双眼鏡・単眼鏡の選び方
価格.com ユーザーが編集する双眼鏡・単眼鏡の選び方のガイドです。双眼鏡・単眼鏡選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェック!


選び方のポイント
双眼鏡・単眼鏡を選ぶには、まずは使用目的をはっきりとさせることが大切です。その上で、目的に合った仕様や機能を持つものを選びます。例えばコンサートや観劇用ならば軽量でコンパクト、明るく見えることが重要ですし、野鳥観察や魚釣りならば、倍率や防水機能といった要素がポイントになります。
なお、高倍率であるほどよいと考えがちですが、そんなことはありません。使い勝手を考えると10倍程度までで選ぶのがよいでしょう。倍率が高くなると、「手ブレの影響が大きい」「視野が狭くなる」「暗くなる」などのデメリットがあり、動きのあるものや遠くにあるものを見るのが難しくなります。
双眼鏡は両手で持って使いますので必ず手ぶれがします。よって7倍か8倍のものは比較的視野も広く見やすく、10倍以上になると視野が狭くなり手ぶれの影響が現れるので初心者の方にはお勧めしません。 また、実視界(8.3度など)が広いもの・重量が軽い物・対物レンズが広いもの・高級レンズをつかったものは高額になります。最近の傾向としては、防水仕様のものが多くなりましたが、結構大きく重くなっていますので、購入対象の双眼鏡を実際に首にかけて、見やすさ使いやすさを見比べてみることをお勧めします。
タイプ
双眼鏡
単眼鏡
倍率
肉眼で見たときと比べてどれくらい大きく見えるかの割合を示したものです。10倍では、1000m先にあるものを100mの距離まで近づいて肉眼で見るのと同じ状態になります。
高倍率では手ブレの影響が大きいので、三脚などに固定して使うのがよいでしょう。なかには、手ブレ補正機能が搭載されたタイプもありますので、必要に応じて検討してください。
カメラのズームレンズのように、低倍率から高倍率まで倍率を変えて使うことができます。 但し、倍率が少し高くなると実視界がとても狭くなるので、手持ち双眼鏡のズーム機能は実質的に使い難くなりますので、良く現物を覗いてみて納得してから判断されることをお勧めします。
対物レンズ有効径
双眼鏡・単眼鏡で、対象物に近い側のレンズを対物レンズ、目に近い側のレンズを接眼レンズといいます。対物レンズの内径が“対物レンズ有効径”で、この数値が大きいほど解像力と明るさが上がりますが、本体が大きくなり重量が増えます。
実視界
双眼鏡・単眼鏡を動かさずに見える範囲を対物レンズの中心から測定した角度で、この数値が大きいほど見える範囲が広くなります。なお、双眼鏡・単眼鏡をのぞいたときに見える視界のことを“見掛け視界”といい、この数値が大きい双眼鏡は高倍率でも迫力ある見え方になります。
実視界が5〜6°程度では目標物を視野に入れること自体が難しく、初心者の方には7°以上のものをお勧めします。実視界が広い製品が作れるかどうか、そこに双眼鏡メーカーの技術力の差が現れていますので、国内外製の機種を比べてみるとご理解いただけると思います。
明るさ
ひとみ径を2乗した数値で、値が大きいほど明るい双眼鏡・単眼鏡といえます。ひとみ径とは、双眼鏡・単眼鏡を目から30cmほど離したときに接眼レンズに見える明るい円のことで、“対物レンズ有効径”÷“倍率”で求めることができます。
最短合焦距離
どのくらい近くにあるものまでピントが合わせられるかをあらわす数値です。
重量
星や野鳥などの観察では、“対物レンズ有効径”が大きい、明るく倍率の高いものが欲しくなりますが、重量もかさみます。手で持って使うのか、三脚で使うのかも含め、用途と重量のバランスを考えましょう。
最終更新:サテラビュー 2014/10/21 17:09:16


FAQ(よくある質問と回答集)
Q:ガリレイ双眼鏡とプリズム双眼鏡は何が違うのですか?
A:ガリレイ双眼鏡は凸レンズと凹レンズを、プリズム双眼鏡は凸レンズとプリズムを使っています
ガリレイ双眼鏡は、ガリレオ・ガリレイが天体観測に使った望遠鏡と同じ構造で、対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを使っています。倍率はあまり大きくできませんが、小型・軽量化できるシンプルな構造で、オペラグラスでよく採用されています。
プリズム双眼鏡は、対物・接眼レンズに凸レンズを採用、さらにプリズムが組み込まれています。視野が広く、倍率も高くすることができるため、多くの双眼鏡がこのタイプです。
さらに、プリズムの形によって、ポロプリズム式とダハプリズム式の2種類があります。古くから使われているポロプリズム式にかわって、近年は、接眼レンズと対物レンズが一直線になり、スリムなでデザインに仕上がるダハプリズム式が増えています。
Q:双眼鏡にカメラをあてて撮影することはできますか?
A:組み合わせる双眼鏡とカメラにもよりますが、基本的に可能です
双眼鏡や単眼鏡の接眼レンズをカメラのレンズに密着させて撮影する方法は、“コリメート法”といわれ、もともと天体写真を簡易的に撮影する方法としてよく知られています。野鳥撮影でもこの方法はよく用いられており、フィールドスコープと呼ばれる単眼の地上用望遠鏡とカメラを組み合わせて、野鳥の観察や撮影を行っている方は多くいます。
最終更新:サテラビュー 2014/06/02 10:29:53


用語集
アイレリーフ
接眼レンズから“アイポイント(双眼鏡をのぞいて「見掛け視界」=全視野を見ることができる目の位置)”までの距離のことをいいます。アイレリーフが長いほど見やすく、アイレリーフが短いと眼鏡をかけたままのぞいた時に、一部が欠けたり見えなくなる「ケラレ」が出ることがあります。
1000m視界
双眼鏡のスペックの1つで、1000m先の物体を、双眼鏡を動かさずに見られる範囲をメートルであらわします。“実視界”が双眼鏡を動かさずに見られる範囲を角度で表しているのに対して、“1000m視界”では実際の距離で表しています。
CF/IF
それぞれ、双眼鏡のピント合わせ機構の方式のことです。CFはCenter Focusの略で、中央部のリングを動かして左右同時にピント合わせを行う方式、IFはIndividual Focusの略で、左右別々にピント合わせを行います。
最終更新:サテラビュー 2014/06/02 10:28:06
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