ベビーカーの選び方
「1台で長く使えるベビーカーってどんなもの?」「両対面式と背面式ってどこが違うの?」「今流行りの機能を教えて!」など、ベビーカーに関する疑問を解決。ママ・パパが使いやすくて、赤ちゃんも快適なベビーカー選びのポイントを紹介します。
2025/4/2 更新
目次
生後1か月から6か月くらいは、首が据わっていないため、寝かせた状態で使えるリクライニング機能付きのタイプを選ぶとよいでしょう。また、体重を基準にして選ぶこともできます。
月齢&体重をチェック
生後7か月ごろになると首が据わってくるので、ベビーカーを座った状態で使用することが多くなります。また、子供が活発になりベビーカーを持ち運ぶシーンも多くなるので、なるべく軽量なものを選ぶとよいでしょう。体も大きくなるので、適応体重は15kg以上を選びましょう。
月齢&体重をチェック
ベビーカーは大きく分けて、A型・B型の2種類があります。これは一般財団法人製品安全協会が定めるSGマーク(基準)によって規定されている種別です。日本基準の規格なので、海外ブランドの場合、A型相当・B型相当などと記載されています。
A型は生後1か月から3歳くらいまで使えるタイプで、最も幅広く使われているベビーカーです。リクライニング機能が搭載されており、赤ちゃんを寝かせた状態でも使用できます。最近は「オート4輪」などを搭載した高機能モデルが人気です。
AB型は、お座りのできない新生児から使用できるリクライニング機能を備えつつ、B型タイプのように軽量&コンパクトなベビーカーの総称です。現在はA型ベビーカーの性能が向上しており、AB型=A型という認識が一般的になっています。
座った状態で使用するベビーカーです。B型よりも軽くて持ち運びやすく、旅行などに便利なコンパクトタイプもあります。また、「エアバギー」のように3輪でタイヤに空気を入れて振動を軽減しスムーズな走行を楽しむタイプなど、幅広いモデルがラインアップされています。
2人乗りのベビーカーです。双子や年子など、兄弟や姉妹で2人同時に移動できます。
日本ではあまり見かけませんが、3人乗り・4人乗りタイプもあります。三つ子など大家族に最適です。
ベビーカーは通常走行時(背面走行時)、前輪が駆動します。背面走行時のみであれば問題ありませんが、対面走行時には駆動する車輪がうしろになるため、ぎくしゃくした動きになります。それを解消するために、常に前輪がフリーに動く仕組みをオート(自動)で行うのが「オート4輪」機能です。最近のA型両対面ベビーカーでは必須の機能となりつつあり、押し心地のよいベビーカーの条件として注目されています。
さまざまな赤ちゃんの月齢や目的に沿ったベビーカーを揃えている国内メーカー。振動吸収機能の「オメガクッション」「やわらかサスペンション」のほか、段差などの衝撃から守るヘッドパッド「ショックレスマモール」、熱がこもりやすいクッションや座席部分に通気性のよい素材を使用した「Wサーモメディカルシステム」など、独自の機能を搭載しています。
赤ちゃんのための快適性とママのための使いやすさ、ふたりの安全と安心にこだわった国内メーカーです。傘のような独自の大型幌「アンブレラシェード」や衝撃吸収素材「エッグショック」、抱っこのように包み込む「ダッコシートα」、通気エリアを広く確保した「エアスルーシート」、進行方向前輪のキャスターが自動で回転する「オート4キャス」など、豊富な機能を搭載したモデルを展開しています。
「安全性・デザイン・機能性」をモットーに、ベビーカーやチャイルドシートを開発するドイツ生まれのブランド。高い安全性に加え、すぐれたデザインと高い機能性を兼ね備えています。コンパクトに自立する折りたたみ機能など、日本ユーザー向けの性能も魅力です。
哺乳瓶開発からスタートし、ベビー用品全般を扱う老舗国内メーカー。押しやすさを追求した「シングルタイヤ」を採用し、デザイン性の高さも魅力です。赤ちゃんへの衝撃をやわらげる「スイング式サスペンション」、前方向のタイヤが自由に動く「オート4輪切り替え」、振動を抑え軽やかに走行できる「ショックレスボディ」のほか、1時間で300mlもの、水蒸気になった汗を通す透湿性を実現したモデルも人気です。
2002年に設立された比較的新しいブランドながら知名度は高く、デザイン性の高さから、海外ブランドと勘違いされることも多い。最大の特徴は、走行性の高い3輪タイプのベビーカーを展開していることです。全モデルに衝撃吸収にすぐれた「エアチューブタイヤ」を採用し、 空気圧によるクッション作用でアスファルトや凸凹道などの路面の衝撃を和らげ、安定した走行を実現します。
折りたたんだときに、手で支えたり、壁に立てかけたりしなくても自立可能な機能のこと。国内メーカーのモデルは自立するものが主流ですが、海外メーカーのものは自立しないモデルも見られます。公共交通機関の利用時や、レストランなどでの外食時、保育園にベビーカーを置いておく場合などは、自立可能なタイプが便利です。
ベビーカーを折りたたんだり、開いたりする作業がワンタッチで可能なことを示す機能です。赤ちゃんを抱っこしながら開閉しなければならないシーンでは、「ワンタッチ開閉」があるとないとでは、まったく違います。日頃、こまめに開閉する必要がある場合などは、「ワンタッチ開閉」機能付きのベビーカーが便利です。
強い日差しから赤ちゃんを守る機能のこと。ベビーカーに使用する生地自体に紫外線カット機能を持たせたり、幌(ほろ)が大きいものはそれだけで紫外線がカットできたりします。幌に取り付けて使うサンシェイドや、ベビーカーをすっぽりと覆うように取り付けるネットタイプのものもあり、ネットタイプは虫よけにもなります。
赤ちゃんの乗るシートの位置が地面から高いことを示します。地表に近いほど多いといわれるホコリ・有害物質や、車から出る排気ガスから赤ちゃんを守るほか、地表から離れるため暑さもやわらぎ、熱中症対策にもなります。また、押す人の腰に負担をかけず、操作しやすいのも特徴。ベビーカー下のスペースが増え、収納できる荷物の量も多くなります。
出産前にこだわらず、出産後、住環境や生活パターンが決まってからでも遅くありません。
まず、「住環境」は、マンションか、一戸建てか、エレベーターがあるか、ないか。電車移動が多い地域か、車メインの地域か。出産の前後で引っ越したり、自宅を新築したりするなどの予定がある場合は、それらが決定してから購入したほうが間違いありません。また、毎日の生活スケジュールや赤ちゃんが抱っこひもを好きか嫌いかなどは、生まれてみないとわかりません。それらの点を考慮すると、出産前にこだわらず、出産後、実際に必要になったときに選ぶ、という心構えでもよいかもしれません。
2パターンの方法が考えられます。
1つ目は、「新生児期から3歳くらいまで使えるA型1台のみで済ませる」というパターンです。最近のA型ベビーカーは以前に比べ多機能なうえ、軽量・コンパクト化も進んでいます。持ち運びがしやすくなり、使い勝手もよくなっているので、経済面や保管スペースのことを考慮し、赤ちゃんが大きくなっても使えるA型を購入する、という人が増えてきました。
2つ目は、「お座りができるようになるまでは抱っこひものみで乗り切り、B型ベビーカーが使えるようになった生後7か月以降にB型を購入する」というパターンです。赤ちゃんによっては、ベビーカーに乗るのを嫌がったり、逆に抱っこひもを嫌がったりする場合もあります。そのため、生後すぐに購入するのではなく、赤ちゃんの好みがわかってきた頃に購入するとよいでしょう。
オート4キャス
「オート4輪」と同義語。ハンドルの対面・背面を切り替えたときに、進行方向に向かって前輪タイヤだけが回転できるように自動で切り替える機能です。
サスペンション
ホイールとフレームの間にある緩衝装置のこと。段差を乗り越えたり、凹凸のある路面でベビーカーを押したりするときの振動を吸収し、赤ちゃんへの衝撃を抑えます。
セカンドベビーカー
生後7か月程度の、腰が据わってお座りができるようになった赤ちゃんを乗せるベビーカーです。いわゆるB型ベビーカーのこと。赤ちゃんの体がしっかりとしてから使用することを前提に作られており、赤ちゃんの保護機能やリクライニングの角度などを絞ることで、コンパクトかつ軽量なモデルを実現しています。
ファーストベビーカー
生後1か月程度の、まだ赤ちゃんの首が据わっていない時期から乗れるベビーカー。いわゆるA型ベビーカーのこと。寝ている状態で使用できるように、リクライニングの角度が深いのが特徴です。