富山県の電力会社・電力自由化

富山県の電気代は電力自由化でどれくらい安くなる？

例1：北陸電力と契約中の3人以上の世帯の場合

例2：北陸電力と契約中の2人世帯の場合

例3：北陸電力と契約中の1人暮らしの場合

富山県の電力事情

日本海に面し、黒部ダムや立山連峰などの名所で知られる富山県。人口は109.5万人で、全国では37番目です。

2012年度の総消費電力量は132.7億kWhで28番目。その内訳は、産業用（農水・鉄鋼・化学・機械など）が73.7億kWhで25番目。民生用では家庭用が30.9億kWhで31番目、業務用（商業・金融・公共サービスなど）は28.2億kWhで32番目となっています。

富山県には、金属加工、機械、電子部品、医薬品などの製造工場が多く、北陸工業地帯の中核をなしています。そのため、人口に比して産業用の消費電力量が多くなっています。

光熱費の安い全国の都市ランキング

富山県を管轄する北陸電力は、大手の電力会社の中では最も安い電力料金を実現していますが、富山市の1世帯あたりの電気料金は119,742円と、全国で36番目。同じく北陸地方にある福井市（132,689円で45番目）、金沢市（130,453円で44番目）と同様に上位にあります。それぞれの県内全域が豪雪地帯に指定されていることが影響していると考えられます。

ガス（都市ガス+プロパンガス）の料金は57,900円と23番目、灯油代は28,810円で40 番目です。

富山県の自然を活かした再生可能エネルギーへの取り組み

豊かな自然環境に恵まれた富山県。こうした特性を活かして県内では積極的に再生可能エネルギーの普及に努めています。中でも、水力発電の開発に先駆的に取組んできた水力発電王国でもあり、水力によって発電される全国の総発電量の約1割を富山県が占めています。

また、包蔵水量（発電水力調査により明らかとなった水資源のうち、技術的・経済的に利用可能な水力エネルギー量）は岐阜県に次いで2番目に多く、未開発の包蔵水量も全国で5番目の規模を誇ります。

前述した通り、富山県は大手電力会社の中で最も安い電力料金を設定しています。その理由の一つに、水力発電所が多く、燃料費が少なくて済むため、安定した電気を割安な料金で一般家庭に届けることができています。

富山県の電力会社

富山県は、電力料金が比較的安い北陸電力管内ですが、大手の新電力（PPS：特定規模電気事業者）の中には入札を勝ち抜き、官公庁に電力を供給している会社もあります。

県内に本社を置く新電力も多く、電力自由化に向けて、一般家庭向けにも様々な電気料金プランの登場が期待されています。

• ※電力消費量と人口は資源エネルギー庁の「都道府県別エネルギー消費統計調査（2012年度の推計値）」を、主要都市の1世帯あたりの電気、ガス、灯油などの料金は総務省の家計調査（2014年度の年間の数値）を参照しています
• ※平均電気代、ガス代の小数点以下の金額は切り捨ています