DVDプレーヤーの選び方
「TV番組を録画したDVDメディアは再生できる?」「どんな端子や機能を搭載した製品を選べばいいの?」など、DVDプレーヤー選びの際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。DVDプレーヤー選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェックしましょう!
2025/3/31 更新
目次
ブルーレイレコーダーやDVDレコーダーはもちろん、昨今のパソコンや据え置き型ゲーム機本体がDVD再生機能を備えていることから、DVDプレーヤーはジャンルとして衰退傾向にあります。しかし、レンタルショップをはじめとするソフト市場の主流がまだDVDであるうえに、プレーヤー本体の価格がとても安い(最安価格は3000円を切る)というメリットもあります。したがって、テレビ録画をせず、DVDの再生だけで十分という場合にはまだまだ活躍する機器といえます。
映画など市販のDVDディスクを再生する場合はとくに問題ありませんが、レコーダーで録画したテレビ番組やビデオカメラで撮影した映像をDVDプレーヤーで再生する場合は、対応メディア(ディスクの規格)をチェックする必要があります。
一度だけしか書き込みができないかわりに、互換性が高く、書き込んだ機器以外でも再生できます。また、上書き不可なため、間違って消去してしまう恐れがなく、映像を長期保存したい人に向いています。容量はDVD-R/+Rが4.7GB、DVD-R DL/+R DLは二層式のため8.5GBです。なお、「-R」と「+R」では互換性がないので注意しましょう。
対応メディアで選ぶ
約1000回の書き換えが可能です。テレビ番組の録画用や撮影映像の受け渡し用など、記録〜再生〜消去を繰り返しながら使いたい人に向いています。容量はDVD-R/+Rと同様の4.7GBです。DVD-R/+Rと比べると、価格が若干高めで、書き込み速度は遅いです。
対応メディアで選ぶ
より高い画質、音質を楽しみたいなら、信号をクリアに伝送できる接続端子を選ぶ必要があります。もちろん、プレーヤーと接続するテレビの端子も忘れずにチェックしておきましょう。

HDMIとは、High-Definition Multimedia Interfaceの略で、高精細度マルチメディアインターフェイスといわれています。音声と映像をデジタル信号で伝送することができ、信号の劣化がほとんどありません。高品質な映像と音声を1本のケーブルで伝送できるため、多くのデジタル家電で採用されています。
テレビの画像は横一線に走る「走査線」を伝送することで表示されます。伝送方式は、1枚の画像に対し、走査線を2回に分けて伝送する「インターレース方式」と上から順番に伝送して画像表示させる「プログレッシブ方式」の2種類あります。「プログレッシブ方式」は「インターレース方式」に比べ、ちらつきが少なく、動きのある画像をぶれなく映し出すことができます。
DVDプレーヤーは運転によって蓄積された熱を、冷却ファンや通気口を使って放熱しています。テレビラックなどを設置する場合は、これらの放熱部分をふさがないように、スペースに余裕をもたせた配置にすることが重要です。機器のサイズだけでなく、放熱スペースも十分に考慮しましょう。
幅
高さ
奥行き
より美しく色を再現するコンポーネント端子を使用しましょう。
端子の先端が赤、青、緑のコンポーネント端子のほうが、より美しい映像を映し出すことができます。このとき、端子の先端が赤、白、黄のコンポジット端子と間違えないようにしましょう。コンポジット端子は、S映像端子よりも画像が劣ります。
すべての国のDVDソフトが再生可能です。さらに、PAL→NTSC変換機能付きモデルを選ぶと万全です。
リージョンフリー対応のDVDプレーヤーであれば、すべてのリージョンコードが解除(フリー)でき、海外製のDVDソフトを楽しむことができます。しかし、もう1点、放送規格の違いにも注意する必要があります。日本で採用されている「NTSC」方式が1秒間に30コマの映像を映す規格であるのに対して、ヨーロッパで主に採用されている「PAL」方式は1秒間に25コマの映像を映す規格です。そのため、日本のテレビで「PAL」方式映像を見るためには、「NTSC」方式に信号を変換しなければなりません。変換用の機器を別途用意するという方法もありますが、あらかじめ、PAL→NTSC変換機能を備えた機種を選んでおくと万全です。
リージョンコード
映画やゲームを収録したDVDソフトには、利用可能な地域を指定するコード番号が設定されており、日本国内は「リージョン2」となります。一般的な国内のDVDプレーヤーでは、コード番号が「リージョン2」とリージョンが設定されていない「リージョンALL」以外のソフトは再生できません。海外のDVDソフトを視聴したい場合はリージョンフリー対応のDVDプレーヤーが必要です。
CPRM
DVDメディア向けの著作権保護技術のひとつです。DVDメディアにデジタル放送の「1回のみ録画可能」な映像を録画・再生する場合、CPRMに対応したDVDメディアと機器(DVDプレーヤーやDVDレコーダーなど)が必要です。