2月配信予定の未発売ゲームを披露

iPod touchのゲームは、短時間でできるカジュアルゲームが多い。説明書を読まなくても直感的に遊べるもので、通勤中や待ち時間に気軽に楽しめる。ワールドワイドプロダクトマーケティングiPod担当のショーン・エリス氏によれば「最近は、美麗な3Dグラフィックスを駆使した、画面にのめり込むようなタイトルも増えつつある」という。RetinaディスプレイとA4チップのパワーをフルに使った格闘ゲームやカーレースゲームなどだ。

代表的なのが米国で人気のEpic Games「Infinity Blade」。パソコンや家庭用ゲーム機のゲームソフトを開発するEpic Gamesが、これまで蓄積したノウハウをiOS用のゲームに盛り込んだ格闘ゲーム。美麗なグラフィックスが特徴で、城の煉瓦一つひとつの描写や空、主人公の鎧や兜、武器などが緻密に描かれている。「ユーザーからは、奇麗と驚きの声があがった」(ショーン氏)。iPhoneやiPod touch向けのゲームを数多く手がけるゲームロフトのカーレースゲーム「Asphalt 6」もグラフィックスが売りだ。実在の自動車42車種を操り、順位を競う。ハンドル操作は本体を左右に傾けるだけ。Wi-FiもしくはBluetoothを使って対戦もできる。

家庭用ゲーム機に迫る美麗なグラフィックスが特徴のEpic Games「Infinity Blade」(画像クリックで拡大)

ゲームロフトのカーレースゲーム「Asphalt 6」。マルチプレイが可能(画像クリックで拡大)

ショーン氏に今月配信予定の未発売ゲームを紹介してもらった。1つ目は、タイトー「NEW Puzzle Bobble」。昔、ゲームセンターで遊んだことのある人もいるはずだ。パチンコの要領で発射台からボールを発射して、同じ色のボールを複数合わせて消していく。パチンコを引っ張るアクションは、タッチ操作を上手く使っている。ボールを発射したい場所をタップすることもできる。「地味だが、はまるタイプのゲーム」(ショーン氏)。価格は600円の予定。

2つ目はEA Gamesの「Bop It!」。ハズブローという米国のおもちゃメーカーが90年代に発売した「ハズブロー」というおもちゃをiOS上で再現したものだ。リズムに合わせて、画面をタップしたり、2本指を使ってツイスト(つまむ)したりする。上手くできれば、長く続けられるが、時間が経つにつれて動作が複雑になり、リズムもスピードアップしていく。複数人で、交代しながら遊ぶのもBop It!の楽しみ方だ。「人が集まったところで遊ぶと盛り上がる。一回失敗したら終わりの厳しいゲーム」(ショーン氏)。価格は未定。

タイトーの「NEW Puzzle Bobble」(画像クリックで拡大)

EA Gamesの「Bop It!」(画像クリックで拡大)

カプコンは2月に「Resident Evil vs. Mercenaries」(600円)、「Devil May Cry 4」(230円)の2タイトルを発売する予定だ。Resident Evil vs. Mercenariesは、「バイオハザード」シリーズのマルチプレイゲーム。Wi-Fiでつなげれば、遠くの友達とも協力プレーが楽しめる。Devil May Cry 4は、全世界で230万本以上を売り上げた大人気アクションゲームのiOS版。主人公のネロを操り、銃や剣を駆使して敵を倒していく。アクションが派手で爽快感のあるタイトルだ。

最後はEA Gamesの「NBA Jam」。米国のプロバスケットボール、NBAの実在の選手が登場するスポーツゲームだ。選手の顔には顔写真が使われており、見た目が面白い。5対5ではなく、2対2の試合なので操作は簡単。ボタン一つで豪快なダンクシュートを繰り出したり、本体を振ると、クロスオーバードリブルなどの必殺技を出したりできる。バスケットボールを知らなくても楽しめそうだ。

カプコンの「Resident Evil vs. Mercenaries」(画像クリックで拡大)

カプコンの「Devil May Cry 4」(画像クリックで拡大)

(文/三浦善弘=日経トレンディネット)