こたつの選び方
エアコンにストーブ、床暖房など、さまざまな暖房器具がありますが、日本の冬の風物詩といえば、やっぱり「こたつ」! この記事では、こたつ選びの基礎知識や用語から、「こたつにはどんな形があるの?」「部屋にちょうどいいサイズは?」「ヒーターが出っ張っていないこたつってあるの?」といった疑問までを、まとめて解説していきます。
2024/12/26 更新
目次
こたつの卓台の代表的な形状には、長方形と正方形、丸形の3種類があります。基本的には好みで選んで問題ありませんが、各形状の特徴を押さえておけば、より目的に合った一台を選ぶことができるでしょう。
| 畳数 | 正方形タイプ(幅×奥行き) | 長方形タイプ(幅×奥行き) |
|---|---|---|
| 4.5畳 | 75×75cm、80×80cm | 105×75cm、120×80cm |
| 6畳 | 90×90cm | 120×80cm、135×80cm |
| 8畳 | − | 105×75cm、135×85cm、150×90cm |
| 10畳 | − | 120×80cm、135×85cm、150×90cm、180×90cm |
こたつを選ぶときに重要なのがサイズです。まずは部屋の広さとサイズのバランスを押さえましょう。利用する人数も重要で、一般的な成人男性が余裕をもって座るには、1人あたり60cmの横幅が必要だといわれています。この基準を目安に、最適なサイズのこたつを選択しましょう。なお、丸形のこたつは正方形タイプ、楕円形状のこたつは長方形タイプの畳数が目安になりますが、角がないぶん天板の面積が小さくなる点に注意が必要です。
また、コタツの高さはロータイプを床座りで使用するなら約35〜40cm、座椅子を使用したり寝転がりたいなら約40〜45cm。ハイタイプをソファーに座って使用するなら60cm以上の製品を選ぶといいでしょう。
こたつの幅で製品を探す
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家族の団らんに用いたり、来客用の暖房器具として使ったりと、使用する場所やシチュエーションごとに最適なこたつは異なります。ここでは、代表的なこたつのタイプについて解説します。
仏具に使用される木材の紫檀を使用したタイプです。木目が美しく高級感がありますが、価格はやや高めです。しっかりした作りのものが多く、冬はこたつ、夏は座卓として使用することができます。
こたつの高さ調節が可能な「継ぎ脚」や、こたつの中の嫌なにおいを軽減する「消臭機能付き遠赤ヒーター」など、家族で快適な"こたつライフ"が堪能できる機能を搭載した家具調こたつを展開しています。
ひざや腰に優しい椅子式のこたつを複数ラインアップ。椅子の高さを3段階で調節できたり、テレビやエアコンのリモコンをこたつ布団のポケットに収納できたりなど、利便性の高さもポイントです。
主に掘りごたつ用のヒーターを販売しているメーカーです。立ち上がりが早いハロゲンヒーターで、こたつを素早く温めます。天然の木枠を使用した足置き可能なタイプや、場所をとらない薄型タイプも展開。
こたつ布団とセットになったタイプを主に展開しているメーカーです。こたつ布団は複数のデザインから選ぶことができるものが多く、部屋のテイストに合わせることができます。
こたつには、効率よく温めることができる遠赤外線ヒーターを搭載した製品や、足元の空間を広く使えるヒーターの出っ張りがない製品、テーブルの高さを調節できる製品もあります。用途にあった機能をチェックしましょう。
遠赤外線ヒーターは、人体の表面を温めた熱が血液などで体中に運ばれるため、効率よく体の内部まで温める効果に期待できます。こたつをメインの暖房器具として、じっくり温まりたい人に向いています。
こたつの熱源部の出っ張りがなく、フラットなタイプです。こたつ内の空間を広く使えるので、大人数で使用しても窮屈になりにくいのが特徴です。また、出っ張りがないぶんヒーターの面積が広く、こたつ内部を効率よく温めることができる製品もあります。
継ぎ脚でこたつの脚の高さを調節できる機能です。こたつで食事をしたり、書き物をしたりする場合に、最適な高さに合わせることができます。また、家族の成長に合わせて調整できるのも便利です。
カタログに記載されている消費電力は、最大出力のためです。
カタログに記載されている消費電力は、その機器が瞬間的に消費する最大出力量のため、1時間あたりの消費電力量とは一致しません。こたつの場合、空気が冷えた状態から温まるまでは消費電力量が大きくなりますが、その後は、ヒーターを弱めたり、停止をしたりして温度を調整するため、1時間の平均で見た場合の電力量は低くなります。消費電力を抑えるコツは、こたつ内の温度を下げないことなので、こたつに出入りする際は、掛け布団を素早く開け閉めすれば温度の低下を防ぐことができます。
1時間あたりの電気代は、約4〜6円です。
利用している電力会社や契約プランによって異なることもあります。
両方とも、天板より100cmほど大きいものを選びましょう。
掛け布団は、こたつ本体の天板の長さに加えて、脚の長さ、さらに保温のための余裕をもった長さが必要です。ローテーブルタイプの場合は高さ40cm前後が平均的なので、天板の縦横よりも100cm程度大きい布団を選ぶといいでしょう。一方、敷き布団については、好みにあわせて選べば問題ありませんが、片側が天板の長さに加えて100cm程度あると、余裕をもって座れます。
コルチェヒーター
熱を発するコイルを詰めたガラスに、不活性ガスを封入したタイプのヒーターです。速暖性があり、寿命も長期間です。
石英菅ヒーター
ヒーターの種類のひとつです。熱を発するコイルを単純に固定しただけのシンプルな構造ですが、遠赤外線を多く放射し、体を芯から温めます。
ハロゲンヒーター
熱を発するコイルを詰めたガラスに、ハロゲンガスなどを注入したタイプのヒーターです。電源を入れると、すぐに温かくなるのが特徴です。
UV塗装
天板に紫外線を照射することで、表面を硬化させる塗装法です。傷に強いのが特徴です。