【エクステリア】
エクステリアは、ホイールアーチも塗装で高級感出そうとしている半面、サイドシルは塗装も無しのプレートがつくのみで、クロームも入らず安っぽい雰囲気。フロントグリル回りも安っぽい雰囲気。しかもエクステリア全体的に緩い造形で、美しさが足りません。
ルーフレールはNXに続いて、なんと単なる樹脂製のモールに。これでは、スーリーなどの一般的なルーフレールマウントタイプを使うことはできません。フェイクの樹脂製ルーフレール風で高級車LEXUSと言われても??????ですね。
あとは、長く見せるんではなくて本当に無駄に長いエンジンフード部分と、それに連なる大きく寝かされたAピラーとCピラー
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は居住と荷室空間をスポイルしており、それなりに広い空間はありますがサイズほどの広さはありません。
【インテリア】
インテリアも、気になる部分があちこちにありますね。
リヤシートまでパワーシートを使っているのは良い点ですが、パーキングブレーキ周りのスイッチ類が黒い光るプラスチックにしか見えないチープなパーツでもう少しクロームを使うか黒に拘るならアルミヘアラインで表面を仕上げた金属パーツを使う等、しないと質感が低くて安っぽい感じです。
パワーモードやエコモードの切り替えがディスプレイの中での設定としたり、他の部分のスイッチ類のレイアウトも例えば、ルーフのシェードとサンルーフのスイッチ配置など、全体的に操作系はレイアウトなどがイマイチ微妙な部分もいろいろありました。
全体的にインテリアに言えることは詰めが甘くて安っぽいということ。
最も問題なのは、全長が約4.9mもあるのに室内は広大ではないこと。トランクも浅くて容量はトノカバー下で350L程度とサイズにしてはかなり少な目です。
【エンジン性能】
システム出力は370馬力と2.4Lターボ仕様エンジンのハイブリッドは、見た目は物凄いスペックですが、踏み込んでも、エンジン音はそれなりに聞こえる割には、それほどパワフルな感じではなく、それなりな感じです。しかもイマドキ8ATではなく6ATのセッティングなのでしょうか? たとえばプジョー3008のGTハイブリッド4のシステム出力300馬力と比べると約250kgの重量差はあるもののプジョー3008のGTハイブリッド4の0-100km/h加速5秒台の加速感と比べると加速感が全く物足りません。
【走行性能】
しかし何故組合させるATがこのクラスでは9〜10ATであるへきなのに、イマドキ何故6ATなのか?不明ですね。
ボディ剛性は高く、限界も高そうですが、直線試乗ではよくわかりません。
【乗り心地】
二トンを超えるボディは重厚な乗り心地ではありますが、路面の凹凸はそれなりに拾いますね。勿論一発でいなしてはくれますが。
ただ、このクラスだと、ややバタついている感じがして、もう少し滑らかな動きをしてほしいですが、サスペンションモード変更ができるので、それで変わるかもしれません。
【燃費】
試乗のため不明ですが、デモカーの燃費表示は約6km/lと芳しくありませんでした。
【価格】
高価な900万の500Hは旧モデルと比較すると割高感を感じます。
【総評】
まず、残念なのはルーフレール風のプラスチックモール。LEXUSくらいホンモノつけましょうよ。トヨタさん。そのほかにも安っぽい部分が各所に目立ち、おそらくNXに続いて、全体的にはコストダウンにまんまと成功しているんじゃないかと感じました。ドアヒンジもLSと同じような鋳造ヒンジから、プレスヒンジにコストダウン。旧RXより内外装が全体的に安っぽい感じですね。
たとえば、サイドシルあたりにもクロームのモールくらい入れて高級感出したいかなと。フロント回りもリヤ周りも全体的に安っぽい感じです。
静粛性は踏み込んだ時のエンジン音の入り方も適度で悪くありません。
良い点は、ボディ剛性やおそらく走りは格段に向上しているのではと感じられること。車の基本は向上しています。プレスヒンジではありますが、ドアの閉まり感もいい感じです。
個人的見解にすぎませんが、これだけの購入予算のクルマが、すべてではありませんが、各所に旧型と比べてコストダウン感が露骨に見えるのはいかがなものなのかと感じました。
レクサスNXのコストダウンぶりを見て、あえてNXの高級感落としてRXを際立たせようという考えかと思いましたが.....まさかのコストダウンと安っぽさのRXでした。LEXUSブランドが浸透して認知されたら、こんどはLEXUSでしっかり儲けようという、これまでクルマにも施設にも投資し続けたことに対する投資回収フェーズに突入ですかね? トヨタさん。