ウェッジの選び方

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選び方ガイド 自分に最適な製品選びをサポート

「どんな製品を選べばいいの?」「使いやすいのはどれ?」など、ウェッジ選びの際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。ウェッジ選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェックしましょう!

ウェッジ選びの前に

ウェッジとは短い距離やバンカーなどで使うクラブ

ウェッジとは主に残りの距離が短いときに使用するクラブです。ウッドやアイアンと違い、フルショットはもちろん、クラブの振り幅を小さくしたコントロールショット、芝にボールが埋もれたときや、バンカーからの脱出などボールのライが悪い(打ちにくい)状態でも使いやすいように設計されています。昔は主にPW(ピッチングウェッジ)やSW(サンドウェッジ)などアルファベットで表記されていましたが、近年はロフト角(単に「ロフト」ともいう)の数値を表記するモデルがほとんどです。市販されているアイアンセットの中にはPWまでしか入っていないことが多く、短い距離をPWでまかなうことは現実的ではありません。ですので、短い距離を正確に打つためにも、2本から3本のウェッジを買い足す必要があるのです。

用途1 数十ヤードのアプローチ

数十ヤードのアプローチ

短い距離が打ちやすい工夫がされている

フルスイングではなく、スイング幅をコントロールして距離を合わせる必要があるアプローチショットはウェッジの出番。小さな振り幅でもボールを上げやすく、たとえグリーンまでに障害物があってもそれを越えてボールをグリーンに止めやすく設計されています。

用途2 グリーン周りのバンカーから

グリーン周りのバンカーから

土手の高いバンカーはウェッジの独壇場

グリーン周りに作られているバンカーは土手が高いものが多く、高い球が必要になります。ウェッジはロフト角が大きく、ヘッドが砂に潜り過ぎないように設計されており、厳しい状態でも弾道の高さを出してバンカーから脱出しやすいのが特徴です。

用途3 ラフからのアプローチショット

ラフからのアプローチショット

深いラフほどウェッジが活躍する

グリーン周りだけでなく、深いラフからの脱出はウェッジが一番向いています。他のクラブより重く作られていることが多いのでラフの抵抗に負けにくく、短い芝から打ったときとの距離が狂いにくのが特徴です。悪い状況から脱出しやすいのもウェッジのいいところです。

必ずおさえておきたい「ロフト角」と「バンス角」

「ロフト角」で打つ距離が決まる

「ロフト角」で打つ距離が決まる

図のように、シャフト軸線に対してフェース(以下参照)がどれだけ傾いているかを示す数値をロフト角と呼びますが、ウェッジはこのロフト角の種類が豊富です。同じ振り幅でロフト角が違うクラブを打ち比べるとロフト角が大きいとボールが上がりやすくなるので着地してからのボールの転がりを抑えることができるのですが、その半面飛距離は出なくなります。反対にロフト角が小さいとボールの高さが抑えられ、飛距離は出しやすくなりますが、着地してからのボールの転がりが強くなります。

地面の滑りやすさを決める「バンス角」

地面の滑りやすさを決める「バンス角」

バンス角とは、シャフト軸線を地面と垂直にしたときにクラブのソール部分にできる角度のことを指します。簡単に説明すると、バンス角が大きいほど、ソール部分が大きく張り出しているということです。この張り出しが大きいとインパクトでヘッドが地面に触れたときに刺さりにくくなり、滑るように動くのでダフり(ボールのかなり手前からヘッドが接地してしまう状態)やザックリ(ヘッドの刃が最初に接地し、地面にヘッドが刺さってしまいほとんどボールが飛ばない状態)のミスを軽減してくれます。逆にバンス角が小さいと刺さりやすくなるのですが、ボールをクリーンに打ちやすくなるメリットがあります。

ウェッジはアイアンセットとの”つながり”が大切

ウェッジには「ロフト角」が表記される

ウェッジにはロフト角が表記される

アイアンに書いてあるのは「番手」

アイアンには番手が表記される

ゴルフは「狙った距離」を打つゲーム
クラブのロフト設定が重要です

アイアンセットは、クラブの長さやロフト角、重さを各番手で調整することにより、同じ力加減のスイングで距離の差が出るように設計されています。アイアンには"番手"と呼ばれる数字が記されており、数字が小さいほど飛距離が出ます。アイアンは"飛ばす"のが主な目的ではなく、ピンフラッグという目標に向かって"狙う"ためのクラブです。それだけに飛距離の打ち分けはとても重要になってきます。ウェッジに関しても同様で、ウェッジ同士のロフト角の間隔はもちろん、アイアンとウェッジの飛距離差のつながりをスムーズにするためにもロフト角ができるだけ等間隔になるように選びましょう。また、アイアンと異なりウェッジにはロフト角が記されていることがほとんどです。

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ウェッジ選びのポイント

ロフト角を基準に「2〜3本」のウェッジを入れるのが一般的

ほとんどのアイアンはPWまでがセットになっているため、ウェッジを2本から3本入れるのが一般的です。ゴルフではルールで「パターを含めて14本」と使用本数が制限されているので、その範囲の中でウェッジの本数を決めましょう。選び方としては、使用するPWのロフト角から均等にロフト角の間隔をあけるように選ぶのがポイント。そうすれば、飛距離の差が均等になりやすく、コントロールショット時でも距離の計算がしやすくなります。

「PW」のロフト角を必ずチェック

ロフト角

アイアンセットに付属しているPWはモデルによってロフト角が異なります。飛距離重視のモデルではロフト角が小さくなっていて、アスリートモデルのような操作性を重視したモデルだとロフト角は大きめに設定されています。最近は、最新モデルはもちろん少し前のモデルでもインターネットにロフト角を表記したスペック表が掲載されているのでそちらをチェックし、ご自身で使用されているPWのロフト角を正確に知っておきましょう。

ロフト角のピッチをなるべく揃える

バンス角

PWからロフト角の一番大きいウェッジまでのロフト角の間隔を均等に揃えるとフルショットしたときの飛距離の差も均等になり、中途半端な距離を打つときに飛距離を合わせやすくなります。図はPWのロフト角が44°の時の一例ですが、45°など、均等に割れない場合は、できるだけ均等になるようロフト角を選びましょう。PWが45°であれば45/50/56、PWが48度なら48/52/56などの組み合わせが使いやすいでしょう。

まずは「50・56」か「52・56」の2本を入れたい

「あまり詳しいことはわからないけど、すぐに買わないといけない」という方は、まず50°もしくは52°と56°のウェッジを購入するといいでしょう。近年発売されているアイアンセットに組み込まれているPWのロフト角は、44°から46°の間に設定されているモデルが多く、50°、56°ならほぼ均等のロフト間隔にすることができるからです。ロフトの一番大きいウェッジは58°が定番と思われがちですが、ロフトが小さい方がミスは出にくいので56°がいいでしょう。ロフト角がそれ以上あるウェッジを購入するのは、多彩なテクニックを身につけてからでも遅くはありません。

「本数」に余裕があれば他のロフト角も入れられる

ゴルフという競技はパターを含め14本というクラブの本数制限がありますが、その範囲の中であれば、自由にクラブのセッティング(内訳)を変えることができます。ウェッジを何本入れても総数が14本以内ならルール違反にはなりません。現に、市販されるウェッジのロフト角は、モデルによっても異なりますが40°前後から60°以上まで幅広く用意されているので、通常の流れのウェッジでは難しいショット専用に、もう1本ウェッジを追加するということもできるのです。

他のロフトから選ぶ

”定番の58°”は意外と難しい…

アイアンはモデルによってロフト角が異なる

主にバンカーや短いアプローチで活躍する56°以上のウェッジですが、一般論として「58°」が主流になっています。日本の男子プロゴルファーが多く使っているロフト角でそれが定着したといわれていますが、一般アマチュアには使いやすいとはいえません。ロフト角が大きければ大きいほど安定した距離を飛ばすのが難しくなり、ミスの原因になりかねないからです。56°でもボールの高さは十分出ますし、何より安定した距離を打ちやすいのが魅力です。「たかが2°」と思うかもしれませんが、使いやすさという点で、58°より56°のほうに分があります。

バンス角から選ぶ

バンス角の違いによってウェッジの特性が変わってきます。ハイバンス、つまりバンス角が大きいウェッジは芝やバンカーで刺さりづらく少々のミスなら助けてくれますが、芝の薄いライなどから直接ボールを打ったり、ボールの下を抜いて高く上げたりするなどさまざまなテクニックを使うにはあまり向いていません。ローバンスのウェッジはハイバンスの逆で、テクニックを使うには適していますが、ミスに対する許容度は低くなります。ミッドバンスはその中間です。いい結果やスコアを求めているならハイバンス。テクニックを磨きたいならローバンスがよいでしょう。

ローバンスのウェッジを探す
ミッドバンスのウェッジを探す
ハイバンスのウェッジを探す

モデルごとに異なる「フェース」と「ソール」の形状

フェースの形状

丸いフェースは開いて打つなど”ワザ”が使える

フェースの形状

フェースとはボールを打つ部分で、ボールにスピンをかけるための溝が彫られています。その形状にはいくつかタイプがあり、フェース全体のデザインや大きさなどは、性能にも影響はありますが、どちらかといえば構えたときの好みに大きく影響します。フェース形状でボールの弾道や使いやすさに影響するのがリーディングエッジと呼ばれる刃の部分です(上図の点線部分)。基本は2種類で、エッジに丸みを持たせたタイプと直線的なタイプとなります。丸みを帯びたタイプはフェースを開いたり閉じたり(故意に右や左に向けて構える)しても目標方向に向いた刃の部分があるのでテクニックが使いやすい形状。直線的なタイプはフェース自体を目標に向けやすく構えやすいというメリットがあります。

ソールの形状

初心者におすすめは”接地面大きめ”

ソールの形状

ソールとはクラブが接地する部分の名称で、バンス角の大きさのほかに形状にもタイプがあります。ソールが全体的に平らな形状をしているモデルは、インパクトの瞬間に地面と接地する面積が広いので、ヘッドが刺さりづらくミスに寛容です。ですがその分シビアなテクニックは使いづらくなります。ヘッドの先側やシャフト側のソールが削られて丸みを帯びているような形をしているモデルは、インパクトで接地する面積が狭くなるので抵抗が少なくて済む分、テクニックを使いやすくなります。半面、少しでもヘッドが手前から接地すると地面に刺さりやすく、大きなミスになりやすい形状でもあるのです。

シャフトの長さと硬さをチェック

単品で販売しているウェッジには、1種類のヘッドに対して複数のシャフト(クラブの柄の部分)が用意されています。これは、主にクラブの重さを調整するためです。ゴルフクラブは、距離を出したいクラブは長めに、距離よりも正確性が必要なクラブは短めに設計されています。その長さの異なったクラブを同じように振れる工夫として、短いクラブほど重くなっています。ウェッジは、スイングするクラブの中で飛距離を一番必要としないクラブです(パターを除く)。ですから、短く重めに作られているのですが、単品で購入するときに今お使いのアイアンやこれから一緒に購入するアイアンに合わせて選べるように複数シャフトが用意されています。購入するときの目安としては、アイアンと同じぐらいの重量帯か、もしくは少し重めのものを選ぶとよいでしょう。シャフトの硬さはフレックスと呼ばれ、数種類あります。R、SR、Sの順に硬く(しなりにくく)なっていきます。Wはウェッジに適したフレックス、S200はダイナミックゴールドというシャフト銘柄のフレックスの1つです。

シャフトの素材から探す
シャフトの硬さから探す

ヘッドの素材から探す

ウェッジのヘッドは主に軟鉄かステンレスが多く使われています。素材の違いで性能に大きな差は生まれませんが、軟鉄は購入後ロフト角、ライ角の調整ができるメリットがあり、ステンレスやクロモリは溝の耐摩耗性がやや高いといった特徴があります。

ヘッド素材で選ぶ

対象モデルをチェック

ゴルフクラブは利き手によって作りが違います。右利きの人は体の正面に対して、左方向にボールを飛ばすため、構えるとボールを打つフェース面が左を向くようになっていますが、左利き用のクラブはそれが逆に右を向くように設計されています。また使う人の体力に合わせてモデルを分け、ヘッド性能や重さを変えているのですが、女性用という特に軽く作られたモデルがあります。女性用モデルは男性と比べて体力がなく小柄な女性でも使いやすいように設計されているのです。

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ウェッジの主なメーカー

タイトリスト(Titleist)

タイトリスト

定番ブランド「ボーケイ」はプロ・アマに絶大な人気

主にアスリートや上級アマに愛されているアメリカのゴルフメーカーが「タイトリスト」です。そのタイトリストが出すウェッジのブランドが「ボーケイ」。これはクラブデザイナーのボブ・ボーケイ氏から取ったもので、同氏は世界のゴルフツアーに足を運び、プロゴルファーにどんなウェッジが必要かをヒアリング。それを商品化し、さまざまなテクニックに対応したラインアップの多さが魅力のウェッジシリーズです。


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クリーブランド(Cleveland)

クリーブランド

世界で戦う松山英樹プロが
厚い信頼を寄せるウェッジ

元はアメリカのゴルフメーカーでしたが現在は日本のダンロップスポーツが取り扱うブランドのひとつになっています。現代のウェッジの基礎を作ったとされ、昔からのファンを持つブランドでもあります。1990年代後半、プロ入り直後のタイガー・ウッズが使っていたことで一気に人気になったこともありました。最近では世界で活躍中の松山英樹プロが自身で監修したウェッジを使用しており、ミスに強いタイプからプロモデルまで幅広いラインアップを誇ります。

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フォーティーン(FOURTEEN)

フォーティーン

ウェッジ作りに定評のある
実力派国産ブランド

クラブデザイナーである故竹林隆光氏が立ち上げた国産ゴルフブランドで、特にウェッジは世界的に認知されています。テクニックが使いやすい上級者・プロ志向のウェッジも充実していますが、どちらかといえばミスに強くアマチュアがやさしく使えるウェッジが充実しているブランドです。多くのメーカーは素材に軟鉄やステンレスを好んで使用しますが、フォーティーンはクロモリを好んで使用し、打感や耐摩耗性をも追求しています。

フォーティーン(FOURTEEN)製品を探す

キャロウェイ(Callaway)

キャロウェイ

名匠の削りを今に受け継ぐ
米国のゴルフ専業メーカー

ドライバーからパターまで、革新的なクラブ作りを得意とするアメリカのゴルフメーカーです。ウェッジ部門にクリーブランド社を立ち上げたロジャー・クリーブランド氏をスカウトし、同氏がデザインするモデルが人気を博しています。革新的な技術を取り入れながらも使い手を考えたデザインが大きな特徴であり、高い性能とキレイな形状が、プロだけでなく多くのアマチュアにも支持を得ています。

キャロウェイ(Callaway)製品を探す

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FAQ(よくある質問と回答集)

Qなぜ「52・58」が定番になっているのですか?
Aプロゴルファーの影響です。
当初アイアンは、ウェッジまでセットで販売されていました。当時セットで売られていたウェッジは「PW」「SW」といった表記でほとんどの方が実際のロフト角を意識していなかったのです。ロフト角が表記されたウェッジを多くのアマチュアが意識するようになったのは、ツアープロのトーナメント中継やプロの使用クラブを紹介する雑誌からでした。よりシビアなライに対応すべくボールの上げやすさとある程度距離の出せる58°を多くのプロが使用しており、それが定着したといわれています。
Qウェッジはアイアンセットと同じメーカーにしたほうがいいですか?
A重さとロフト間隔が合っていれば他メーカーでも問題はありません。
単品のウェッジはさまざまなアイアンに合わせられるようにロフト角やシャフトを複数ラインアップしています。重さとロフトの間隔がちゃんと規則的になっていれば使い勝手になんの問題もありません。言い換えれば、重さやロフトの間隔が合っていないと同じメーカーでも距離が合わなかったり、そのクラブだけミスが出たりする使いにくいクラブになってしまいます。
Qロフト角のピッチが1〜2°ずれてしまうのですが大丈夫ですか?
Aご自身でそのクラブの飛距離を把握していれば大丈夫です。
ウェッジのロフト間隔を均等にすることを推奨しているのは、フルショット時の飛距離の間隔を均等にし、中途半端な距離のときに距離の計算を合わせやすくするためです。そのロフト間隔が均等でなくても、ご自身がそれぞれのクラブがフルショット時にどれだけ飛距離が出て、どのくらいの差があるのかを把握されていれば、たとえロフトの間隔がバラバラでも距離感は合わせられるでしょう。ただ各ウェッジの飛距離を把握するにはしっかりした練習が必要です。あまり練習量が取れないのであれば、ロフト間隔を均等にするほうがよいでしょう。
Qプロや上級者が使うウェッジにはどんな特徴がありますか?
Aそれぞれ好みがありますが基本は"テクニック"が使いやすいモデルです。
プロや上級者(競技ゴルファー)は一般アマチュアよりも結果が求められ、芝が薄くボールの上げづらい状況や深いラフからでもピンに寄せなければなりません。そのために彼らは多くのテクニックを習得しており、ボールだけを刃で直接打ちやすく、振り抜いたときに芝や砂の抵抗が少ないローバンスのモデルや、ボールの上がりやすい大きなロフト角のモデルを使用する方が多いといえます。ですが上級者やプロにも個性があり、バンス角の多いモデルを好むプロもいますし、コースや芝の状況によって数本のウェッジを使い分ける場合もあります。

監修/小倉勇人(ゴルフギアコンサルタント)

イラスト/富士渓和春

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