試乗のお誘いを頂き、走行距離700kmのウラカン EVO 2019(左ハンドル)を試乗させて頂きました。
都市高速5割、下道5割の約20kmばかりのドライブ、隣にGTドライバーが同乗してくださり、助手席と運転席を体験しました。
【エクステリア】
ガヤルドはフロントが高く見えましたが、ウラカンからはフロントも傾斜がつき、ぺったんこに見えるようになりました。
ペルフォマンテはウイングがつきますが、EVOはクリーンなスタイルです。
ごちゃごちゃしているフェラーリより、塊感があって私はランボルギーニの方が好みです。
【インテリア】
EVOからセンターコンソールはタッチパネルに変わ
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りました。
お世辞にも操作性はよくありませんが、近年のインフォテイメントシステムの進化を見るに、スーパーカーの世界でもこういうアップデートが必要なのでしょう。
トグルスイッチは見掛け倒しで、感触はちょっと安っぽいです。
【エンジン性能】
アイドリングストップするのでびっくりします。昔のランボルギーニならそのままローダー送りです(笑)。
アイドリングからの復帰では容赦なく吠えます。
ストラーダ(ノーマル)モードでは、音はよく抑えられており、スムーズに加速していきます。ギアもトントンと変速し、町中だと7速でもむずがらずに走ってくれます。
スポーツモードではバルブも開き、エンジンもやや引っ張り気味になります。それでも3000回転程度では吠えません。
4000回転から8500回転までは圧巻、V10 NAらしい伸びやかな音とともに、強引に加速していきます。
常に楽しみたいのならスポーツモード固定が良さそうです。
【走行性能】
えー、素人で限界を引き出すのは無理です(笑)
往路でGTドライバーの運転を体験しましたが、加速しながら制限の3倍(!)速でコーナーを通過していきました。
電子制御系はEVOになって更に進化していて(GTドライバー談)、素人の腕ではお釈迦様の手の上で踊るのが関の山でしょう。
【乗り心地】
ペルフォマンテもそうですが、ストラーダモードでは日常使いできるレベルの乗り心地です。
硬いですが、ボディが異常に頑強でありショックは一瞬で減衰、ドン・ガン・ゴンで收まります。快感です。
【燃費】
試乗会で使っているせいもあるでしょうが、ぱっと見たときは5km/Lでした。640馬力のV10としてはこんなものでは?
【価格】
ガヤルドの1.5倍、3000万を超えていては庶民は買えません。
現実的なところでは残価設定型ローンでしょうかね(1000万頭金で、3年・65%残るとして月20万程度)。
【総評】
ストラーダモードでは乗り心地のちょっとわるい、ぺったんこのカッコのスムーズに走るクーペ
スポーツモードでは暴力的な加速と吠えるエキゾーストノートに酔いしれることのできるスーパーカー
ジキルとハイドを体現するようなイイクルマです。
3000万クラスのミッドシップスポーツ、というくくりなら間違いなく一番だと思います。
貴重な経験をさせていただいた某ディーラー様、ありがとうございました。