさまざまなシチュエーションで撮影してみた。
今回の撮影では特記がない限り、360度パノラマ動画モードを選択し、解像度とフレームレートは8K/60fps、カラーは「D-Log M 10bit」に設定。性能や機能を紹介する際の映像は、1920×1080/60fpsで出力している。なお、主にスマートフォンアプリ「DJI Mimo」を使って編集しているが、端末の向きと動画の画角を連動させることで360度映像の構図を簡単に調整できる「フリーフレーミング」機能もあり、手早く編集できたことも追記しておきたい。
せっかく8K/60fpsへとフレームレートがスペックアップしたのだから、まずは動きのあるシーンを試してみたい。そこで、長さ150m超のすべり台とジップラインに挑戦してみた。撮影した映像を見てみると、どちらも動きが非常に滑らか。体験中に「怖い!」と感じたスピード感までしっかり伝わってくる。いっぽう、遠くに見える街並みや木々の1本1本までシャープに描写されており、激しく動きながら撮影したとは思えないほど高精細だ。さらに、前後2つのレンズで撮影した映像のつなぎ目もほとんど気にならず、360度映像としての完成度も高い。「最新の360度カメラってここまで美しく撮れるのか!」と感動を覚えたほどだ
続いて試してみたのは、ダイナミックレンジの広さだ。クルマのサンルーフからセルフィースティックを少し出して撮影した動画では、暗いトンネルを抜けて明るい屋外へ出るという、明暗差の大きなシーンでも木々の緑がしっかりと残っており、空の抜け感もすばらしい。トンネル水槽の動画では、逆光下でもノコギリエイの姿を捉え、その体の淡いピンク色までしっかりと表現できているし、海辺の動画では雲の細かなニュアンスまで再現するなど、14.5ストップの広いダイナミックレンジを存分に感じられた。ちなみに、トンネル水槽の動画はカメラを固定して撮影したのだが、このように後から編集で動きをつけられるのも360度カメラならではのメリットだ(※安全に配慮して撮影しております)
低照度時のノイズ耐性が向上したうえ、「AIスーパーナイトモード2.0」を搭載し、夜間や薄暗い場所でより明るく鮮明に撮影できるようになったことも、「Osmo 360 II」の特徴だ。そこで、「SuperNight」モードを選択して夜間撮影を試してみた。足元もおぼつかない鍾乳洞や夜の公園もご覧の通りで、明るい部分だけでなく、暗い部分のディテールもきちんと残っている。また、東京タワーはもちろん、周囲の建物までしっかり描写されているほか、ぷかぷか浮かぶクラゲまでクッキリと描かれており、ノイズもほとんど気にならない。「360度カメラは暗所に弱い」というイメージも、もはや過去のものなのだと実感させられた
続いて試してみたのが、スローモーション撮影の「パノラマスローモーション」モードだ。速度は100/200/240fpsから選択できるが、今回は最大となる4K/240fpsで撮影してみた。被写体に選んだのは、水族館ではおなじみのペンギンの水中遊泳シーン。240fpsのスローモーションで捉えると、水泡や翼の一瞬一瞬までじっくりと見ることができる。何気ない水中遊泳も、スローモーションにするだけで一気にダイナミックでカッコいい映像に仕上がるのがおもしろい
撮影機能まさに自由自在! 撮影の幅を大きく広げる“1台4役”の使い方
360度カメラの基本的な使い方は、周囲の景色を丸ごと撮影しておき、あとから必要な部分を切り出して映像を仕上げるというもの。しかし、人物など特定の被写体を捉え続ける動画を作ろうとすると、編集作業が複雑になり、「もう少し簡単なら」と手が止まってしまうことも多かった。
そんな悩みを解決してくれるのが、「Osmo 360 II」に新搭載された被写体トラッキングが利用できる撮影モード「スポットライトフォロー」だ。画面上で追いかけたい被写体を選択するだけで、カメラが自動で追従し、被写体を画面中央に捉え続けてくれる。しかも、捉え続けた映像は細かな編集をすることもなくそのまま出力できるので、まるでジンバルカメラで撮影したような映像を手軽に残せるわけだ。
「360度撮影」のメニューから選択できる「スポットライトフォロー」は、画面上の人物をタッチするだけでトラッキングを開始できるほか、事前に被写体を登録しておくことも可能。タッチ操作に対応した2.0インチ、314×556ドットのディスプレイは、サイズこそ小さいものの明るく色鮮やかで、撮影時の構図もしっかり確認できた
上記は「スポットライトフォロー」モードで撮影しているシーンを切り取ったものだが、設定した人物を自動で画面中央に捉え続けているのがわかってもらえるだろう。カメラの周囲360度、広い範囲で被写体を追い続けてくれるのもメリットで、ダンスの練習やスケートボードなど、被写体が広い範囲を動き回るシーンでも活躍してくれるだろう
さらに、前方のカメラだけを使う「シングルレンズ」モードでは、強力な手ブレ補正「RockSteady 3.0」によって、激しく動くアクティブなシーンでもアクションカメラのような臨場感あふれる映像を撮影できるし、延長ロッドを使えば、高い位置からの俯瞰映像まで記録できる。360度撮影だけでなく、ジンバルカメラやアクションカメラ、ドローンのような撮影までこなせる“1台4役”の「Osmo 360 II」。旅行やVlogだけでなく、アウトドアやスポーツなど、さまざまなシーンに1台で対応できる自由度の高さは、本機の大きな強みと言っても過言ではないだろう。
強力な手ブレ補正が使える「シングルレンズ」モードなら、本格的なアクションカメラとしても活躍してくれる。自転車やバイクに固定できるマウントキットやスキー用のポールマウントなど、DJIらしく豊富なアクセサリーが用意されているため、さまざまなスポーツやアクティビティで臨場感あふれる映像を撮影できるだろう
オプション品の「Osmo 2.5m エクステンデッド カーボンファイバー セルフィー スティック」を使えば、ドローンを使ったかのような俯瞰映像を手軽に撮影できる。スティック自体は自動で消してくれるので、まるで空中から撮影したような映像に仕上げられるのがすごい
使い勝手ワンタッチでスマホと接続完了。レンズ交換にも対応するから安心感も◎
評価の高い従来モデル「Osmo 360」だが、課題としてあげられていたのがスマートフォンとの接続性だ。アプリの起動からカメラの接続まで時間がかかり、シャッターチャンスを逃してしまうという声があった。そこで、「Osmo 360 II」では、NFCでのワンタッチ接続に対応することで接続性を大きく改善。カメラにNFC対応スマートフォンを近づけるだけで、アプリの起動から接続までをノンストップで完了してくれる。さらに、撮影した映像のプレビューやスマートフォンへの転送もスムーズで、撮影後の編集まで含めてストレスなく作業できるのもうれしいところだ。
アクションカメラのようにハードに使う場合、気になるのがレンズの破損。360度カメラはその構造上レンズが飛び出てしまうのでなおさらだ。そこで「Osmo 360 II」では、ユーザー自身でのレンズ交換ができる構造を新たに採用。万が一、レンズを傷つけたり破損したりしてしまった場合でも、「レンズ交換キット」(別売)を使えばすぐに交換できるので、撮影のダウンタイムを最小限に抑えられる。アクティブに使うなら、「レンズ交換キット」をひとつ、カバンに忍ばせておきたいところだ。
「撮れない」をなくす、充実の内蔵ストレージ&豊富なアクセサリー
360度カメラは周囲すべてを高解像度で撮影するため、ひとつの動画でもファイルサイズが大きくなりがちだ。その点、「Osmo 360 II」は約105GBもの内蔵ストレージを搭載しているため、microSDメモリーカードを忘れてしまった場合でも、すぐに撮影できなくなる心配がない。昨今、大容量のmicroSDメモリーカードが高騰しているので、これだけのストレージを本体に備えているのはコスト面でもうれしいポイントだ。さらに、水深50mまでの撮影に対応する防水ケースや、レシーバーを介さずカメラに直接接続できる専用ワイヤレスマイクなど、アクセサリーも充実。どのようなフィールドにも、シチュエーションにも対応できる頼もしい1台と言えそうだ。
本体には約105GBの内蔵ストレージを搭載。なお、8K/60fpsの360度動画は1分あたり約1.4GB (ビットレートや撮影モードにより変動)とファイルサイズが大きいので、宿泊旅行などで長時間撮影するなら大容量のmicroSDメモリーカードも用意しておきたい
合計4つのマイクを搭載し、周囲360度の音を収録できる。DJIのワイヤレスマイク(写真は「DJI Mic 3」)なら、レシーバーを介さずにカメラへ直接接続でき、周囲の音と同時に録音することも可能。Vlogなど自分の声をしっかり残したいときにも便利だ
まとめ「撮る」も「楽しむ」も、これ1台で。「Osmo 360 II」で広がる自由な撮影体験
360度すべてを撮影できるとはいえ、後から一部分を切り出せば画質はそれなり。だったら、最初からひとつのレンズで撮影するビデオカメラやアクションカメラのほうが、キレイな映像を撮れるのではないか――。ところが、DJIが「Osmo 360」やハンドヘルド製品で培ってきた映像技術を磨き上げ、さらに結集させた最新モデル「Osmo 360 II」」は、そのイメージを大きく覆すものだった。
なかでも、さまざまな場所に持ち出してみて強く印象に残ったのが、360度映像そのものの美しさ。8K/60fpsによる高精細で滑らかな映像はもちろん、暗い場所や逆光でも細かなディテールをしっかり残してくれるので、「とりあえず360度すべて撮っておいて、あとから好きなところを切り出す」という使い方も十分現実的なのだ。しかも、360度カメラとしてだけでなく、アクションカメラやジンバルカメラ、ドローンのような撮影まで1台でこなせるので、シーンを選ばず活躍してくれた。
そして何より、「撮ること」に縛られない自由さが心地よい。カメラを手に持って、あるいはどこかに固定して、とりあえず撮っておく。その場では構図を悩まず、目の前の景色や体験を思い切り楽しむ。本当の意味での「撮影」は、帰宅してからゆっくりやればいい。「Osmo 360 II」は、思い出を残すためにその瞬間を犠牲にするのではなく、その瞬間を思い切り楽しみながら、しっかり記録できるカメラなのだ。旅行やアクティビティには「Osmo 360 II」が1台あればいい――。それが、実際に試してたどり着いた結論だ。
ちなみに、「Osmo 360 II」は、2026年9月4日から8日までドイツ・ベルリンにて開催された「IFA 2026」において、「Tom's Guide」「DigitalTrends」「AppleInsider」「Gizmodo」「CHIP」「Inside Digital」「Netzwelt」など、ドイツおよび世界の主要メディアから「Best of IFA」製品として高く評価され、計17個の賞を受賞したことも付け加えておきたい。
なお、2026年9月2日から10月2日までの期間、DJI公式オンラインストアに加え、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのDJI公式ストアで「Osmo 360 II」のコンボを購入すると、Osmoアクセサリー製品が20%割引になるキャンペーンが実施されている。これを機会に「Osmo 360 II」とさまざまなアクセサリーを手に入れ、まだ見ぬ景色や体験を探しに出かけてみるのも面白そうだ。





















