ブルーレイ・DVDレコーダーの選び方
「どのメーカーを選べばいいの?」「スマホと連携できるの?」など、ブルーレイ・DVDレコーダー(以下、ブルーレイレコーダー)選びの際に浮かぶ疑問を解決します。ブルーレイレコーダー選びに必要な基礎知識や用語解説もぜひチェックしましょう。
2025/6/17 更新
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ブルーレイ・DVDレコーダーとは、テレビ番組録画のための製品です。現在では最新のテレビには基本的に録画機能が付帯しているため、ブルーレイ・DVDレコーダーは必要ないと思われるかもしれません。しかし、あえてブルーレイ・DVDレコーダーを使うことには多くのメリットがあるのです。
ブルーレイ・DVDレコーダーでテレビ番組を録画することのいちばんのメリットは、「長く残せる」ことです。基本的には内蔵したHDDにデータを保存しておくのですが、録画さえしておけばレコーダーが動く限り無期限で残しておけますし、ブルーレイ(BD-Rなど)に記録することで、ディスクとして残しておくこともできます。もちろん、このディスクはそのほかのレコーダーやプレーヤーで再生できます。
また、録画の際に画質を落として容量を節約するモード(「〜倍」モードと表記される)を幅広く選べるのも、ブルーレイレコーダーならではと言えます。

ブルーレイ・DVDレコーダーにはユーザーの好みを判別して番組を自動録画する機能や、番組とCMの変わり目にチャプターを打ってくれるなどの便利な機能もありますし、指定したチャンネルの番組をすべて録画するという機能を持った製品すらあります。意識せずとも好みの番組を録っておいてくれるので、録画番組を選ぶ面倒がなくなります。
ドラマやバラエティ、音楽番組など、見逃し配信なども含めてテレビ番組をよく見る、という人はブルーレイレコーダーを1台導入して損はありません。テレビにも録画機能はありますが、基本的にはそのテレビを代えてしまったら録画番組を見られません。TVerなどの見逃し配信サービスも便利ですが、こちらは視聴に期限があります。
最新のブルーレイ・DVDレコーダーは、Wi-Fiで家庭内LANに接続したり、外出先からの録画予約に対応していたり、便利な特徴を基本機能として持っています。選択のポイントとしておさえておきたいのは、「全録」と4K対応、そしてHDD容量の3点。これらが必要かどうかさえ確認すれば、候補製品は絞れるはずです。
同時録画番組数を決めるチューナーの数も重要そうに見えますが、上記を優先して検討すれば、おのずと決まってしまうことが多いでしょう。「全録」対応機であればさらに多数のチューナーを内蔵していますし、それほど気にする必要はないはずです。気になる人はチューナーを3つ搭載した製品かどうか(3番組同時録画できるかどうか)を確認するとよいでしょう。

「全録」とは、指定したチャンネルの番組をすべて録画する機能のことです。「チャンネル録画」と呼ばれることもあります。視聴履歴などからユーザーが好きそうな番組をおすすめしてくれるような機能も備えているため、意図していなかったけれども好みに合った、新しい出会いも期待できます。予算に余裕があるならば「全録」対応製品を選べば間違いありません。

ブルーレイ・DVDレコーダーには4Kに対応した製品があります。具体的には、4K放送の録画と4KディスクUltra HDブルーレイの再生機能に対応しているということ。これらはワンセットになっていると考えてよいでしょう。価格.comでも「4K対応」のスペックで製品を絞り込めます。4K放送やUltra HDブルーレイを楽しみたいならば、4K対応製品を選びましょう。
「全録」と4K対応が必要かどうかに加えて、最後に検討するのがHDD容量です。ブルーレイレコーダーは、機能の同じ製品が「シリーズ」として容量違いで用意されているのが基本。これはどれくらい録画できるかの容量ですから、多ければ多いほど便利です。2TB以上を基準と考えるのがよいでしょう。また、外付けHDDを追加して容量を増やすこともできます。
| HDD容量 | BSデジタル(24Mbps) | 地上デジタル(17Mbps) |
|---|---|---|
| 1TB(1000GB) | 約90時間 | 約127時間 |
| 2TB(2000GB) | 約180時間 | 約254時間 |
| 3TB(3000GB) | 約270時間 | 約381時間 |
| 4TB(4000GB) | 約360時間 | 約508時間 |
| 5TB(5000GB) | 約450時間 | 約635時間 |
| 6TB(6000GB) | 約540時間 | 約762時間 |
| 7TB(7000GB)〜 | 約630時間〜 | 約889時間〜 |
最も積極的にDVD・ブルーレイレコーダーを展開しているのがパナソニックです。往時の勢いはありませんが、同社が培ってきた高画質再生技術は健在。4Kや「全録」対応品、より安価な2K対応品など、幅広いラインアップを揃えていることも特筆されます。デジタル機器ですから最新がよりよいことは間違いありません。どれを選んでよいかわからない、という人はパナソニックを選ぶとよいでしょう。
シャープは「AQUOS(アクオス)ブルーレイ」の名前でDVD・ブルーレイレコーダーを展開しています。「全録」対応製品はないものの、「新 ドラ丸&アニ丸」という機能では1クール(約90日間)分のドラマとアニメ番組を自動で録りためてくれます。最終回後に第1話から"イッキ見"できるという便利な機能です。そのほか、シャープ製のテレビユーザーは連携操作できることもメリットでしょう。
ソニーは現在も製品を展開していますが、ここで紹介する中では最も消極的だと言えます。シャープと同じく「全録」対応製品はありません。特徴的なのは「おまかせ・まる録」機能。お気に入りのタレント名などを登録しておくと、関連した番組を自動録画してくれるというものです。新製品では参照するデータベースがアップデートされ、さらに便利にブラッシュアップされています。