フラッシュ・ストロボの選び方
価格.com ユーザーが編集するフラッシュ・ストロボの選び方のガイドです。フラッシュ・ストロボ選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェック!


選び方のポイント
外付け用のフラッシュは、携帯性にすぐれ持ち歩きに便利な「小型フラッシュ」と、スタジオや写真館などで使われる「大型フラッシュ」の2種類に分けられます。
「小型フラッシュ」には、専用のアングルなどを使って取り付ける「グリップフラッシュ」(近年はほとんど見かけることはありません)、本体のアクセサリーシュー(用語集参照)に取り付ける「クリップオンフラッシュ」、レンズの先端に取り付ける「マクロ用フラッシュ」などがありますが、「クリップオンフラッシュ」が一般的です。
「大型フラッシュ」には、発光部と電源部が一体となった「モノブロック」タイプと、外付けの電源に接続する「ジェネレーター」タイプがあります。いずれもかなり大きいので持ち運びには向きませんが、光量の大きいものが多い、チャージタイム(発光してから次の発光に備えてチャージする時間)が短いなどの特長があります。
基本仕様
最大ガイドナンバー(ISO100) フラッシュがどの程度の光量を発するかを示す数値で、数値が大きいほど光量は多くなります。「ガイドナンバー(GN)=光が届く距離(m)×絞り値(F値)」の関係にあり、ISO感度が100の場合に、ガイドナンバーが20のフラッシュを使い、カメラの絞り値をF4に設定すると5mの距離まで光が届いて、適切な光量で撮影できることになります。
乾電池や充電池を使用した本体内蔵電源とは別に、外部の専用電源に接続できるタイプのもので、高速チャージが可能になります。
電池種類
重量
光量が多くなるほど本体も大きく重量も重くなります。使用するカメラとのバランスを考えて選びましょう。
機能
マニュアル設定
フラッシュの発光量を手動で調整することができる機能です。機器によって調整範囲は異なりますが、1/1(フル発光)から、1/2、1/4、1/8と段階的に発光量を選べます。
オートズーム機構
ズームレンズの焦点距離に合わせて、自動的にフラッシュの照射範囲が広がる機能です。ズームレンズの焦点距離が28mmのときは広い範囲を、100mmのときは狭い範囲を照らし、より遠くまで光を届くようにします。
ワイヤレス発光
フラッシュを本体に取り付けていない、またはケーブルで接続していない状態でも、発光を操作できる機能です。フラッシュを被写体の側面に設置したり、複数のフラッシュを設置したりなどさまざまな撮影が可能になります。
バウンス
フラッシュの光を天井や壁に反射させる撮影方法で、被写体に当たる光が柔らかくなり背景に強い影が出にくくなります。バウンス機構を搭載したフラッシュでは、発光部を上下や左右に動かすことができます。
外部測光
フラッシュに備わっている自動調光機能(被写体に当たった光の反射を測り発光量を自動的に調整する機能)を支える測光方法の1つです。
測光方法には、外部測光とTTLの2種類があり、フラッシュに内蔵された受光部で測光して光量を調整するのが外部測光や外光式オートなどと呼ばれる方式。どのようなカメラにも使える汎用性の高い測光方法です。
一方、TTLはカメラのレンズを通して見ている被写体の状況をカメラ内の受光部で測定して光量を調整しています。実際にレンズを通った光を測定するので、レンズの違いによる影響を受けないという特長があります。
モデリング発光
フラッシュを事前に光らせて、光の当たり具合や影の出方を確認する機能です。
マルチ発光
フラッシュを一定の間、連続発光させる機能。被写体の動きを分解写真のように撮影することができます。
赤目軽減
フラッシュ撮影したときに、目が赤く写らないようにする機能です。撮影用の本発光の前に予備発光させるので、撮影時には数回フラッシュが発光することになります。
ハイスピードシンクロ(FP発光)
フラッシュの発光を持続させることで、高速のシャッタースピードでもキレイに撮影できる機能です(Q&A参照)。
後幕シンクロ
通常のフラッシュ撮影では、シャッターが全開になると同時に発光する「先幕シンクロ」で撮影しますが、シャッタースピードが遅い撮影で被写体の光源(車やバイクのライトなど)が移動すると、その光の跡がフラッシュ発光後に写り込んでしまい、不自然な印象の写真になります(車のライトが前に移動しているように撮影される)。
後幕シンクロでは、シャッターが閉じ始める直前に発光するため、被写体の光源を写した後に被写体に光が当たり自然な動きを表現できます(車のライトの軌跡が後ろに流れるように撮影される)。
主なメーカー
キヤノン
ニコン
最終更新:keenag14 2021/07/28 14:32:34


FAQ(よくある質問と回答集)
Q:FP発光が必要な理由を教えてください
A:フォーカルプレーンシャッター(FP)特有の現象によるものです
一眼レフなどで採用されているフォーカルプレーンシャッター(FP)は、先幕と後幕という2つの幕が時間差で移動することで光の量を調整しています。フラッシュは、先幕が動いて全開になったタイミングで発光し、その後、後幕が動いて入ってくる光を遮断します。
しかし、シャッター速度が速くなると、全開となる前に後幕が動き始めるため、全開にならず前幕と後幕がスリットを作った状態になります。こうした状態でフラッシュを発光しても、光むらのある写真しか撮影できません。
FP発光では、先幕が動き始めてから後幕が閉じるまでの間フラッシュの発光を持続させることで、高速のシャッタースピードにも対応しています。
最終更新:サテラビュー 2014/05/28 10:36:10
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