ホットプレートの選び方
「ホットプレートとグリル鍋の違いは何?」「付属のプレートにはどんなものがあるの?」「IH式との違いは?」など、ホットプレート選びの際に浮かぶ疑問を解決できるのが選び方ガイドです。ホットプレート選びに必要な基礎知識、用語解説はこちらでチェックしましょう!
2022/6/27 更新
目次
「ホットプレート」とは、加熱した付属プレート上で食材を調理(焼く、煮るなど)する家庭用調理器具で、食卓でも手軽に熱々の料理が楽しめます。調理方法は付属プレートに応じて変わり、平面のプレートであれば焼肉やお好み焼きといった「焼く」ことがメインの調理が可能。「グリル鍋」と呼ばれる鍋状のものであれば、おでんや鍋料理などの「煮る」料理がメインになります。また、グリル鍋タイプの製品は汎用性が高く、付属プレートを替えることで「煮る」以外にも「焼き」「蒸し」に対応する製品もあります。
プレートの形状は、丸形と長方形の2種類があります。使用するスペースや人数などに合わせて、適した形状のものを選びましょう。
焼肉(波型)プレート
主に焼肉用として使う付属プレートです。波型の溝がついているので余分な油を落として調理できるほか、油が飛びはねるのを抑えられます。
たこ焼きプレート
たこ焼き用のプレートです。専用プレートが付属されていれば、市販の材料を揃えるだけで、自宅で簡単にたこ焼き作りを楽しめます。
ホットプレートの火力は、消費電力が1300〜1400Wで250度程度の強火、150Wで140度程度の弱火、75Wで90度程度のとろ火になるといわれています。強い火力が必要な方は消費電力の大きい製品をチェックしましょう。ただし、機種や形状、素材によって熱効率が異なるため、同じ消費電力でも火力の強さが同じになるとは限りません。あくまでも目安として考えてください。
消費電力から探す
油が流れやすい角度をつけた穴あき・波型プレートでスムーズに油を落とす「油キャッチャー構造」仕様のモデルなら、ヘルシー調理ができるほか、食後のお手入れも簡単。上位モデルは遠赤効果と耐久性を高めた「遠赤土鍋コーティング」を採用しています。
通常のプレートを半分にした「ハーフプレート」を付属したモデルが人気です。焼肉用、平面プレートなどのハーフプレートが付属し、具材や調理方法によって同時に使い分けられます。また、耐久性の高い「トリプルチタンセラミックコート」モデルも人気です。
家電や寝具、インテリア用品などを手がける「アイリスオーヤマ」。同社のホットプレートは、余分な油を落とす穴あきプレートを採用した網焼き風ホットプレートが人気。油が落ちるのでヘルシーで、かつ焼く際の煙が少ないのも特長です。
大人を愉しむライフスタイルブランド「BRUNO(ブルーノ)」は、「コンパクト」「グランデサイズ」「オーバル」の3種類のホットプレートを展開。種類によってサイズやデザインは異なりますが、保温〜250度まで温度調節可能な基本構造は変わりません。もみの木をイメージしたクリスマス限定色のグリーングレーを配したコンパクトホットプレート「BOE021-GGY」が人気です。
ホットプレートには、調理に役立つさまざまな機能や装備があります。用途に応じて必要な機能を備えた製品を選びましょう。
プレートの表面がフッ素やチタンなどで加工されているため、金属製のヘラを使用できるタイプです。お好み焼きなどの調理に便利です。
プレートに余分な油を流すための溝や穴があり、食材をヘルシーに焼くことができます。
調理の際に発生する油煙を抑えることができる機能です。プレート構造の工夫で室内に煙が拡散するのを防ぎます。
ホットプレートには、調理意外にもあると便利な機能や装備が搭載されています。メンテナンスに直結する機能を備えた製品を選べば、使い勝手も向上します。
本体とコードをマグネットで接続することができるタイプです。収納時やお手入れの際に別々に分離することができて便利です。
プレートが着脱式のため、丸洗いが可能です。水や油の受け皿とあわせてまとめてお手入れできます。
プレートの周囲を耐熱性に優れた樹脂でガードしているので、誤って本体に触れてもヤケドしにくい構造になっています。
消費電力が1000Wを超える製品が多いホットプレートでは、電源コードが熱を帯びやすくなるため、延長コードを使わずに電源をとることが望ましいとされます。コンセントの位置まで長さが十分ある製品を選びましょう。
コードの長さから探す
熱効率と、温度が上がる時間の速さが異なります。
電気方式は、シーズヒーターなどでプレートを加熱します。このヒーターの配置などにより焼き上がりに差が出やすくなりがちです。また、設定温度を上回ると自動でヒーターの電源がオフになり、下回るとオンになり温度調節をする仕組みです。一方、IH式は本体内部にある渦巻き状のコイルに高周波の電流を流して磁力線を発生させます。この磁力線がプレート内部に渦電流を発生させ、プレートを発熱させます。この仕組みによって、熱効率が高いうえに焼きムラができにくく、温度上昇が速いのが特徴です。細かい温度調整に対応しているほか、プレートがフラットなので取り扱いしやすいといわれています。ただし、発売しているメーカーはパナソニックとアイリスオーヤマの2社に限られます(2018年9月現在)。
セラミックコート
セラミック成分主体の薄い膜でプレートの表面を保護する技術のひとつです。熱伝導が良いことに加え、キズや焦げがつきにくく、お手入れも簡単になります。
フッ素加工
フッ素樹脂で素材をコーティングする加工法です。すべりがよく、汚れも落ちやすいのが特徴です。セラミックより強度や熱伝導に劣るため、一般的には低価格モデルで採用されることが多いです。