クルマの運転がうまいと思われる人には、ほとんどお目にかかれない。 失礼ですがドライビングポジションからいい加減な人ばかり。 国を挙げて「ゆっくり走れば安全」(間違いではない)となると運転技術を学ぼうとすること自体がスピードを連想させることになり、事故につながることだ、という感覚になります。 あなたは、クルマ(タイヤ)の運動性能を使い切ったことはないですよね。「オレはクルマをスピンさせない能力はある」 何度かスピンさせてみてS2000というクルマのことをわかっている、という私の書き込みにそう答えるのが運転を知らない人の感覚なのでしょう。 しかし運動性能の限界を超えてみるのは、そのクルマの能力を知る近道なのです。限界を知らなければ、限界を超えてしまうことを防ぐことができない。 また、限界がわからないので、性能のほとんどを怖くて使えないことにもなる。
日本人は、よりよいクルマをつくることでメシを食っている。 なのに運転、つまりクルマの重要な部分について知識がない。 タイヤへの「荷重」という言葉は知らないし考えたこともない。 あなたが運転のメカニズムを知れば日本のクルマはもっとよくなります。