FAXの選び方
紙に書かれた情報を電話回線で送受信するFAX。操作がカンタン、紙として残せるなど、インターネットが普及した今でも多くのメリットがあります。ここでは、通話機能をあわせ持つ家庭用FAXの選び方について解説します。便利で経済的なFAXの機能や、進化した通話機能をチェックしていきましょう。
2023/2/21 更新
目次
送信されてきたFAXの内容をディスプレイで確認し、必要なものだけ紙に印刷できる機能です。用紙やインクフィルムの消費が抑えられます。いたずらや広告目的で届いたFAXの無駄な出力を防げます。
コピー機能が搭載されているモデルもあります。モデルによって等倍コピー、拡大コピー、縮小コピー、複数枚コピーなど、できることが異なります。
SDメモリーカード対応機種なら、録音した通話や受信したFAXのデータをSDメモリーカードに保存できます。保存先がSDメモリーカードのため、大事な用件の通話やデータの保管に最適です。また、SDメモリーカード内の文書ファイルをFAX送信することも可能です。
不在時に着信した相手から音声メッセージを録音できる機能です。本体内蔵のメモリーにくわえて、SDメモリーカード対応製品であれば、SDメモリーカードに録音できます。そのほか、外出先から録音した音声内容を聞くことができる製品もあります。
1.9GHz帯の電波を使用するDECT準拠方式(J-DECT)は、ワイヤレス機器と電波干渉がなくFAXや通話の品質を維持します。同じメーカーの規格対応機種なら連携でき、セキュリティ機器と接続すればFAXで異常を知れます。
かけてきた相手の電話番号がディスプレイに表示されるサービス。電話に出る前に誰からかかってきたのか確認することができます。なお、このサービスを利用するにはNTTと利用契約を結ぶ必要があります。
ビジネス向けに複合機を探しているなら
近年、メーカー各社は通話関連のセキュリティ対策に力を入れており、さまざまな機能を搭載しています。ここでは代表的な機能を紹介しますので、商品選びの参考としてください。機種ごとに搭載機能は異なるため、必要な機能が決まっている場合は購入前にしっかりとスペックを確認しましょう。
着信相手に通話を録音する旨を自動音声で通知することにより、詐欺行為の抑止が期待できる機能です。また、迷惑電話を着信しないように自動でブロックするサービスもあります(ナンバーディスプレイサービスへの加入が必要)。
着信相手の名前を確認してから電話に出られる機能です。「お名前をおっしゃってください」と内蔵音声で伝え、相手が名乗ったことを確認してから応答できるので、安心です。名乗らない相手や電話に出たくない相手なら、メッセージで通話拒否もできます。
女性の声を男性のような低い声に変えて応対できるボイスチェンジ機能や、わずらわしい営業電話の最中に、チャイム音を鳴らして通話を切るタイミングが作れる機能などもあります。各社とも多彩な機能を揃えているので、用途に応じて選びましょう。
家庭用では15枚ほどです。
家庭用FAXはコンパクトさが求められていることもありセットできる用紙(普通紙)の枚数は15枚ほどと、それほど多くありません。ただし、紙が切れたとしてもメモリーに送られてきたFAXの内容は保存されていますので、給紙してプリントすることは可能です。より多くのセット枚数を求めるなら、FAX機能付きのプリンター複合機を検討してみてください。
ほとんどの電話機で使用可能です。
インターネット回線を利用するIP電話は、モデムを介してモジュラージャック(電話ケーブル)と電話機を接続する仕様なので、通常は問題なく使えます。ただし、モデムの機種によっては着信などで問題が生じる場合もありますが、モデムの設定の変更などで対処できる場合が多いです。問題があれば、回線の事業者に問い合わせてみましょう。
製品によってまちまちです。
増設できる子機の数は1〜8台までと機種ごとに異なります。カタログなどには、最大で使用できる子機の数、付属の子機に加えて増やせる数が書かれていますので、家族や部屋の数が多いご家庭であれば事前に確認しておきましょう。子機は同じメーカーでも複数の通信規格が存在するので、互換性をチェックしてから購入しましょう。
音声操作案内
FAX送信やコピーの取り方など、操作手順を音声で案内してくれる機能です。取扱説明書を読まなくても使い方がわかり、初心者にはうれしい機能です。
開閉センサー・ドアセンサー対応
開閉センサー・ドアセンサー(別売り)と接続すると、窓やドアが開いたことを、音と表示で知らせます。配線工事が不要なので、手軽に設置できます。
簡易停電通話
バッテリーを本体に内蔵し、停電時でも数時間の通話や待ち受けを確保できるようにした機能です(ただし光回線などの通話には対応していません)。
通話録音
電話でのやりとりを記録したいとき、ボタン操作で通話が録音できます。通話をさかのぼって録音できる機種もあります。
手書きFAX
ディスプレイがタッチパネルになっており、付属のペンで書いた文字やイラストをそのままFAX送信できる機能です。通話内容のメモを残すこともできます。
ドアホン接続
家庭の玄関にあるドアホンと接続し、来客対応を通話機能付きFAXで行えるようにする機能です。コードレスの子機が使えるので、いる部屋を問わず応対できます。
パソコンデータ送信
SDカードを介して、パソコンで作成した文書データをFAX送信できる機能です。音声通話の内容をSDカードに保存できるモデルもあります。
見てから印刷・見てからプリント
送信されてきたFAXの内容をディスプレイで確認し、必要なものだけ紙に印刷できる機能です。パナソニック、シャープのFAXに対応モデルがあります。