布団乾燥機の選び方
布団を干せないときに役立つだけでなく、寒い時期に布団を暖めたり、ダニ対策したりと活躍する布団乾燥機。昔ながらのタイプと近年人気の「マットなしタイプ」の特徴のほか、気になる電気代、選び方のコツなどを紹介します。
2025/2/25 更新
目次

1回30分乾燥させた際の電気代の目安は10円弱
マットやホースなどを使って掛け布団と敷き布団(マットレス)の間に温風を送り、湿気を飛ばして布団を乾燥させるもの。冬場に布団を暖める用途としても使えます。また、高温の温風でダニを退治する機能や靴や衣類を乾かす機能、消臭機能を搭載している製品もあります。電気代は製品や運転モードにより異なりますが、たとえば出力680Wの布団乾燥機で布団を30分間乾燥させたときの電気代は約10.54円(※)。
※電力料金の目安は31円/kWh(税込)にて計算。
敷き布団と掛け布団の間に入れたマットに温風を送り込む「マットありタイプ」と、マットを使わず、敷き布団と掛け布団の間にホースやノズル(ノズル形状やアタッチメントの取り付けの有無などは機種による)を差し込んで温風を送る「マットなしタイプ」があります。

マットに温風を送り込むので、布団の隅々まで熱が伝わります。ただし、マットのサイズが小さすぎると隅まで効率よく乾燥できないため、布団の幅や長さにあうかをチェックしておきましょう。

ホースを伸ばして敷き布団と掛け布団の間に挟むだけなので、準備や後片付けが楽。ただし、マットを使わないため、布団の種類や大きさによっては端まで温風が行き渡りにくい場合もあります。なお、マットなしのタイプには、ホースもなく、ノズルを差し込むだけのタイプもあります。
最近の布団乾燥機は羊毛、羽毛、綿など問わず使えるものが多いですが、素材ごとに異なる乾燥時間を設定する必要がある製品があります。使用したい布団の耐熱温度を確認しておきましょう。

布団を乾燥させたり、温めたりするだけでなく、衣類や靴の乾燥に使用できる製品もあります。使いたい機能の有無で製品を絞り込むのもいい方法でしょう。

温風を洗濯物に当てて乾かす機能。衣類カバーで洗濯物を包み込み、その中に温風を送って乾かす製品もあります。

ノズル(アタッチメントを取り付ける場合も)を靴に差し込み、温風を送って乾かします。熱に弱い革や合皮製の靴には使えません。

50度以上の温風でダニを退治する機能。製品や布団の大きさによって異なりますが、長時間かかることが多く、なかには布団を半分ずつ、裏表と複数回で運転する必要がある製品もあります。

イオンを放出し消臭する機能。布団や枕だけでなく、衣類などを消臭することも可能。別売のデオドラント剤をセットして消臭する製品もあります。
軽量・コンパクトをウリとしたマットレスタイプの「カラリエ」シリーズが人気。2つのノズルを備えた機種やノズルが1つの機種など複数のラインアップがありますが、手のひらに収まる小型の機種が登場し、注目を集めています。
マットレスタイプの「アッとドライ」シリーズを複数ラインアップしています。上位機はハイパワーなので、布団乾燥やダニ対策にかかる時間が短め。ダニ対策コースでは別売のデオドラント剤を使用し、温風とともにハーブの香りを布団に届けることもできます。
ダニ退治のために布団乾燥機を利用される方は増えています。
50度以上の温風によって布団に潜んだダニを退治することはできますが、死滅したダニは布団の中に残ったままなので、掃除機を使ってしっかりと吸い取りましょう。また、運転時間は1時間以上かかるのが基本で、なかには6時間かかる製品もあります。
およそ13〜21円という計算になります。
布団乾燥機の消費電力は450〜700W(0.45〜0.7kW)程度。1kWあたりの電気料金を31円とすると、1時間あたり13〜21円程度となります。消費電力が大きい製品のほうが乾燥時間が短くて済む場合もあるので、電気代が気になるなら消費電力だけでなく、運転時間の長さもチェックしましょう。
タイマーやサーモスタットを備えた製品を選ぶようにしましょう。
温度が上がりすぎたら自動的に運転を停止するサーモスタットや、一定時間で運転を停止するタイマーを備えた製品を選べば安心。掛け布団が本体全体にかぶさったことを検知すると運転が自動停止する製品もあります。
温風で乾燥させた後、ヒーターを止めて送風を行います。
50〜70度程度の温風を送り続けるので、当然、布団も温かくなります。夏場に布団乾燥を行う場合、寝るときに熱が残らないように送風で温度を下げるのが「クールダウン」機能。すべての製品に搭載されているものではないので、温風から送風に自動で切り替える機能があるか確認しておきましょう。送風運転を単独で行える製品もあります。
基本的にはセットで乾燥させてください。
布団乾燥機は掛け布団と敷き布団の間にセットするのが基本です。床に置いて布団をかぶせたりすると、故障や事故の原因になるので避けましょう。
温度ヒューズ
火事などの事故を防ぐために、一定の温度を超えたら自動的に回路を遮断する機構。ヒューズの対応温度は、製品によって100度だったり200度だったりまちまちです。