今日から重低音のトリコSONY WF-XB700

イヤホン・ヘッドホン 2020/10/29
  • facebook
  • twitter
  • line

今日から重低音のトリコSONY WF-XB700

多くの完全ワイヤレスイヤホンを展開しているSONY。SONYといえばノイズキャンセリング(以下ノイキャン)が持ち味ですが、この「WF-XB700」は非搭載。それでも人気となる理由は、低音の迫力と優秀なコスパにありました。

XBは重低音のあかし

WF-XB700の型番に含まれる「XB」とはSONYが展開している低音を重視したモデル「EXTRA BASS(エクストラベース)シリーズ」につけられるもので、同シリーズでは「重低音の再生」を特徴として掲げます。すでに有線イヤホン「MDR-XB55」やワイヤレスヘッドホン「WH-XB900N」などの人気モデルがシリーズ展開されていますが、完全ワイヤレスイヤホンで初めてXBを名乗ったのが、このWF-XB700。

ちなみに、重低音とは低音と呼ばれる20〜30Hzの周波数よりもさらに低く、振動として感じられるような音域のことをさしますが、はたして完全ワイヤレスで響き渡るような低音が再現できるのか。気になるところです。

そんなことを考えつつ試してみたところ、そのサウンドはまさに低音が主人公。豊かで臨場感に満ちた低音の広がりが持ち味です。たとえばビリー・アイリッシュ『bad guy』を聞いてみると、4つ打ちと呼ばれるバスドラムのリズムや主旋律の低音はハッキリ前面に出ていて、かつ音の減衰が喉の奥に届くような臨場感があります。これは低周波が届いている証拠でしょう。イヤホン本体がやや膨らんだ特殊な形状ですが、この十分な空間がチャンバーとなり低音を増幅させている、ような気がします。XBの看板に偽りなしですね。

参考までに同価格帯である1万円台前半のイヤホンと比較すると、低音の鳴りは圧倒的に違いますね。ヤマハの「TW-E5A」、Noble Audioの「FALCON」などを試したことがありますが、これらの場合、音質はいいものの重低音がドゥンドゥンくるほどではありません。

SONY WF-XB700を価格.comで購入する

ノイキャンなしでも十分な遮音性

上でもふれたようにこのWF-XB700はノイキャン非搭載です。ただ、売れ筋のノイキャン搭載ワイヤレスイヤホンの多くは2万円以上なことから考えても、1万円台前半のWF-XB700にノイキャンを求めるのはちょっと厳しいかと思います。また、実際に使ってみると、遮音性が優秀で、普通に装着するだけでも電車やバスの騒音をしっかり防いでくれるので、生活騒音程度は無視できると感じました。

WF-XB700は人間工学に基づいて考えられた、耳の3点でイヤホンを支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」が採用されており、大きめな本体なのにフィット感は良好。このしっかりしたフィッティングも、遮音性や低音の迫力に関わっているかもしれません。装着が甘いと低音が漏れちゃいますから。

ちなみに上位モデルである「WF-1000XM3」「WF-SP800N」でも、WF-XB700のような低音は味わえません。純正アプリ「Headphones Connect」のイコライザーで低音を持ち上げれば迫力は増すものの、こう、イヤホン自体が箱鳴りするような低音の広がりのエッセンスを再現するのは難しい気がします。

ただ、これらの2機種はノイキャン搭載。SONYの完全ワイヤレス選びで悩んだ場合には、低音を重視するのか、あるいはノイキャンや低音以外の総合的な音質を重視するかの好みでいいと思います。値段も大きく違いますしね。

SONY WF-XB700を価格.comで購入する

この迫力はクセになる

いろいろ語ってきましたが、こんなに濃厚な低音が味わえるのに1万円台前半って、かなり驚くレベル。音質だけで判断してもコスト以上だと思いますし、物理ボタン、マルチペアリング、生活防水などの付加価値を加味するともーっとお得に感じます。ちなみに渋谷の地下鉄で試した際にも途切れない安定した接続性は、左右同時伝送方式のおかげでしょう。

あとこれも個人的な見解ですが、低音が強いと音質って割とごまかされてしまうと思うんです。質の悪いイヤホンにありがちですが、低音をドーンと鳴らして、イヤホンの音質のあらの部分を迫力で上書きしてしまうんです。でも、それでは楽曲のよさもなにもあったものではありません。やみくもに低音を強調するのは、料理に化学調味料をぶちまけるかの如(ごと)きリスクを孕(はら)みます。

その点、WF-XB700の低音はあくまで迫力を味わうためのもの。音質をごまかすためではなく、響きによる心地良さがある低音に仕上がっているのです。

総括するとエントリー価格ながら音質にも妥協せず、さらにエクストラベースの重低音という嬉しすぎるオマケがついたのが、このイヤホンの真の姿だともいえます。だから「重低音はどうでもいいけど、そこそこ安くて高音質な完全ワイヤレスイヤホンを探している人」にとっても十分候補になります。

でも、一度エクストラベースの芳純なサウンドを知ってしまうと、ほかのイヤホンを聞いたときに「何だか迫力が足りないなぁ」と感じちゃうかもしれません。そうなったらすでにアナタは重低音のトリコ。ようこそ、あまたのユーザーがほれ込んだXBの世界へ。価格.com

文:ヤマダユウス型 写真:文田信基(fort)

SONY WF-XB700 でこの製品を購入する

SONY WF-XB700

本体質量: イヤホン約8.0g×2 充電ケース約46g
Bluetoothバージョン: Bluetooth標準規格 Ver.5.0
電池持続時間(連続音声再生時間): 最大9時間
電池持続時間(連続通話時間): 最大5時間
電池持続時間(待受時間): 最大200時間
充電時間: 約2.5時間
防滴性能: IPX4相当
USB規格: USB-C
主な特長: EXTRA BASSによる臨場感ある迫力の重低音、左右同時伝送方式、軽量ケース、ハンズフリー通話対応、8台までの機器とペアリングできるマルチペアリングに対応
カラー: ブラックブルー

価格.comでこの製品を購入する

Page Top