2014年4月1日より、消費税が従来の5%から8%へと引き上げられた。この3%の価格上昇を見越して、2〜3月にかけていわゆる「駆け込み需要」が起こったのは記憶に新しいところだろう。しかし本当に4月以降、モノの価格は上昇したのだろうか。あるいは、今後も高止まりのまま維持されるのだろうか。そこで、価格.comでは、主要カテゴリである「パソコン」「家電」「カメラ」の3つのカテゴリ別に、消費税増税前と増税後の各製品の値動きがどうなっているのかを分析。今後の動きなども予想しながら価格動向について解説してみた。
まずは、全体の現状から整理しておこう。今回の増税前の駆け込み需要でもっとも動きが大きかったのは、冷蔵庫、洗濯機、エアコンといった大型の生活家電だった。また、パソコン製品では、これに加えて、4月9日に正式サポートが終了した「Windows XP」からの買い換え需要が加わり、需要が増加。製品の販売価格も上昇し、製品によっては品薄になるなどの状況も出た。
4月初週の状況では、消費税増税分の3%がそのまま上乗せされ、価格が高止まりし続けているものもあった。しかしながら、需給バランスによって販売価格が大きく変動するWeb通販では、新生活需要が一段落した4月中旬くらいから、多くの製品の価格が大きく下落方向に向かいつつある。その下落率は、消費税増税分の3%を上回っているものも多く、実は5〜6月に向けてのこれからの時期、買い時を迎える製品は意外に多い。その理由を詳細に解説するとともに、大きく値下がりしている製品をピックアップして紹介することにしよう。
※記事の内容は2014年4月25日時点のものです。