オーディオ進化の産物SONY WF-1000XM3

イヤホン・ヘッドホン 2020/3/18
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オーディオ進化の産物SONY WF-1000XM3

ソニーが2019年7月に発売した完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」は、価格.comのイヤホン・ヘッドホンのカテゴリーで発売から半年以上を経た今でも売れ筋トップを争う人気モデル。支持される理由を考えたとき、完全ワイヤレスイヤホンが実現する新しいオーディオの形が見えてきた。

完全ワイヤレスの意義を挑戦者に見る

世の中のスタンダードって、時代とともに変わると思う。今、僕たちがオーディオとして一番欲しいモノは完全ワイヤレスイヤホンだろう。街を歩けば女子も完全ワイヤレスイヤホンを付けている時代だ。じゃあ、なぜ完全ワイヤレスイヤホンなのか、というお話。その答えって、売れている製品に全部答えがあると思う。では市場を切り開いた王様AppleのAirPodsを……では芸がない。

レビューするのは、日本の誇るオーディオメーカーであるSONYがチャレンジャーとして挑んだ機種「WF-1000XM3」。これも2019年の大ヒットモデルだ。追いかける立場は、よほど性能がよくなければ選ばれない。だから、そこに答えがあるのだろう。

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体験すると手放せないラクさ

そんなワケで、僕の手元にSONYのWF-1000XM3が届いた。2019年7月発売の機種なのだから、ピカピカの新製品みたいなレビューは不要だよね。

未体験の人に向けて改めて便利さを復習しておくと、外出中に持ち出すものとして、完全ワイヤレスイヤホンって、とってもラクだ。音楽を聴く際にはWF-1000XM3付属のケースをパカっと開いてイヤホンを取り出して耳にセットするだけ。かばんの中でケーブルが絡まないし、服にケーブルが引っかかる心配もなし。音楽リスニングをやめるときも、耳から外してケースに収納して終わりというダイレクトさで、動作がワンアクション以上少ない。

完全ワイヤレスイヤホンにはいくつか課題はあるが、WF-1000XM3はそこもソツない。まずはバッテリーで、連続再生時間は6時間(ノイズキャンセリングONの場合)。業界トップではないけど通勤・通学には十分。ケース込みなら24時間なので毎日3時間使っても一週間は充電しないで済む計算。

音途切れについても「左右同時伝送」に対応していて、満員電車や街中で混雑時に起こる音途切れを、ホドホドに解決している。音途切れの問題は根深くて、あくまで可能な範囲でだけど。

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ノイズキャンセルが広げる視聴シーン

SONYのWF-1000XM3を選ぶ理由は、まずはノイズキャンセル。今や音楽を聴く最もメジャーなプレイヤーはスマホで、音楽を聴くシーンも通勤・通学の電車やバス、外出時の路上に広がっている。

そこでWF-1000XM3は周囲の騒音を低減するノイズキャンセル機能を搭載。ヘッドホンで業界最高性能の栄誉を欲しいがままにした自社技術を、「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1e」と「デュアルノイズセンサーテクノロジー」としてWF-1000XM3に投入している。

ノイズキャンセルの効果は、やっぱりすごい。WF-1000XM3を装着すると、スーッと外の喧騒から隔絶される感覚。これがもう、ただのイヤホンと別次元なのだ。

室内のエアコンの音や街中の喧騒はほとんどなし。身近な場所で最も騒音が激しいのは電車に乗っている時だけど、ゴーと響く重低音もほぼ無音に。音楽もノイズキャンセルもとめてみると、逆に外の世界の音がガヤガヤゴーゴーと聞こえて、こんな騒音の中で生きていたのかと改めて痛感する。それが音楽を聴くのと同じ耳から入ってくるのだから、音に影響がない訳がない。

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ステージまで見通せる高音質

忘れてはいけない。WF-1000XM3は、高音質でも勝負しているSONYの完全ワイヤレスイヤホン。セールストークどおりに語ればハイレゾ級の高音質。ちょっと胡散臭い呼び方だけど、要は”すべての音源を96kHz/24bitのハイレゾ相当に変換するDSEE HX搭載”の意味だ。

実際にWF-1000XM3のサウンドは、かなりの高音質だ。たとえば、僕が最近ハマって聴いてるOfficial髭男dismの『Pretender』。美しく突き抜けるハスキーボイスが、もう息遣いまで伝わるほどに浮かび上がる高解像度サウンドなのだ。バンド演奏する立体的なステージの存在が頭の中にできて、楽器の音が鮮やか、そしてイキイキと響く。ベースの音もグイグイと気持ちいい。いい音で聴くと、音楽の世界に没頭させてくれる。曲にのめり込んでいけるのだ。

ウリのDSEE HXについては? というと、ズバリ言ってしまおう。効果は気持ち程度なので、使わなくてもいい。『Pretender』だと歌声の伸びやかさが少し増して、サビに入るコーラスが少し印象的になるくらい。WF-1000XM3の高音質の理由は、「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1e」に内蔵するDACやイヤホンのドライバーユニットといった、オーディオ的な設計ノウハウにありそうだ。

高音質と先に紹介したノイズキャンセル効果との掛け合わせ要素も補足しよう。音楽で感じる空間の広がりは、たとえば音の響きのような微細音の再現性の結果として生まれる。騒音が聴こえていると、音楽に没入するような感覚こそが真っ先に失われるのだ。ノイズキャンセルは、そんな騒音を低減することで、自宅で集中して音楽を聴くような没入感をどこでも体験させてくれる。それって、ただ高音質で音楽が楽しいって以上に価値のあることかもしれない。

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完全ワイヤレス=オーディオの新潮流

つらつらと書いてきたけど、僕たちがオーディオの中で完全ワイヤレスイヤホンが欲しい理由はわかった気がする。昔のオーディオってドンと構えたもので、部屋に置き場を確保して、メディアをセットしてと、どこか聴く側が合わせていた節があった。

けど、今のオーディオは違うのだ。完全ワイヤレスイヤホンのWF-1000XM3って、そこからかけ離れて、僕らのライフスタイルに徹底的に合わせる形で進化して生まれた産物。取り回しがよくラクでどこでも音楽を聴けるし、ノイズキャンセルで音楽に没入できるし、十分に高音質だ。

メーカーにワガママを言い続ければ、いい製品として返ってくる。それが、時代のスタンダードになっていくのだ。価格.com

文:折原一也 写真:佐藤竜太

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SONY WF-1000XM3

本体質量: 約8.5g×2
通信方式: Bluetooth標準規格 Ver.5.0
連続音声再生時間: 最大6時間(NC ON)/最大8時間(NC OFF)
連続通話時間: 最大4時間(NC ON)/最大4.5時間(NC OFF)
充電時間: 約1.5時間
充電方式: USB Type-C(ケース使用)
最大通信距離: 見通し距離 約10m
ドライバーユニット: 6mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用)
主な特長: 高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1e、DSEE HX搭載
カラー: ブラックプラチナシルバー

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