時代を映すユーザー志向TOSHIBA REGZA 50M530X

薄型テレビ 2019/12/19
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時代を映すユーザー志向TOSHIBA REGZA 50M530X

2019年の上半期、価格.com内の液晶テレビの中で最も多くのアクセス数を誇った「REGZA 50M520X」。そんなキング・オブ・スタンダードの後継機種として登場した50M530Xは、令和の時代に何を映すのか? その等身大の魅力に迫る。

画像処理の職人芸

リビングの中心は、大画面の4Kテレビ。テーブルやソファは、くつろぎながらテレビの画面が目に入るようにレイアウトしてある。薄型・大画面テレビが主流となってから、リビングの家具のレイアウトを考えるときには、テレビの向きを最初に決めることにしている。

では、そのリビングの主役ともいうべきテレビの選び方はどうだろう。リビングの顔なのだからモノ選びに妥協は許されない。それに、家族全員が使うのだから、画質や機能に少しでも問題があれば家族からの不満にダイレクトにさらされる。だが、モノは考えようだ。ここはネットで収集した今どきの知識を家族に披露して、称賛を受ける時。家庭内で自身のプレゼンスを示す真剣勝負、それが4Kテレビ選びだ。

担当のF氏からテレビを送りますと連絡を受けて待つこと数日、ドーンとでかいのがやって来た。東芝REGZA 50M530Xだ。50インチともなるとなかなかうちの玄関では圧迫感がある。しかし、リビングの顔として考えれば50型は大き過ぎということはない。別に50型に固執しなくてもいいけど、ラインアップは43/50/55/65とあるので、このあたりが今どき普通の大きさだろう。エコポイントで薄型テレビの一般家庭への普及が進んだ10年ほど前は、32型のフルHDが同じくらいの予算だったと思うと、ずいぶん安くなったものだと感じる。最新のiPhoneと同じくらいの予算だ。テレビは買って10年近く使えるのだし、2、3年で買い替えるスマホの買い替えタイミングのほうがもっと真剣に悩んでもいいくらい。

リビングの主役は、やっぱりテレビ

4K液晶パネルに、高画質エンジンは「レグザエンジン Evolution-S」。どうせ地デジ放送は4Kじゃないでしょ? と突っ込まれそうだけど、「レグザエンジン Evolution-S」を通した映像は……やっぱりキレイだ。高画質のブルーレイを見てウンウンうなずいている訳ではない。お昼のワイドショーを見ても、画面全体がパリっとしているのだ。この画面を4Kに拡大するアップコンバートこそ、「4Kテレビなのに見ている地デジは4Kじゃない問題」に対処する日本人の職人芸の世界なのだ。かる〜く聞き流してしまいそうだけど、実はここ、新規参入する格安メーカーにノウハウがなくて画質にすんごい差の付く決定的な部分だったりする。

忘れちゃいけない、REGZA 50M530Xは昨年12月にスタートした”新4K衛星放送”対応のチューナーも内蔵しているので本物の4K映像も見られる。実際の4K放送の何がすごいって、映像に本物感、ライブ感があるということ。計算上は地デジの約4倍高画質とか、HDRだからキレイとか、そういった技術的な側面の情報からは想像できないレベルの世界なのだ。

たとえばNHK BS 4Kの紀行番組で映るウィーン。僕が数年前に旅行したウィーンの町並みがもう、記憶のままに再現されているのだから納得感もある。単純なキレイさだけではなく、スッと景色が目に馴染んでしまうキレイさ。分かるかな〜。

筆者撮影、音楽の都ウィーンの美しき街並み
音楽の都ウィーンの象徴であり、世界三大歌劇場の一つにも数えられるウィーン国立歌劇場。その歴史は古く、1869年の創設から現在に至るまで、世界最高峰クラスと称賛されるオペラやバレエ公演により、耳の肥えたオーディエンスを魅了し続けている。(筆者撮影)

ただただ断っておくと、4K画質を1日中視聴できる番組となるとNHKのBS4Kの放送頼み。なので、番組内容もちょっと品のいい趣味(特にカルチャー、スポーツ、サイエンス)に偏りがちだ。でも、4Kのキレイさは、これが今後の当たり前になるんだなと思う。

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ネット動画の台頭を映す「令和のテレビ」

令和元年、2019年のテレビ選びは10年前と比べてずいぶん考えることが増えた。さあ、家電量販店にテレビを買い行こう、という人の頭のなかにあるのは「テレビに欲しいことは、画質がキレイで、あとは録画もできたらいいな♪」これで8割。ちょっと頭の柔らかい人で「そういえば、テレビでYouTubeって見れないの? 」と出てくれば、結構いいほう。ハイ、見られます。YouTubeだけなら、大手メーカー製なら5年くらい前から対応していたんじゃないかな。「もしかして、テレビでhuluとかNETFLIXなんかも見られたりするの? 」というところまできたら、だいぶ今風の思考だ。

そう、なんとなく”テレビ”といえば見られるのは地デジ放送で、後は映すだけ…… みたいなイメージがずっとあった。昔のテレビはそうだったし、映画を見るならVHSやDVDをつないでいたよね、と。一方、現代人の僕たちはスマホやPCで意識せず、YouTubeやhuluやNETFLIXといったネットの映像に触れている。むしろ、客観的に視聴時間を計測したらテレビよりそっちのほうが見ている時間が長いかも? という状況だけど、「ネットの映像を家の4Kテレビで見よう」という意識には、まだまだ結び付いていないと思う。

けれど、令和元年の4Kテレビ、REGZA M530Xのリモコンを見てくださいよ。テレビのチャンネルだけじゃなく「AbemaTV」「NETFLIX」「hulu」「U-NEXT」「YouTube」「dTV」と、もうそのまんま名前の付いたボタンが並んでいる。

YouTubeもNETFLIXも、リモコンのボタン一発で呼び出し可能

テレビのメニューから呼び出すとかいうレベルじゃなく、ボタンをポチっと押せばネット動画に飛べる。たとえば、REGZA M530Xで「YouTube」ボタンを押して表示まで約4秒だ。これが何を示しているかというと。「テレビの王様は地デジ!! そのほかのネット動画? ああ、オマケ機能はメニューから選んでね」的な放送の特権的地位にネットが挑もうとしている、ということ。勘違いしないでほしいのは、そんな風潮を先導しているのはテレビメーカーではない。むしろ先に手を出したのは、僕も含めたユーザーたち。スマホでネット動画を見ている様子を見て、「いつもスマホでYouTubeやNETFLIXを見てる君、目の前のデカいテレビで見たくないの? 」と、テレビが訴え始めたのだ。

今にも動き出しそうなリアルな描写は、4K映像の醍醐味の1つ

でも、REGZA M530Xは映像配信サービスのなかで利用率の高い「Amazonプライム・ビデオ」には非対応なんだよね〜と思っていたところ、発売3ヶ月後のアップデートで「ちょっとお待たせしたけど、Amazonプライム・ビデオも見れるようになったよ!」ってな具合に対応してしまったのだから、本当にできる子。スポーツ観戦の革命児「DAZN」にも対応しているのでスポーツフリークも安心。でも、これもリモコンに専用ボタンが欲しいよ!!

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まだ、見たい番組を番組表から探してる?

「そうかわかった、REGZA M530Xはネット動画の視聴がすごいんだ」と思ってしまうのは、まだ気が早い。そこは、あくまでも今どきのテレビはこれくらい普通だぜってお話。REGZA M530Xは、地デジ放送の番組録画にも本気だ。むしろREGZA M530Xのすごさは、トリプルチューナー搭載でUSB HDDによる裏番組2番組録画も活用して、テレビ放送もより深堀して楽しみ尽くす「みるコレ」という機能にある。

「みるコレ」はAI技術を使っておすすめ番組をレコメンドするサービス。初回に主な利用者の性別、年齢、好みの”パック”を登録する。ここでいう”パック”には、たとえば「話題の番組まとめちゃいましたパック」だったり、「サッカー(日本代表)パック」だったり、「住宅番組が好き! パック」だったりと、番組情報に含まれるジャンルだけでは分類できない、ちょっとピンポイント感のあるテーマが並ぶ。

みるコレで、興味のあるパックをジャンルから探してみよう

最初はその”パック”の番組が自動で録画されるのだが、しばらく使っているとAIが視聴履歴を学習しだして、「あなた、こんな番組も見たいんじゃないの? 」的に番組レコメンドをし始めるのだ。ドラマを見ていると新しい放送回があったらすかさず録画するし、気付けばオジサンのバラエティー番組の好みまで学習しだして、一度も見たことがない番組も自動で録画し始める。そして「みるコレ」を開くと、やっぱり好きそうな番組が並んでいるから、また見る。また学習して精度が高まる…… が無意識に繰り返されていくのだ。家族と共有しているから、学習対象やレコメンド内容に家族分の好みも含まれてくるが、それもごあいきょうとして楽しむのもいいだろう。

テレビが今どきじゃないところって結局、放送時間に縛られているし、知らない番組を録画することもないから見られないところ。見られなきゃ面白い番組に出会うこともないってなると、もう見たいモノもないというマイナスなスパイラルに陥りがちだった。そこをAIの知恵を借りて結構高い精度で好きそうな番組を見つけて、USB HDDへの自動録画までして、すぐ見られる番組としておすすめするのが「みるコレ」というわけだ。でも、録画してくれるのはあくまでも学習対象だけね。にわかにスポーツ国際大会に興味を持っていても、AIだって脳内を解析して拾ってくれる訳じゃない。同じREGZAでももっとハイエンドなREGZA Z730Xだと全番組録画するからより最強なのだけど、そこはREGZA M530Xはリーズナブル仕様なのだ。

「みるコレ」のアイデアの元は、YouTubeやNetflixといった映像配信のリーダーたちが採用する視聴履歴に基づくレコメンドだろう。だが、ネット系サービスにあるレコメンドやオンデマンド機能は、日本という地域ドメスティックな地デジ放送にはない。そこでメーカーが一肌脱いで、地デジのテレビ番組もネット動画風に見られるように仕上げちゃった、というわけだ。AIのおかげで賢くテレビ視聴ができるというのも、今どき感があってわかりやすいテーマだ。

見たいテレビがひとつも見つからない問題は、みるコレで解決

ただ、実際に使ってみるとREGZA M530Xを設置した段階ではまだ実感がわかないのか、家族はAI機能には興味を示さなかった。でも、新機能だからと押し付けはよくない。日々の学習の積み上げにより、家族の誰かがレコメンドされた番組を見て楽しんでいたときに、うちのテレビはこんなこともできるんだよとドヤ顔できれば、それでいいのだ。 価格.com

文:折原一也 写真:文田信基(fort)

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TOSHIBA REGZA 50M530X

画面サイズ: 50V型
液晶パネル方式: VA方式 4K液晶
画素数(水平×垂直): 3840×2160[4Kパネル]
画面寸法(幅×高さ): 109.6×61.6cm
画面寸法(対角): 125.7cm
質量(卓上スタンド含む): 13.5kg
梱包箱寸法: 125.3×75.7×17.7cm
梱包時質量: 19.5kg
地上デジタルチューナー: 3チャンネル
BS・110度CSデジタルチューナー: 3チャンネル
BS 4K/110度CS 4Kチューナー: 2チャンネル
主な特長: レグザ新パワーオーディオシステム、レグザサウンドプロセスVIR(サウンドEQ)
画面サイズ展開: 43インチ / 50インチ / 55インチ / 65インチ

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