納車されて2日ほど使用しての感想です。
Pグレード、ルーフレール及びサンルーフ付き
【エクステリア】
好みが分かれるフロントデザインだと思います。
発表当初は違和感が強かったですが、試乗したり注文したりと目にする機会が増えるにつれて気に入ってきました。
リアは若干物足りないような気がします。パジェロのスペアタイヤ装着から着想を得たデザインとのことですが、もう少し何かポイントとなるデザインがあってもいいと思います。しかし自分はデザイナーではないので具体的な希望も提案もできませんが。
ドア下のサイドシルまでドアが覆ってくれて、乗降時に服が汚れにくいのはかなり高評価です。
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【インテリア】
革とソフトパッドでそれなりの上質感です。
オレンジの差し色もよいと思います。
室内灯もLEDにしてくれればなおよかったです。
運転席のペダル回りに、フットレストが欲しいです。足を置く場所はあるのですが、できればそこに樹脂製なり金属製なりのパーツを当てて欲しかったです。
【エンジン性能】
エンジン性能を試すためにバッテリー残量を---まで減らしました。
この状態でも走り出しはモーター駆動でしかできないようで、エンジンは寄与しません。
概ね45-50km/H以上でエンジンと前輪をほぼ直結して走れます。モーター出力も併用できる場合と比べればパワー不足ですが、土湯峠も登れます。
エンジン音はNOTE e-Powerに似たキュイーンという音です。スポーツカー好みの方にはあまり好かれない音だと思います。室内の静粛性や効率重視のため仕方ないのでしょう。
【走行性能】
ツインモーター4WDでは、極めて負荷が小さい場合にのみ前輪駆動にするようです。またnormalモードでアクセルを軽く踏んで走り出す瞬間は前輪駆動のようです。その後の走行でも基本的には前輪トルクが大きいままの4WDとなります。
S-AWCは低速でも介入します。特に旋回中にアクセルを踏むと、後輪トルクが一気に増大して、旋回力が強まる印象です。
ドライバーは自分が意図してアクセルを踏んで旋回するので気持ちいいですが、どうやら後部座席の同乗者はなれないと振り回される感じのようです。
草原、登り坂、雨上がりでの登坂は問題なく可能です。特にスキルは要求されません。
ただし前後ともにオーバーハングはやや長めの印象ですので、急坂や轍へのアプローチは少し注意が必要です。
本格的なオフロード走行をする車ではないでしょう。
【乗り心地】
前述のS-AWCによる旋回性能があだとなり、運転手以外の乗り心地で1点減点します。
SUVなので仕方ありませんが、あれだけの旋回性能ならばもう少しサスペンション及びダンパーを固くしてもよいと思います。まあ、それをするとラフロード性能が犠牲になるので難しいところですが。
【燃費】
普通充電器で満充電にして、約100km走行可能と表示されます。そして一般道と郊外ならば概ね70km程度走行できます。
長距離をシリーズハイブリッドとして走行した際の燃費はあまり期待できないと聞きます。確かに15-16km/l程度なのでしょうが、重量などを考えれば妥当な数値だと思います。
ちなみに数回の普通充電を併用して300km程度走行した際の燃費は40km/lくらいでした。
【価格】
補助金がある前提として、お買い得だと思います。
補助金がなければ、つまりあと55万円高いとすれば、妥当だがお買い得感はない価格設定だと思います。
【総評】
街乗りから長距離ドライブまで、高速道路からスキー場まで幅広く対応できるSUVです。
減点項目はありますが、総合評価は満点です。