ムラなし&ほったらかし&さまざまな鍋に対応!
IHクッキングヒーターの古い常識をひっくり返す
パナソニック「Sシリーズ」の圧倒的“匠”
IHクッキングヒーターが気になる。でも、「火力が弱そう」「使える鍋が限られそう」といった“固定観念”から、なかなか一歩を踏み出せない――。マイホームの購入やリフォームの検討をしている人なら、一度はそんな悩みを抱えたことがあるだろう。そこで今回は、天面IHを大きく刷新したというパナソニックのIHクッキングヒーターのフラッグシップモデル「Sシリーズ」に注目。“匠”を備えているというこの新型IHクッキングヒーターは、はたしてIHの古い常識をひっくり返すほど進化しているのだろうか。実際に使って確かめてみた。
- 従来のIHクッキングヒーターの常識を覆す「匠加熱IH」!
- 「焼く」「煮る」「揚げる」がよりおいしく、より簡単に!
- 進化したグリルで時短調理から本格的なオーブン料理まで対応!
進化したIH
多彩な鍋やフライパンに対応!
料理のレパートリーが広がる画期的な「匠加熱IH」
マイホームを購入するときやキッチンのリフォームを検討するとき、「IHクッキングヒーター(以下、IH)」と「ガスコンロ(以下、ガス)」のどちらを選ぶべきかは、多くの人が悩むポイントだ。IHは「火を使わない安心感」や「掃除のしやすさ」といった多くのメリットがあるいっぽう、「火力が弱い」「鍋振りができない」「使える鍋やフライパンが限られる」といった古いイメージから、なかなか導入に踏み切れない人も少なくないだろう。
実は、自宅の購入を検討している40代の価格.comスタッフであり、料理好きの筆者もそのひとり。「料理の幅が狭くなるのでは?」「炒め物はやっぱりガスのほうがおいしいのでは?」という思いからIHを選び切れずにいたが、「火を使わない安心感」や「火力調整のしやすさ」などのIHのメリットには大きな魅力を感じており、「本当のところはどうなんだろう?」という思いも抱いていた。
そこで、パナソニックIHのフラッグシップモデル「Sシリーズ」に注目。「焼く」「煮る」「揚げる」「グリル」の“失敗しやすい4大料理”を実際に調理して、その実力をチェックしてみた。
パナソニックのビルトインIHのフラッグシップモデル「Sシリーズ」。幅60cmタイプの「KZ-S1F6」と幅75cmタイプの「KZ-S1F7」が用意されており、カラーはそれぞれ「ジェットブラック」(写真)と「シルバー」の2色をラインアップしている
「Sシリーズ」の最大の特徴は、ずばり天面のIHを刷新したこと。
従来のIHは丸形のコイルを使用するモデルが多かったが、「Sシリーズ」は6Pチーズのような形をしたピースコイルへと一新。さらに、業界で初めて、ひとつのインバーターで10個のピースコイルを制御※1するという「匠加熱IH」を採用していることで、鍋の形状やサイズ※2、調理状況に応じて最適な位置を加熱できるようになり、これまで以上に幅広い調理に対応できるようになった。
「Sシリーズ」の特徴のなかでもうひとつ注目したいのが、左右のIHで加熱エリアを「前」「全体」「奥」の3種類から選べるようになったこと。
加熱エリアを広く取った※3「全体」エリアなら、オーバル鍋や鉄板などの大きな調理器具もムラなく加熱できるほか、「奥」エリアでは油ハネを抑えながら揚げ物を行えるなど、調理スタイルに合わせて使い分けられる。さらに、後ろIHではソースパンなどの小型の鍋にも対応するなど、これまで以上にさまざまな調理器具が使えるようになったのだ。
正直、「IHは使える鍋やフライパンが限られる」というイメージを持っていたが、「Sシリーズ」はその印象を大きく覆してくれた。鍋の形状やサイズ、置き方の自由度が大きく向上したことで、日常の料理はもちろん、大きな鍋を使った煮込み料理や鉄板料理などにもチャレンジしやすい。これなら、料理のレパートリーをグッと広げてくれそうだ。
高い調理性能「焼く」「煮る」「揚げる」をもっとおいしく!
「匠加熱IH」が引き出す“調理力”
「Sシリーズ」の「匠加熱IH」はコイル部分が進化しただけでなく、パナソニック独自※4の高性能な「光火力センサー」に加え、低温度域すら検知する「光火力センサー+」も搭載し、加熱状態をより精密に検知できることも大きなトピックだ。
たとえば「焼き」調理では、鍋やフライパンの底の状態をリアルタイムで検知しながらコイルの加熱位置を自動で切り替えることで、全体をムラなく加熱。円盤餃子やお好み焼き、ホットケーキなど、焦がしやすい料理でもプロのように美しい焼き色に仕上げられるという。さらに、ディスプレイ表示や音声ガイドに沿って調理を進めるだけで失敗を減らせる「焼き物アシスト」も搭載。料理の経験を問わず、おいしく仕上げられるのはうれしい限りだ。
天面IHには、140〜300度までを検知する「光火力センサー」に加え、70〜300度までの幅広い温度帯を検知できる「光火力センサー+」を搭載。沸騰状態まで細かく検知できるため、煮込み料理でも火加減を自由にコントロールできる
「Sシリーズ」で“失敗しやすい4大料理”にチャレンジ!
①円盤餃子を焼く
「煮る」調理で画期的なのが、加熱位置を自動で切り替えることで鍋の中に自然な対流を生み出す「対流加熱※5」だ。人の手でかき混ぜなくても煮汁が鍋全体に行き渡るため、味が食材全体に均一に染み込みやすいうえ、鍋底の焦げ付きも抑えられるという。
さらに、この技術を活用した「煮込みアシスト」も便利。かき混ぜる手間なく、定番のおかずから手間のかかる煮込み料理まで手軽に作れるのだ。実際に使ってみると、調理をIHに任せている間に副菜を作ったり、洗い物を済ませたりできるので、忙しい日ほどありがたさを実感。「鍋につきっきりにならなくていい」というのは想像以上にラクで、家事の負担を大きく減らしてくれるのは間違いない。
上の動画は、水を使って「対流加熱」を可視化したもの。沸騰している場所が外側から内側へ、さらに内側から外側へと数秒ごとに切り替わっているのがわかるだろう。この加熱位置の切り替えによって鍋の中に自然な対流が生まれ、かき混ぜなくても煮汁が全体に行き渡りやすく、焦げ付きも抑えられるのだ
「対流加熱」を活用した「煮込みアシスト」なら、「手間なしメニュー」の場合は材料を入れてスタートするだけで料理が完成。肉じゃがやカレーなどの定番メニューから、スペアリブの煮込みやアクアパッツァといったハレの日のごちそうまで手軽に作れるので、「今日は何を作ろう?」という楽しみも広がる
「Sシリーズ」で“失敗しやすい4大料理”にチャレンジ!
②肉じゃがを煮る
「揚げる」調理でも、「匠加熱IH」の実力はしっかりと発揮される。
IHとしてはトップクラスとなる2.0kWの高火力を誇ることに加え、高性能なセンサーが油の温度を細かく検知。食材を入れて油温が下がっても素早く設定温度まで復帰するため、衣はカラッと、中はジューシーに揚げられるという。また、揚げ物専用の鍋ではなく、普段使っているフライパンや片手鍋※6を使って揚げ物ができるのもメリット。お弁当用の少量の揚げ物なども気軽に作れるうえ、油の使用量を抑えられるので後片付けの負担も少ない。手間のかかりがちな揚げ物へのハードルを一気に下げてくれそうだ。
「Sシリーズ」で“失敗しやすい4大料理”にチャレンジ!
③冷凍コロッケを揚げる
楽々グリル時短から本格料理まで!
オーブン感覚で使える「ラクッキングリル」
パナソニックのIHで特に高い評価を受けているのが、「ラクッキングリル」だ。上部の平面ヒーターと下部のIHコイルのヒーターで食材を包み込むように加熱する※7ため、グリル料理はもちろん、本格的なオーブン料理まで幅広くこなしてくれる。
なかでも「Sシリーズ」では、80〜280度までの幅広い温度設定に対応しており、ローストビーフやパウンドケーキ、スイートポテト、スペアリブなど、さまざまな料理が調理できる。さらに、冷凍した食材を解凍せずにそのまま焼き上げられる「凍ったままIHグリル」や、メニューを選ぶだけで最適な加熱を行う「自動調理メニュー」まで搭載。小型オーブンがキッチンにもう1台増えたような感覚で使えるので、忙しい日の時短調理から、休日にじっくり楽しみたい本格料理まで、幅広いシーンで活躍してくれるだろう。
上部の平面ヒーターと下部のパワフルなIHで食材を包み込むように加熱する「ラクッキングリル」。IHを採用しているため、天面IHで炒めた食材を鍋ごと入れて、そのままパエリアに仕上げるといった使い方も可能だ
「自動調理メニュー」は、メニューを選んでスタートするだけで最適な火加減に自動調整してくれる便利な機能。「切身」「干物」「姿焼き」「ピザ」「トースト」「とり塩焼き」など、使用頻度の高い12のメニューを搭載しており、「今日は何を作ろう?」という日にも頼りになる
「Sシリーズ」で“失敗しやすい4大料理”にチャレンジ!
④冷凍鶏もも肉をそのままグリル⇒鶏塩焼き
「ラクッキングリル」は、お手入れのしやすさにも配慮されている。庫内はフラット構造なのでサッと拭くだけで掃除しやすく、グリル皿も焼き網がないため洗う手間も少ない。実はここまで上下左右がフラットなグリルは少なく、毎日使う調理家電だからこそ、使い終わった後まで考えられたこの設計は、さすがパナソニックだと感じられた部分だ
基板の製造から筐体の金属プレスまで一貫して行う
「MADE IN KOBE」のスゴさ
パナソニック独自のテクノロジーによって、調理の時短や料理のおいしさを支えている「Sシリーズ」は、兵庫県神戸市西区にある自社工場にて開発・製造されていることも見逃せない。今回は、特別にその神戸工場を見学する機会を得たので、もの作りへのこだわりも紹介しよう。
IHが作られている工場は神戸市西区の工業団地の一角にある。ここには、製造や品質管理だけでなく、技術や商品企画、マーケティング、さらにはレシピ開発を担う部門までが集約されており、各部門が密接に連携しながら製品開発を進めているという
パナソニックのIHの製造は、この神戸工場が一手に担っているが、最も特徴的だったのが、IHの心臓部である加熱コイルの巻き作業から、製品制御を行う基板の実装、筐体の金属プレス加工、組み立てや完成品の検査、梱包から外箱への印字まで、すべてを一気通貫して行っていたことだ。
部品作りから組み立てまで自社で完結することで、高い品質を維持できるだけでなく、外部委託では難しい加工や設計にも柔軟に対応できるという。また、生産状況を自社で管理できるため、需要の変化にも対応しやすく、不具合が発生した際の原因を素早く特定・改善できるのも大きな強みだ。
実際に製造現場を見学して感じたのは、性能だけでなく、その品質を支えるもの作りにも一切妥協がないということ。毎日使う調理家電だからこそ、このようなこだわりの詰まった工場で作られているという安心感も、「Sシリーズ」の大きな魅力だ。
まとめ正直、ここまでとは思わなかった!
「Sシリーズ」はIHの常識を変える一台
これまで、人生のほとんどをガスコンロで料理してきたこともあり、「IHは火力が弱い」「料理の幅が狭くなる」といったイメージを少なからず持っていた。しかし、実際にパナソニックの「Sシリーズ」を使ってみると、その固定観念はいい意味で裏切られた。
特に「匠加熱IH」と高性能なセンサーを組み合わせた天面IHは想像以上の完成度で、「焼く」「煮る」「揚げる」のどれもがおいしく仕上がるうえ、自動でサポートしてくれるため、驚くほど手軽でスピーディー。料理が苦手な人でも失敗しにくく、「料理の腕がワンランク上がったかも」と思ってしまうほどだった。
また、たとえば「煮込みアシスト」で肉じゃがを、「ラクッキングリル」の自動調理メニューで切り身を焼けば、それだけで1食分のおかずが完成。IHに任せている間に味噌汁を作ったり、洗い物を済ませたりと、キッチンでの時間を有効に使えるのも大きな魅力だ。料理のレパートリーが自然と増えるだけでなく、「休日は少し手の込んだ料理を作ってみよう」と思えるようになるのも、「Sシリーズ」ならではの価値と言えるだろう。
「IHだから妥協する」のではなく、「IHだからこそ、もっと料理が楽しくなる」。そんな新しい価値観を教えてくれたのが、この「Sシリーズ」だった。マイホームの購入やキッチンのリフォームを検討している人なら、一度体験してみてはいかがだろうか。
「匠加熱IH」を備えた
フラッグシップモデル「Sシリーズ」
オールメタル対応の
ハイグレードモデル「Aシリーズ」
- ※1国内市場200V家庭用IHクッキングヒーターにおいて(2025年9月現在)
- ※2全体エリアを使用した場合、最大底面28cm×奥行33cmまで使えます
- ※3パナソニック社比「Sシリーズ」「Aシリーズ」の左右IHの加熱コイル面積と比較
- ※4国内市場200V家庭用IHクッキングヒーターにおいて(2025年9月現在)
- ※5「加熱」火力3以下、「煮込みアシスト」の場合
- ※6「Sシリーズ」は底径10cm以上、鉄・ホーロー・有磁性ステンレス鍋の場合、底径12cm以上、オールメタル対応IHでアルミ・銅・非磁性ステンレス鍋などを加熱の場合は底径15cm以上の鍋をお使いください。油は、200〜800gの量かつ深さが1cm以上ある状態でお使いください。なお、火災の恐れがあるため、200g未満、深さ1cm未満の油量では調理しないでください。揚げ物の油温は油量800gまでの調理を基本としています。800gを超える油量でご使用の場合は、温度が正しく上がらないことがあります。
- ※7機種によって仕様は異なります
































