食器洗い機(食洗機)の選び方
「どんなタイプがあるの?」「うちのキッチンに設置できるかな?」など食器洗い機(食洗機)選びの際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。食器洗い機(食洗機)選びに必要な基礎知識はここでチェック!
2024/9/18 更新
目次
食器洗い機(食洗機)には、ビルトイン型と据え置き型の2種類があります。ビルトイン型はシステムキッチンに組み込んで設置するため、施工業者による取り付け工事が必要になります。一方、据え置き型は設置スペースさえ確保できれば、大がかりな工事は不要。賃貸住宅にお住まいの方や、手軽に導入したい方に最適なタイプです。

システムキッチンに取り付けてスッキリ見える
システムキッチンに取り付けて使用するタイプで、据え置き型に比べキッチンがスッキリ見えるというメリットがあります。しかし、キッチンの改修工事が必要なうえ、収納スペースが少なくなるというデメリットがあるほか、導入できるのは持ち家の家庭に限られます。

取り付けが簡単で手軽に導入できる
取り付けが簡単で、ビルトイン型に比べて手軽に導入できるのが特長です。大がかりな設置工事は不要ですが、食器洗い機に給水するための分岐水栓の取り付けが必要になります。こちらは自分でも取り付け可能な場合がほとんどなので、導入コストをできるだけ抑えたい人に向きます。
食器洗い機(食洗機)を購入する場合には、設置スペースに適したサイズ(幅、高さ、奥行き)を確認する必要があります。据え置き型の場合、設置スペースだけでなく、開けた扉が水道の蛇口などに当たらないようにするなど、少し余裕を持たせたサイズを検討しましょう。
ドアの開閉方式は4タイプに分けられます。現在主流の「前開き式」をはじめ、「引き出し式」、「前開き式(上下2枚)」、「スライド式」があります。

扉を手前に倒して開閉するタイプ
扉を手前に倒して開くタイプです。据え置き型とビルトイン型の両方で採用されています。ビルトイン型の場合、海外メーカーの製品に多く採用されいる方式です。

引き出しのように扉をスライドさせるタイプ
引き出しのように扉をスライドさせて開けるタイプです。食器は上部から出し入れするため、慣れるのにやや時間がかかります。国内メーカーのビルトイン型製品で主流のタイプです。

上下の扉をそれぞれ手前に引いて開閉するタイプ
上下の扉をそれぞれ手前に引いて開きます。上下でカゴが分かれているため、食器をセットしたり、取り出したりする作業が楽に行えます。

扉が上下に可動、上の扉がスライドするタイプ
据え置き・卓上型で採用されている方式です。下部の扉を引いて開けるのに対し、上部の扉はスライドして天板に収まるため、間口が大きく開きます。鍋や大きな食器の出し入れがしやすいのが特長です。



パナソニックは豊富なラインアップが特徴です。高温水&高圧水流で食器を洗い上げるビルトインはもちろん、省スペースでも設置しやすいコンパクトな据え置き型や、ひとり暮らし向けの卓上型など、幅広い製品を展開しています。
ガス給湯器などで有名なリンナイ。食洗機では、ビルトインタイプをメインに展開しています。庫内を引き出すスライドオープンだけでなく、扉を手前に倒すフロントオープンモデルのラインアップも豊富で、住環境に合わせて選べるのも魅力です。
幅広いガジェットや家電製品を展開しているサンコーは、工事不要の据え置き型食洗機で人気を集めています。コンパクトで設置をしやすいモデルや、手ごろな価格帯の製品が多いため、「食洗機を初めて導入する」という人にもおすすめです。
AQUAは、一度に4〜5人分の食器を洗える据え置き型食洗機を展開。汚れにくく耐久性にすぐれた「ステンレスウォール」を採用しているのが特徴です。高圧水流による高い洗浄力とUVライトを搭載し清潔性にもこだわった「ADW-L4-W」が人気です。
主にビルトイン食洗機を展開している三菱電機は、低騒音設計で運転音が控えめな「EW-45R2S」が人気です。ほかに複数のセンサーを搭載して、節水と省エネを自動最適化させる細かなセンシング機能も特徴と言えます。
耐熱温度の低いプラスチック製品やクリスタルガラス、漆・銀・金箔塗りの食器は注意が必要です。
食器洗い機(食洗機)は、洗剤を含んだ高温の洗浄水を噴射させて洗うため、耐熱温度の低いプラスチック製品やクリスタルガラス、漆、銀、金箔塗りの食器などは破損したり、表面が変質したりしてしまう可能性があります。食器洗い機対応の食器かわからない場合は、手で洗うようにしましょう。
工具や排水栓、給水栓などの部品や部材が用意できれば可能です。
ただし、きちんと取り付けできなかった場合、水漏れや振動音、がたつきなどの発生の原因になります。十分注意して作業してください。
そんなことはありません。むしろ手洗いよりも節水性が高いといわれています。
食器洗い機(食洗機)の使用水量は手洗いの約1/9といわれており、非常に節水性が高い点が特徴です。さらに、高温で洗うため汚れも落ちやすいです。
いいえ、必ず専用洗剤をお使いください。
市販の台所用液体洗剤を少量でも使用すると、大量の泡が発生するため、洗うことができなくなってしまいます。水漏れや異常を知らせるアラームが鳴る原因にもなります。食器を市販の洗剤で下洗いした際も、必ずすすいだ上でセットしてください。